恵那山 前宮ルートからリベンジ!
- GPS
- 56:00
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,556m
- 下り
- 1,540m
コースタイム
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:00
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 10:50
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 8:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道で危険な個所はありませんが、標高1800m以上は尾根が広いのでガスったり吹雪いたりすると下山ルートを間違える可能性があります。 標高1300m付近から残雪があり、中の小屋跡から下の急斜面では登山道が凍り付いていて、下山時苦労しました。 |
写真
感想
2月に広河原から入山し、寒気到来で撤退したのですが、今回はテントを担いで前宮ルートで再挑戦です。
初日(3/18)北海道からお馴染みのセントレア空港、レンタカーを借りて恵那山神社駐車場までやってきました。時刻は14時30分。先客は車1台あるのみでした。はやる気持ちのまま、すぐに身支度をして出発です。今回こそは恵那山制覇だ!
久々のテン泊一式は肩や体に応えます。雪のない林道をゆっくり歩きだし30分程度で本来の登山口へ。ここで対岸へと渡るのですが橋がないので浅瀬を渡渉します。その後歩を進め17時半頃になるとさすがに周りは暗くなってきて、ルートが分かりづらくなったので登山道の脇の少しのスペースにテントを張ることにしました。標高にして1250mくらいでしょうか。急登の手前でした。当初は中の小屋跡を目指していたのですが時間と体力が足りませんでした。
さて、テントを設営し中に入るとヘッドランプが点きません。しかも二人とも・・・完全に点検ミスの大チョンボです。幸い替えの電池を一組ずつ持っていたので事なきを得ましたが、実はこれが最初のアクシデントでした。
夕食は袋ラーメンと常滑のイオンで買ってきた稲荷寿司と太巻きそれと熱い茶・・・のはずが、稲荷寿司と粉末のお茶が見当たりません。再びアクシデント?ザックに入れたはずなのにおかしいな、と思いながらも車の中に忘れたのだろうと諦めてお腹が満たないまま眠りにつきました。
翌朝(3/19)3時半起床。軽いパン食とコーヒーで朝食をとり出かけることにします。ザックを日帰り用に詰め替えガザガザしていると、マットの下から例の稲荷寿司とお茶がぺっちゃんこになって現れました。なんということ。テントは稲荷の油でぐっしょりとなり、現物はとても食べられる状態ではなかったのでごみ袋行きとなりました。お茶だけは使えるのでそのままザックに放り込みます。今回の山行はなにかすんなりといきません。
4時テントを置いたまま出発します。少し上ると雪が現れ登山道は凍り付いていました。安全のためアイゼンを履き急登を登ります。1時間ほどで中の小屋跡に到着。ここからは本格的に積雪があります。しかし、古い踏み跡がかすかに残っておりそれをたどって先を行きます。その後ふみ跡は何故か尾根から外れ左斜面を下に降りて行った様子なので、ここからは独自のルートファインディングで尾根筋を進みました。尾根の左斜面は雪が柔らかくツボ足だと沈みこむため、できる限り日当たりの良い右斜面の一旦溶けて固まった固めの雪の上を歩くことにしました。幸いところどころ出ている夏道も右斜面をたどっているようでした。それにしても誰もいないのは少し不安です。また、ツボ足ではペースも上がらず上がるのは息ばかり。たまに踏み抜いて腰まで埋もれるともう心も折れます。標高差100mを上がるたびに休憩を入れ2010m台地についたのは10時40分でした。
ここで大休止。雪を溶かし水を作りながら行動食などで昼食をとっているとなんと二人組の男性が登ってこられました。本日入山してもうここまでやってきたとのことです。さすがに地元の山屋さん、この時期日帰りでこのコースを選ばれるとはびっくりです。しばらくお話をして先に行っていただきます。ようやくルートファインディングと心折れる踏み抜きの恐怖から解放された瞬間でした。
ところが、ところがです。神坂峠まで来たところでお二人は戻られるとのこと。ピークまでは夏道ならば15分程度だそうですがこの雪の状態だと1時間以上かかると踏んでの時間切れ撤退のようです。再びピンチ。我々もどうしょうか?と少し考えましたが、天候は最高の状況ですし、翌日の予定も空けていました。なにより北海道からの2度目の挑戦で簡単にあきらめるわけにはいきません。しいて撤退する理由があるとするなら体力だけです。そういえば、誰かがヤマレコに頂上小屋には毛布があると書いてあったのを思い出しました。他の登山者が使用されていなければ一晩くらいなら毛布で大丈夫かも。この時はもう山頂小屋泊に心を決め、再びピンクテープ探しと踏み抜きと枝払いの修行のような行軍を続けることにしました。
この後の1kmが本当に辛く長いものでした。登りはほとんどありませんが、灌木に行く手を阻まれ、枝に引っかかったザックが解放されたと思えば腰まで入る落とし穴のような踏み抜き。なだらかな尾根なのでピンクテープをよく探さないとあらぬ方向に降りて行ってしまいます。自分たちのトレースを振り返ってみるとあっちこっちに蛇行しているのがよくわかります。
テントを出発して悪戦苦闘の10時間30分、14時30分ようやく恵那山ピークにたどり着きました。小屋付近や山頂にはもうすでに誰もいなく我々だけです。挑戦2回目、しかもヘロヘロの登頂に2191mの山とは考えられないくらいの達成感です。夏ならこんな気持ちは味わえないことでしょう。さて、下山?無理無理無理。簡単に降りてたまるものですか。当然小屋をお借りすることにします。
小屋の中は誰もいらっしゃらなくて毛布は4枚ありました。置いてあったシートと毛布2枚ずつで一晩しのぎました。それでも深夜は寒く、着られるものは全部着込んでザックに足を突っ込み夜が明けるのを心待ちにして過ごしました。管理なさっている関係者の皆様に感謝です。
予定外の3日目(3/20)午前5時40分小屋を出ます。天気は今日も快晴。今回天気だけは味方してくれて3日間ずっと晴れです。昨日苦労してつけた足跡をたどって下山します。途中で水がなくなり、中の小屋跡までもどったところで水作りに精を出します。1時間ほどかけて1.5Lほどの水を作り、テント場まで帰ってきました。
なぜ水を作ったのかと言えば、昨日以来行動食しか食べておらずテントに残していったラーメンを作るためでした。天場につくとすぐ1Lの水を沸かし、ラーメンの麺を入れようと・・・その矢先、神の怒りか鍋をひっくり返してしまいました。(ノ∀`)アチャー。仕方なく残りの水だけでラーメンを再度作りなおし険悪な雰囲気の中二人で食べました。もう水は一滴もありません850mあたりまで水は我慢です。
今回は本当にトラブル続出でした。しかし、そういった中でまた1座記憶に残る山として攻略できたことはありがたいことでした。
恵那山、登頂おめでとうございます。
いろいろハプニングもあったようですが思い出に残る山行のようでしたね。
はるばる北海道からの遠征、そして執念の登頂、心より拍手を送ります。
お疲れさまでしたm(__)m
その節はありがとうございました。お陰様で最高の天気のもと達成感のある山行となりました。今度はまた違った季節に登ることができればと思います。sumi8848さんも是非北海道の山においでください。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する