白馬岳強風のため中止、雨飾山で遊ぶ
- GPS
- 07:36
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,000m
- 下り
- 1,183m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(前日雨飾高原でテン泊しました) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から急登200m登った所から残雪、荒菅沢からガレ場まで雪道ルート、ガレ場から笹平は夏道です。 早朝の雪面トラバースに注意! アイゼン(チェーンアイゼンOK)、ストック、ピッケル(あった方が安心)用意しましょう。 |
その他周辺情報 | 雨飾荘下の無料露天風呂でお世話になりました。 |
写真
感想
4日の嵐も終わった。5日は晴れ間がひろがり天気は上々、かねてから予定していた白馬大池でテン泊、翌朝白馬岳へと思って出発した。
しかし松本付近から風が強く白馬に入っても風は弱まらない。
10時過ぎに栂池ゴンドラ乗り場に到着、嫌な予感が的中、ゴンドラは動いていない。
乗り場には県警の山岳救助隊の方がいて、「白馬岳山頂は現在気温-5度で風速30mで登山は止めてください、またゴンドラ、ロープウェーは強風のため今日の稼働は不明です」と説明を受けた。風速30m?・・・ マイナス5度?・・
どう考えてもテン泊はできない、直ぐに中止と決定した。
せっかくテン泊の装備をしてきたので北アルプスはあきらめて近場でずっと気軽に行ける雨飾山に変更した。
同じ小谷村なので栂池から40分程で雨飾荘前まで行くが、先が災害のため通行止めになっていた。そこから重いザックを担いで登山口近くまでいって、テントを張ることにした。小雨もぱらついて、テント設営時には突風が吹いてテントが飛ばされそうな中なんとか張り終えて乾杯していると、天候が急激に回復してきた。
あまりに良い天気になったが飲んでしまったので、湿原に散策に出かけた。
ミズバショウや芽吹きの始まったブナの巨木など青空の下で楽しんだ。
その後下まで下ってビールを調達し、露天風呂でくつろいだ。
再びテン場に戻って、夕方からは焼き肉を食べながらの酒盛りを楽しんだ。
風のない静かな夜にぐっすり寝ることができた。
翌日は天気が午前勝負だと思ったので、4時に出発した。
湿原を過ぎての急登では、体が目が覚めないのかN君が不調になった。
モノクロの世界をしばらく過ごすと、荒菅沢付近からはっきり山々が見えだした。
朝は雪も締まっていて、荒菅沢まで下る長いトラバースは滑ったらどこまでも落ちていきそうで少し緊張した。
荒菅沢から上部のガレ場手前までは夏道はほとんど使わず、雪面を直登するコースが多く、思った以上に疲れた。
眺望が出てきた頃、焼山の噴煙がボコンと出ていたのを見て、今日ははっきり噴煙が見えるなあと思っていたが、今思えばあれは小噴火だったのだろう。
つらい登りも笹平からは嘘のようになだらかになり、北アルプスや新潟の山々や海を楽しみながら山頂に近づいた。
最後の登りの手前、雪の大きな割れ目の中にソロの荒菅沢からの直登の男性がいた。この日は我々が一番乗りだと思っていたのだが、先行者がいたとは恐れ入った。
聞けば昨晩から登り始めたと言うが・・、ビックリだ。
山頂は穏やかで、眺望も、日の当たる場所と日陰の場所が東西の境界線になっていて興味深かった。いずれにせよ天候が悪くなるのは間違いないので、しばしの休憩後下り始めた。帰りも思った以上に時間が掛かった。
下りには登りではわからなかった花に癒やされた。
山頂付近でのカタクリの花は、風の影響なのか登山口近くの物に比べて半分ほどだった。たくさんの群生あってこれからが本番、花の雨飾が始まるのだろう。
この山は何度も登っているが、春の雨飾山は期待を裏切らない素晴らしい山行になった。またこの山が好きになった。
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