北ア黒部・餓鬼谷〜餓鬼山
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,086m
- 下り
- 2,101m
コースタイム
/2 停滞[雨後曇]
/3 発(730)東谷山支流出合(845)登山道水場泊(1500)[快晴]
/4 発(730)餓鬼山(845)餓鬼ノ田圃(1015)祖母谷温泉(1140)欅平着(1220)[雨]
過去天気図(気象庁) | 2005年10月の天気図 |
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アクセス | |
ファイル |
(更新時刻:2018/09/21 12:06)
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感想
シーズン納めに今年も一本、黒部へ。
【第一日】お初のトロッコ列車に乗り込んで、黒部川下流の沢を検分しつつ、終点欅平まで。水平歩道に汗をかき、餓鬼谷出合対岸の尾根を下降して本流に降り立つ。幸い渡渉は容易に済み、スラブ滝を越えて入渓を果たす。ちょっとした廊下部を良いライン取りで抜け、目的の餓鬼ノ湯へ。
【第二日】当初の予想通り?秋雨前線通過の降雨で停滞を決め込む。餓鬼ノ湯は、源泉温度が最適で非常に快適、身体が冷えてはスッポンポンになって幾度も漬かりに行った。ある程度の増水はしたものの、夜には平水に戻った。星も出て、明日への期待が膨らむ。
【第三日】何と、眩しいまでの快晴だ!光溢るる谷を気分良く詰めると、陽の加減もあって左折する度毎に暗い滝場が現れ、退屈しない。奇観・トンネル滝を越えると側壁が次第に立ち、悪相の連瀑帯が現れた。右岸から苦も無く捲けそうだが、我々は左岸の凹状を上手く利用して辿り、不明部分を残さずに登ることができた(これら一連の連瀑帯を「恵比寿ノ滝」と呼ぶのだろう、翌日の餓鬼山尾根からも実によく確認できる)。連瀑を越えると渓相はガラリと変化をみせ、何事も無かったかのような河原の平流に転じて緊張が解けてゆく。夏道から水場への道が降りてきている先で、快適な幕場を得た。真っ青な空の向こうに稜線が見える。西日に照らされ冷えたビールを飲んでいると、空に波状雲が、、、、、。
【第四日】あぁ、無常の雨、、、、、。五竜か唐松岳に立ちたかったのに。淡白な我々は、呆気なく下山に取り掛かり、雨に打たれて下山した。
餓鬼谷は、これまでの黒部の谷に私が持った印象とはまた違った一面を見せてくれた。下部は荒れたゴーロ主体の谷だったが、餓鬼谷の華は悪相の上部連瀑帯とその後に現れる平流の“緩急”と言えよう。また、餓鬼ノ湯という素晴らしい憩いの場も提供してくれたこの谷は、シーズンを締めるに誠に好適な谷であった。計画段階では東谷か、祖父谷への継続も想定したのだったが、あえて温泉停滞を採った我々のセンスが今後の山行にどう影響するのかが楽しみでもある。
<溯行図あり>
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