坂本から比叡山(大比叡)
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- GPS
- 16:00
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 739m
- 下り
- 244m
コースタイム
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 3:50
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
観光地のため、登山者向けの案内表示が少ない。 |
写真
感想
弟子、ポッポ(小5)、リンちゃん(小3)、私の4人による月例ファミリーハイクとして、12月は比叡山に出掛けることになった。来月に日本百名山の「某山」に挑むので、その練習として標高差700mのある山をリストアップした結果が、坂本からの比叡山だ。
山行を行った12月4日は、曇りのち雨の予報が出ており、もっと詳細な予報によれば雨が降り始めるのは15時からとのこと。ということで、早めに登山を開始し、雨が降るまでに下山すればよい…と考え、登山口の坂本には9時に着くように自宅をクルマで出発。
ケーブル坂本駅の入口の駐車場にクルマを駐め、登山開始。歩き始めていきなり、女性陣はトイレしにケーブル坂本駅へ(苦笑)。ケーブルの下をくぐって、最初のヘアピンカーヴを曲がると、比叡山高校の北側の石段ルート(滋賀県道316号)と合流。そのまま広めの舗装道を往く。やがて南善坊の石段に着く。この石段を避けてそのまま左側のルートを行っても上で合流するけど、敢えて急な石段に挑む。登り切ったところで、左手に扉があり、これをくぐって滋賀県道316号に再合流すると、そのまま車道としては廃道状態の県道316号を往く。送電塔や花摘堂跡分岐を過ぎ、後ろから来た登山者たちに抜かれていくうちに、谷を挟んだ向こう側に坂本ケーブルのケーブルカーの音が聞こえる。坂本ケーブルの橋梁がみえるところで、一旦休憩。
この本坂ルートはもともと車道だったようで、クルマが走れるくらいの傾斜で、特に急坂はないため、トレイルランニングの練習をしてるひとも居た。そんなに急な坂でも無いのに、ポッポが「疲れた!」を連発するようになる。やがて谷を挟んだ向こうに黄色い壁のケーブル延暦寺駅が見え始めると聖尊堂に到着し、ようやく山林から脱却。しばらく歩くと道は舗装路に変わり、大きな延暦寺会館を裏から廻り込むようにして表側に出た。今まで人影もまばらだったのに、ここからほんの数百メートル歩いただけで観光客のエリアだ。山ヤさんがここまでアウェイな山も珍しい(苦笑)。
地形図とにらめっこしながら、東塔に到着。地形図では東塔の向かって左側(南側)を廻り込めば大比叡に登れるような描写がされているが、あいにくそのエリアは関係者外立入禁止…。それならば右側(阿弥陀堂の北)を廻り込めば…とそっちに向かったけど、こちらにはルートが無かった。登山者向けの標識の類はほとんど無いため、自力でルートを見つけるしかない。幸い、比叡山は電波が入るので、iPhoneで諸先輩方の山行記録を参考に、一旦戒壇院前の三叉路まで戻り、検札所を目指す。この検札所で「↑山頂」という標識に惑わされ、京都側に踏み込んでしまった〜〜〜! 痛恨の極みだが、ここで言う「↑山頂」とは京都側の四明岳のことのよう。それに気付いた時にはすでに府境辺りまで来ており、今さら引き返すのもメンドーだったので、そのまま歩いて京都側のルートに合流。さらにジグザグに切られた道を歩くと、叡山ロープウェイからの道に合流し、また観光客の姿が増える(苦笑)。やがてバスターミナルに到着。ここには売店があってうどんやそばが食べられる。最初の予定では昼食は延暦寺会館か坂本まで下りてきてから昼食のつもりだったけど、ここでそば(私のみラーメン)の昼食を摂ることに。
昼食後、舗装路に沿って高みを目指すと、アッケなく大比叡の頂上に到着。ただし、先行者である父子が居たので簡単に見つけられたけど、彼らが居なかったら想定外に苦労したかもしれない。「火の用心」の札が目印だ。
展望が全くないので、証拠写真だけ撮って下山にかかる。そのまま車道を東進したら電波塔のところで車道はアッサリ途切れ、「ああ、道がないのか。また引き返して遠回りになるのか…」と思って引き返そうとする前に念のため1:25000地形図「京都東北部」(平17更新)で確認すると、電波塔の北側に道が描かれている。実際大きな建物との対比で貧弱に見えてしまうものの、ちゃんと歩道が存在しており、そのままこの道を往くと急激な下りに入る。「当初の予定ではこの道を登るハズだったんだよ」とポッポに言うと「絶対イヤ!」との返事(苦笑)。それくらい急な坂だった。この道を下り終わると「山頂←」という標識が…。今さら出てきてもなぁ〜。下り切ったところには最近見たような建物が建っている。もしや…と思って、その建物(寺院)の高架になってる廊下の下をくぐって表に出たら、東塔だった(苦笑)。来る時、東塔の表側から廊下の下をくぐって向こうに抜ければ比較的簡単に大比叡にたどり着けてたんだろうけど、観光客の目があるなか、比叡山が初めてという登山者が、廊下の下をくぐって向こうに抜けるには勇気が要ると思う(苦笑)。
弟子はせっかく延暦寺に来たんだからいろいろ寺院を見て廻りたかったようだけど、ポッポとリンちゃんが早くケーブルに乗って下山したがったため、今回は観光は無し。1300発のケーブルまで時間が僅かしかないため、私は早足で、ポッポとリンちゃんは時々走りながらケーブル延暦寺駅へ向かう。きっぷの購入と検札時間を考えたら、ギリギリの12:55に駅に到着。天気もなんとかもって、雨が降る前にはすべての行程を終わらせることが出来た。
元々、大比叡を目指すひとが少ないのか、標識類が少なく、また世界遺産の敷地内で勝手に歩き回れないという制限もあり、ルートファインディングに苦労した。
<追記>
今回の山行でルートが分からなくなったのが悔しかったので、本屋に並んでいる種々のガイドブックを立ち読みで確認してみた。東塔で廊下の下をくぐると明記してたのは、確認した限りでは『関西 日帰りの山ベスト100』(ブルーガイド山旅ブックス)だけでした。
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