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記録ID: 109625
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雪山ハイキング
大雪山

大雪山系・黒岳偵察プラス桂月岳

2011年05月06日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:12
距離
6.3km
登り
631m
下り
974m

コースタイム

前夜泊日帰り。
9:20リフト降り場ー11:00黒岳山頂11:20ー11:40黒岳石室11:50-桂月岳ー12:20黒岳石室12:35-13:00黒岳山頂13:15ー13:50リフト降り場ー14:20ロープウエイ駅。
歩行距離6.3Km、所要時間5時間、歩数17,000歩。
天候 晴れ。
過去天気図(気象庁) 2011年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
層雲峡温泉公共駐車場で前夜車中泊。
黒岳ロープウエイ及びリフト利用(リフトは、下りは使用不可)。
コース状況/
危険箇所等
ロープウエイ降り場の雪はまだ1メートル以上あり、スキー場は営業中で、その上のリフト降り場から登ったが、夏道はまだ完全に雪の中で、アイゼンとスノウシューを使用。

リフトは、スキー営業期間中はスキー・スノボなどを持つ人以外は乗車不可となっており、登山者も下りのリフトには乗車できないが、リフト区間は歩いて30分程度。

気持ち良い快晴の連休中日だったが、リフトから山頂へは登山者もスキーヤーも少なく、静かだった。

山頂への登り斜面は斜度がきつく、スリップ滑落に十分な注意が必要。山頂で出逢ったスキーヤーの話しでは、スノーボーダーが転倒してかなりの距離を流れ落ちていたとのこと。

