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Yamareco

記録ID: 982711
全員に公開
トレイルラン
甲斐駒・北岳

甲斐駒・仙丈 日帰りピストン(黒戸尾根経由)

2016年10月15日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
20:19
距離
39.4km
登り
4,919m
下り
4,916m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
17:30
休憩
2:50
合計
20:20
距離 39.4km 登り 4,922m 下り 4,917m
4:10
4:11
45
4:56
15
5:11
31
5:42
5:49
3
5:52
33
6:25
36
7:01
7:02
36
7:38
7:39
8
7:47
7:52
3
8:13
8:14
19
8:33
8:45
23
9:08
9:10
3
9:13
31
9:48
9:49
65
10:54
10:58
45
11:43
11:49
44
12:33
12:50
34
13:24
13:25
20
13:45
13:47
40
14:27
14:30
1
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14:32
4
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14:42
4
15:16
26
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15:47
67
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16:55
19
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18:02
18:07
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26
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19:30
32
20:02
21:00
5
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36
21:41
10
21:51
37
22:28
59
23:27
竹宇駒ヶ岳神社
竹宇→甲斐駒   9時間33分 / 8.7km 4時間41分 0.49
甲斐駒→北沢峠  2時間50分 / 3.3km 1時間52分 0.65
北沢峠→仙丈   4時間20分 / 4.1km 2時間44分 0.63
仙丈→北沢峠   2時間49分 / 4.2km 1時間38分 0.58
北沢峠→甲斐駒  4時間20分 / 4.7km 3時間23分 0.78
甲斐駒→竹宇   5時間30分 / 8km  5時間22分 0.97(大休止抜 約0.72)
全体      28時間46分 / 32.2km 20時間20分 0.70 (大休止抜 約0.64)

