鍬ノ峰・仏崎コース
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 988m
- 下り
- 988m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
行動の記録
8月5日〜7日に行う白馬岳縦走・アルプス冒険学校に向けて、参加者に義務づけた訓練山行。参加予定6名中3名+1名の4名とnobouの5名で鍬ノ峰の仏崎コースから山頂をピストンした。
参加者は小4のKirato(9才)と小2のSeia(8才)の兄弟と2人のお父さん,高2のTomki(17才)。Tomokiは2014年の島なみ海道ウォーキング以来の各駅停車瀬戸の旅の常連で、高山の経験はないが子ども達の兄貴分として欠かせない存在で、ボッカ能力もある準スタッフである。
東京から参加の父子3名は登山経験は殆どゼロに近く、しかも初対面であるが、大町市の森の暮らしの里(千年の森)の常連でもあり、Tomokiとは知己の間柄である。初めて会った兄弟は小柄で飛びぬけて活発そうな感じではなくごく普通の男の子である。
鍬ノ峰は所属する大町労山が待年募集山行を行っており、今年も20名余りで登ったが、それはあづみの公園側の南からのルートで、比較的楽なコースである。仏崎のルートは距離が5劼箸笋篦垢い世韻任覆非常にアップダウンの激しいコースでしかもほぼ全コース痩せ尾根である。
一方、森の暮らしの里(森くら)の活動では、毎年北側の渋沢の支流を辿って仏崎ルートの3km付近で合流して山頂に至り、北斜面の笹薮を漕いで前越林道に下ると言う活動を行っており、自分はその合流点から先のルートは何度も歩いているが、仏崎から合流点までは未経験なので、そこに一抹の不安があった。
7:06に出発。昨年夏の白馬岳冒険学校以来、ほぼ1年間のブランクがあって体力低下は目を覆うばかりで、いきなりの急登に体が重い。子も達はTomokiに連れられてサッサと鐘突き堂で鐘を突いている。そこから先は大町高校山岳部の諸君らが『ゴジラの背』と称する風化の進んだボロボロの岩場の道である。祠のある小尾根に出るまではズルズルと滑りやすいその斜面を登るが、斜面に差しかかった途端に2人の子ども達は脚が出なくなる。取り分けて怖がるわけではなく慎重になってなかなか足が出ないのである。特に弟のSeiaはなかなか進まないが、一生懸命手がかり足がかりを探そうとしてるのが見てとれたので、手を出さず自力で這い上がるのをじっくり待つ。兄の方は弟よりは動けるが、それでもすばしこく度胸よくパッパと動く風ではなく、やはり慎重である。それは経験がないと言うことであり、なめてかかって不用意な動きをされるよりはるかにいい。そして2人とも決して臆してはいない。
がしかし、終日、弟のこのペースが続くと山頂に至るのは難しいかもしれないと思い、タイムを13:00として引き返すことも考えに入れる。
そのズルズルの斜面は距離的には僅かで、何とか這い上がって20分で祠のある小尾根に出る。そこからは岩のある痩せ尾根の細道になり、Seiaを先頭にしてゆっくりついて行く形で進むうちに次第に慣れてきたらしく、どんどんと歩き始め、むしろK1ratoとの間が空くほどになる。途中で少し休んで行動食を摂らせる。
やがて緩やかな登りから急登に代わって長いロープ場が現れる。Tomokiが兄を助けながら先行し、弟は父親と自分とで見守りながらロープ場を登らせる。ロープは2ヶ所あり、そこをクリアしたしばらく先で道が主稜線にぶつかって直角に左折する。そこには(登山口から)1.7/(山頂へ)3.2劼良玄韻あり、休憩場になっていた。10分休んで飲料と行動食を摂らせる。Seiaは休憩ごとによく食べ、またよく喋るようになって元気である。逆にKiratoは無口になる。
