【限界突破】第三回奥三河パワートレイル
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 12:38
- 距離
- 66.3km
- 登り
- 3,738m
- 下り
- 4,863m
コースタイム
- 山行
- 12:03
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 12:38
天候 | 晴れ、暑かった。。。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
暑かった。。。 |
写真
感想
とりあえず、完走出来ました。
全国的にかなり気温が上がった状況で、完走率が50%を切る中、
熱中症でリバースを繰り返しながらも制限時間の20分前になんとかゴールにたどり着けました。
(*´Д`)ハァハァ
長目ですがお付き合いくださいませ。
<スタート前>
夜明け直後の茶臼山高原は少し肌寒い。気温は5℃位か。
雲一つない青空はこれからグングンと気温が上がることを予想させる。
スタート位置はほぼ中段。
いつものことだが、号砲がなるまでの十数分は胃がきりきりして逃げ出したくなる。
6時30分スタート
<スタート〜茶臼山〜AS1津具>
スタートしてしばらくはロード区間
緩やかな登りをキロ5分位で駆け上がる
心拍は急上昇。ヤバい、ペース早すぎ
茶臼山への登りで渋滞が発生し、ようやく人心地つける
茶臼山山頂ではこれから向かうと思われる山並みが眼下に広がる
「遠いな〜」
思わずつぶやく
山頂からの下りは気持ちいいトレイル
朝の涼しさも相まってテンションが上がってくる
7時55分AS1津具到着
<AS1津具>
事前のエイドの紹介で「からすみ」が出るとのこと
なんでこんな山の中でからすみが、、、と思っていたら、米粉を蒸したういろうのようなお菓子の事でした。そうだよね〜
3分ほどでエイドを離れる
さっきまで茶臼山の登り口にいた石川さんがここにもいた
<AS1津具〜WS面ノ木園地>
全体的に下り基調でロードとトレイルを織り交ぜたコースが続く
うん、いい感じだ
ずっとこんな道が続けばいいのに、と思ってみる
8時51分 WS1面ノ木園地到着
スタートして2時間半で既に500mLの水を消費
飲んだ分だけ補充してすぐにリスタート
<WS面ノ木園地〜AS2笹暮>
静岡からの友人2名に追いついてしばらく一緒に進む
そのうちの一人は昨年完走しているので、なんとなく気が楽になる
基盤石山の軽い登りをやっつけると、ここから長い長い下り区間に入る
退屈な下りのロード、友人に出会えて助かった
9時55分AS2笹暮到着
友人と写真を撮ったりして5分ほどの滞在
<AS2笹暮〜AS3小松>
緩い下りを脚の負担にならないようにキロ5分半程度で下る
下りとは言えキロ5分半が「巡航速度」と言えるようになったのは日頃のトレーニングの成果だな、と頭の中で自画自賛してみる
あと少しでエイドと言うところで友人が「足が攣りそうなのでペースを落とす」とのこと。確かに暑い、笹暮で補給した水が1時間足らずで無くなりそうだ
別れて一人旅となる
11時16分、ほぼ予定通りにAS3小松到着
<AS3小松>
エイド前で柄杓をもったおじさんが頭から水をかけてくれる
一気にクールダウン。結構ヤバかったかもしれない。。
エイドでは五平餅、甘酒等が振る舞われる
腰を下ろして足裏をマッサージしつつ、ゆっくりと五平餅を咀嚼する
友人たちもエイドに到着してきた
ちょっと長居しすぎた。11時28分リスタート
<AS3小松〜岩古谷山〜鞍掛山〜AS4四谷千枚田>
ここからは一度試走した道
登りの調子はまぁまぁ。試走の時と同じペースで行けば完走出来る
ヤマヤとしては、ここからのキツイ山岳パートは負けられない
腿に手を当てて体を押し上げるパワーウォークは使わず、
骨盤を立て小さなストライドで淡々と登る
岩古谷山から鞍掛山までのアップダウンではかなり順位を上げられた
14時10分、予定より30分巻いてAS4四谷千枚田に到着
<AS4四谷千枚田>
気温は急上昇。標高の低いエイドに下りてくると特に厳しくなる
エイドのおにぎり2個をジビエ汁で流し込み、ジェルやらアミノ酸やらも投入
横になりたい誘惑を断ち切って、水をかぶってリスタート
体力はかなり削られてるけど、気力はまだまだ残っている
<AS4四谷千枚田〜宇連山分岐〜AS5棚山高原>
エイドを過ぎて2キロほどの登りの舗装区間
当初は走りきる予定だったが、息が上がって到底無理
それでも40歩ごとに歩きと走りを繰り返しトレイルの入り口に到着
流石に序盤の様には行かないが、途中で息を入れながらも何とか登りきる
時計が気になる。頭の中で計算。行ける、行けそうだ!
