快晴微風の湯久保尾根から御前山・小河内峠・奥多摩むかしみちを下る
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan.png)
- GPS
- 07:45
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 1,422m
- 下り
- 1,431m
コースタイム
天候 | 快晴微風・暑くもなし寒くもなく適度に汗をかいた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス | 西東京バスで武蔵五日市駅→御前山登山口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
湯久保尾根は石もなく良く踏まれた傾斜の緩いしっかりした歩きやすい道 小河内峠から奥多摩湖は右下がりトラバース→広い防火帯→急降下で湖へ むかし道はほとんど舗装されていて歩きやすいハイキング道 今日は先日の「ドラム缶橋・三頭山・御前山」の補足・追加の歩きです →http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-94099.html |
写真
感想
1月9日にドラム缶橋から御前山に登った時に時間不足で歩けなかった湯久保尾根を登ることにする。また、小河内峠から惣岳山への登りはハーハーゼイゼイ苦しんでやっと標準タイムの50分で着いた苦しい思い出があるので印象が悪く、お口直しで下りに使って楽チンで歩きたいという感じがした。小河内峠から奥多摩湖の間も未踏なのでルートは自ずから、湯久保尾根→奥多摩湖となる。また、時間があれば「むかし道」もおまけで歩きたいという狙いで、早出をして武蔵五日市駅7:19発とする。むかし道は以前から気になっていたのだが、この9日に境橋に下る時に車道より高い場所にある道と境集落が見えたので興味を覚えていたのである。ということで9日の補足という感じの歩きにでかけた。
湯久保尾根への登山口は宮ケ谷戸集落からだが地図では集落への橋が確認できなかったので1つ先の御前山登山口で降りて先に進み、右の橋を渡って宮ケ谷戸集落へ歩く。ただ、実際はしっかりした赤い橋があるのでバス停は「宮ケ谷戸」が最善である。湯久保尾根ではなく一本南の湯久保集落経由であれば「御前山登山口」で良い。バス代は580円のつもりだったが100円割引のようで480円だったのがかなり嬉しい。
宮ケ谷戸を8:00に出て小学校跡に寄ると渋谷区桧原自然の家という看板があり、ここも過疎による廃校のようだ。昭和61年に廃校になった北秋川小学校というのがこれかもしれない。ここから尾根まではじぐざぐに結構な傾斜だが一定の傾斜で道が作られているので歩きやすい。尾根に出て1時間ほどで右へ神戸に下る分岐と廃屋を見る。廃屋の裏には白菜などの畑があるので時々人は来るのだろう。
石灰岩の大きな岩場を過ぎて左へ湯久保集落の分岐標識に9:30なので少し遅れ気味。ひと登りで多分仏岩ノ頭だが富士山が良くみえる。手前の山は金時山のように見えるが奥が杓子山、手前が扇山と百蔵山であろう。
宮ケ谷戸から4.8km、御前山まで2.0kmの標識が10:00。ここから傾斜は少し急になるが、10:40に尾根道と右の巻き道の分岐。尾根方向は何本かの細い木で遮ってあるので右の巻き道を取り、10分で縦走路、さらに10分で御前山に着く。きっちり3時間のゆったりした良く踏まれて歩きやすい道であった。
惣岳山を経て小河内峠までは狙い通り楽チンな下りなので快適快適。前回東に巻いたピークは柵沿いに越えたが石灰岩がごろごろしていて気を使う。峠(12:00)から10分ほど右下がりトラバースを下れば幅広い防火帯に出て急傾斜を下る。この防火帯は幅15mもあろうか。これだけの幅の樹林を伐採した勇気を称えたい。雪が積もれば良いスキーのゲレンデになりそうだ。
左右どちらも奥多摩湖という分岐標識を発見して思案。左の尾根筋は岬の突端まで、右は急斜面だがダムに近いはずという判断で右の急斜面を下る。標高差で200mはありそうな急坂を下れば沢筋に出て12:40林道、13:10奥多摩湖バス停に着いた。
むかし道は奥多摩駅まで3時間あれば着くとの標識があるので歩くことにした。水根バス停から六つ石への車道を登り、標識に従ってむかし道に入る。青目不動の売店は休業だが対岸の御前山・サス沢山・下って来た尾根などが一望できる。中山集落を過ぎて少し下れば細い車道となり、これが昔の街道かなという雰囲気になる。石仏がたくさんあるし馬の水飲み場とか説明板も多い。道所橋と惣岳渓谷の吊り橋はゆらゆら揺れてスリル満点である。
旧街道だとすると愛読している「大菩薩峠」(中里介山)の青梅や沢井と大菩薩を結ぶ道なのだろうから机龍之介とかの多くの登場人物が通った道なのだろうと思いを馳せて歩くとなかなか面白いものである。
旧青梅街道(甲州裏街道)は青梅宿、氷川宿、丹波宿、塩山宿と続くが水根〜丹波間はダム底に水没。丹波〜大菩薩峠越えは歩いたが江戸期の末に丹波・柳沢峠・塩山の方が良く歩かれたそうなのでこちらは今後の課題である。
小留浦集落のトイレを過ぎてかわいい地蔵様から右へ谷筋を下れば水根貨物線の跡が見える。これは小河内ダム建設の資材運搬用に建設された水道局小河内線(6.7km)であり、1952年から57年まで蒸気機関車が往復していたとのことである。
ということで奥多摩湖13:10→奥多摩駅15:30と2時間20分の静かなむかし道をたのしんだ。
今日のルートは長かったけど全般的に傾斜は緩く歩きやすかったので膝には優しいし、快晴で風もないので寒くはなく、そこそこ汗をかくくらいのさわやかな歩きでありましたのさ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する