逃げ遅れてたらカオスだった【高瀑渓谷】
- GPS
- 33:27
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 2,038m
- 下り
- 2,043m
コースタイム
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:20
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:01
アメゴ釣って焚き火に癒され
本格的な沢を楽しみ
超絶大瀑布を見れた
青空タープ泊。蚊かブヨか知らないけど22箇所噛まれてました
天候 | いろいろ。最終的に晴れたから良かったんじゃないでしょうか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
第三橋林道崩壊部ではユンボが2台頑張ってます、10月には開通見込み。 崩壊部以降も土砂崩れがあったり巨石が転がってて車通れませんが作業道がある為ユンボが瞬殺で直す事でしょう。何せ国有林ですから |
コース状況/ 危険箇所等 |
無骨な滝ばっかなのかと思ったらなんのなんの、美しく端正な滝が連続する高瀑渓谷。ゴルジュも数箇所あるので装備揃ってないと厳しいかも。 登山道は荒れてる。高瀑の滝200m手前のルンゼが崩壊しており通行要注意 |
写真
感想
夏場ここに普通の登山スタイルで行くのはなかなか切ない思いをする。灼熱のかったるい林道歩きを強いられた上、荒れた登山道に神経使い、挙句に見えるのは水量少ないチョロチョロ流れる滝が見られるだけ。苦労に対する感動の対価が見合わないしチョイと頑張れば観光客でも到達できる。
が、沢登りスタイルで臨むとしたら話は別
【高瀑の滝を見に行くそこら辺の観光客】から【高瀑渓谷を果敢に攻めるアルピニスト】へとランクアップする。ま、アルピニストてのはチョイと盛り過ぎか
メンバーはY会3人の面々とワタクシで計4名。彼らはウェットスーツ着込み11月まで沢をやる本格派沢集団。ネズミがエライ所に迷い込んだものだ。
(会長)四国の沢はほぼ網羅、四国版成瀬陽一と言うか。おっとり系
(リーダー)夫婦滝から高瀑→御来光の滝なんて沢をやる。まったり系
(Genちゃん)クライミングと沢、女性口説きがお上手。ウルサイ系
◆準備会
Y会の例会終了後時間を割いて貰った。「俺らの沢はライフジャケット必要。普通に流されるから」とのお言葉。ンなもん持ってないしー。足りない装備は借して頂いた。
食担はGenちゃん。「晩飯いらねーぞ、俺が食い切れないほどアメゴ釣るから」なんてうそぶいてみる。
◆スピードレンジがまるで違う
だいたい想像はしていたが・・。入渓後すぐに実力の無さを痛感する。皆さんのゴーロ帯歩きの速さについてくのが精一杯。
LINE登山部の女子と沢歩きした時は「しんさん速〜い!すっごぉ〜い❤」などともてはやされたものだが本物の中に入ると情けないものだった。
◆逃げろー、濁流だ!!
一回目の休憩後、何となく遡行続けていた時それは突如来訪した。
会長が怒声を上げる「全員陸に上がれ!!来たぞ!」
とっさに振り向くと遠くに濁流の大きなうねりが見え、ものゴッツイ速さで迫ってくる。肝を潰すてのはこーゆーのを言うのだろう、マジでビビった。全員ダッシュで右岸にダイブして事無きを得た。
濁流到達5分前は散開気味で「どのラインで行こかー」なんて話してた。もしチョックストーンをやっつけるライン選んでたら岩窟の中で濁流に飲まれてたかもしれない。左岸を巻く感じで進んでたらエスケープ困難な所まで進んでたかもしれない。たまたま見晴らしのいい、すぐ隣が陸地の辺りに居たから逃げれただけ、ツイてた
3分後唸りを上げる激流見て生唾飲み込んだ。
後はちょいと沢に入りお昼には行動停止。会長はここまでの予定だったので「高瀑の手前に手強いのあるよー。登っちゃいなよyou」と言い残し去って行った
◆源流アメゴ釣り
ワタクシ釣果0。リーダーが小ぶりなのを2尾。Genちゃんが25僂1尾釣った。
ジャンケンで勝ったので25僂魯錺織シのものとなった。ボウズのクセに。
すでにワタと血合は除かれたっぷり塩をまぶして焼くだけ。時間をかけて焚き火でじっくり燻し焼き。たまらん・・
「Genちゃんが大物釣ったのにソレを食えないとは。キミが不憫で不憫で・・ううっ」
「いいよいいよー、釣った魚を人に食べて貰うことこそ釣り師の誉れ。しんちゃん、遠慮せず食っ」
「いっただっきま〜す‼‼💨うめぇ!うめぇよGenちゃん。キミが食ってるその小物にはおそらく無いであろう旨味と濃厚さがある、この25僂砲蓮!クゥ〜、ヤベェよヤベェわコイツ!」
と、釣った本人を前にして瞬時に平らげる。そういう男なのだ、ワタクシは。
◆焚き火
男の愉しみ。説明不要の時間。
午前中の降雨で濡れた薪しか拾えなかったので着火に苦労した。皆寝てからもワタクシ1人炎とずっと戯れていた。ココロが満タンになった
◆沢ヤの力を見せてやる!
