くじゅう連山 法華院温泉山荘泊で縦走周回。

2025年12月10日(水) ~ 2025年12月11日(木)

• GPS: 10:00
• 距離: 21.9km
• 登り: 1,641m
• 下り: 1,640m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:26
• 休憩: 0:47
• 合計: 6:13

距離 13.0km 登り 993m 下り 1,053m

7:25 牧ノ戸峠
7:33 7:36 第一展望所
7:49 7:54 沓掛山
8:14 8:15 ブロッコリーの丘
8:28 扇ヶ鼻分岐
8:38 星生山分岐
8:56 9:06 星生山
9:37 9:38 久住山避難小屋
9:41 久住分れ
10:05 10:09 久住山
10:41 10:43 天狗ヶ城
10:58 11:01 九重山
11:14 中岳分岐
11:23 11:24 稲星山
11:39 11:43 稲星越
11:53 12:01 白口岳
12:38 12:43 鉾立峠
13:03 法華院温泉
13:13 坊ガツル
13:28 三俣山分岐
13:34 あせび小屋
13:38 法華院温泉

2日目

• 山行: 3:18
• 休憩: 0:21
• 合計: 3:39

距離 9.0km 登り 648m 下り 587m

7:56 法華院温泉
8:34 8:39 諏蛾守越分岐
8:46 諏蛾守越
9:04 9:05 南峰分岐
9:08 9:09 三俣山西峰
9:24 三俣山IV峰
9:28 9:34 三俣山
9:36 三俣山IV峰
9:51 三俣山西峰
9:55 10:01 南峰分岐
10:15 10:16 諏蛾守越
10:29 10:30 採石道路分岐
10:59 大曲登山口
11:32 牧ノ戸峠
11:35 ゴール地点

天候

1日目 晴れ 風強し
2日目 曇り 危険なレベルの強風
下山後、午後から下の方ではけっこうな雨が降りだしました。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

レンタカーで牧ノ戸峠登山口駐車場。
無料で広いのでたくさん駐車できます。
やまなみハイウェイの最高地点にあって、冬期は積雪や凍結によるチェーン規制もあるようなので寒波に注意です。
コンビニとかは熊本側からも大分側からも近くには全くありませんので、下の街で調達する必要があります。

コース状況／危険箇所等

要所の分岐には指導標があるので大きく方向を間違うことはないですが、岩場だったり大きな岩ゴロの道が多く、歩くところをよく確認しながら進む必要があります。

特に注意するところ
●星生山山頂〜久住分かれ　厳しい岩場です。ストックはしまいましょう。
後半は尾根伝いに下りますが、岩場を避けて右に進むと間違いです。（自分は間違ってそのまま下りました。）
●白口岳〜鉾立峠　激下りです。落っこちないように注意です。
●諏蛾守越〜三俣山　岩の道が厳しいので横に岩を避けた踏み跡があります。上りではよいのですが、下りはそのままルートを外す可能性があります。
●大曲登山口までの最後の下り　ドロドロの泥濘が続きます。どうやっても滑るのでとにかく転ばないように慎重に。
その他にもけっこう厳しい岩場とか歩きにくい道がたくさんあります。

その他周辺情報

法華院温泉山荘
坊がつるにある九州最高所の温泉です。
1泊2食付13500円（季節料金500円込）。
6畳の個室が20部屋ほどあって、1人でもグループでも予約順に個室になるようです。
満室になると120名収容の大部屋へ。
部屋には布団とストーブ以外なにもありません。（この季節、ストーブはとてもありがたかったです。）
朝食が7:30と遅いので、早くから登山の方はお弁当を推奨しています。
温泉は夜8時まで入れます。
石鹸屋シャンプーは使えないので浸かるだけですが、とても良い温泉です。
朝に入れないのが残念。

長者原駐車場
くじゅう連山へのもう一つの登山口です。
長者原ビジターセンターがあり、長者原ヘルスセンターという日帰り入浴施設もありますが、下山日はお休みでした。
牧ノ戸峠には靴を洗える所がなく、そのままでは飛行機とかに乗りずらいので、車で移動してヘルスセンター裏の靴洗い場できれいに靴を洗わせてもらいました。
さらにレストハウスやまなみという食事ができるところもあり、昼食を食べて帰りました。

