天狗岳周回
- GPS
- 04:34
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 887m
- 下り
- 871m
コースタイム
- 山行
- 4:08
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 4:31
天候 | 快晴 森林限界より上は微風・弱風 樹林帯の中はほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から山頂までずっと雪道の上を歩くが、標高2000メートル程度までは木の根や露岩が見えるミックスの状態で、この区間はアイゼンは要らないと思う。全般的に凍っている箇所はなく、トレースもばっちりなので歩き易い。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
今年最後の山行は、過去同じ時期に2度訪問したことがある北八の天狗岳とした。この地域も他と同様に雪が少なかったが、雪山を味わうには十分だった。
まだ暗い6時頃に唐沢鉱泉の駐車場に到着。大晦日であり世の中休暇シーズンなので駐車場の空きが気になったがこの時点ではまだ余裕があった。外の気温はマイナス10℃。かなり寒いがこの時期の標高1800メートル超としては穏やかと言っても良いかと思う。風もないので外で準備していても厚着していればなんとかなった。素手はダメだったが。昨日とほぼ同時刻に歩き始める。駐車場から既に圧雪というか雪があるのでアイゼンを付けるか少し迷うがそのままで歩き始める。この判断はあたりで、登山道にも雪はあるものの、歩き出しはまだ雪はまだらでアイゼンを付けていたらむしろ邪魔だったように思えた。昨日の疲れが残っているのでペースが上がらないが、それでも止まらずに歩き続ける。傾斜が緩いので息も続く。駐車場を出て1時間強で樹林帯を抜け、見晴の良いところに出てきた。南方の八ヶ岳主峰がよく見える。向こうにも多くの登山者がいることだろう。樹林帯を抜けても風は弱く、それほど寒さは感じない。第一展望台では特に休憩せず素通りし先に進む。再び樹林に入るがすぐまた明るくなるので歩いていても楽しい。ここまでアイゼンを付けていないが、付けないと歩けないようなところも見受けられなかった。第二展望台に到着し先を見ると西天狗の登りは結構急だし岩場もありそうなのでアイゼンを付けるか悩むところ。が、急傾斜ならあったほうが良いと判断し、展望台の先で風を凌げる所にてアイゼンを装着。ここで今日初めての給水。気温が低いので体は温まっても汗をかくほどではなかった。食料は特に口にせず水のみで進む。樹林帯から出て西天狗の登りに取り掛かる。登山者が何人か降りてくるが、皆バラクラバにゴーグルをしていて、ひょっとして上はとんでもない強風なのか?と少しビビる。西天狗の岩場をこなしつつ登るが風はそれほど強くはなく、ハードシェルのフードを目深に被っても一部顔の皮膚が露出するので寒いが我慢できないほどではなかった。そも、この登りとて2時間も3時間も続くわけではなく、ものの15分で終わるものだった。西天狗の山頂には先客が多くいて写真を撮ったりしていた。景色は良く、八ヶ岳が全部見えるし、南北アルプスも見える。心配だった風もそよ風程度で、これならゴーグルは曇らせるだけのように感じられた。自分も写真を撮り東天狗へ向けての下りに取り掛かる。この付近は今日はまだ雪が少ないが、もう50cmくらい積もれば結構良いゲレンデになるように思えた。ここまで板を運んでくるのは楽ではないだろうし、兼用靴で登って来るのも楽ではなかろう。下り始めると不思議と風が止む。雪からの照り返しもあり寒さは感じなくなる。がそんな場所もごく限られていたようで、先に進むとまた風に吹かれ寒さを感じるようになる。東天狗の登りも大したことはなく割と簡単に山頂に到着。以前1月初旬にここに来たときは、腕時計の温度計が検出限界であるマイナス10℃を下回ったが、今日はそこまでは寒くはならなかった。こちらのピークも眺めはすこぶる良い。ピークとしては狭いがちょうど人のいない時間帯だったので周りをグルグル見渡してから中山峠への下りに取り掛かる。東天狗の山頂も風は大したことはなかったが、下り始めると左手から寒風が吹き付けて顔が寒い。何か被ろうかとも思ったがここで止まってザックを開けるのも面倒だし、何よりあと10分も下れば樹林帯に入るので我慢してそのまま進む。今日は我慢ばかりだが、ゴーグルもバラクラバもザックには入っていた。中山峠からは続々人が登ってきてその度に止まって道を譲る。挨拶してくれる人も何もない人もいる。標高2400メートルの中山峠はみどり池からもこの時期上がってくることができるし、今日の時点でもはっきりとしたトレースがあった。今度天狗岳を狙うとしたらこのルートか?但しみどり池からとなると西天狗は諦める必要があるかもしれない。休憩は黒百合ヒュッテでしようと思い降りてきたが、そのヒュッテは人が多すぎて休む所もないくらいだった。ここも写真のみで素通りとなった。出発から既に3時間以上経過しているが、今日は水を飲んだ以外何も口にしていない。案外何とかなるものだと我ながら関心。ここから唐沢鉱泉までは消化試合というか、怪我だけには気を付けて下る。やはり続々登って来る登山者とすれ違いながらの下山となる。テント泊の人も多いが、あのスペースに張り切れるだろうか。黒百合ヒュッテから唐沢鉱泉までは傾斜が緩いのでアイゼンはほぼ不要だし、実際に登って来る人がみなつぼ足なのを見ると、何処で外そうか?という思いになる。唐沢鉱泉と渋の湯の分岐付近で外したが、もっと早くても良かった。アイゼンを外した後は軽快そのもので、小走りで雪の上を行動できるくらいだった。11時過ぎに唐沢鉱泉には戻ったが、当然というか、これから出発する登山者も多く見られた。日の短い時期だけど、黒百合ヒュッテまでならチンタラ歩いても3時間も掛からないので、昼から出ても十分間に合うのだろう。自分は絶対にしないけど。終わってみると前回同じコースを歩いた時より1時間ほど短くなっていたが、これは何よりほとんど休憩しなかったのが効いたのだと思う。
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