雪の荒島岳:スキー滑降・スキー場跡〜またまた痛い目に
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- GPS
- 06:37
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,628m
- 下り
- 1,634m
コースタイム
(隊員3号)-14:15勝原スキー場跡
(隊長)-13:45名の知れぬ沢-14:30堰堤群-14:50勝原スキー場跡
天候 | くもりのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
<復路>17:20福井IC-(多賀SA休憩)-20:00吹田IC |
コース状況/ 危険箇所等 |
勝原スキー場跡の駐車場内のトイレが使用できるようになっていました。(冬期間は使用不可のようです) 下山後の温泉は、大野市の「あっ宝んど」が良かったです。 |
写真
感想
「教訓:はじめての場所は王道ルートに限る」の巻
先週の大山に引き続き、隊員3号との雪山登り。
4時に大阪を出、7時半ごろ現地到着。
今回もまたもや隊員3号が絶不調。
昨日飲み会ということであったが、軽い二日酔い+悪寒がするとのこと。
悪寒は出発直後からずっとである。風邪か。
「やめとくか」と促すが、とりあえずちょっと歩いて様子見ると・・・。
で、8時過ぎに出発。
駐車場には、そこそこ車も来ている。中には横浜からバイクの人も。
ゲレンデ跡はまだ一面雪が残っています。
その真ん中をどんどん登り、たぶんスキー場の最上部であったろうところで休憩。
3号はかなりつらそう。
ここから樹林帯へ突入。
今日は弱いながらも冬型の天候で、そこそこ冷えている。
足元も固い。アイゼン装着。
あと2キロのところも何とか過ぎる。道のり半分あたりか。
しばらくすると荒島岳らしき山(山頂はもっと奥)の姿が見える。
3号は山が見えて、余計に気がなえたみたい。
大丈夫か?3号。まだ半分過ぎってとこだせ。
とにかく石楠花平までは・・・と3号。
リタイヤして、またリベンジするのがかなり嫌だったみたいだ。
(その一念で結局は登りきったのだ。たまげたもんだ3号)
石楠花平までは樹林帯のなかで、さほど視界は良くないが、石楠花平からは
結構な眺め。
当然、荒島岳も見える。白山も見える。
ここからは餅ケ壁という急斜面。
雪も緩んできており、スキーでの登行をしていたが、
この斜面、キツイうえにスキーで蛇行する幅もなく、あえなく脱ぐことに。
スキーをザックにくくりつけていたら、下山してきたオッチャンが話かけてきた。
「うらやましいなぁ〜スキー。僕も担いできたら良かった」
どうやら下に置いてきたようだ。
滑れるほど雪がないと思っておられたようだ。
先週から昨日までかなり暖かい日が続いていたので当然と言えば当然だ。
例年ならこの時期、滑れるほど雪が残ってないが、今年はやはり多いみたい。
僕は下調べはしてきたものの、この山が初めてなのでスキーでの下山ルートをあれやこれやと、
ここぞとばかりに聞きまくった。
すっかり話し込んでいる間に、3号ははるか彼方へ。
まるで童話「うさぎと亀」だ。
山頂までは3つほど起伏があり、これが最後の登りかと思ったら、また次の登りが見えると
言った感じで、ええ加減にせえよって愚痴りたくなる。
山頂に行くのを勿体ぶらせているかのようで、いやらしい感じすら漂う。
そんなこんなで12時15分に山頂到着。
かなりの時間を費やしたが、何とか3号もたどり着き良かった。
山頂からは大野盆地が迫って来るように広がり、白山、乗鞍、御岳と眺めがすばらしかった。
風も心地よかったが、昼食を取るには寒いかと早々に下山開始。
私は、オッチャンの教えのとおり、餅ケ壁を西側から回り込むように滑り下りた。
3号とは餅ケ壁の取り付きのところで待ち合わせ。
木漏れ日とそよ風が心地よい。ここまで下りると風も暖かく感じる。
ほどなくすると3号と合流。
13:00 石楠花平でポカポカ陽気の中で昼食。
この頃には3号も多少調子が良くなってきたようだった。
13:30 昼食を終え、ここからの下山は別行動。
3号は来た道を下山。
僕はオッチャンに教えてもらったルートで下山。
「先に駐車場で待ってるよ〜」って言って別れたけど、ウソでした。すまぬ3号。
当初の予定では、小荒島岳を越えて堰堤群の方へ滑り込み、林道を経てスキー場跡へ下山を予定していたが、
オッチャンは「石楠花平と小荒島岳の間を下山していったら良いよ。どこ下りてもスキー場跡へいくよ」ってなものだった。
先週の大山の失敗を繰り返さぬようブーツのロック等マテリアルの確認。完璧。
それではドロップイン。「隊長、行きまぁ〜す」(機動戦士ガンダム出動時のアムロ風に読む)
ウッヒョ〜、サイコー、気持ちいい〜!