2日目は高瀑までの本格的な沢登り。リーダーもGenちゃんも鼻息荒い。
・F1 4m。ロープ出すのも邪魔くさいし体もまだ暖まっていないので右を巻いた
・F2 10m。Genちゃん&リーダーの合作でやっつけた。上部は困難
・F3 10m。上部はヌメる急斜角の上水圧半端ない。バキバキのシャワークライミングで最も困難だった。リーダートップで完登。ワタクシはマトモに登れず得意のゴボウ発動。
・F4 9mの美しい滝。シャワー度Max。右側の弱点は階段状になっており難易度は低かったがワタクシ1人ルーファイできず(水圧で顔をあげれなかった)真ん中に寄ってしまい後で笑われる。よくよく見るとリーダーはロープ体に巻いている。
しん「アレって肩がらみよね?」
Gen「落ちないて前提じゃね?」
けど一回フォール
・F5 8m。これまた貴公子のように美しい美滝だが弱点ナシ。落ちても大丈夫そうな右を高巻く。
◆プリンス・ミユキ(F6)
落差14mほどの端正な直瀑
これか、会長が言ってたのは。しかし美しい・・
中学生の時の憧れの人、1つ年上のミユキさんになぞらえてみた。走り高飛びの選手でスラリと伸びた脚、整った顔立ち、大好きだった。夜中陸上部の部室に悪友Tと忍び込み、ミユキさんのジャージやらをクンカクンカしたことはもう時効だろう。
しかし翌日見たくなかったものを見てしまう。ミユキさんではなく、同級生のゴリ江がそのジャージを着ていたのだ。筋骨隆々、霊長類最強女子砲丸投げのチャンピオン・ゴリ江が・・
「ロッカー間違えてたか、俺はゴリ江のジャージのニオイを嗅いでいたというのか」
「お前なんかまだいい!俺はリコーダー舐めてしまった」
ま、いずれにせよミユキさんのように美しい滝であることは間違いない。
ここまで幾つか滝を登ってたのでもう登る気力は失せていた。と言うかワタクシが居ては無理〜。
他の滝を全部すっ飛ばしプリンス・ミユキだけ登るのであれば行けたかもしれない。行けなかったかもしれない。
と言うか会長でも登ってないのであれば滝の裏側に行ったことがある人は少ないんではないか?て事で滝を巻いてすぐ降りてみることにした。
◆空白の0.5マイルから大瀑布へ
懸垂で降りても良かったが行けそうなのでそのまま降りる。
プチゴルジュを抜けたら純白のナメ・・。素晴らしい
ナメを進むと高瀑が姿を現せ、オサーン3人テンションMax!
リーダーもGenちゃんも少年のように眼が輝いていた
やっぱ夏は沢やね〜〜😬
夢遊病にならん。
ミユキさん最高〜〜😘
沢っすねー^ ^
ミユキさんじゃなくゴリ江さんのでしたワィ( ; ; )
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