今年の締めくくりに大菩薩嶺
- GPS
- 04:35
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 518m
- 下り
- 501m
コースタイム
- 山行
- 3:18
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 4:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。登山ポストはロッヂ長兵衛にあります。 |
その他周辺情報 | 日川渓谷方面に下る途中にやまと天目山温泉があります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
|
---|
感想
今年は夏に「タテバったり、ヨコバったり」の今世紀最大?の山行をしてしまったので、その後、その余韻にひたったり、というより燃え尽き?ていたので、このままひとつ歳をとるのか・・・と思っていたところ、師範代より「大師匠ご一行様の忘年登山にご一緒させていただこう」という指令が出たので、富士山と南アルプスの絶景を拝みに大菩薩嶺へ。
いつものように町田駅集合。夏場とちがって朝6時はまだ夜が明けてなくて、おまけにさぶい。何といってもこの時期に2000mなんて高い場所に立ったことがないし、どんな防寒対策していくかいろいろ悩んでみたところで、そもそもちゃんとしたもの持ってないし・・・結局、いつもとほとんど変化なし。とりあえず冬場の夜なべ仕事でできあがった毛糸の帽子とネックウォーマーもって行きました。
東京からは近いし、お天気はいいし、道路状況も快適。
予定通り9時ごろに登山口の上日川峠駐車場に到着。
出発前の準備をしていると大師匠ご一行様も先に着いていたようで、ひと足先に出発。私たちもすぐ後から登山開始。
福ちゃん荘までは舗装された道が並行して走ってますが、ここはやっぱり登山道を行きます。夏以来の山道でどうかなと思いましたが、いやいや、いたってカラダにやさしい道で20分ほどで福ちゃん荘に到着。
玄関ワキになにやら木の看板。
「皇太子殿下、雅子様ご休息所」
そういえば6月に日向山に行ったときも黒戸尾根登山口に同じように「皇太子殿下ここから登った碑」が立ってましたねえ。ぢつは、ワタシ、皇太子と生まれ年が同じです。学年は皇太子が早生まれのため1年上ですが、まあ、ワタシの同級生には「浩」の字のつくのが多くてねえ。昔からそういうの流行ってたんですね。同じような年恰好の人で名前に「浩」の字がついたら、たいてい昭和35年生まれです。
福ちゃん荘で先に出発した大師匠ご一行様に追いつきましたが、休憩の終わったみなさんは先発。ワタシたちもすぐに出発。案内板の左へ行くと雷岩・大菩薩嶺山頂から大菩薩峠周回コース、右へいくと逆コースになりますが、今日は雷岩方面の直登コースへ。
登山道の上のほうを見ると大師匠の姿がチラッと見えましたが、ほんの少し前に出発しただけなのに
もうあんなところまで・・・さすがです。もうなにやら後姿に尻尾のようなものまで見えるような・・・さては大師匠とは仮の姿、ぢつは猿(ましら)の化身、あしゅら男爵ではなくて「ましら男爵」?・・・あはは、ウソです。かつて師範代、一度だけ大師匠のペースにつきあったことがあるそうですが、すぐにあきらめたそうです。マラソン中継で先頭集団に伴走して歩道を走るおっさんみたいなもんでしょうな。
張りあってもムリです。無駄な抵抗はせよ!いや、よせ!です。
福ちゃん荘からはずっと尾根道だったんですね。最初は樹林帯の中、途中から明るく開けた道になり、現れた絶景に感動しながら1時間ほどで雷岩に到着。大師匠、ここで待ってました。もう30分くらい待ってるよ〜っていいながらThermosから暖かい湯気が・・・これもいいなあ。こっちは電車に乗るときにおにぎりと一緒に買った暖かい十六茶がザックのポケットでキンキンに冷えてましたよ。
天気は良くて、空気も澄んでて、絶景を楽しむにはこれ以上望めないくらいですが、つおい風がびゅーびゅー。ここまではどうせ登ってると暑くなるからと思ってジャケットは着なかったんですが、さすがにこれだけ風がつおいとさぶいです。アタマと首は自家製毛糸帽子とネックウォーマーで快適でネックウォーマーなど去年作って出動機会がなくてどこかに埋もれてたのに、思わぬところで活躍しました。
ジャケットを取り出して、いつもの「ひとくちあんぱん」などつまんで、さて、これからどうする?って・・・そうでした、大菩薩嶺の山頂はここからだと寄り道するカンジなんですね。師範代とナベちゃんは前にも来てますけど、ワタシははじめて。「展望もなにもない山頂だよ」ってことだけど、まあ、せっかくここまで来たんだから、山頂の標識にはタッチしてこないとねえ。