黒川温泉耕きちの湯
黒川温泉のはずれにある日帰り温泉施設。大人700円。
半露天風呂の内湯のみですが、ガラスのない開放的な大きな窓が特徴で、実に風情のある温泉です。
うっすらと白濁した単純硫黄温泉の源泉かけ流し。
ただし石鹼しか置いてないので、シャンプーとかリンスは入り口で購入の必要あり。

写真

12/10 7:21

牧ノ戸峠登山口駐車場。
標高1330mくらいなので寒波による凍結とか心配してましたが大丈夫でした。

12/10 7:25

駐車場が広くてどこから登るのかウロウロしましたが、左奥に登山口ありました。

12/10 7:25

九重山は活火山です。

12/10 7:28

舗装路の上りが地味になにげにきついです。

12/10 7:34

すぐに三俣山が見えてきます。明日の部です。

12/10 7:35

下に駐車場、奥は黒岩山でしょうか。

12/10 7:43

途中も時折険しい道が。

12/10 7:44

久住山と星生山の間から陽が昇りそうです。

12/10 7:44

阿蘇五岳。いきなり絶景が広がるので足が止まります。

12/10 7:44

ご来光。

12/10 7:50

沓掛山山頂。岩の上です。

12/10 7:51

久住山。

12/10 7:51

星生山。

12/10 7:51

三俣山。

12/10 7:51

北西の方です。

12/10 7:51

太陽に向かってこれから歩いていく道。

12/10 7:54

梯子とかもあります。

12/10 8:01

左側に歩きやすそうな踏み跡があったので辿ったらこんな感じ。足元が見えないので石に躓かないように。

12/10 8:01

正規の道を歩きます。

12/10 8:22

岩ゴロで歩きにくい。

12/10 8:38

西千里浜。ここから星生山に登ります。

12/10 8:38

左側が登山道。

12/10 8:42

急です。

12/10 8:51

登りにくいです。

12/10 8:56

星生山山頂。

12/10 8:56

三俣山から大船山。

12/10 8:57

遠くに見えるのは雲仙普賢岳。

12/10 8:57

阿蘇五岳。

12/10 8:58

右に久住山、左に最高峰中岳、真ん中に稲星山。

12/10 8:59

普賢岳アップ。久住分かれから登ってきた地元のお兄さんに聞いたわかりました。今日は見晴らしがよいそうです。

12/10 9:01

さっきのお兄さんに聞いてストック仕舞って一度下ります。

12/10 9:09

こんな感じの下りです。(下から)

