聖岳・上河内岳(備忘録)〜山座同定付〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 3,068m
- 下り
- 3,049m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 6:55
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 3:35
- 合計
- 10:50
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:30
天候 | 3日間とも晴れ午後曇り |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(帰り)往きと逆パターン |
コース状況/ 危険箇所等 |
良好。 |
その他周辺情報 | 1日目(移動のみ):便ヶ島山荘(現在、聖光小屋) 2日目、3日目:聖平小屋 |
写真
感想
1994年8月の山行記録(23年前)。
結婚して5ヶ月めの本格的登山。妊娠中の新妻を家に残し、前職場のY先輩と男二人の気まま旅。現在、恐妻家の夫からすると、当時は、随分大胆な行動に出たものだと思う。
便ヶ島山荘のご主人が運転するマイクロバスで、飯田駅から便ヶ島入り。当時は、プレハブ作りの飯場の様な山小屋。小屋自体はきれいに掃除が行き届いていて、居心地は良かった。
食事後、山荘の主人から、一人一人の登山計画についてヒアリングがあった。私たちは、迷わず、当初の計画、便ヶ島〜聖平(泊)〜聖岳〜上河内岳〜茶臼小屋(泊)〜畑薙の計画を提示した。ところが、この計画に対し、ご主人から突然ダメ出しを食らった。茶臼小屋は崩壊し、その上、畑薙ダムの手前で大規模な道路崩壊があり、道路は通行止め。バスは畑薙ダムまでは来ていないという。大自然というのは恐ろしいものだ。いとも簡単に人工物を破壊してしまう。特に南アルプス南部は、このような不測の事態が起こるのが顕著である。
再考のあげく、便ヶ島〜聖平(泊)〜聖岳〜上河内岳〜聖平(泊)〜便ヶ島という案を再提示した。ご主人は、1日目に聖岳に登って、聖平小屋に泊まり、2日目は上河内岳を越えて、横窪沢かウソッコ小屋まで歩き、3日目に道路崩壊の前まで来ているバスの終着場所まで歩くという案を示した。体力のない自分たちは、1日で聖岳を往復する自信がなく、是非、自分たちの案を実行させてくれと懇願した。ご主人は、納得いかない顔をしながらも、この案に渋々同意した。事前の情報収集を怠った自分たちが悪いが、今回の山旅は、出だしからうまくいかない。意気消沈してしまう。
翌朝は、4時半には朝食が用意された。そして5時過ぎには小屋を出発することができた。この辺の行程は厳しいから、非常に早い時間帯での朝食提供は、ご主人のご厚意からであろう。
南アルプス特有の樹林帯の中の急な道を黙々と歩くと、11時20分には、薊畑に到着した。この時刻であれば、聖岳往復は十分可能であった。ご主人の見立ては正解だったのである。しかしながら、午後になると夕立のリスクもあるから、今回の判断も良かったのであろう。どちらかが正解ということでもないだろう。我々は早めに聖平小屋の宿泊手続きを済ませ、午後は小屋周辺でのんびりと過ごした。
2日目は、まずは聖岳往復。早朝だったため、暑さでばてることなく、意外と楽にその絶頂に立つことができた。この日はドピーカンで良い展望が得られた。
聖平に戻り、今度は上河内岳往復だ。聖岳と比べ標高が200メートルも低いその頂上へは、余裕で到達できると思っていたが、意外と起伏があり、威力のました太陽にジリジリと焼かれ、かなり体力を消耗した。這う這うの体で到着した上河内岳からの展望も申し分なかった。
聖平小屋でもう1泊し、2日前に通った道を忠実にたどり、3日前にお世話になった便ヶ島山荘に戻って来た。朝のお仕事に精を出しているご主人は、とても機嫌が悪そうであった。お盆休みの多くの登山者への対応に多忙を極めたからであろう。
便ヶ島から、ご主人の運転するマイクロバスに便乗させてもらい、飯田駅まで送ってもらった。帰りは、往きの時と同じコースで東京へ舞い戻った。
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