16時11分、最後のエイドAS5棚山高原に到着
<AS5棚山高原>
ライトチェックのあと、エイド食と手持ちの補給食を流し込む
正直食べるのがつらい。胃はもう限界みたいだ
石川さんがここにも出没。
「今ならライトなしでゴールできるよ」と声を掛けられ6分の滞在でリスタート
<AS5棚山高原〜鳳来寺>
走り出してすぐに胃に異変が発生する
ヤバい。出る。林道の片隅に2度程リバース(ごめんなさい)
水は飲めるが、ジェルはもうだめだ
気持ちよく走れるはずの棚山高原も小走り程度も走れない
鳳来山へのコルでジェルを開けるが、口元に近づけると吐き気をもよおす
完全にハンガーノックだ
でも周りもみなゾンビ状態、大差ない
18時ちょうどに鳳来山山頂に到着
こんな状態でも試走の時と同じ時間で来れたことに驚く
残り1時間半、4.5キロ、あとは下るだけだ(本当は違うけど)
<鳳来山〜ゴール>
滑りやすい下りの石段を抜け鳳来寺にたどり着く
辺りは暗くなりはじめ、ぽつぽつとヘッドライトを付け始める人も
行者越への登りで吐く。もう鼻水と涙くらいしか出てこない
後続のランナーが「ファイト!」と肩をポンと叩いて通り過ぎる
・・辛いか?
いや、「おいしいシチュエーション」とはまさにこのことだ
トレイルからダート、アスファルトに道が変わり町の明かりが見えてきた
宇連川の橋を渡るとゴールゲートが見えてきた
ゴールだ。19時8分18秒
石川さんからフィニッシャーズメダルを受け取り固く握手する
倒れ込むかと思ったら案外そうでもない
こんなものか、なんて偉そうなことを思ったりもする
続々とゴールする選手たちを見ながら、知り合いを探したり、トイレに行ったりしているうちにシャトルバスが来たので駐車場に戻る
ゆうゆうアリーナで汗を流し、友人たちと合流
無事完走できた人、出来なかった人、みな口々に「キツかったね〜」と声を揃える
うん、キツかった
よく頑張った、自分!
*** *** ***
1か月前の試走では小松エイドからのスタートながら8時間近くを要し、
かな〜り厳しいなぁとかなり弱気になってました。
そしたらワタシが影響を大いに受け、尊敬してやまないド変態から
「おいしいシチュエーションですね〜」とのコメントが。
・・・そうだよ、これで完走したら"おいしい"んだよ。
レースのプランニング、軽量化、そしてトレーニング。
私なりの努力をしてレースに臨みました。
で、なんとかなるもんです
以前、何が楽しくてこんなキツイ思いをしているのだろう。
達成感?違うよね、みたいなことを書きました。
今回、走りながら衰えた思考力でボ〜っとそんなことを考えてまして。
多分、「好奇心」なんだと思います。
ドキドキやワクワクって言ってもいいかな。
体験したことの無い時間、距離、辛さ、苦しみ。
それを乗り越えたときに何を感じるのか。
想像も出来なかった距離や、体験したことのないスピード、
無理だと思っていた憧れに少しでも近づけた時に何を思うのか。
それが知りたくて、走っているじゃないかって。
未知なるものへの好奇心
多分、そんなもののために私は走ったり登ったりしているんじゃないかと思うんです。
・・・なんか、エエ感じにまとめてみた。
以上
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
inaminさん、レコ待ち遠しく待ってました!
いや〜あ、凄い!何と言っても超ハード大会での完走ですもんね(^_^)後半の体調崩しても進む精神力といい、キロ5分とか5分半で走れるとか、まさに積み重ねて来た努力もありで、すべてで勝ち取った結果だと思います(^_^)
丹沢の打ち上げでどうだったか気になっていたらhorikoさんが教えてくれましたよ。僕も慌ててHP見たら、inaminさんの名があって、感動しました(^_^)
う〜ん、見習って頑張らなきゃ!