12/10 9:15

ここまでくれば大丈夫。

12/10 9:31

と思ったらルートミス。そのまま突っ切って下ります。

12/10 9:36

とりあえず久住山非難小屋まで来ました。
トイレは冬季閉鎖中で、携帯トイレブースがありました。

12/10 9:40

小屋の左側に下りてきましたが、右側を下りてくる人がいます。そちらが正しい道です。

12/10 9:40

久住分かれ。

12/10 9:45

まずは久住山へ向かいます。

12/10 10:05

岩ゴロの尾根をあっち行ったりこっち行ったりしながら久住山山頂です。日本百名山です。

12/10 10:05

左から三俣山、天狗ヶ城、中岳、大船山。

12/10 10:06

中岳真ん中にアップ。

12/10 10:06

さっきの星生山。

12/10 10:06

ここからも雲仙普賢岳。

12/10 10:07

阿蘇五岳。
あとで山荘に泊まっていたご婦人の話だと、昨日は火口見学規制で登山できなかったそうです。

12/10 10:07

たぶん祖母山の方ですよね。

12/10 10:07

さらに南の九州の山々も見えてます。

12/10 10:08

中岳近いけどアップ。

12/10 10:08

諏蛾守越からの三俣山。

12/10 10:19

いったん下りて中岳へ。
登っては下りての繰り返しです。

12/10 10:23

天狗ヶ城への急登。

12/10 10:31

非難小屋へは行かないので、分岐のちょっと風が遮られていたところでスイーツ休憩しました。

12/10 10:34

御池です。完全に凍ってスケートリンクのようになるらしいですが、まだ薄氷って感じです。多分乗るとドボンすると思います。

12/10 10:41

天狗ヶ城。

12/10 10:42

久住山。

12/10 10:42

中岳。

12/10 10:42

三俣山。

12/10 10:42

大船山。

12/10 10:42

星生山。険しいですね。

12/10 10:43

稲星山。

12/10 10:53

中岳直下も厳しいです。

12/10 10:56

くじゅう連山最高峰の中岳山頂。
ここを九重山ともいうようです。

12/10 10:56

九州本土最高峰でもあります。九州全土だと宮之浦岳があるんですよね。

12/10 10:56

坊ガツルが見えます。

12/10 10:56

振り替えって天狗ヶ城。

12/10 10:57

御池と久住山。

12/10 10:57

もちろん阿蘇五岳も見えます。

12/10 10:58

右のが祖母山かなぁ。

12/10 10:58

雲仙普賢岳。
おんなじような写真ばかりですいません。

12/10 11:00

白口岳と大船山。

12/10 11:05

中岳から先はちょっと危ないです。

12/10 11:13

東千里浜。

12/10 11:13

だいぶ疲れてきましたけど稲星山へ登ります。

12/10 11:23

稲星山山頂。

12/10 11:24

振り返って中岳。

12/10 11:29

登山道の様子がちょっと変わってきます。

12/10 11:35

稲星越の分岐。
風がちょっと弱いのでリュックおろしておにぎりタイムにしました。

12/10 11:54

白口岳山頂。

12/10 11:54

また中岳。

12/10 11:55

大船山は無理かなぁ。とりあえず鉾立峠まで下りて考えます。

12/10 11:58

激下りです。

12/10 12:13

坊ガツル。法華院温泉山荘も見えました。

12/10 12:24

岩場の急坂が終わったら、枝をかき分けまた激下りです。

12/10 12:37

鉾立峠到着。ちょっとまったりしてどうするか思案中。

12/10 12:42

まあ行けないこともないけど、立中山を越えて大船山まではこれから500m以上登り返すので、無理をせず温泉に向かいます。

12/10 12:59

前半は歩きにくいごろごろの道でしたが、後半は素敵な木道。

12/10 13:02

山荘を通過します。

12/10 13:03

時間も早いので坊ガツルを散策に行きます。

12/10 13:12

坊ガツルキャンプ場。とても居心地良さそうです。

12/10 13:18

めちゃくちゃ広いです。3月には野焼きも行われるそうです。

12/10 13:18

三俣山。あれが有名な南峰直登ルートですかね。

12/10 13:24

雨ヶ池越分岐の少し高いところから見下ろす。

12/10 13:25

九州長距離自然歩道というのがあってなんと総距離2100kmとのこと。あとで調べたら東海自然歩道が1748kmなのでこれはすごい。

12/10 13:38

本日のお宿、法華院温泉山荘に到着です。

12/10 13:38

良い感じですねぇ。

12/10 13:52

受付は2時からとのことで700円の生ビールでまったり。
ちなみにお風呂の入り口に缶ビールも売ってました。350mmが350円、500mmが450円と安かったです。