しばらくすると完全に沢に入り込んだ。
ちょっと怪しげな感じになって来たが、「どこ下りてもスキー場跡へいくよ」の言葉を信じ、
どんどん滑りおりる。
両側の山もより切り立ってきて、積雪もまばらになり、雪があるのは沢のみの状況。
ところどころ落石跡もある。
すると水の流れる音も聞こえてきた。沢の積雪も穴があいていることろあり。
下には水が流れている。
もう危なくて滑ってはいられぬ。
左岸を下れるところまで下ったが、雪もなくなり・・・滝のような音。 the END でした。トホホ
13:45 さあ、ここからが大変だ!
まずはGPSで位置確認。左岸の壁を越えると、堰堤群の谷に下りられる。
両サイドかなり切り立った登り。地図上でもかなり等高線がつまっている。ア、タ、タ、タ、タ。
普通の靴でも厄介だ。ましてやテレマークブーツ。
その上、岩場ありブッシュあり。ところどころ残雪あり・・・最悪
こけたり、足を滑らすと即滑落。死には至らないまでも動けなくなりそう。かなりヤバい。(冷や汗タラ〜)
焦る気持ちを抑え、まだまだ暗くなるには時間があると自分に言い聞かせ、足元を一歩一歩固めながら、
そして両手両足を使い斜面にへばりついて登る。(写真なんか撮ってる余裕、全くなし)
ブッシュ、枝がザックに固定しているスキー板に引っかかって思うように身動きとれないこともあり・・・
急がば回れで、近道をしたいが安全第一。
その次に進み易いところを探しながら登って行く。
14:15 携帯にメールが届く。3号からだ。駐車場についたらしい。
ちょっと足場がマシなところで3号に連絡。
現在の状況を説明し、「次は15時に電話する」と言って切った。
15時に私から連絡がなければ、3号から電話してくるだろうし、私が電話にでなかったら何か起こったのだと察してくれるだろうと思った。
そんなことまで考えなければならぬ状況であった。
副隊長を連れて来なくてよかった。
斜面が過激な箇所も何とかドロドロになりながらクリアした。
尾根筋に登り、もう一度位置確認。
目の前の斜面を下れば、堰堤群だ。助かった。ホッ。
ここからの斜面も積雪は十分あり、慎重に滑り下りる。
堰堤を越え、林道に入る。
林道はところどころ落石あり、積雪無しのことろもあるが、安心して滑れる。
ようやくスキー場跡が姿を現す。
スキー場跡は、朝とは姿を変え、地面が顔を覗かせ始めていた。
もう春だ。
14:50 駐車場到着。
先週の大山、そして今回の荒島岳での教訓・・・
「はじめて行くところは、王道ルートで行きましょう!」なのだ!
帰りに勝原駅近くの民宿林湊さんでバッチ購入。
電話するとおばちゃんは近所で農作業中であったようだが、快く民宿まで帰ってきてくれ、バッチを売ってくださった。
農作業の手を止めてすみませんでした、林湊のおばちゃん。
そしてお決まりの温泉。
今回は大野市内の健康保養所「あっ宝んど」へ。
大人600円。地元民の憩いの場だ。
温泉も広くて、行く価値あり。
今日の疲れをとり、帰路へ着く。(これまたお決まりの渋滞に巻き込まれる。トホホ)
(お互いに)(報われない)苦労しますね〜
Neuronさん、おはようございます。
今回の山行き&滑走では、2月のNeuronさんの記録を
大いに参考にせていただいていました
当初はNeuronさんの行かれたルートをたどる予定でした。
オッチャンの助言で予定変更して、今回のような痛い目に遭ってしまいました
Neuronさんの写真も頭にあったので、堰堤群や林道に出てきたときはホットしました。ありがとうございました。
雪は緩んでいて、2月のNeuronさんよりかはかなり滑りやすかったと思います。
機会があれば、リベンジしてきます
3号いつも不調だから心配だよね。
まあ、責任感でむりやりつきあってるんだろうけど。
GPSなかったらやばかったね
迷子から事故にならないように気をつけて
確かに3号はかなりの確率で体調不良だ
まあ頑張り屋さん、というか負けず嫌いが彼女を動かしているんだな
しかし、マジやばかった。
迷うという心配はなかったが、久々に生命の危機を感じた
とりあえず雪山は、これにて一段落。
来週、再来週と野暮用があり、山行きはちょっと一服かな
英気を養っておくわ
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