ボロボロだったけれど、大休止抜だといつものペースと大差ないようだ。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
自宅から須玉IC経由で2.5H。須玉IC入口およびR20沿いにローソン
予約できる山小屋
仙丈小屋
北沢峠 こもれび山荘
七丈小屋
5合目手前で明るくなった。またやってきたなあここ
2016年10月15日 05:50撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 5:50
5合目手前で明るくなった。またやってきたなあここ
富士山と鳳凰も綺麗。予報通りの秋晴れだ
2016年10月15日 06:26撮影 by  Canon IXY 160, Canon
2
10/15 6:26
富士山と鳳凰も綺麗。予報通りの秋晴れだ
ナナカマド越しの八ヶ岳
2016年10月15日 06:37撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 6:37
ナナカマド越しの八ヶ岳
八ヶ岳。美しいなあ
2016年10月15日 06:47撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 6:47
八ヶ岳。美しいなあ
9合目の二本剣を仰ぐ。何だか遠い
2016年10月15日 07:08撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 7:08
9合目の二本剣を仰ぐ。何だか遠い
間もなく山頂。サブ4狙っていたのだけど結局4h35mだった。前回1月積雪期とほぼ変わらない。何も進歩していないどころか、コンディションを考えればむしろ退化しているかもしれない。この先も長いから序盤で無理はしなかったけれど、ちょっとショック
2016年10月15日 07:33撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 7:33
間もなく山頂。サブ4狙っていたのだけど結局4h35mだった。前回1月積雪期とほぼ変わらない。何も進歩していないどころか、コンディションを考えればむしろ退化しているかもしれない。この先も長いから序盤で無理はしなかったけれど、ちょっとショック
八ヶ岳
2016年10月15日 07:43撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 7:43
八ヶ岳
北岳、間ノ岳。手前はアサヨ峰と栗沢山
2016年10月15日 07:43撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 7:43
北岳、間ノ岳。手前はアサヨ峰と栗沢山
槍・穂高連峰
2016年10月15日 07:45撮影 by  Canon IXY 160, Canon
2
10/15 7:45
槍・穂高連峰
北ア北部
2016年10月15日 07:45撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 7:45
北ア北部
中アと御嶽山
2016年10月15日 07:46撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 7:46
中アと御嶽山
そして仙丈ケ岳。どーんとしている。遠いなあ
2016年10月15日 07:44撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 7:44
そして仙丈ケ岳。どーんとしている。遠いなあ
山頂は空いていたので長居したかったけれど、ここでのんびりしているわけにもいかない。さっそく仙丈へ向かいます
2016年10月15日 07:45撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 7:45
山頂は空いていたので長居したかったけれど、ここでのんびりしているわけにもいかない。さっそく仙丈へ向かいます
駒津峰手前の六方石、ここまでは白いザレ場を駆け下りる
2016年10月15日 08:05撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 8:05
駒津峰手前の六方石、ここまでは白いザレ場を駆け下りる
甲斐駒を振り返る。右の摩利支天は伊那側からだとよくわかるのですね
2016年10月15日 08:23撮影 by  Canon IXY 160, Canon
3
10/15 8:23
甲斐駒を振り返る。右の摩利支天は伊那側からだとよくわかるのですね
六方石を越えると間もなく駒津峰。このあたりから多数の対向者とすれ違うようになる
2016年10月15日 08:25撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 8:25
六方石を越えると間もなく駒津峰。このあたりから多数の対向者とすれ違うようになる
こまつみね
2016年10月15日 08:32撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 8:32
こまつみね
北沢峠側から甲斐駒山頂へのルートは六方石から2つ、直登コースと摩利支天側への巻き道コースがある。今回は往復とも巻き道を使った
2016年10月15日 08:32撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 8:32
北沢峠側から甲斐駒山頂へのルートは六方石から2つ、直登コースと摩利支天側への巻き道コースがある。今回は往復とも巻き道を使った
2016年10月15日 08:32撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 8:32
背丈が同じくらいだからか、鋸岳が間近に見える
2016年10月15日 08:33撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 8:33
背丈が同じくらいだからか、鋸岳が間近に見える
アサヨ峰よりむしろ栗沢山のほうが存在感があるような気もする
2016年10月15日 08:43撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 8:43
アサヨ峰よりむしろ栗沢山のほうが存在感があるような気もする
2016年10月15日 08:44撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 8:44
2016年10月15日 08:44撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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さて、先を急ぐ
2016年10月15日 08:33撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 8:33
さて、先を急ぐ
駒津峰を振り返る。うわーこれ登り返すのやだ
2016年10月15日 08:56撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 8:56
駒津峰を振り返る。うわーこれ登り返すのやだ
次は双児山。まだ下るだけではないのね…
2016年10月15日 08:56撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 8:56
次は双児山。まだ下るだけではないのね…
2016年10月15日 09:08撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 9:08
双児山からは下りのみで北沢峠、ここでようやく本日の1/3。給水
2016年10月15日 09:44撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 9:44
双児山からは下りのみで北沢峠、ここでようやく本日の1/3。給水
万一のためにバス時刻表をチェック。仙丈から戻ってきたときもしそれ以上歩けなかったら御厄介になるかもしれないので
2016年10月15日 09:46撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 9:46
万一のためにバス時刻表をチェック。仙丈から戻ってきたときもしそれ以上歩けなかったら御厄介になるかもしれないので
仙丈までは尾根道を一気に登る。森林限界超えるとまず甲斐駒、本当に白い
2016年10月15日 11:14撮影 by  Canon IXY 160, Canon
2
10/15 11:14
仙丈までは尾根道を一気に登る。森林限界超えるとまず甲斐駒、本当に白い
見えた、たぶん小仙丈ケ岳の山頂
2016年10月15日 11:17撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 11:17
見えた、たぶん小仙丈ケ岳の山頂
しんどすぎる。
2016年10月15日 11:42撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 11:42
しんどすぎる。
ああ、どうして間ノ岳も入れなかったのだろう? 
2016年10月15日 11:43撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 11:43
ああ、どうして間ノ岳も入れなかったのだろう? 
仙丈ケ岳山頂はまだちょっと先、いやちょっとじゃないな
