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Yamareco

記録ID: 1097917
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白山

野伏ヶ岳、薙刀山 〜 白山中居神社から時計回りで 〜

2017年04月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:20
距離
14.2km
登り
1,214m
下り
1,225m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:27
休憩
0:53
合計
8:20
5:49
88
7:17
7:17
113
9:10
9:24
68
10:32
11:11
104
12:55
12:55
74
14:09
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2017年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
◇白山中居神社の駐車場を利用。
・5:45の時点で10台以上の車が駐車。
コース状況/
危険箇所等
【白山中居神社⇔和田山牧場跡】
▼林道を辿ることもできますが、積雪状況により、適宜、ショートカットすることもできます。
▼往路では雪が締まっており、ほとんど沈み込みなし。復路では、雪が緩んできていたため、くるぶしから脛丈程度は常時沈み込む状態で、ショートカット区間では腰くらいまで踏み抜くことも。
【和田山牧場跡→野伏ヶ岳】
▼ダイレクト尾根に取り付き、尾根に取り付いてからはひたすら尾根筋を辿ると、山頂に辿り着きます。トレースが刻まれ、雪が締まっていて沈み込みもほとんどなく、非常に歩きやすい状態でした。特に、尾根に取り付く区間は歩きやすい氷の階段となっており、快適に登ることができました。尾根への取り付き地点は、状況に応じて判断が必要です。
▼標高1380m付近でアイゼンを装着しました。トレースバッチリでアイゼンを装着せずとも登れそうでしたが、念のため着用しました。
【野伏ヶ岳→薙刀山】
▼雪庇に注意しながら、尾根筋を歩きます。
▼少し雪が緩んできていましたが、平均くるぶし程度の沈み込み(所によって脛丈程度の踏み抜きあり)で快適に歩くことができました。
【薙刀山→和田山牧場跡】
▼推高谷から野伏ヶ岳から薙刀山への稜線へと突き上げる少し深い沢を標高1240m代の地点で横切りました。トレースを利用させていただきましたが、この日は、ここが沢を横切る最適ポイントのようでした。この沢は至る所にデブリがあり、雪崩注意です。単独の場合はこのルート自体を選択することを躊躇ってしまうような状況でした。BCの方は別にして、一般の登山者が、沢をピンポイントで横切るのではなく、推高谷の沢筋を歩くことは全くお勧めできません。
▼薙刀山から上記の沢を横切る地点までは適当に歩きます。天気が良ければ、野伏ヶ岳と野伏ヶ岳から東北東に延びる尾根、和田山牧場跡あたりが良い目印になります。薙刀山山頂の南から南東方面に拡がる、標高1400〜1500m付近の緩やかな傾斜地は、現在地を特定することが難しい地形です。視界不良時は、野伏ヶ岳まで稜線で戻ることをお勧めします。
▼上記の沢を横切る地点からは、少し登り返すと雪に覆われた林道(と思しき地形が続く場所)に出るので、しばらく「林道」を歩きます。この「林道」は、国土地理院地図の破線とは少しずれています。
▼雪が溶けてシャーベット状と化していました。アイゼンを装着して歩行しましたが、スリップするようなことはありませんでした。斜面では常時膝丈程度、平坦気味な地形で常時脛丈程度は踏み抜く状態でした。
その他周辺情報 ☆満天の湯で入浴。
・大人800円。
・カルキ泉。
白山中居神社の駐車場からスタート。
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白山中居神社の駐車場からスタート。
雪解け水を集めて流れる石徹白川
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雪解け水を集めて流れる石徹白川
和田牧場跡には林道を歩き続ければ辿り着けますが、何ヶ所かでショートカットできました。
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和田牧場跡には林道を歩き続ければ辿り着けますが、何ヶ所かでショートカットできました。
和田牧場跡に出ると、ドドーンと野伏ヶ岳が眼前に現れます。
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和田牧場跡に出ると、ドドーンと野伏ヶ岳が眼前に現れます。
美濃禅定道方面。
和田牧場跡は広々としています。
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美濃禅定道方面。
和田牧場跡は広々としています。
ブナ林の中を歩いていく。
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ブナ林の中を歩いていく。
トレースを利用して、ダイレクト尾根へと登りつめていく。
かなりの急登ですが、踏み跡が凍結して、氷の階段と化しており、とても快適に登ることができました。
トレースを付けていただいた方に感謝です。
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トレースを利用して、ダイレクト尾根へと登りつめていく。
かなりの急登ですが、踏み跡が凍結して、氷の階段と化しており、とても快適に登ることができました。
トレースを付けていただいた方に感謝です。
ダイレクト尾根に乗りました。
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ダイレクト尾根に乗りました。
途中で見えた別山方面を拡大。
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途中で見えた別山方面を拡大。
別山をさらに拡大。
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別山をさらに拡大。
小白山方面を見やる。
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小白山方面を見やる。
この写真を撮った地点で休憩し、アイゼンを装着しました。
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この写真を撮った地点で休憩し、アイゼンを装着しました。
野伏ヶ岳から小白山に至る稜線とダイレクト尾根の間に拡がる雪原にカモシカ君発見!
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野伏ヶ岳から小白山に至る稜線とダイレクト尾根の間に拡がる雪原にカモシカ君発見!
山頂がくっきりと捉えられるようになりました。
画像左3分の1ほどの三角錐のピークが山頂です。
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山頂がくっきりと捉えられるようになりました。
画像左3分の1ほどの三角錐のピークが山頂です。
ついに白山本峰が見えてきました。
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ついに白山本峰が見えてきました。
ここを一登りすると、野伏ヶ岳山頂に出ます。
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ここを一登りすると、野伏ヶ岳山頂に出ます。
後ろを振り返ると大日ヶ岳が見えました。
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後ろを振り返ると大日ヶ岳が見えました。
絶景に見惚れて、なかなか前に進めません。