雪の状態はツボ足でも特に問題なかったが、這い松帯などでは時に股まで落ち込むことがあった。

山頂部は雪が消えて岩が露出していたが、黒岳石室はまだ軒まで雪の下だった。
前夜、高速道トンネル内の多重事故で3時間ストップ。さほど疲れはなかったが、トイレには困った。
前夜、高速道トンネル内の多重事故で3時間ストップ。さほど疲れはなかったが、トイレには困った。
層雲峡温泉公共駐車場で車中泊。
層雲峡温泉公共駐車場で車中泊。
目覚めると快晴の絶好の登山日和。
目覚めると快晴の絶好の登山日和。
コンビニ内で朝食。
コンビニ内で朝食。
ロープウエイを降りたら周りはまだ雪の壁。
ロープウエイを降りたら周りはまだ雪の壁。
リフト乗り場の向こうに黒岳が。
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リフト乗り場の向こうに黒岳が。
黒岳ズーム。マッターホルンに似ていると思う。正面の雪の急斜面の右寄りを登る。
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黒岳ズーム。マッターホルンに似ていると思う。正面の雪の急斜面の右寄りを登る。
リフト乗車は登りだけ。
リフト乗車は登りだけ。
リフトを降りて、スノウシューをザックに付けてアイゼン・ストックでスタート。陽射しが暑く、上は山シャツだけで登る。
リフトを降りて、スノウシューをザックに付けてアイゼン・ストックでスタート。陽射しが暑く、上は山シャツだけで登る。
後ろを振り返る。右の建物がリフト降り場。
後ろを振り返る。右の建物がリフト降り場。
この斜面を登る。写真で見た目以上の傾斜があり、スリップし易く疲れる。
昨年の今頃、ここで滑落して怖い思いをした。
この斜面を登る。写真で見た目以上の傾斜があり、スリップし易く疲れる。
昨年の今頃、ここで滑落して怖い思いをした。
登り始めてすぐにスノウシューに履き替えたが、スリップして登り難くなってきたのでスノウシューをデポし、アイゼン・ピッケルに切り替える。
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登り始めてすぐにスノウシューに履き替えたが、スリップして登り難くなってきたのでスノウシューをデポし、アイゼン・ピッケルに切り替える。
振り返ると東大雪の山並み。
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振り返ると東大雪の山並み。
斜度はこんな感じ。昨年の滑落を思い出しながら慎重に登る。
斜度はこんな感じ。昨年の滑落を思い出しながら慎重に登る。
ようやく黒岳山頂。距離は短いが緊張しながらの登りはきつく、疲れる。
山頂部は雪がなく、岩が露出している。セルフタイマー。
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ようやく黒岳山頂。距離は短いが緊張しながらの登りはきつく、疲れる。
山頂部は雪がなく、岩が露出している。セルフタイマー。
山頂展望。
石室方向へ下る。
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石室方向へ下る。
黒岳山頂方向を振り返る。
黒岳山頂方向を振り返る。
日当たり斜面の雪は消えている。
日当たり斜面の雪は消えている。
北鎮岳方向。
石室は軒まで雪の中。
石室は軒まで雪の中。
石室からほど近い桂月岳に登ることにする。
石室からほど近い桂月岳に登ることにする。
桂月岳の登り斜面に雪は少なく、岩や植物が顔を出している。
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桂月岳の登り斜面に雪は少なく、岩や植物が顔を出している。
桂月岳山頂、セルフタイマー。
桂月岳山頂、セルフタイマー。
桂月岳から黒岳方向。この角度から見ると、黒岳から石室へのルートの様子が判る。
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桂月岳から黒岳方向。この角度から見ると、黒岳から石室へのルートの様子が判る。
再度、セルフタイマー。
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再度、セルフタイマー。
山頂展望。
山頂展望。
山頂展望。
山頂展望。
石室に戻って、雪の上に頭を出していた屋根の上で休憩。
石室に戻って、雪の上に頭を出していた屋根の上で休憩。
北鎮岳からの下山者。壺足で大丈夫だったとのこと。
北鎮岳からの下山者。壺足で大丈夫だったとのこと。
黒岳山頂へ引き返す。
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黒岳山頂へ引き返す。
黒岳山頂の手前。
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黒岳山頂の手前。
下山開始。この斜面は登りも怖いが、下りは一層緊張して疲れる。
下山開始。この斜面は登りも怖いが、下りは一層緊張して疲れる。
東大雪の山並みを眺めながらの下りは気持ち良いが、気は緩められない。
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東大雪の山並みを眺めながらの下りは気持ち良いが、気は緩められない。
デポしたスノウシューを回収してリフト近くまで下ってきた。
デポしたスノウシューを回収してリフト近くまで下ってきた。
下りのリフトには乗れないのでスキーコースの横を30分ほど歩いてロープウエイまで下る。
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下りのリフトには乗れないのでスキーコースの横を30分ほど歩いてロープウエイまで下る。
ふと気づくと、右のアイゼンが外れてどこかに置いてきてしまったが、登り返して探す元気はない。
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ふと気づくと、右のアイゼンが外れてどこかに置いてきてしまったが、登り返して探す元気はない。
一応リフトの係員にアイゼンが届いた時の事を頼んでリフト下を下る。
一応リフトの係員にアイゼンが届いた時の事を頼んでリフト下を下る。
ロープウエイの中。下りも乗客は少なかった。
ロープウエイの中。下りも乗客は少なかった。
ロープウエイの中から。
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ロープウエイの中から。
ホテルで入浴後、恒例のソフトクリーム。このホテルの7階展望露天風呂から眺める黒岳の姿が良い。
ホテルで入浴後、恒例のソフトクリーム。このホテルの7階展望露天風呂から眺める黒岳の姿が良い。
山を下りて食べるソフトはいつも美味いが、諦めていたアイゼンが拾われて届いたと携帯に連絡があり、美人で感じよいロープウエイ会社の女性から受け取って、一層気持ち良く札幌に向かった。
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山を下りて食べるソフトはいつも美味いが、諦めていたアイゼンが拾われて届いたと携帯に連絡があり、美人で感じよいロープウエイ会社の女性から受け取って、一層気持ち良く札幌に向かった。
帰途、国道沿いの水芭蕉の群落がちょうど見頃になっていた。
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帰途、国道沿いの水芭蕉の群落がちょうど見頃になっていた。
今年は見ないで終わるかと思っていたので、拾いものをした気分だった。
高速のSAで夕食を済ませて、21時頃帰宅。
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今年は見ないで終わるかと思っていたので、拾いものをした気分だった。
高速のSAで夕食を済ませて、21時頃帰宅。

感想

連休の晴れ間を狙って、大雪山・黒岳の雪の様子を見てきた。
小生は山、同行の嫁さんは麓でスノウシューで周辺散策。

登りに一番楽な層雲峡温泉ロープウエイとリフトを利用するため前日昼過ぎに札幌を出て向かったが、高速道旭川インター手前のトンネル内で車両23台による多重事故が起きたため、事故現場のトンネル内でちょうど3時間立ち往生、嫁さんと二人、トイレが限界に近づき、山用の携帯トイレを持ってくれば良かったと思った。
(事故の負傷者は12人ほどで、完全に横転していた車もあったが全員軽傷で済んだとの報道があった)

20時半頃層雲峡温泉着、21時入館締め切りの「黒岳の湯」で入浴@600円、コンビニで遅い夕食を済ませて公共駐車場で車中泊。
二人とも寝袋2枚と厚手の毛布を使用したが明け方は少し冷え込んだ。

登山当日は朝から予報通りの快晴でほぼ無風の絶好の天気となり、連休中日だがロープウエイの観光客、登山者、スキーヤー、ボーダーともに少なく、乗り物も山も人の姿は少なく静かだった。

登山ルートはほぼ夏道の上を辿るが、スリップし易い雪の長い急斜面が続き、昨年ここで10メートルほど滑落して危険を感じたので、今回は念のため10本爪アイゼンとピッケルを持参した。