ということで、山頂目指して行きますと、10分ほどでウワサどおり木々に囲まれた山頂らしくない山頂に到着。確かに地形的には一番高そうだし、森に囲まれてるので風もなくて静かな場所でした。雪も少し残ってます。
雷岩に引返し、そこから先は広い尾根道を賽の河原、介山荘方面に下っていきます。
風はあいかわらずつおいですが広々とした尾根道でとても気持ちヨカです。富士山、南アルプス、甲府盆地もあいかわらずきれいに見えてます。
富士山の山頂は東側ですかね、ずっと雲がわいています。途中、今度は東京方面の展望が開けてきました。
すこし霞んでますが高層ビルがたくさん並んでいます。スカイツリーは判別不能でしたが、平野の手前には奥多摩方面。奥多摩湖や街道沿いの集落、そして雲取山などなど、こちらも絶景でした。
賽の河原を通過すると、下のほうに山小屋が見えます。大菩薩峠の介山荘。
ところで「大菩薩峠」といえば、これまで聞いたことがあるハナシがいくつかあって、どこかの学校が大菩薩峠を夜通しかけて越える行事をやってるとか(コレ、調べたら、あの超進学校の巣鴨中学・高校でした。「大菩薩峠越え強歩大会」という恒例の行事だそうです。)、たしか小説やその小説を原作にした古い映画とかあったような。(これも調べたら、中里介山という作家が書いた小説で、大衆小説というジャンルの草分け的作品だそうで、超・超大作すぎて結局未完のまま作者が亡くなったようです。)
というようなことで、ナゾがようやく解けたんですが、介山荘は作家の中里介山に因んでいたんですね。小説も読んでないし、ちょっとお勉強不足でしたねえ。
介山荘に到着すると、大師匠御一行様も休憩中。今日は下山後に忘年会だそうで、別れ際には「よいお歳を」のごあいさつを交わして、御一行様は先に下山。私たちも「大菩薩峠」の標識をバックに写真を撮ったり、最後の絶景を楽しんだあと下山開始。
下山ルートは登山道というより「ふつうの道」。そういえば、さきほど介山荘のワキにスズキ・ジムニーが止まってて、え?何でこんなとこに?と思ったけど、そうか、この道はこのクルマなら登ってこれるんだとナットク。
そもそも「峠」ってことは、登山のための道じゃなくて「街道」だったんですねえ。
ということで、もうフツーの道をフツーに下りてきて、40分ほどで福ちゃん荘に到着。ここからはさらに舗装道路を15分ほど行けば出発地点のロッヂ長兵衛に到着。ハイ、お疲れさまでした。っていうか、何ともお気楽なルートで、これまでいくつか行った「百名山」のなかでも「Most 楽ちん百名山」でしたね。ホント、筑波山のほうがしんどかったわ。
「大菩薩でおシャカになる」ような危険個所は無いし、こういう季節でこういう天気だったので、4本も持って行ったペットボトルは1本の半分くらいしか消費せず、トレーニング用の重石になっただけ。
まあ、こんな具合に今年の忘年山行は、まれにみるお気軽コースで、すこし風が強くて寒かったことを除いては最高のお天気に最高の景色。静かな山道を歩きながら夏の剱立山の思い出やこれからの計画に話が弾みました。
大師匠はじめ、師範代、なべちゃん、来年もよろしくお願いしますね。
--------------------------師範代?からのメッセージ-----------------------------
思い返すと2016年 私達おじさん山岳部3人揃っての山行回数はそれまで2回とやや少ない年となりました。それは天候不順であったり、家庭の諸事情であったり、いくつかの要因があるのですが、なんといっても7月末に敢行した「劔&立山3年間集大成2泊3日ツアー」の充実度/達成感があまりにも大きく、小刻みな山行には触手が動かされない内心があったのかもしれません。
しかし、おじさん達の絶景を求める気持ちが萎える事はなく、「今年最後の2000mクラス」と称して、冬晴れ絶景の期待できる大菩薩嶺へ「忘年登山」とあいなりました。 しかも、本年も数々の貴重なアドバイスをいただいたY大師匠も同日同山山行を予定しているとのコト!全員が一堂に介するこの上ない1年の締めとなりました。
気楽にさほどの苦労を伴う事なくあっさりと登れてしまう大菩薩嶺ですが、そこはさすがに百名山、この上ない富士山、南アルプス、東京最深部等の大絶景を携えて出迎えてくれ、稜線歩きの快適さも堪能できます。
楽な山=つまらない山 と言った公式はまったく当てはまらない事を証明している名峰だと感じられました。
絶景を楽しみ、大師匠パーティとの交流を楽しみ、更に天目山温泉&ほうとう(美味)を楽しんだ おじさん達は2017年への新たな夢が広がった「忘年登山」となりました。
それではよいお年を、、、!(^^)/
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