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絶景に見惚れて、なかなか前に進めません。
野伏ヶ岳山頂に到着!
トレースバッチリな上、雪が締まっていて歩きやすく、思っていたより早く、楽して、山頂に辿り着きました。
山頂で少し休憩しました。
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野伏ヶ岳山頂に到着!
トレースバッチリな上、雪が締まっていて歩きやすく、思っていたより早く、楽して、山頂に辿り着きました。
山頂で少し休憩しました。
銀杏峯、部子山を拡大。
今シーズン登るつもりだったのですが…。
来シーズンこそは!(u)
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銀杏峯、部子山を拡大。
今シーズン登るつもりだったのですが…。
来シーズンこそは!(u)
荒島岳を拡大。
能郷白山を拡大。
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能郷白山を拡大。
白山方面
赤兎山と大長山を拡大。
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赤兎山と大長山を拡大。
大日山を拡大。
経ヶ岳を拡大。
時間もまだ早いので、薙刀山に向かいます。
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時間もまだ早いので、薙刀山に向かいます。
白山を見ながら、下っていきます。
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白山を見ながら、下っていきます。
先行者が二名いらっしゃるようです。
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先行者が二名いらっしゃるようです。
だいぶ下ってきました。
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だいぶ下ってきました。
野伏ヶ岳を振り返る。
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野伏ヶ岳を振り返る。
目指す薙刀山。
雪庇と薙刀山
薙刀山の山頂が近づいてきました。
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薙刀山の山頂が近づいてきました。
山頂直下は少し急登です。
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山頂直下は少し急登です。
薙刀山に到着!
といっても、山頂標識も何もありません。
周りの風景を眺めながら、ゆっくりしました。
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薙刀山に到着!
といっても、山頂標識も何もありません。
周りの風景を眺めながら、ゆっくりしました。
白山本峰から銚子ヶ峰まで。
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白山本峰から銚子ヶ峰まで。
雲一つない快晴です。
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雲一つない快晴です。
御嶽山を拡大。
霞んでいますが、春なので仕方ありません。
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御嶽山を拡大。
霞んでいますが、春なので仕方ありません。
乗鞍岳を拡大。
こちらも幽き姿です。
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乗鞍岳を拡大。
こちらも幽き姿です。
歩いてきた稜線を振り返る。
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歩いてきた稜線を振り返る。
荒島岳方面
経ヶ岳、赤兎山、大長山
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経ヶ岳、赤兎山、大長山
経ヶ岳を拡大。
赤兎山を拡大。
大長山を拡大。
絶景を堪能できたので、下山します。
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絶景を堪能できたので、下山します。
雪の状態が悪くはなかったので、好きな所を自由に歩けました。
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雪の状態が悪くはなかったので、好きな所を自由に歩けました。
薙刀山山頂方面を振り返る。
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薙刀山山頂方面を振り返る。
トレースを利用させていただきました。
的確なトレースで、ずいぶんと楽をすることができました。
先行者の方々ありがとうございました。
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トレースを利用させていただきました。
的確なトレースで、ずいぶんと楽をすることができました。
先行者の方々ありがとうございました。
推高谷に向かって急下降します。
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推高谷に向かって急下降します。
沢を横切った地点。
山行前の地形図確認の段階から雪崩の心配をして、戦々恐々でしたが、無事に通過することができました。
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沢を横切った地点。
山行前の地形図確認の段階から雪崩の心配をして、戦々恐々でしたが、無事に通過することができました。
沢から登り返すと林道(?)に出るので、しばらく「林道」を歩きます。
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沢から登り返すと林道(?)に出るので、しばらく「林道」を歩きます。
和田山牧場跡地まで戻ってきました。
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和田山牧場跡地まで戻ってきました。
小川の周辺は雪融けが進んでいます。
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小川の周辺は雪融けが進んでいます。
春らしいほんわかとした雲
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春らしいほんわかとした雲
野伏ヶ岳を振り返る。
なかなか立派に見えます。300名山だけのことはありますね。(u)
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野伏ヶ岳を振り返る。
なかなか立派に見えます。300名山だけのことはありますね。(u)
薙刀山を振り返る。
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薙刀山を振り返る。
野伏ヶ岳と薙刀山揃い踏み。
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野伏ヶ岳と薙刀山揃い踏み。
牧場跡からはサクサク下り、雪がなくなる直前のこの地点でアイゼンを外しました。
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牧場跡からはサクサク下り、雪がなくなる直前のこの地点でアイゼンを外しました。
石徹白川にかかっている橋まで戻ってきました。
あとは、橋を渡り、少し登り返すのみ。
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石徹白川にかかっている橋まで戻ってきました。
あとは、橋を渡り、少し登り返すのみ。

