万太郎谷本谷 暑い日は沢から谷川岳へ
- GPS
- 31:03
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,625m
- 下り
- 1,057m
コースタイム
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 6:37
天候 | 晴れときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
前日1台を土合駅の車をデポ、1台で土樽駅に行き駅泊、翌日沢取りつき吾策新道スペースへ停める。高速の下を通過したあたりから砂利道になりますが、結構道悪く車の下をこすりました。 帰り 天神尾根からロープウェイで下りてきました(片道1,230円)。 土合駅にデポした車で取り付きの駐車場に車を回収しに行きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●参考資料 東京起点沢登りルート120 万太郎谷本谷 ●堰堤〜一ノ滝 駐車スペースから林道を数分歩くと沢に大きな堰堤が見えてきたところで入渓。 上越特有の明るい沢で夏の暑い時には非常に楽しめる沢。釜が深く浴びようと思えばいくらでもシャワークライムできます。数mの滝が数ヶ所ありますがいずれもロープ無しで登れるレベルです。 オキドキョウのトロは左から巻けますが、水量豊富で泳ぎの醍醐味です。是非泳いで突破してください。 ●一ノ滝25m 水流左側を登ります。トップのOさんにロープ出してもらいました。斜度があり、スタンスが細かいため緊張感あり。中段のホールドスタンスが乏しいあたりが自分にとっては難しかったです。 ●二ノ滝10m 滝向かって右側階段状で簡単に巻きました。水流沿いを行こうとすると泳いで取り付く必要があります。取り付いた後も結構厳しいかと思います。 ●幕営ポイント 二ノ滝を過ぎてそれほど歩かない内に左手に4−5人テント幕営出来る適地がありました。下段にはたき火跡あり。沢沿いには枯れ木多数流れていたので集めるのは結構楽でした。 適地から沢寄りある大岩の上が4人で寝っころがれるくらいの平らな岩があり団欒にはちょうど良かったです。おそらく二ノ滝で一番良い場所だったと思います。 ●三ノ滝(下段15m、上段20m) 下段15m 下部(数mの垂直の登り)と上部(スラブ状)の2つ。いずれもOさんトップでロープは出してもらいました。 支点は登り上げた上の木で取っていますが、残置ハーケン2か所ありました。 下部:ホールドスタンス共にしっかりしていて、分かり易いため比較的楽に登れました。 上部:傾斜はなだらかになりますが、ホールドスタンスが乏しく自分には結構厳しかったです。 下段と上段で構成されています。自分としては下段上部4m位のホールド細かいスラブ状が一番厳しく感じました。他のメンバーは細かいスタンスで上部へ、自分は左の方へスタンス求めながら上部へ何とか登れました。確保にタイブロック、及びユマールを使用。 上段20m スケールがでかいです。水流左側を行きますが最初の8mくらいは水を浴びながらの登り。苔が滑ります。下から見ると厳しそうですが、登り始めると意外にホールドスタンスはしっかりしていました。上部は水流からはずれます。 ●三ノ滝〜肩の小屋 三ノ滝を越えて若干沢は細くなりますがしばらくはシャワークライムが続きます。分岐が数ヶ所ありますが、右を行きます。水流が枯れてから岩っぽい登りは若干緊張関有り。その後、笹漕ぎ、草漕ぎして最後は肩の小屋の正面につきあがりました。肩の小屋では冷えたジュース(300円)が美味しかった。 ●天神尾根 ロープウェイから登る一番メジャーなコース。谷川岳は標高2000mに満たないので夏はかなり暑いですが、今回も混んでました。山頂から熊沢穴の小屋までは、日陰が無いので熱射病に注意。リフトが運転しており、観光客がたくさん乗って山頂からの景色を堪能していました。 |
その他周辺情報 | ●温泉 湯檜曽温泉を越えて、先にある猿ヶ京へ入る道を進んだ先の「水森の湯」にて汗を流しました。 シャンプー、コンディショナー、ボディーシャンプーあり。 露天風呂、サウナあり。 鍵付ロッカー、ドライヤーあり。 自販機は紙パックあり、他食事できます。あとバーベキューも出来るようです。 |
写真
感想
もう数年前になりますが、万太郎沢一ノ滝までウォーターウォーキングをした時に、いつかは万太郎本谷を遡行し谷川岳ピークに突き上げたいと思っていましたが、ようやく念願がかないました。
厳しい滝は一ノ滝と三ノ滝のみで、確保されていれば10m以上の滝登りの適度な緊張感と心地よい達成感が得られる。明るく沢なので陽光が降り注ぐので天気が良い暑い夏には、最高のシャワークライムが楽しめる。特にオキドキョウノトロは水量豊富で釜が深く、急流に逆らっての泳ぎは最高に楽しい。
そして1泊沢登りは、たき火を囲んでの幕営が良い。男ってつくづく火が好きなもので5時から9時まで4時間もたき火に流木をくべながら、揺らめく炎を眺めていたものだ。惜しむらくは、昼には幕営地点についてしまったため、ビール1本と赤霧島500mlを持って行ったが、たき火を囲む前に飲み終わってしまったこと。こんなことならもう1本酒を持って来れば良かった。
三ノ滝を越えてからも小滝が続く適度なシャワークライム、徐々に枯滝になり、笹漕ぎ、草漕ぎと変わっていく。急斜面でこの詰めが非常に疲れたが、ちょうど肩の小屋に突き上げた時の充実感は半端なかった。万太郎本谷、本当に良い沢だった。
1つ反省点。今回はオキドキョウノトロの水流を泳いで渡った際、首からかけていたはずが防水カメラを紛失してしまった。よほど水流が強かったのか、戻って沢の中を探してみたもの後の祭り。
今年は1月の女峰でガーミンGPSを雪の中に落とし、今回の万太郎本谷でカメラを落とした。で、同学年のFさんと話している時に出たのが今年は厄年と言うこと!全然気にしていなかったけど、高額の品物をよく落とす。お払いしたほうが良いのかな〜。まずは新しいコンデジを早急に探さねば!
ということで全く写真がない自分は、今回OさんとFさんに撮影いただいた写真を使わせていただきました。お二方にはわざわざ気を使って写真撮ってもらって感謝です。
万太郎沢、美渓でやっぱり上越の沢は素晴らしい。再訪したい沢ですがコースタイムを見ると、次回は軽身で入渓し1日で詰めて肩の小屋泊というのも良いかなと思いました。ただトップは無理なのがたまに傷です。
コメント
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先日、沢登りデビューしたばかりの私ですが、拓けて明るい沢、ぜひスキルを磨いて行ってみたいなと思わせてくれるものですね(^^)
おまけにたき火で団らんまで付いてくるとはこりゃたまらんですね。
色んな山の楽しみ方を知ってるYAMAさん、さすがです。
kazさん、せっかく沢装備購入したんでぜひシーズンに数回行きたいですね。
万太郎も一ノ滝までなら楽しいウォーターウォーキングなので今度行きましょうか。
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