初心者の初めての大山三峰山(煤ヶ谷〜広沢寺温泉)
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- GPS
- 07:40
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,110m
- 下り
- 1,120m
コースタイム
天候 | 朝方まで大雨と強風の後、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■煤ヶ谷から物見峠上まで 大雨の後なので落ち葉が堆積した道はじくじくと水が上がるほど濡れていました。4月で気温も上がり、大雨の直後なので、ヒル多し。ただあまり大きなものは見かけず。道はゆるやかな足に優しい登り道。 ■物見峠下から大山三峰北峰直下 峠より上近くになるとヒルは見かけず。階段と急坂のキツイ登りあり。 ■大山三峰の北峰、中峰、南峰 鎖場、ハシゴ、痩せ尾根の連続。朝方まで大雨だったので、崩落気味の痩せ尾根がグズグズだったら嫌だなと思っていましたが、ほとんど乾いていました。逆にザレっぽくもなく、歩きやすい路面状況だったと思います。木のハシゴも乾いていました。ただし、気象情報では暴風と言われていた低気圧通過後だったので、痩せ尾根の上で風が強かった時は少々怖かったです。稜線は風が通りぬける場所でした。 ■鎖場通過後の下り しばらくは石が多めの下り、その後、普通の登山道下り ■不動尻から山の神トンネルあたりまでの林道 きれいな沢沿いの林道。ここだけ観光地として脚光を浴びても良いくらい。 ■山の神トンネルあたりから広沢寺まで 舗装された林道。こういうのが結構足に響く感じ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
ストック
カメラ
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感想
「東丹沢詳細図」に「梯子、鎖場が多い。山慣れた人向き」との記述がある、大山三峰山に行って来ました。シリーズで丹沢を東から西に線でつなげるツアーでの山行です。山行後の感想は「登山を始めてから1年ちょっとの初心者でも充実した山行でとても楽しめたコース」です。理由は【1】変化に富んだコースと【2】学んだ成果を確かめることができた達成感、です。
【1】変化に富んだコース
1.物見峠上までの樹林帯歩き
落ち葉の多い膝に優しいゆるやかな登り。木漏れ日の下でさわやかな風を感じて歩くのが気持ちが良い。雨後で落ち葉に水が浸みた路面(ヒル出没=団体なのでワーワーキャーキャーも楽しい)でした。
2.物見峠上から三峰山鎖場前までの登り
急な階段と急な登り。結構、しんどい。いかにも「登っている」感があります。
3.鎖場、梯子、痩せ尾根の大山三峰核心部分
ツアーなので、こうした箇所は一人ずつゆっくりになり、ゆったりした気持ちで取り組めました。事前の練習でこうした箇所の通過の仕方を学習したので楽しめたというのはあると思います。
4.七沢山から唐沢峠の少し手前
ここは石ころのある普通の登山道の下り。ただし、危険箇所通過後、ホッとする時なので、こういう場所こそ注意が必要とのことでした。
5.唐沢峠(大山との分岐)から不動尻
ゆるやかな下り。
6.不動尻から山の神トンネルを経て広沢寺温泉駐車場まで:舗装された林道歩きは辛いですが、景色がとても良かった。
[啼餐鞍勝併海凌瀬肇鵐優襪泙如法沢沿いの林道。沢の造形が見事なまでに美しい。ここだけ見に来ても良いくらい。
⇔啼燦緘勝淵肇鵐優覦聞濆沢寺まで):最後は舗装路の静かな里山歩き、茶畑があったり、遅咲きの桜の木があったり。
【2】学んだ成果を確かめることができた達成感
ここ半年ばかりで学んだことを応用できました。痩せ尾根歩きや、狭い斜度のあるトラヴァースでは教えてもらったトラヴァース歩きの方法を実践すると、おもしろいように足と地面がピッタリする感覚があって、怖いと感じませんでした。昨年夏の長期単独行では高度感のあるトラヴァース結構怖かったので、学びは安全な山歩きの近道と実感できました。本日の登山講師の方からは多くのことを教えてもらい、とても助かっています。
この日も登山講師のお二人と、列の最後から気配りをしてくださった添乗員さん、一緒に苦労して登ってリラックスさせてもらった皆様、そして丹沢の山の神様、今日も素敵な山をありがとうございました。
【番外編】
※ヤマビルと丹沢
残念ながらこの日は大雨直後だったので、ヒルがたくさんいました。ネットで見たヒルとは違って生まれたてのヒルなのか、見た目は釣りに使うイトミミズみたいで、小さくてかわいい。頭を持ちあげて、獲物が来たなとキョロキョロする姿もユーモラスでした。ヒルファイターエコというのを使って対策をしたので被害はありませんでした。このシリーズで丹沢に来るようになって、丹沢が大好きになりました。ヒルがいても、もう少し夏に近づいても、ヒル対策をしてまた来たい丹沢になりました。
★このルートに初心者が個人で行く場合、楽しめる方法を歩きながら考えていたので備忘録としてメモしておきます。
1.鎖場や岩場、トラヴァースの通過方法を学び、ここより短めの場所で練習してみる(岩場の歩き方の講習などを受けた後で、練習できたら良いと思う)。しばらく歩いていないなら、どこかへ歩きに行っておく。
2.東丹沢の山域の特徴に慣れる。ここより先に特に仏果山と革籠石山の狭い尾根を何度か往復できたら(距離は短い。梯子はなかったかも)、大山三峰の感じが掴めると思う。
3.歩きこみを少々。鎖場の後で疲労して転倒しないように12〜13kmくらいの歩行距離で累積標高差1000mくらいをもっと安全な場所で楽にこなせるようにしておく。
4.初めての来るときはツアーもしくは慣れた人と一緒に来るのがオススメ。
地図で検討したのですが、エスケープルートの方が「詳細地図では道標なし、熟練者向きの紫ルート」なので、初心者にはエスケープしずらい。またこの日は歩くところはどこも大丈夫でしたが、倒木なのに咲いている桜を始め根こそぎ倒れている木を何本も見かけました。崩落気味な尾根なので集中豪雨後の道はどうなるのでしょうか?初心者には気になるところです。
5.時期
この日は低気圧通過による暴風後の晴れだったので風が強く、初心者だけで来たら不安を感じたと思います。来るなら天気の安定した晴れの日。12月もヒルはいないしまだ雪も降らないので良いと思うけれど、日没が早いのでやはり4月かな。ヒル忌避剤は忘れずに。
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