日隠山
- GPS
- 10:12
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,332m
- 下り
- 1,161m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 高千穂温泉(500円) |
写真
装備
個人装備 |
ザック
ザックカバー
断熱マット
非常時セット(固形燃料 ろうそくなど)
救急セット(薬品 包帯 テーピングテープなど)
藪漕ぎに適した服装
ヘルメット
登山靴
靴下(2)
手袋
カッパ
防寒着(ダウン上衣)
タオル
コンパス
ナイフ
笛
筆記用具
二万五千分の一地形図(見立 大菅)
計画書
60cmスリング
クイックドロー(2)
写真機
捨て縄
予備食(一食分)
行動食
飲料
魔法瓶
目印テープ
ロール紙
|
---|---|
共同装備 |
補助ロープ(8.1mm×30m)
スリング(120cm×2 60cm×2)
ジェットボイル
ガス缶
ツェルト(2~3人用)
GPS端末
ハーケン(6)
ハンマー
環付カラビナ(2)
カラビナ(2)
のこ
|
感想
林道地獄・・・
蟻地獄に蟻がはまっていくような・・・
またしてもやってしまった。
カウ君の読図のおかげで縦走自体はうまくいったのに、
詰めが甘いな〜、毎度のことながら、詰めが甘い。
だいたい過去の記憶を捻じ曲げて勝手な思い込みを語り始めたら、
これが地獄に陥ったときの初期症状である。
今回は、比較的早い段階で初期症状に気がついたが、
それでも1時間程度、林道をさまよった。
結果的には、GOODな林道地獄の世界だったが、
心配する人もいるから、今後は本当に気を付けよう。
(・・・と、いつも言う)。
さて、今回の日隠の縦走は、
ひさみさに手強い鈴竹との格闘を強いられたが、
無名の岩場に上り込んでカウ君が想定したルートを見渡して、
地形をつかみながら背丈を越える藪を漕く・・・
今は、鹿の食害でこんなことができる山域も少なくなったけど、
ここでは、昔ながらの藪漕ぎ縦走を楽しむことができた。
20〜30年前の大崩周辺ではこんな山歩きばかりだったな〜、
若手だった僕が山岳会の先輩方と必死に藪を漕いで歩いていた昔を懐かしく思い出しながら、
今は自分よりも若いカウ君と藪漕ぎをして楽しんでいる・・・。
それでも、今回は、日隠ピークから以北の山域の俯瞰が、
自分の中で、また新たに更新された。
俯瞰の更新が、満足と高揚を与えてくれた。
カウ君、ありがとう。
追記
帰りの林道を歩きながら眺めた鹿納谷の姿は・・・
下流域の集落の安全と利便のために様々な工事が行われていた。
もう、あの花崗岩に囲まれた美しい渓谷の沢登りは、
できないかもしれない。
どんな山深いところでも、
自然災害とそれをくい止めようとする人の手によってその姿が変わっていく。
秘境が失われていく現実に、昔を懐古する回数が多くなった今日この頃だ。
見事な秋晴れのある日、僕たちは稜線を歩いた。
想像以上の強い日射しに汗をかきながら…
時には展望を楽しみ、時には枯れたスズタケをかき分けながら…
稜線は大当たりで僕は大満足だった。なんといってもそこからの展望が素晴らしかったのだ。
そして藪漕ぎ…
日隠山が近づくと、枯れてはいたもののところによっては密になったスズタケが現れ、代わる代わるかき分けながら、倒木を越え、黒土の急登に息を弾ませた。
岩峰の上に二人で立ち、予定していた下山ルートと地形を照合させた時、僕は正直、口の中が渇いた気がした。眼下に広がる風景に面食らってしまったのだ。まだまだだった。だがここで動じるそぶりも見せず、的確にアドバイスをくれる男…
経験を積んだ者のみが廻らすことのできる想像とは、このことであろうか。さすがだなと思った。
改めて冷静に目の前の地形を俯瞰し、計画通りの尾根を下った。スズタケは相変わらずだったが、それすらも心地よかった。
「困難に流した涙が、やがて笑いに変わった瞬間、藪漕ぎパートナーとの一体感が生まれる…」
つい先程聞いたばかりの言葉を思い出す。
そうか!このことだったのか!
尾根はやがて二手に分かれ、斜面をトラバースし、右側に見える尾根に乗りかえた後、僕たちは無事に林道に着地した。手応えはあった。頭の中に思い描いていた地点からそう遠くない場所に下りてきた感触があった。時間的にもほぼ計画通り。今日の山行は終わったようなものだ…
だがその考えは無惨にも打ち砕かれた。その考えが甘かったのだ!