2016年10月15日 11:44撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 11:44
仙丈ケ岳山頂はまだちょっと先、いやちょっとじゃないな
2016年10月15日 11:46撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 11:46
アサヨ峰と鳳凰
2016年10月15日 11:46撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 11:46
アサヨ峰と鳳凰
北岳、間ノ岳と南ア深部の峰々
2016年10月15日 11:47撮影 by  Canon IXY 160, Canon
2
10/15 11:47
北岳、間ノ岳と南ア深部の峰々
仙丈ケ岳へ向かう。あれかなーと思うと…
2016年10月15日 12:15撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 12:15
仙丈ケ岳へ向かう。あれかなーと思うと…
いつもの如くその先があるんですね…。最後の力を振り絞る
2016年10月15日 12:21撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 12:21
いつもの如くその先があるんですね…。最後の力を振り絞る
何十年ぶりかの仙丈ケ岳ピーク、感無量だ。ここまでほぼ計画どおりの9h25m(CTx0.58)。山頂はたくさんの人
2016年10月15日 12:31撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 12:31
何十年ぶりかの仙丈ケ岳ピーク、感無量だ。ここまでほぼ計画どおりの9h25m(CTx0.58)。山頂はたくさんの人
それにしても甲斐駒の白さは異様だ
2016年10月15日 12:47撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 12:47
それにしても甲斐駒の白さは異様だ
ほら、ワンツースリー入れようと思ったらこういうときに限って富士山が雲に隠れてるし
2016年10月15日 12:47撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 12:47
ほら、ワンツースリー入れようと思ったらこういうときに限って富士山が雲に隠れてるし
右のピークが大仙丈ケ岳のようだ。なんで”大”なんだろう? 
2016年10月15日 12:48撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 12:48
右のピークが大仙丈ケ岳のようだ。なんで”大”なんだろう? 
木曽山脈の見事なスカイライン
2016年10月15日 12:48撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 12:48
木曽山脈の見事なスカイライン
八ヶ岳、もう雲が湧いてる
2016年10月15日 12:49撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 12:49
八ヶ岳、もう雲が湧いてる
槍穂
2016年10月15日 12:49撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 12:49
槍穂
御嶽山、噴煙が直角に折れ曲がってる? 
2016年10月15日 12:49撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 12:49
御嶽山、噴煙が直角に折れ曲がってる? 
そして北岳。こっち側から見るのって僕にとっては新鮮だ
2016年10月15日 12:51撮影 by  Canon IXY 160, Canon
2
10/15 12:51
そして北岳。こっち側から見るのって僕にとっては新鮮だ
名残惜しいけれど、下ります
2016年10月15日 12:52撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 12:52
名残惜しいけれど、下ります
北沢峠で給水してから仙水峠方面へ向かう。この時点で計画から約20分遅れ
2016年10月15日 14:45撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 14:45
北沢峠で給水してから仙水峠方面へ向かう。この時点で計画から約20分遅れ
北沢長衛小屋キャンプ場。ほぼ満床の様子。ここから沢沿いを行く
2016年10月15日 14:49撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 14:49
北沢長衛小屋キャンプ場。ほぼ満床の様子。ここから沢沿いを行く
突如としてロックガーデンに行き当たってびっくり。この疲労状況においてロックガーデン歩くのはしんどい
2016年10月15日 15:34撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 15:34
突如としてロックガーデンに行き当たってびっくり。この疲労状況においてロックガーデン歩くのはしんどい
すると目の前に巨大な白い壁がダイダラボッチのように現れてさらにびっくり。摩利支天だ
2016年10月15日 15:40撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 15:40
すると目の前に巨大な白い壁がダイダラボッチのように現れてさらにびっくり。摩利支天だ
間もなく、仙水峠に出た。ここから見上げる甲斐駒と摩利支天が圧巻だ。北沢峠からの道中、多くの軽装の人たちとすれ違うので不思議だったけれど、仙水峠にこれを見に来ていたのですね、知らなかった。今からあれ登るのかと思うとちょっと非現実感
2016年10月15日 15:45撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 15:45
間もなく、仙水峠に出た。ここから見上げる甲斐駒と摩利支天が圧巻だ。北沢峠からの道中、多くの軽装の人たちとすれ違うので不思議だったけれど、仙水峠にこれを見に来ていたのですね、知らなかった。今からあれ登るのかと思うとちょっと非現実感
さて、意を決して駒津峰へ登り返す。もう計画から40分遅れで、日没前の甲斐駒山頂越えはあっさり諦めた。それでもここでずるずるいくと日帰りすら危ういので、日没前に駒津峰、18時甲斐駒を当面の目標に据えて気を引き締める
2016年10月15日 16:20撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 16:20
さて、意を決して駒津峰へ登り返す。もう計画から40分遅れで、日没前の甲斐駒山頂越えはあっさり諦めた。それでもここでずるずるいくと日帰りすら危ういので、日没前に駒津峰、18時甲斐駒を当面の目標に据えて気を引き締める
しかしこの終盤での駒津峰500m登りは極めてしんどい。脚に疲労はないけれど心肺機能がまったくついてこない。胸がふん詰まっている感じがする
2016年10月15日 16:51撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 16:51
しかしこの終盤での駒津峰500m登りは極めてしんどい。脚に疲労はないけれど心肺機能がまったくついてこない。胸がふん詰まっている感じがする
それでも力を振り絞って450m/Hくらいのペースで登った
2016年10月15日 16:51撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 16:51
それでも力を振り絞って450m/Hくらいのペースで登った
2016年10月15日 16:51撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 16:51
何とか目標どおり日没前に駒津峰に到着。仙丈ケ岳の西に陽が沈もうとしている
2016年10月15日 16:51撮影 by  Canon IXY 160, Canon
2
10/15 16:51
何とか目標どおり日没前に駒津峰に到着。仙丈ケ岳の西に陽が沈もうとしている
夕日に萌える甲斐駒
2016年10月15日 16:53撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 16:53
夕日に萌える甲斐駒
鋸岳
2016年10月15日 16:54撮影 by  Canon IXY 160, Canon
1
10/15 16:54
鋸岳
もともと白いから、夕日の紅にも綺麗に染まるのかしら
2016年10月15日 17:07撮影 by  Canon IXY 160, Canon
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10/15 17:07
もともと白いから、夕日の紅にも綺麗に染まるのかしら
すっかり陽が落ちた。ありがとう>仙丈ケ岳
2016年10月15日 17:31撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 17:31
すっかり陽が落ちた。ありがとう>仙丈ケ岳
摩利支天の横に巨大な光源が! と思ったら、ほぼ満月の月だ。本当に大きくて驚いた。このあと、真っ暗な山中でこの月にとても励まされることになった
2016年10月15日 17:30撮影 by  Canon IXY 160, Canon
10/15 17:30
摩利支天の横に巨大な光源が! と思ったら、ほぼ満月の月だ。本当に大きくて驚いた。このあと、真っ暗な山中でこの月にとても励まされることになった
撮影機器:

