一切経山ー前大巓ー東吾妻山:残雪期ならではの縦走
- GPS
- 05:36
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 652m
- 下り
- 643m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はない。一切経山頂付近を除いて全て雪上、道がある訳ではないので、ルートには注意。大抵はトレースがあるけど、確認は必須。 |
写真
感想
この時期、晴天の雪山を歩いてみたいのだが、今週の日曜は天気が良さそうだ。蔵王エコーラインや磐梯吾妻スカイラインも開通したようだ。前大巓は夏道が無いが、まだ行けるかな。今年は雪が多いようなので期待できる。浄土平から一切経山、前大巓を回ってみることにした。
磐梯吾妻スカイラインは高湯で8:00から開門なので、ゆっくり6時前に起きたら、既に快晴だった。東北道の吾妻パーキングエリアからは吾妻連峰、安達太良山がきれいに見えていた。高湯で8:00を過ぎていたので何もなく通過。でも、暫く行った所で係員の人に止められた。まさか、今日は凍結で不通?と焦ったが、朝の気温が低く凍結しているかもしれないので注意してください、だった。良かった。実はタイヤもまだ冬用だしね。磐梯吾妻スカイラインは1000m辺りから周囲に雪が出てくる。道路は乾燥状態で問題なし。浄土平は駐車場は除雪されている、500円。朝は混雑なし。夏に登山者がよく使っているビジターセンター裏の未舗装の駐車場はまだ雪で使えない。
この駐車場を通って、今は雪の下の夏道の少し右になるのか、谷を忠実に登って酸ヶ平避難小屋に向かう。谷を登っていくが、雪の斜面の登りは無雪期よりきつい気がする。避難小屋からは谷の右岸を登る所が、夏とは異なる。稜線に出ると酢ヶ平や東吾妻など、周辺の眺めがよくなる。ここから一切経山頂方面は全く雪がない。一方、前大巓の前ピークである1928ピークの方面はずっと雪が続いている。一切経山頂から真っすぐ行けないようならここから行こう。ここから無雪期と全く同じに山頂へ到着。山頂でも快晴である。吾妻小富士、安達太良から磐梯山、西吾妻の山々までよく見える。特に磐梯山は立派な形をしている。蔵王や朝日連峰は雲が架かっているようで見えなかった。
一切経山頂から1928ピークの方向を観察すると、暫くは岩礫地帯であるが藪はないようで、その先に山頂まで雪が続いているようだ。真っすぐ稜線伝いに行くことにする。鞍部まで岩礫であるが、時々踏跡もあり、問題はなかった。雪の上に乗ってからは、オオシラビソの低い疎林の間を問題なくピークに到達した。最初はこのピークが前大巓と思っていたが、稜線続きの雪に覆われた山が前大巓だった。スキーの人が滑降の準備をしているのが見える。1928ピークからの下りは岩礫とその先は大したことはないが、雪の踏み抜きやハイマツ帯の通過など、少し厄介。雪面に乗ると急ではあるが、前大巓の山頂に到着する。ここも眺めが良い山頂である。
前大巓山頂からは最初、鎌沼の方向に、それから徐々に東吾妻山を正面に見て下っていく。鎌沼畔に出ないで、直接姥ケ原の十字路に出ようと、稜線上をトレースを選んで進む。姥ケ原十字路の手前で、木道に出て予定通り。東吾妻山は、無雪期の印象では暗い樹林帯の登りで暑く印象が良くなかったが、積雪期は頂上までオオシラビソの疎林の中の雪面を登れそうである。東吾妻山にも行ってみたくなった。トレースがあるので、それに沿って樹林帯の雪面を登っていく。リボンなどは全くない。無雪期と違って周辺の眺めはよい。無雪期とルートは全く異なるが、頂上直下までその状態で登ることができる。頂上はさすがに雪はなく、最後は少しだけハイマツの中を歩いて東吾妻山頂に達する。この山頂も磐梯山や猪苗代湖、裏磐梯の湖がきれいである。
東吾妻からの下りは、自分のトレースを下ろうと思ったのだが、結構トレースが交錯しており、時々GPSで確認しながら、姥ケ原十字路に戻った。十字路から暫くは木道を行くが、カスガイがすごく新しいものがある。まさか今年作ったんじゃないよね。鎌沼分岐辺りから雪面になり、蓬莱山の南斜面を、吾妻小富士を正面に見て下っていく。途中急な雪面の下りもある。浄土平に近づくと気温の上昇で雪が柔らかくなって、かえって歩きにくかった。今日は、予想通り快晴の雪山を歩くことができて良かった。今日の雪の状態は適度に締まっていてツボ足で通した。スノーシューとアイゼンは持って行ったが、使用しなかった。
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