そして毎回のように繰り広げられる暴走の渦に僕たちは飲み込まれていった…
実は地形図を見ると、着地地点付近には二本の林道が描かれており、一方は実線で、もう一方は破線で描かれている。僕は疑うことなしに(あれだけ熱心に眺めていた地形図とコンパスを取り出すこともなく)破線の林道に合流したものと思い込んだ。すると取るべき進路は左であった。そしてかつて鹿納谷から鹿納山に登ったことがあり、鹿納谷付近に土地勘のあるaum師匠も、迷うことなく左へと進路を取った。そのことがさらに思い込みを助長したのだ。
「あとは車のデポ地点まで歩くのみ。」
もう頭はそれしか考えていなかった。
目の前に広がる美しい紅葉を眺め、
「まるで梓川沿いを散策しているようですね!」
「うん、人のいないアルプスに来たみたいだよ!」
などと呑気なことを言いながら、写真を撮りまくり、冷たい水で喉を潤したりした。
そして気が済んだかのように立ち上がり、再び林道を歩き始めた時、異変に気が付いたのだった。
人里に向かっているはずの林道は荒れてきたし、高い方に向かっている。
林道沿いに流れる沢は、こちらへ向かって流れている。
???
「上流へと向かっているよね!?」
慌てて地形図とコンパスを取り出し、沢と林道の向きと符合する場所を探し出すと一か所だけ該当しそうな場所があった。あさっての方向に…
そこまで見当をつけてから、GPS端末を恐る恐る覗き込んでみるとビンゴだった。
一気に体の力が抜けた瞬間だった。
下山していても下山連絡ができない「林道地獄」
いや、そもそも家に帰るまでが登山なのだから…
相変わらず詰めが甘いな…
コメント
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仇討ちもしてほしかった
aumさん アークさんの為にも
えっ 返り討ちが怖い! ですか
あのー 僕らの時は 道間違えんようにね
またまた 脊梁のいい風景堪能させて頂きました
ありがとうございました
石ころさん、こんばんは…
石の方が可愛そうになって止めました、
って、そがーんスズメバチば好かんとね~
はい、大嫌いです。
道間違い=林道地獄?
いやいや、思いがけない天国が広がってましたよ、間違えなきゃ出会えない素敵な空間でした…
今度お連れ致します!
( ̄0 ̄;
ヒィ
スズメバチは怖か
お二人の山行は毎度のこといろいろあって楽しそうですねー♪
なんか道迷いも楽しそう♪
好きだなー(^^)
ところで、この時期の山のスズメバチの巣は働き蜂が死んじゃってもぬけの殻では?
壊した方が良かったんじゃ・・って、まだ居たら大変ですけど・・(^^;
まだしっかり出入りしていましたよ…
それにしても大きかったですよ。バランスボールくらいはあったような…
ちゃんさんおはようございます
デカイのが一匹偵察飛行みたいな感じで巣の近辺を飛んでました、
じゃなかった蜂!
蜂の巣凄いですね
石投げようとするおうむさんってwww
とめたカウさんナイスです
紅葉も凄い〜
人が入らないような所には思わぬ素晴らしい物がひっそりとあるのかもしれませんね。
藪こぎといい、道迷い?といい、お二人はいつも楽しそう
ゆかちゃん、こんばんは
スズメバチのこと、心のなかではもう許したつもりでいたはずなんだけど、やっぱり見るとどうしても…
(^-^;
藪こぎは、ひさみさに、
怒り→悲しみ→笑い→慈しみ…
という感情のプロセスを辿れるくらい、立派でハードなものでした。
ゆかちゃんもいつか一緒に漕ぎましょう♪
毎度のごとき結末となりましたが、そのお陰で出会えた風景でもありました。
楽しかったなあ…
さてさて、来月はどうなることやら!
何時か、脊染の林道を色々と走って
見たいと思ってます。
只今、D5のならし運転中です〜
自分の手足の用にコントロール出来る
用になったら挑戦します‼
クロチャンこんにちは
羨まし~デリカ♪
石ころさんを乗っけてきてもらって、
下山した石ころさんにビール飲んで帰ってほしいと思ってます、いつかデリカでよろしくお願い致します
にひひひひ
ひさみさ たのしみ
流石へいちゃん
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