装備

個人装備
靴:ウルトララプター

感想

今回の目標、\臂罐嘘抻劃困卜つ、完踏、9暖絛霍戸尾根登りサブ4、ち澗旅堋サブ17。結果、´△里瀉成、タイムは惨敗だった。

ヤマプラで調べるとCT 29H、33km、4,800mD+。たった2つの山を登るだけなのに八ヶ岳全山縦走よりきついかも。CTx0.58でサブ17を目標にしてみた。これだと午前2時に出発すれば日の出は甲斐駒山頂で、日没は黒戸尾根5合目あたりとなってちょうどよかったはずなんだけど、出発が1時間遅れたのがよろしくなかったかもしれない。

1710頃、ちょうど甲斐駒の登りに差し掛かったところで陽が落ちると、急激に寒くなった。半袖短パンの恰好で耐え難いというほどではなく(主観)、ザレ場で休憩も面倒くさかったので山頂で防寒装備をするつもりでそのままの恰好で登っていたのだけれど、その前に頭痛・寒気の風邪のような症状が出てきてしまった。山頂手前の岩陰で風を避けつつ防寒着を着用したが、時既に遅かったようだ。

甲斐駒山頂を越えて下りに入り、体調回復の意図でおにぎりを食べたところ、逆に胃がむかついて吐き気が出てきた。黒戸尾根上部は難所が多く、暗い中では極めて厄介で、身体を動かすのも億劫な状況に陥ってしまった。19時過ぎに這う這うの体で七丈小屋着、テントに駆け込んで助けを乞おうかと考えるくらい精神的に追いつめられていたけれど、踏みとどまってトイレで座って休んだ。ここのトイレは洋式便器で、風を避けて座って休めたのはとても助かった。

しかし体調は回復せず、5合目手前の連続するハシゴで何でもない段差を踏み外して転げ落ち、右足と左手を強く捻挫してしまった。眠気で身体と頭とが朦朧としていた。右足は骨折かと思うくらい痛かったが幸いまだ地に足を着けることができた。しかしこのままの状態では同じようなことがまた起きそうで埒が開かないと考え、屏風小屋跡の祠の前の広場で思い切って仮眠を取ることにした。エマージェンシーシートにくるまって、1時間ほど横になった。十五夜の月明かりのおかげでライト要らずだった。熊が若干心配だったがなるようになれだ。エマージェンシーシートを山で使ったのは初めてだけど、くるまって横になるのは容易ではなかった。中は確かに暖かいのだが、隙間から冷気が入ってくる。結局無茶苦茶寒くて震えて眠れなかったけれど、小一時間目を閉じてじっとしてから起き上がってみると不思議と気分がよく、頭痛・眠気・吐き気はすべて解消されていた。ただ食欲は回復せず、ポカリを飲んでやり過ごした。一刻も早く脱出したいというはやる気持ちを抑えて、とにかく安全第一で、5合目から2.5時間かけてゆっくりと歩いた。

仮眠がこんなに効果あるなんて思いもよらなかった。ナイトランのロングレースならこんなビバークは当たり前なのだろうか。たしかに疲労は酷かったがこの程度で大ブレーキになってしまうのは悔しい。10月の日没後の3,000mを甘く見ていたのは反省点だ。これで天気がもう少し悪かったら本当に越えられなかったかもしれない。小さい6Lパックだったがありったけの防寒具を詰め込んでおいたのは正解だった。

水分消費3.5L、食料消費:おにぎりx2、ソイジョイx3、ゼリーx1、グリーン豆x1

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この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [2日]
甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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