籾糠山 岐阜の宝ものに癒される
- GPS
- 05:10
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 626m
- 下り
- 613m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
白川郷ICからがわかりやすいですが、この日はまだ白川郷方面は冬季通行止め解除前でしたので、飛騨市河合町側からのアクセスとなりました。 国道ですが、対向車注意の狭い道です。また、冬季通行止め解除時期は年によってかなり違いますので、お出かけ前には下調べをお願いします。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された快適な登山道です。 入山時に森林環境整備推進協力金(500円)の徴収あり。 |
その他周辺情報 | 籾糠山について詳細な情報サイト http://hidamoriaruki.com/map/amou/ 白川郷観光協会 http://www.shirakawa-go.gr.jp/top/ 白川郷の湯 http://www.shirakawagou-onsen.jp/ 大白川温泉 しらみずの湯 http://hidahakusan.jp/spa/index.html |
写真
感想
今年は雪解けが早く、国道360号もいつになく早い冬季通行止め解除(ただし飛騨市河合町側のみ)となりました。当然まだヤマレコでの最新記録もなく花の開花状況はつかめませんが、各地の早い開花状況を考えれば急がないと春の花に間に合わないと気が焦り、前日の静岡・安倍奥遠征による寝不足を顧みず、連日の早起きで出かけてみることにしました。
【天生峠〜天生湿原】
例年よりずいぶん早い国道の開通のせいか?はたまた白川郷側がまだ通行止めのせいか?ゆっくり到着した天生峠の駐車場には先客の車はほんの数台。こんなことは初めてですが、のんびり静かに楽しめそうでなによりです。
登山口の受付テントで森林環境整備推進協力金(500円)を払ってイラストの登山道地図をいただき、花の開花情報を教えてもらいます。やはり今年は花は早いそうで、水芭蕉は最奥の群生地でなんとか見頃ギリギリ、サンカヨウでさえ散り始めているとのこと。今日来ておいてよかった。
すでに青々と葉を茂らせたブナの道を天生湿原めざして歩き出します。天気は快晴ながらかすみが強く、北アルプスは全く見えません。まあ花が目当てなのでそこは気にしないで行きましょう。
天生湿原入口に着くと湿原周囲の遊歩道は一方通行と書かれています。それに従って進んでいきますが、確かに水芭蕉の花がほとんど見当たりません。代わりにコバイケイソウがかなり葉をだしていました。
【天生湿原〜ブナ探勝路〜籾糠山】
さてここからが籾糠山登山の始まりです。まずは緩く下って例年ならミズバショウとリュウキンカが出迎えてくれる小湿原に出ますが、やはり水芭蕉はほとんど終わり。かろうじてリュウキンカが咲き残っている感じでした。
唐谷分岐のニリンソウも盛りはとうに過ぎています。いくらなんでもこれは想定外の状況。なんとか見頃のニリンソウの中にミドリニリンソウを見つけられたのは救いでした。
サンカヨウの群落も散り始めのものが目立つ中、ブナ探勝路へ進み水芭蕉群生地へ。周囲には以前はなかった獣除けの電柵が設けられています。その中に十分見頃といえる水芭蕉が咲き誇っていて一安心。何とか頑張ってもう1週間早く国道を開通させてほしかったというのが正直なところですが。
ブナ探勝路に戻り素晴らしい新緑のブナ林を楽しみながら登れば、足元には見頃状態のサンカヨウが続きます。そして目をひいたのはオオカメキの白い花。山全体で林床を埋め尽くすほどの花付きのよさを見せています。登山道入り口で今年は木の花が良いとガイドさんが言っていたとおりです。
標高が上がるとブナ一色からダケカンバ・針葉樹のまじる亜高山帯ムードの森に変わります。その中にムラサキヤシオの鮮やかなピンクが映えていました。
タイミングよく貸切の山頂からはやはり霞で遠望はのぞめず、五箇山の人形山方面が眺められる程度。パンを少しかじって山頂をあとにしました。
【籾糠山〜木平探勝路〜天生湿原〜天生峠】
山頂から下りかけたところで登りで見過ごしていた笈ヶ岳〜大笠山の展望地でパチリ。そして素晴らしい森を堪能しながら木平分岐へ急下り。
そこから木平湿原への登りでは、まばゆい新緑とサンカヨウ・オオカメノキの白の競演。こじんまりとした木平湿原にはとくになにも見当らず。
ブナ探勝路にも負けないブナ林の道を下って唐谷分岐へ戻ってきました。ここでガイドの方のお話を聞きながらランチタイム。ここのガイドさんは皆さん話好きのいい方ばかりですよ。
天生湿原ではまたまた別のガイドさんから、あと2週間もしたら咲くだろうというある花のポイントを教わったりして一方通行の湿原の残り半分をいろいろな花を愛でながら歩き、天生峠へと戻りました。
2年ぶりに訪れた天生の山はやはり美しく、岐阜県が「岐阜の宝もの」と認定しているのに納得でした。遠方の方々にもぜひ訪れていただきたいと思います。世界文化遺産・白川郷へ旅行の際には籾糠山をオプションで追加していただくことをおすすめします。
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