感想

事前の天気予報を確認すると、南アルプス近辺は少しパッとしない予報。
それに引き換え、北陸方面は快晴予報。
そこで、積雪期に登ろうと考えていた野伏ヶ岳に向かいました。
二週間前に拝めなかった白山を眺められることを期待して。

この日は、朝こそ少し冷え込んだものの、日中は、春の日差しが降り注ぎ、ポカポカ陽気。
加えて、稜線に出るまでは無風に近く、稜線に出てからは微風程度。
そして、雲一つない青空が拡がっていました。
春山を楽しむには絶好のコンディションの一日となりました。
霞がかって遠望は利きませんでしたが、快晴の青空の下、残雪期の絶景を思う存分味わうことができました。
もちろん、目的の白山もバッチリ堪能できました。

駐車場に到着すると、すでに10台以上の車が停まっていて人気の山と実感しました。
ただ、6:4くらいで登山者よりもバックカントリーの方が多かったです。
広々とした和田山牧場跡には、ブロックを積んだテント跡が多数ありました。
この野伏ヶ岳は雪のない時、熊笹の藪漕ぎになるので残雪期に登られるようです。
笹が寝るため快適に歩けるなんて、お得感がありますね。
残雪期限定の山は色々ありますが、今シーズンは最後に笈ヶ岳に登れたらいいな。

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コメント

最高の山日和に♪
usofuyuさん、kitainotoriさん、はじめまして。こんばんは。

恐れながら、先行していた者の一人です。
薙刀山からの下山途中に、山頂を見上げたら登頂間近の方が見えましたが、お二人だったのですか(^ ^ゞ
春にしてはこの上ない天気に、上質の雪面、最高の山日和でしたね♪
ソロのはずだったのですが、突如野伏ヶ岳から二人になりました。
特に下山に関してはいつも以上に慎重にコース選択をしましたが、推高谷を横切る地点がわかるかどうか?幸いにも薙刀平からはっきりしたトレースがあり、すんなりと林道に出ることができました。
もう少しのんびりしていたらお会いしてたかもですね
お疲れ様でした。

笈ヶ岳…行けるといいですね
2017/4/3 22:06
Re: 最高の山日和に♪
こんばんは〜

私の住んでいる静岡県は南アルプスの高山を除くと、とっても雪が少ない地域です。
残雪期になると岐阜や北陸の山々が、とても魅力的に感じます。
雪崩等には注意が必要ですが、ぽかぽか陽気で穏やかな気分になります。
笈ヶ岳は昨年に登ろうと思っていたのですが、雪が少なすぎて見送ったので今年は登ります。
2017/4/4 21:49
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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