おめでとうございます🎊🎉🍾㊗
心は弱い方なのですが、見栄っ張りでええカッコしいなのでなんとか完走はしたいと思ってました。
しばらくはノンビリとハイキングを楽しみます
応援していただきありがとうございました
inaminさん、こんばんは
おいしいシチュエーションでお見事な目標達成!!! 素晴らしいです
僕も目標を持って何かに打ち込んだ経験がありますので、事前のトレーニングや準備等の過程を経ての達成感やその後の余韻の気持ち良さは良く分かります
ただ、僕の場合は達成して燃え尽き症候群になってしまったようです。
ランニングに対して継続してガッツリトレーニングしようと最初は思っていたのですが、やはり僕は山屋。。。
いつまでも山を犠牲にしてランニングだけ優先する事は出来ませんでしたし、走る事への興味も薄れてしまいました。
ただ、モチベーションなんて急に変わるんで再びランニングに夢中になる事も有るでしょう
inaminさんはまだまだ完走で満足してはイケません!
もっともっと高いポテンシャルを秘めていると思いますので、まだ見ぬ限界に向かって追い込んで頂きたいと思います。
厳しいようですが、僕なりのYDKに対して(やれば出来る子)最高の激励です!ガンバです
欲を言えばキリがないけど、今の実力では会心のレースだったね
色々な要素をパズルのように組み立てて、ピッタリとハマった印象です
しばらくはレースの余韻だけでご飯が食べられます
kaiさんの場合は「燃え尽き」と言うより別のことに全力で集中してるだけでしょ(笑)
興味が薄れたんじゃなくて、ランニングにまで気が回らないだけ
あなたが次に何をやらかすか楽しみで仕方がないさ〜
>完走で満足してはイケません
そうだね〜
次も厳しいレースにエントリーしてるし、その先も考えてるからね
inaminさん、今、帰宅途中の電車ですが、泣くのこらえるのに必死です( TДT)
思ったことを全部書くと、かなりウザイ長文になるので、控えるんですが、
(と言いながらそこそこ長文ですが)本当に本当に感動です。
美ヶ原を越える素晴らし過ぎるレースでしたね(ToT)
日曜日の朝、私は辛くて、本気で止めようかと考えたんですが、
inaminさんはこれから、こんなもんじゃないくらいの
ハードなことやるんだぞ!!と思ったら続行できました。
なにがなんで、こんなにinaminさんのロングレースに感情移入しちゃうのかな
と思ってたんですが、未知なるものへの好奇心ってのを読んで、それだー!
と思いました。一緒にすんじゃねーと言われそうですが、私も何やっても
達成感ってあんまりなくて、そういうものを求めてるんだと思います。
とにかくお疲れ様でした!また遊んでください((o( ̄ー ̄)o))
また、大げさな・・・
途中でLineを入れてくれたのも気がついていましたよ、応援ありがとう
「好奇心」については多分ワタシとhorikoちゃんは似ているんだと思います。
山を始めるまで運動らしい運動はしたことがなくって、
そんなんでも歩くたびに自分の成長が感じられて、
どこまで行けるんだろうと考えるとワクワクしてきて。
ただ、お互いに無茶だけはしないようにしましょうね(コレマジ)
お見事です❗
カッコいいです(^-^)
好奇心を持ち続けるってのは、素晴らしい事ですね。
自分も息子にちゃんと伝えていけるようにがんばらにゃ!
とりあえず明日はinaminさんのレコをお借りして、ラウンド竜爪してきます。
あざ〜す
ぶっちゃけ、今は楽しかった記憶しかないや
ゴールしたときは「二度と出るか!」と思ったけどヤバイかも
来年は一緒にどうよ?
休日、山を登りながらずっと気になっていました。
私はとてもこのレベルにはいけませんが、違う世界にいく楽しみは
格別でしょうね!
ワタシはたまたまトレランだったけど、ittaさんも別のことで好奇心を満たしてるでしょ?
多分、ベクトルが違うだけで根っこの部分ではそんなに変わんないと思うな〜
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する