細尾峠〜半月山〜社山〜黒檜岳〜中禅寺湖周回


- GPS
- 12:19
- 距離
- 36.7km
- 登り
- 2,275m
- 下り
- 2,261m
コースタイム
- 山行
- 11:17
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 12:16
天候 | 晴れ→ガス→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※細尾峠は国道122号日足トンネルの旧道から入ります |
コース状況/ 危険箇所等 |
●ルート全般 社山〜黒檜山間は踏み跡が薄く目印が少ないところもあるので 地形図&コンパスを持参した方がいいと思います。 ●細尾峠〜茶ノ木平 きつくもなく緩くもない笹に覆われた登山道を高低差およそ400mほど登ります。 1453で西に進路を変えしばらく進むと明智平との分岐(1618)へと至ります。 ここから登山道は平坦になり腰辺りの高さまである笹を掻き分けながら進むと 茶の木平から半月山へと続く縦走路へ合流します。 ●茶ノ木平〜半月山 茶の木平から中禅寺湖道路まで下り、道路を横断して向かいの尾根に取り付きます。 狸山を経て第一駐車場まで下り、駐車場から樹林帯の登山道を高低差200mほど 登ると半月山へと至ります。 半月山の山頂は眺望はありませんが、150mほど進んだ先の第2駐車場からのルートと 合流したところに展望台がありここから見事な展望が得られます。 ●半月山〜社山 半月峠までは急斜面の少し岩っぽい登山道を下り、中禅寺湖畔の狸窪へと下る ルートを右手に見送って1655まで登り返します。 ちなみに1655には「中禅寺山 1650」と書かれた小さな道標が木に付いていました。 ここから高低差240mほど下ると阿世潟峠に到着です。 阿世潟峠から登り返して1550の小ピークを巻くとルートは少しガレ始め、 さらに標高を上げると視界の開けた笹道となり、 阿世潟峠から高低差およそ400m強登ると社山に到着です。 ●社山〜黒檜岳 社山の先からいきなり踏み跡は薄くなります。 倒木と岩場の荒れ気味のルートを広い鞍部まで下り、1792へと続く稜線に乗ります。 このあたりからガスり始め、1792から先で間違った踏み跡を辿り 稜線をトラバースして進んでしまい1816の広いピークの下で道を失いました。 踏み跡がなくなったことで間違っていることに気づいて笹薮を直登しました。 1816から先に進み登り返すと広々とした平坦地に出ます。 平坦地の南側をしばらく進んだのち、稜線伝いに標高を上げていきます。 この付近も笹原に踏み跡が錯綜しているので注意が必要です。 高低差100mほど笹原を登ると再び平坦地に出て、太平山からの稜線と合流します。 ここで進路を北に変えるとそれまでの笹原から樹林帯へと景色が一変します。 樹林帯の中は踏み跡はありませんが、頻繁に日光独特の〼の標識とリボン&テープが つけられていてこれに導かれて進むと千手ヶ浜方面への分岐へと至ります。 黒檜岳の山頂は分岐から西に外れたところにあります。 ●黒檜岳〜黒檜岳登山口 黒檜岳山頂から湖畔の登山口まで高低差700mを一気に下ります。 前半は歩きやすい緩やかな尾根筋のルートを下っていきますが、 標高1800m付近で北側の尾根に乗ると登山道は急斜面になり始めます。 標高1700m付近で踏み跡と目印が薄い箇所があり足場も悪い所が多くなり、 用心深く下る必要がありました。 標高1470m付近で登山道は尾根から離れ谷筋をジグザグに下っていきますが、 引き続き足場が悪く思ったよりも下るのに時間がかかりました。 水が流れている箇所を通過するとほどなく中禅寺湖周遊遊歩道と合流します。 ●黒檜岳登山口〜中禅寺温泉(中禅寺湖周遊遊歩道) 中禅寺湖周遊遊歩道はほぼ平坦で整備されたルートで、 特にこの時季は湖畔の紅葉が素晴らしかったです。 竜頭の滝で一度120号線に出て、ここからは車道沿いにつけられた遊歩道を進みます。 ●中禅寺温泉〜茶ノ木平 日光レークサイドホテルの裏手にある登山口から登山道に入ります。 登山口には「茶の木平半月峠線歩道」と書かれた立派な看板があります。 木階段で整備された登山道を高低差300mほど登ると茶の木平へと至ります。 |
写真
感想
関東で紅葉といえば、まず思い出されるのが日光。
でも、同時にいろは坂の渋滞のイメージも浮かんでしまい、
行きたいけど、行けない場所。それがボクたちにとっての秋の日光でした。
週末の予報を見ると土曜日のこのエリアは天気が良さそうだし、
タイミング的にも今週あたりから紅葉のピークにさしかかりそう。
こりゃ行くしかないでしょ、ということで地図とにらめっこした結果、
渋滞を避けるために細尾峠から入り、
茶の木平から半月山〜社山〜黒檜岳まで山の中を歩き、
中禅寺湖に下ってからは湖畔の周遊遊歩道を歩いてグルっと一周することにしました。
このルート、前半は美しい笹原が続き、歩いていてとても気持ちがいい。
特に社山から黒檜岳間は笹の海の中にいるようで素晴らしかったです。
目に入る景色も男体山と日光連山そして眼下の中禅寺湖と絵巻物のようでした。
後半の湖畔に下りてからは、ビックリするくらいの紅葉に感動しっぱなし。
やっぱり、日光ってスゴイよなぁ。
前半の山を歩く区間が思いの外ハード(アップダウンにルーファイに悪い足場の連続)で、
komemameには竜頭ノ滝からバスに乗って先に行ってもらい、
中禅寺温泉で合流するということもありましたが、
とても充実した1日を過ごすことができました。
今年は紅葉がいまいち…というイメージでしたが、
とんでもないっ、天下の絶勝・日光はやっぱりすごかった!
