奥武蔵 白岩入 ハネバミ入 沢登りで蕨山へ
- GPS
- 07:59
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 980m
- 下り
- 979m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白山書房の「東京付近の沢 '94」で遡行図を入手しました。マイナーな沢で1級。ネットでもあまり情報がありません。 直登するのに手強い滝もありますが、巻く場合は割合安全に巻けると思います。白岩入から遡行する場合はキャンプ場2つを突っ切る形となり、場違いなアウェイ感を堪能できます。 |
写真
感想
暑い時期に備えて、近場で単独でも入れるレベルの手軽な沢ルートをいくつか押えておきたいと思い調べた所、蕨山に突き上げる沢が有ったので嫁さんと山友(恩ディ)と3人で遡行してみました。
名郷バス停そばの有料駐車場から白岩林道を進み、大鳩園キャンプ場から白岩入に入渓し、キャンプ場内を遡行します。最初の堰をフリーで越えた先もキャンプ場で、登って目に飛び込んでくる景色がバーベキュー客というシュールさです。
大鳩園を過ぎて、暫くはウォーターウォーキング的な渓相で楽しめますが、その先も堰が4つ有り、いちいち巻いて越えたのでリズム感が今ひとつな印象でした。
白岩入を遡行してゆくと、やがて白岩渓流園キャンプ場内で右岸からハネバミ入が合流します。ハネバミ入を辿り、キャンプ場内を進んで行くと6m滝です。水流右の凹状から越えて滝上に這い上がったらバーベキュー客(笑)こんな沢登りは初めてです。
白岩渓流園を過ぎると静かな沢となります。小滝が幾つかあり楽しめます。標高502mで左から支流が流入し、その先で現れる6m滝は左岸から巻きました。
標高539mで左俣へ、南向きに小滝の絡む快適な遡行が続きます。2〜3m程度の滝でも、取り付いてみると意外と登り応えが有ったりします。標高599mで左俣へ、603mでも左俣へ、610mで右俣へ入ります。この辺りは地形図では4本の沢が合わさる場所ですが、実際の地形は二俣が3回合わさるようになっています。
ここから少し先で伏流になり涸沢を歩くようになりますが、7m斜瀑で水流は復活します。7m斜瀑は二段になっていて、下段は水流部を登りましたが、上段水流部は難しかったので、バンドを右へ3m程逃げてから左上して突破しました。
7m斜瀑の直ぐ上、標高750mで右俣へ。徐々にガレっぽくなりつつも緑を楽しみながら進んで行くと、標高855mでラスボスの20m滝が現れます。参考にした22年前の文献によれば4段20mと有りましたが、最下段はガレに埋まったのか滝というよりも段差っぽい感じです。
2段、3段が核心で2段目は最初に自分が取り付きましたが、上部はホールドが怪しくクライムダウン。嫁さんと左から巻いて2段目に立ちました。
その間に恩ディが2段目に取り付きましたが、やはり上部が怪しい。先に上がった自分がピトンを打ってセルフを取り、上から肩がらみで確保して全員が2段目に立ちました。
続く3段目は恩ディがフリーで取り付きましたが、岩が脆く不安定な岩を落としながら3段目を抜けて行きました。持っていた補助ロープをハンマーに付けて恩ディに投げ、自分と嫁さんを確保してもらいました。
4段目は嫁さんが先導しましたが少し上がってギブ。自分と交代しましたが、ここも岩が抜けまくりで、ぐらつく岩を抜いていったらスタンスが出来上がり登り易くなりました。
詰めはウザイ藪等は無く概ね快適ですが、急斜面で滑りやすい土質なので注意が必要です。登山道に合流したら蕨山へ。既に遅い時間なので誰も居ない山頂で沢装備を解き休憩します。下山は北へ降る尾根道で名郷バス停の駐車場へ下りました。
規模の小さい割には侮れない滝が有ったりして楽しめる沢でした。20m4段は単独だったら巻きますが、今回登ってしまったので別の機会に巻いてみたいと思います。白岩入から遡行すると数度に渡り堰を巻く羽目になり、またキャンプ場内を沢装備で通過するのは結構な羞恥プレイ感なので、それを考えると白岩渓流園上部からハネバミ入に入渓するのが良いかもしれません。
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