12/10 14:15

6畳個室です。備品は布団とストーブだけ。

12/10 14:15

今回の遠征に向けてアマゾンのブラックフライデーで調達したカリマーのcleave30。とても背負いやすく、使いやすくてグッドでした。

12/10 15:07

部屋の窓から大船山も。
温泉は入ってビール飲むしかやることなくてめちゃくちゃ暇でした。スマホが繋がるのでよかったです。

12/10 18:02

夕食。
本日の宿泊客はソロ4名（男女2名ずつ）。

12/10 18:50

星空もきれい。

12/11 7:29

朝食。

12/11 7:52

お世話になりました。って進んだけど、帰り道は山荘の反対側でした。

12/11 7:57

三俣山には雲がかかっています。爆風予報でもあったので登るかどうか悩みながら進みます。

12/11 8:11

三俣山の柱状節理。なかなか見所。

12/11 8:16

なかなか登ります。

12/11 8:28

広い平地に出ました。

12/11 8:33

北千里浜口。
なぜかここを、平らな久住分かれ方向へ誘われ進んでしまいました。

12/11 8:39

でヤマレコに怒られて戻ってきました。
坂を上ります。

12/11 8:40

これでもかっていうくらい黄色いペンキマークがあります。

12/11 8:46

諏蛾守越の休憩所。昔は小屋があったようです。

12/11 8:47

なんの鐘か分かりませんが鳴らしてみました。

12/11 8:47

ガスガスだけど時間も早いので三俣山へ登ります。

12/11 9:00

とても大変な道です。

12/11 9:11

やっぱりガスガスです。

12/11 9:25

分岐まで上がってきました。ここからものすごい爆風です。

12/11 9:28

三俣山本峰到着です。風であおられます。

12/11 9:29

なんにも見えませんが、前日に景色を堪能したので不思議とあまり残念な気持ちもありませんでした。
南方へ周回しようと思いましたが、あまりにも風が強くて、ガスで先も見えないのでピストンで下山することにしました。

12/11 9:59

で、下山中ルートロスして復帰中。この先けっこうやばいことになって焦りました。

12/11 10:04

なんとかルート復帰。

12/11 10:14

諏蛾守越まで下りてきて一安心。
上から見ると要塞のような休憩所です。

12/11 10:18

絶対に迷うなよという強い意志でしょうか。

12/11 10:32

ようやく平和な道に出ました。

12/11 10:32

と思ったら落石があるようです。

12/11 10:32

確かに落ちてきそうな感じ。急いで進みます。

12/11 10:38

下の方は晴れてますね。

12/11 10:39

三俣山はやっぱりガス。

12/11 10:53

右の方は星生山ですかね。くじゅう連山も見納めです。

12/11 10:54

最後にきてズルズルの道。転ぶと大変なので細心の注意でゆっくり歩きます。

12/11 10:59

大曲登山口まで下山しました。

12/11 11:00

しばらくやまなみハイウェイを歩いて戻ります。ずっと登り坂です。

12/11 11:15

今日一番の眺望がありました。右の高いのは由布岳かな。

12/11 11:31

牧ノ戸峠登山口駐車場に到着です。
お疲れ様でした。
車で長者原まで移動して、靴洗い場できれいに靴を洗って、昼食。

12/11 14:19

日帰り温泉施設、黒川温泉耕きちの湯に寄ってさっぱりして帰りました。

12/11 13:24

なんとも風情のある温泉でした。

12/11 17:03

空港で、馬刺しで一杯やって九州遠征終了です。
本当にお疲れ様でした。

撮影機器：

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感想

romcdeep

九州遠征3日目、4日目は法華院温泉山荘に宿泊で、くじゅう連山を縦走してきました。

九重山は九重の山群の総称で、その主峰は久住山。ただしその最高峰は九重山（中岳）とちとややこしい。さらに日本百名山は久住山ですが、深田久弥の著書では九重山となっています。もとより単体の山を考えたわけではないのでしょうか。
ちなみに表記も「くじゅう連山」で統一されてるようです。
まあほとんどの人は両方登るからどうでもよいかと思ってたら、そうでもないらしく、山荘でお会いした宮城からの遠征の女性は久住山だけ登って帰りたいと言っていました。

初日はとても良い天候に恵まれ、いくつもの峰を登っては下り登っては下りと、九重の絶景を存分に堪能できました。
どの山も、岩場だったり、砂礫だったり、特徴的な山容をもっていて、しんどいけど飽きない縦走を楽しむことができます。
九州の山の中でも九重には何度も行かれる方がいらっしゃるのがわかるような気がします。

行程的には日帰りでも十分でしたが、せっかくなので人気の法華院温泉山荘に宿泊することにしました。温泉以外何もない山荘ですが、その温泉はとても良いお湯で、地元の登山者も何人か3時4時ころでも日帰り入浴して下山されていきました。

2日目は生憎の天候でしたが、自分は初日に十分楽しんだのでそれほど残念な気持ちにもならず、三俣山ピストンで予定通り下山しました。
ちなみに牧ノ戸峠から登った場合、大曲までの道がグズグズでよくないので、（長者原までの道も同じらしいです。）少し登り返しますが、久住分かれまで戻って牧ノ戸峠へ下りたほうが良いような気がします。
個人の感想ですが。

3泊4日の九州遠征も無事計画通り終了。山三昧、温泉三昧の旅でとても楽しかったです。