近くでみると、赤は赤でも微妙にグラデーションがかかっていて、
「どうなってるの?」と、見入ってしまうほど。
遠くから眺めても真っ赤、黄色、オレンジの隙間に
みどりも混ざってのパッチワークで、そりゃもうきれい。
紅葉を愛でずして、秋が過ぎていく…と思ったけれど、
いい時期に紅葉狩りできました。
しかも今回のコースもよかったです。
(途中、バテてバスでショートカットしたのはさて置き…)
山中は、人もちらほらで、
まるで日光・中禅寺湖の紅葉をみに来た気がしないくらい。
もちろん、展望地とか山頂など要所要所には休憩している人が
いましたが、がやがや〜って感じではなく。
ちょっと長いコースだったし、
意外と(私には)アップダウンがあったし、
この日はなぜかお腹が空いて空いて、シャリバテ気味で力が出ず、
歩くはずのところをバスに乗ってしまったけれど、
今振り返ると、もっと食べて歩けばよかったなぁ、、と。反省。
・・今思うと、なんだけど。
でも、あのときは、どうにも力が出なくて、
気持ちもふてぶてとしていて、とにかくもう歩きたくなかったんだなあ。
まぁ、観光客でギュウギュウ詰めのバスに揺られるのも、
普段の山登りではあり得ないので、いい経験ができたということで、
自分を納得させよう。
さて、最後は暗い中ヘッデン点けての下山となりましたが、
クマが怖くて、必要以上に鈴をじゃりじゃり鳴らして歩きました。
自分の背丈ほどある笹の中を歩かなくてはいけないので、
暗いうえに見通しがきかないし、その笹の中で身を潜め眠っている鳥が、
私たちの存在に気づいて、バサバサーっと飛んでいったりするので、
その羽ばたき音に何度も、びっくりさせられました。
ちょっとした物音にもびくびくの連続…
だから、そんなに長くないはずの道なのに、
緊張感でとにかく長く感じました。
ようやく登山口の車がみえたときはなんとホッとしたことか。
紅葉の素晴らしさを振り返り、そして無事かえってこれた安堵。
甘露を味わうって、そう簡単にはいかないなぁ。
おしまい。
コメント
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こんばんは。
考えることは同じですね
3年前の秋にまったく同じコースを歩きました。
それにしても、いつもながらいい色の写真の連続ですね。
こんな写真を撮りたいものです
私が歩いた時に紅葉が一番印象的だったのは黒檜岳登山口から
赤岩の間だったのですが、今回はどうでしたか?
中禅寺湖の紅葉はきれいなので、昨年も行ったのですが
こんなレコを拝見すると、今年も行きたくなってしまいます
youtaroさん
こんにちは。
先々週は谷川岳方面にも行きましたが、
今年は全体的に色づきが悪い気がしていました。
でも、やっぱり日光の紅葉は別格で
おっしゃる通り、特に黒檜岳から赤岩の間が紅葉は最強でした。
この区間は楓が中心だからでしょうか。
前半の山の中を歩く区間がアップダウンがあったり、
社山から黒檜岳間でガスってルーファイが必要だったり、
黒檜岳からの下りが悪い足場の連続だったりと意外とハードでしたが、
湖畔まで下ると同時に疲れが吹き飛ぶ景色の連続でした。
細尾峠から入るのは良かったです。
渋滞対策回避もさることながら、周遊道路に出るまではキレイな笹原の中、
適度の傾斜が続きとても歩きやすかったですし、何より人が少ないのがいいですね。
この日は誰とも会いませんでしたが、登山口に「今年5月、熊に襲われました」
と書かれた注意喚起の張り紙を見たときはアセりましたが(笑)
コメントいただきありがとうございます!
中禅寺湖周回って、danyamaさんたちにしてはまったりハイキングなのかと思って見たら・・・37km/標高差2300m超って・・・
私も今年の紅葉は全くダメなのかと思っていましたが、こんな年でも日光は素晴らしい色づきですね。
P.S. danyamaさんとkomemameさんの山行をまたまた無断で引用させて頂きましたm(_ _)m
usatakoさん
こんにちは。
37kmのうち10kmほどは湖畔の遊歩道なのでその分は割り引いて見てくださいね。
今回日光の紅葉を初めて体験しましたが、やはり素晴らしかったです。
標高が高いところは終わってしまっていましたが、
湖畔くらいまで標高を下げるとピークを迎えようとしている感じでした。
特に湖の南側はカエデが中心だからでしょうか赤がキレイで、
同じ1本の木でも濃い赤からオレンジまでグラデーションしていたり。
一方、男体山側の湖畔はミズナラも多くて黄色も楽しむことができました。
usatakoさんは中ノ岳周回だったのですね。
兎岳〜丹後山間の笹原の雰囲気の良さを思い出しました。
今回ボクたちが歩いた社山〜黒檜岳間も
似た雰囲気がありましたよ(藪の濃さは違いますが)。
コメントありがとうございます!
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