そこから先は登りではあるが比的穏やかなコースとなり、道も落ち葉が堆積してしっとりしていた。自分がSeiaを従えて先行し、9:23に中間点標識に到達。少し休んですぐに発ち、沢登りコースの合流点を目指して、子ども達がついてこれる程度に急いで9:50に見覚えのある大ネズコが立つ合流点に到達。この時点で始めの心配は何処かに吹き飛び、昼までに鍬ノ峰に到達できるのではないかと思えるようになっていた。
少し長めの休憩を取ってしっかり休み、次の大登りに備える。この先の3.9夘玄韻泙任量1劼最もきつい登りである。一気に登る気で『途中休まないように』と言い含めてTomokiとSeiaを先に行かせる。実を言うと自分がこの登りを一気に登り切れるかどうか不安だった。自分が先頭に立つと多分日和って休むに違いないと思って若いTomokiを先に行かせたのだが、実際のところ休みたかった。いや、1〜2度立ち止まってしまった。が、まぁともかく3.9/1.0卉賄世泙罵茲道刻は10:46。Kiratoも『休まないのか』と文句を言いながら1〜2分遅れで到達。
残り1劼1時間弱と見て25分休み、Tomokiが子ども達を連れて11:09発。一度下ってちょっとした登りがあり、また下って初めて頂上を望む。そこからあまり急ではない登りに入る。11:47に先行する子ども等の『着いたぁ〜』の声を聴く。昼前の登頂が現実になると言ういい意味の誤算となる。
30分の昼食・休憩の後、12:17発。山頂は木陰がなく暑いが、少し下るとすぐに林に入る。このコースは大半が樹林帯の中なのが救いだった。登りの最後の休憩点になった(山頂から)1.0/(登山口へ)3.9夘玄韻泙40分あまりで下り、10分休んで13:11発。急坂を40分ちょっとで合流点(2.0/3.0)着。また10分休んで14:00発。そこからは緩やかな下りになるが、中間点付近に1ヶ所ロープがあり、登りと違って上から両側の渓が見えるので高度感があって緊張を強いられ足が止まる。先にTomokiを安全な場所まで下ろして見張りに立て、子ども達はなるべくロープに頼らないように手がかり足がかりを探し、なければ尻を下ろし、時には後ろ向きになって3点支持で、時にはロープも使って時間をかけて下らせる。こうして14:35に3.2/1.7夘玄叡紂6枋イ鮴ってきたせいか、幾分しぶとい顏つきになって来た。
14:40発。残りの行程は約3分の1で、ここからさらに高度感のある長いロープ場が2ヶ所あるが、その前に木の根が網の目に浮き出た急坂があり、特に縦に走る根で滑らないよう、また躓かないように降りなければならない。8分かかってここを通過。そこからやや緩やかな痩せ尾根を下って最初のロープにかかる。
ここは大岩の間に木の根が網の目状になった場所で、最下部にTomoki、中間に自分が立って見守りながら弟から下ろす。慎重だが怖がらずに自力で下り切って安全な場所で待機。次いで兄が父親に見守られながら降りる。全員通過に10分近くかかり、緊張が続いたので10分ほど休む。
30分歩いて2つ目のロープ場に到達。こちらは木の根はないが大岩と滑りやすい剥き出しの斜面を、ロープも利用しながらほぼ真下に下る。10分で通過し、稜線上のロープ場はこれで終わり。さらに10分歩いて15:50祠着。そこからは登り始めに足が出なかった斜面(ゴジラの背)を登り切ったところで、すぐにも下りようとするのを留めて慎重に下る。
ややあって、それまでの緊張を解き放つかのように乱打する鐘の音が聞こえてくる。16:17下山。
殆どが樹林帯のコースだったので暑さでバテることはなかったが、それでも2ℓは飲み、全部を発汗した。
訓練山行をどこにするか色々考えたが、距離的にも難度からも仏崎ルートは申し分のないルートで、充分に目的を果たすことが出来た。地元にいながら今頃認識するとは遅きに失したと言わねばなるまい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する