夏であれば山頂まで登り1時間ほどだが、今回は2時間、緊張しながらの登り下りは時間と体力を要する。

当初は黒岳山頂の様子を見るだけと思っていたが、天気が良かったので石室まで足を延ばし、さらにこれまで黒岳には何度も登りながら、その近くのまだ登っていなかった桂月岳まで足を延ばせたのはおまけだった。

下山途中にまだ新しい10本爪アイゼンの片方が知らないうちに外れてしまい、リフト乗り場の若い男性係員に頼むと、拾われて届けられたら着払いで送ることを愛想よく受けてくれたうえ、下山後まもなく、ロープウエイ会社から届いた旨の連絡があり、受け取りに行くと愛想のよい窓口の美人の女性から受け取ることが出来たのは、実にラッキーだったのと、ロープウエイ会社の従業員の対応の良さに感心し、感謝した。

またこのアイゼンは、着脱が簡単で便利だと思っていたが、それは反面外れ易いということでもあると判り、今回は危険に繋がらなかったものの、外れても無くならないように、留め紐など何らかの対策が必要と思った。

下山後、ホテル大雪の7階展望露天風呂から黒岳を眺めたが、この山の上部はマッターホルンに似た姿で、特に登った雪の急斜面は見た目40度以上の斜度があるようにも見えて、あらためて満足感に浸った。

このホテルの日帰り入浴料金は800円だが、温泉街のコンビニに置いてあった割引券を使うと550円。











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コメント

umetomosanさん、こんばんは。
黒岳お疲れ様です。
本格的な高山が始まりましたね。

ちょっと気になったのがエバニューのアイゼンです。
私は自身の経験からエバニューのアイゼンを全く信用していないのですが、やっぱり命に関わる用途ではお止めになった方が良い様な気がします。
もちろんそれを承知の上で滑っても問題無い場所で使うのは問題無いと思うのですが。

ホテル大雪の風呂は私も入りましたが、コンビニの割引券なんていうのがあったんですね。
2011/5/7 21:15
umetomosanさん、こんばんは。
「黒岳」はまだ雪の世界ですね。 天気も良く、人も少なくていい山行でしたね。
「水芭蕉」の群落、きれいですが場所はどこですか?
国道沿いとありますが、札幌〜旭川の12号線ですか? それとも別の国道ですか?

当方、昨日で超多忙な仕事が一段落しました。 昨日の夜から今朝にかけ9時間寝て、さらに昼寝2時間で睡眠不足を解消しました。
明日、天気が良ければジョギング再開です。

では、又。
2011/5/7 22:28
MATSUさん、こんにちは。
エバニューのアイゼン、確かに以前にもMATSUさんからやや疑問符的なコメントを頂き、また私自身もプラスチック製の固定ベルトに少し不安を感じていましたが、今回、そのことを現実に確認する形になりました。

MATSUさんご自身も不信の体験を持っておられたのですね。

仰る通り、このアイゼンについては今後は軽アイゼンと考えて使用場所を注意することとし、別にしっかりした物を備えたいと思います。

アドバイス、感謝します。
単独行動の多い小生にとって、ヤマレコのこの種の情報やアドバイスは大変ありがたいです。

ホテル大雪の風呂は気に入って良く入っていたのですが、最近料金が高くなったため敬遠気味でした。
今回たまたま嫁さんがコンビニで割引券を見つけて、これならまた利用できるな、と思った次第です
2011/5/8 11:03
silverstarさん、こんにちは。
「水芭蕉」の群落は、層雲峡から国道39号線を、上川・旭川方向へ向って20、30分ほど走った国道のすぐ脇にあります。

結構大きな群落で、ちょうど見ごろでもあり、何か得をしたような気持ちでした。

多忙な仕事もひと段落されてお疲れ様でした。
睡眠も十分とって、今日はジョギングできる良い天気になりましたでしょうか?

札幌の今日は雨模様の曇り空ですが、北海道もぼちぼちと桜が咲き始めて、今日は朝からまだストーブに火を入れていません。
2011/5/8 11:16
さすが大雪山系ですね ^^
やっぱり2000m級は迫力ありますね
上は雪、下は水芭蕉で、天気は晴れ!
言う事無しの山行ですね
それにしても簡単にアイゼンが外れるんですか MATSUさんじゃないですが、本当に考えものですね
2011/5/9 9:45
jijiさん、こんにちは。
私には真冬の大雪山系は無理ですが、今時期であれば天候に注意すれば結構楽しめます。
この冬はもう少し雪山を楽しみたかったので、行ってきました。

アイゼンについては、1万円ほどで買ったものですが、年金暮らしの身にとっては安いものではないので、少々がっかりしましたが、授業料と思うことにします

jijiさんの穂高の 記録を楽しみにしています。
2011/5/9 12:21
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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