甲斐駒・仙丈 日帰りピストン(黒戸尾根経由)

- GPS
- 20:19
- 距離
- 39.4km
- 登り
- 4,919m
- 下り
- 4,916m
コースタイム
- 山行
- 17:30
- 休憩
- 2:50
- 合計
- 20:20
甲斐駒→北沢峠 2時間50分 / 3.3km 1時間52分 0.65
北沢峠→仙丈 4時間20分 / 4.1km 2時間44分 0.63
仙丈→北沢峠 2時間49分 / 4.2km 1時間38分 0.58
北沢峠→甲斐駒 4時間20分 / 4.7km 3時間23分 0.78
甲斐駒→竹宇 5時間30分 / 8km 5時間22分 0.97(大休止抜 約0.72)
全体 28時間46分 / 32.2km 20時間20分 0.70 (大休止抜 約0.64)
ボロボロだったけれど、大休止抜だといつものペースと大差ないようだ。
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| 予約できる山小屋 |
|
写真
装備
| 個人装備 |
靴:ウルトララプター
|
|---|
感想
今回の目標、\臂罐嘘抻劃困卜つ、完踏、9暖絛霍戸尾根登りサブ4、ち澗旅堋サブ17。結果、´△里瀉成、タイムは惨敗だった。
ヤマプラで調べるとCT 29H、33km、4,800mD+。たった2つの山を登るだけなのに八ヶ岳全山縦走よりきついかも。CTx0.58でサブ17を目標にしてみた。これだと午前2時に出発すれば日の出は甲斐駒山頂で、日没は黒戸尾根5合目あたりとなってちょうどよかったはずなんだけど、出発が1時間遅れたのがよろしくなかったかもしれない。
1710頃、ちょうど甲斐駒の登りに差し掛かったところで陽が落ちると、急激に寒くなった。半袖短パンの恰好で耐え難いというほどではなく(主観)、ザレ場で休憩も面倒くさかったので山頂で防寒装備をするつもりでそのままの恰好で登っていたのだけれど、その前に頭痛・寒気の風邪のような症状が出てきてしまった。山頂手前の岩陰で風を避けつつ防寒着を着用したが、時既に遅かったようだ。
甲斐駒山頂を越えて下りに入り、体調回復の意図でおにぎりを食べたところ、逆に胃がむかついて吐き気が出てきた。黒戸尾根上部は難所が多く、暗い中では極めて厄介で、身体を動かすのも億劫な状況に陥ってしまった。19時過ぎに這う這うの体で七丈小屋着、テントに駆け込んで助けを乞おうかと考えるくらい精神的に追いつめられていたけれど、踏みとどまってトイレで座って休んだ。ここのトイレは洋式便器で、風を避けて座って休めたのはとても助かった。
しかし体調は回復せず、5合目手前の連続するハシゴで何でもない段差を踏み外して転げ落ち、右足と左手を強く捻挫してしまった。眠気で身体と頭とが朦朧としていた。右足は骨折かと思うくらい痛かったが幸いまだ地に足を着けることができた。しかしこのままの状態では同じようなことがまた起きそうで埒が開かないと考え、屏風小屋跡の祠の前の広場で思い切って仮眠を取ることにした。エマージェンシーシートにくるまって、1時間ほど横になった。十五夜の月明かりのおかげでライト要らずだった。熊が若干心配だったがなるようになれだ。エマージェンシーシートを山で使ったのは初めてだけど、くるまって横になるのは容易ではなかった。中は確かに暖かいのだが、隙間から冷気が入ってくる。結局無茶苦茶寒くて震えて眠れなかったけれど、小一時間目を閉じてじっとしてから起き上がってみると不思議と気分がよく、頭痛・眠気・吐き気はすべて解消されていた。ただ食欲は回復せず、ポカリを飲んでやり過ごした。一刻も早く脱出したいというはやる気持ちを抑えて、とにかく安全第一で、5合目から2.5時間かけてゆっくりと歩いた。
仮眠がこんなに効果あるなんて思いもよらなかった。ナイトランのロングレースならこんなビバークは当たり前なのだろうか。たしかに疲労は酷かったがこの程度で大ブレーキになってしまうのは悔しい。10月の日没後の3,000mを甘く見ていたのは反省点だ。これで天気がもう少し悪かったら本当に越えられなかったかもしれない。小さい6Lパックだったがありったけの防寒具を詰め込んでおいたのは正解だった。
水分消費3.5L、食料消費:おにぎりx2、ソイジョイx3、ゼリーx1、グリーン豆x1
aquody















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