宝永山(撤退→双子山)


- GPS
- 04:32
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,217m
- 下り
- 1,209m
コースタイム
天候 | 快晴 強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●太郎坊洞門〜御殿場口 明確な登山道はないので、踏み跡を辿って行く。行きは迷わず御殿場口まで辿り着けたが、 帰りは間違えて、いつのまにか152号に出る。 しかたないので太郎坊洞門トンネルをくぐって駐車スペースに到着。 ●御殿場口〜避難小屋 砂は適度に凍っていて登りやすい。雪はほとんどなし。 ●避難小屋〜 強風時は落石に注意。 |
写真
感想
●3連休の中日。宝永山を目指す。条件が揃っていればそれ以上も。
●太郎坊洞門の朝7:00時点での気温はマイナス7.5度。
●太郎坊洞門から御殿場口までの雑木林を歩いていると5〜6頭の鹿の群れが行き交っていた。
●御殿場口からしばらく続く緩やかな登りの道は順調そのもの。ただ、上の方で時より立ち昇る雪煙が気にかかる。
●次郎坊を過ぎた辺りから傾斜もキツくなり、それと同時に立ち昇る雪煙の威力がこちらまで届き始める。
●興味深いのは、突風がやってくるのが分かること。上の方から雪煙がゆっくりと降りてきて、その数十秒後に襲いかかってくるという具合。砂の礫がバチバチバチと全身を叩く。耐風姿勢をとりながら、顔だけは下を向くか後ろを向かないと飛んでくる小石が当たってイタい。
●それでもタイミングを見計い、風上の方に回り込みながら頑張って少しずつ高度を上げていく。何とか宝永山までは行きたかった。
●しかし、高度を上げれば上げる程、どんどん風の威力も強くなっていく。そして飛んでくるものが小石から氷の固まりに変わっていった。
●避難小屋と宝永山の中間辺りまで何とかたどり着くが、すると今度は突風だけでなく、こぶし大の石がすごいスピードで転がってきた。落石だ。次から次へと転がってくるのが見える。自分の4〜5m横を通り過ぎた時は、生きた心地がしなかった。
●ここでさすがに即刻撤退を決意。今度は一目散に降りる。
●怖いので、上を見ながら、後ろ向きに降りていく。何とか安全なところまで降りきって、ホッとひと心地つく。
●その後は、せっかくなので双子山に登るが、こちらもかなりの強風が吹いており、写真だけ撮ってそそくさと降りる。
●帰りのクルマに乗り込む前に入念に、砂や小石を払い落としたつもりだったのだけど、家に戻ってみると鼻の穴・耳の穴は真っ黒。ザックの隙間などには大量に小石が入り込んでいた。
●空は雲ひとつなく、風さえ無ければ…というコンディションだったので非常に残念。近いうちにもう一度トライしなくては。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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非常に的を得たレポート有難うございます。
これが本当の冬富士の姿ですね。
突風が上や下から吹いてくる時、バチバチと砂の礫があたってきますが、
あれは痛くて顔を出している事ができずついらいですね。
物凄い強風の日での登山ですね。
ainuさんの富士山の記録拝見してました。
天気読みから登頂スピードと体力、そしてアイゼンが壊れても冷静に
行動できる技術と経験。素晴らしいのひと言です。
ainuさんの山行記録を参考にさせていただき、
今シーズン中にまずは宝永山をリベンジし、
条件が揃えばもっと上を目指したいと思ってます!
それにしても、あの強風は想像を絶するものでした。
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