毛無山・雨ヶ岳(下部温泉湯之奥〜県境BS)
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,559m
- 下り
- 1,169m
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
湯之奥から先の林道は12月〜4月通行止め https://www.town.minobu.lg.jp/kurashi/douro/chodo-rindo.html |
写真
感想
昨年9月に登った時には、山頂は雲のなかで展望が得られなかった毛無山に2度目の挑戦。前回は富士宮駅からバスに乗車し、朝霧グリーンパーク入口バス停を起点として、竜ヶ岳を経由して本栖湖へと下った。今回は、多少趣向を変えて、身延線の下部温泉駅で下車。
下部温泉駅から登山口までは歩くと3時間近くかかりそうなので、タクシーが現実的な選択肢。身延から回してもらったタクシーで広河原登山口を目指す。しかし、湯之奥集落を過ぎてしばらく行ったところで、ゲートが鎖で固く閉ざされており、進行不能に。どうやら冬季は事故防止のために通行止めとなるらしい。タクシーで毛無山を目指す客は少ないらしく、運転手さんも把握していなかった。
やむを得ずここからは、徒歩で登山口を目指す。早足で45分ほど、何とか計画をリカバーできる範囲で第2ゲート脇の登山口に到着することができた。この辺りの山腹は甲斐金山の遺構があり、山梨県が立てた新しい遺構の案内看板が見られる。女郎屋敷とは面白い名だが、実際に遊郭があった証拠は何もないとかで、どうやら後世に付いた俗称程度のものらしい。登りは急ではあるが、昨年登った朝霧からの不動の滝コースに比べれば緩い。歩く人は多くないはずだが、足元の道はよく整備されている。
主稜線に乗ったところが第二地蔵峠。ここで富士山が大きく出迎えてくれる。多少雲が湧きかけているが、ほぼ遮るものはない。明るい稜線に出てからも、丸山までは急坂が続く。途中の露岩で展望を楽しみつつ、登り切れば、不動の滝コースを合わせる。これまた昨年は何も見えなかったアルプス展望岩からの眺めも雄大だ。
毛無山山頂からも富士山が大きく見えるが、山頂を目的地とする場合でも、少し先の草原帯まで進んだ方がよい。より大きな展望が得られ、鹿の糞は多少気になるが、広いスペースでのんびりできる。駿河湾が飴色に光り、その先には伊豆半島が石廊崎まで見える。
タカデッキへの道はほどよいアップダウン、ほどよい倒木が変化をつけてくれ、樹々の間からの展望もあり、一部新しいロープが付けられた急下降はあるものの、おおむね快適に歩ける。タカデッキ山頂下からは地図にあるとおり、南アルプスの山々が望める。
タカデッキ、雨ヶ岳はいずれも笹に覆われている。雨ヶ岳山頂からも富士山の展望がよいが、毛無山からのルートを進んできていれば、もはや見慣れた風景になっている。
雨ヶ岳からは下るのみだが、端足峠までの下りは、傾斜のきつさもさることながら、笹の茎が出ていたり、抉れて霜柱が溶けかかっていたり、足元の悪さが凶悪さに拍車をかける。とにかくうんざりする下りであり、昨年を思い出しても「端足峠」の文字を見ただけで足がガクガクしそうになるような感覚になる、トラウマティックな下山路だ。
何とか無事に下りきると、端足峠への登り返しにほっとする。端足峠から先の下りも、地図上では負けず劣らずの斜度のように見えるが、こちらは杉の葉が積もって脚に優しく、歩きやすい。根原への道を分ければ、あとはほぼ平坦な東海自然歩道を1時間弱で、山梨・静岡県境の割石峠に着く。富士パノラマラインにはその名も「県境バス停」があり、本数は少なく最終便が午後3時と早いながら、富士宮駅と富士山駅を結ぶバス路線が停車する。
スタートから予定外のトラブルはありながら、予定どおりの帰りのバスに乗れ、天候は穏やかで展望良好。昨年のリベンジを果たすことができ、満足な山行だった。
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