天狗岳
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- GPS
- --:--
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,017m
- 下り
- 1,004m
コースタイム
天候 | 晴天の展望に恵まれた初心者対象訓練登山 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
安曇野市スワンガーデン,4:00集合,同05発。諏訪IC4:25,渋の湯P着5:08。無風,1月27日の美ヶ原の時に比べるとはるかに暖かい。
5:35発。ヘッドランプは不要。宿の前を通って鉄製の橋を渡り左岸に沿った登山道に入る。10分弱で帰路となる高見石への道を分ける。雪がよく締まってキュルキュルと小気味のいい音を立てる。一気に登って6:05,小休止。まだアイゼンは要らない。
6:30,唐沢鉱泉の道を合わせる開けた場所で休憩。左手に中山を見る。同38発,20分で唐沢鉱泉からのもう1つの道を合わせると右手に西天狗岳が姿を現す。その少し先から7〜8mほどの下りとなり、下りきるとシラビソ,トウヒ,コメツガ,チョウセンゴヨウマツ等の緩やかな樹林帯の登りとなって『意外に長いなぁ』と思い始める頃,黒百合ヒュッテの前に出る。7:40着。
ヒュッテの入り口にかけられた大きな温度計は-9.5℃を指しているがそれ程寒いと思えないのは無風のせいか・・。テン場には5〜6張り。
アイゼンを装着し脱いでいたオーバーヤッケを着て8:10発。5分で中山峠。コースと行程の検討のため5分休んでとりあえず東天狗を目ざすことになる。
右折してしばらく後に右手の斜面を階段状に攀じ登ってシラビソが点々とする溶岩大地のような岩まじりの平原に出る。樹林越しに東天狗の岩稜が見えており、西天狗はその右手。岩稜下の斜面に取りついている登山者数人と、西天狗の東斜面を数珠つなぎになって登る多数の人影を見る。本日両天狗は大賑わい。
8:42,東天狗への鞍部着。尻セードで降りて来た中学生の男の子と両親らしい3人を交わして登りにかかる。
今回の山行は1月に雪山初体験で王ヶ頭に登ったT氏の次のステップとして設定したもの。そのT氏はバランスがよく体力もあって、CLのM氏のリードで苦も無く登って行き、取り残され気味。
2500m地点に達してふり返ると圧倒的な存在感の蓼科山越しに白馬三山が覗く。西も東も北も、行く手,南方の山以外のすべて山々がスッキリ,クッキリと見え、その大展望を楽しみながらの登りとなる。
岩まじりの急登を越え、岩稜帯をやや右にトラバース気味に進んで頂上に出る。9:22登頂。硫黄岳の爆裂火口の奇観を南方指呼の間に見る。硫黄岳へのなだらかな登りの斜面が光り、その背後には主峰赤岳と阿弥陀岳がドカッと居座る。この天候条件なら夏沢峠経由,赤岳鉱泉への縦走は無理ではなかったと欲が出そう・・。
9:30,西天狗を目指して下る。西天狗の山頂からはいくつものパーティーが降りてくる。適当に斜面を駆け下りてくる人もあれば尻セードで降りる人もある中を、それぞれ1本のザイルでアンザイレンした2つのパーティーが整然と並んで降りて来て再び東天狗に登って行った。珍しいものを見た気がした。 9:50,一向に調子が上がらぬまま5分遅れで西天狗に着く。南八ツ核心部の山々に遮られて富士山が見えない以外,主だった山はすべて見えている。八ヶ岳ではいつも好天に恵まれる。
西天狗岳山頂から赤岳鉱泉に泊まっている仲間に電話したがつながらず、鉱泉への縦走を断念して中山峠方面に戻る。
10:10発。西天狗東斜面には無数の足跡があるが、ここでは左端のトレースが主に登り専用で、下りは適当に大股で走るように降りたり尻セードで滑り降りたりした跡を適当に降りる。
下り切ると東天狗岳へは登らずにトラバースすることが出来るが、風が強い所なので斜面がクラストしている場合は慎重さを要する。後半の大岩の下の急斜面は雪深い場所もあって歩きにくい。東天狗を登り返してもさほど時間は変わらないと思われる。ルートに戻って35分で取りつきの鞍部まで下る。
途中で直接黒百合平へ出る道を分ける。このコースは小屋の前の小山から最後に滑って降りる楽しみがあるが結構起伏が大きい。高見石方面に行く場合はもちろん中山峠経由となる。11:00着。
直前に赤岳鉱泉に泊まった仲間から電話が入り『硫黄岳にいる』と言う。もう40分早く交信できていたら夏沢峠に向かうところだったが、再度東天狗を登る気にはならず、そのまま高見石を目指す。
11:05発。そこからは樹林帯の緩やかな登りとなる。たいした登りではないのだが相変わらず体が重くて遅れる。20分でニュウへの分岐点を通過。中山の斜面がやけに大きく見える。樹林にはシラビソの立ち枯れが目立つ。
11:45,中山の山頂標識を見て通過すると北からの風が強くなる。11:50〜12:20,風裏の陽だまりを見つけて昼食休憩。
12:20発,高見石への長い下りに入って左足脛の靴があたる部分の痛みがひどくなり、先行する2人に大きく遅れを取る。左足が踏ん張れないせいか右足が再三ハイマツを引っ掛けるのでスパッツを外して靴紐を解いてみると、無造作に突っ込んだズボンの裾がダンゴになって脛部を圧迫し腫れあがっていた。痛いはず。
手当てして追いかけ、13:00丁度に高見石小屋に着く。冬のこちら方面は初めてだがスノーシューの格好の遊び場というふれこみだった。
11:10発。小屋の左手から白駒の池・麦草峠方面の道をしばらく歩いた後、左に分岐する。しっかりしたトレースを快調に下って20分で賽の河原と呼ばれる広い河原に出る。ゆるやかな河原を下りきると沢沿いの道となり、長い道をどこまでも下って2度,3度と沢にかかる橋を渡って渋の湯の上の堰堤に出る。最後の鉄橋を渡り14:10下山。陽がまだ高いうちの余裕の下山となった。
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