記録ID: 1122069
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積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
六百山〜霞沢岳縦走
2017年04月30日(日) [日帰り]
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体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 12:19
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,474m
- 下り
- 1,472m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 10:41
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 12:18
距離 11.5km
登り 1,474m
下り 1,486m
16:53
04:55 河童橋公衆トイレ前1173mでアイゼン装着して中畠沢を登山開始。早朝で気温が低いためアイゼンの歯が良く刺さる。
06:43 中畠沢から右股最上部2166到着。先行パーティー2名は左股から急なルンゼを登っている。
07:25 急なハイ松・シャクナゲの草付の尾根をしばらく登り、岩稜帯へ一段上がるところで60mFIX工作し再び草付岩稜帯を登る。
08:25 懸垂捨て縄のある急傾斜のテラスに付き、20mほどFIXを張る。
09:05 草付の岩稜を登り六百山の三角点2454m到着。ここから稜線通しに雪上を歩くがハイ松に足を取られたり、ところどころトレースが抜けていやらしい。
09:21 六百山2479mピーク
09:34 六百山2473mピーク
10:46 2514mピーク(地形図に記載されている)
11:24 K1ピーク2591m 先行パーティーのザック1個デポされている。今日徳本峠から登ってきた登山者が1名先行しており徳本峠方面にトレースがある。八右衛門沢への下降路をチェックする。気温が上がりアイゼンのダンゴを頻繁に落としながら歩く。
12:58 K2ピーク2620m 先行パーティー2名が霞沢岳を往復してすれ違う。
12:14 霞沢岳2643m 山頂で霞沢岳西尾根から5名が登ってきた。下降は同ルートだというので我々も八右衛門沢が悪い場合はそのトレースを使って下山することも考える。
13:07 八右衛門沢下降点2582m。一般には右股から下降しているケースが多いようだが左俣の方が傾斜が緩く見え、先行の2名も左俣から下ったトレースがあり、も左俣から下りることにする。30mほど下ったが、レインクラスト上に15cmぐらいのやわらかい新雪が乗っていてアイゼンが効きにくく滑落の恐れを感じたため上部のみ60mロープでFIXを張ることにした。
13:15 2558mよりスタンディングアックスビレイで確保し、FIX工作開始。2名ががカラビナを通して下降。つるべで6ピッチ繰り返す。
途中氷結した斜面や急斜面は後ろ向きにクライムダウン。先行パーティ2名はロープなしであっという間に下りて行った。ルンぜ内は雪崩や落石の危険性が高いので早く通過した方が良いが、雪庇の崩壊で点発生の雪崩後はあったが上部はさほどの危険性も感じられなかったので我々は時間をかけて確実に下ることにした。
FIX6ピッチ終了後50mほど下ったところに10mほどの岩塔がありそこで右股と左股が合流し、デブリとなっている。
15:14 FIX終了点2236mより下降開始。昨日今日落ちたであろうやわらかいデブリの上を素早く下る。途中から雪崩が表面の雪を削ってレインクラストの斜面がかなり下まで続いていてその上を快適に素早く下ることにした。下部は古いデブリとなっていて歩き辛かったが脇目も振らずにあっという間に下った。
15:59 林道1633m到着、アイゼンを外す。
16:20 上高地道路の八右衛門沢橋1541m着。
16:25 帝国ホテル前1536m着。
16:47 河童橋へ梓川左岸の遊歩道を河童橋まで歩く。中国語しか聞こえない。
06:43 中畠沢から右股最上部2166到着。先行パーティー2名は左股から急なルンゼを登っている。
07:25 急なハイ松・シャクナゲの草付の尾根をしばらく登り、岩稜帯へ一段上がるところで60mFIX工作し再び草付岩稜帯を登る。
08:25 懸垂捨て縄のある急傾斜のテラスに付き、20mほどFIXを張る。
09:05 草付の岩稜を登り六百山の三角点2454m到着。ここから稜線通しに雪上を歩くがハイ松に足を取られたり、ところどころトレースが抜けていやらしい。
09:21 六百山2479mピーク
09:34 六百山2473mピーク
10:46 2514mピーク(地形図に記載されている)
11:24 K1ピーク2591m 先行パーティーのザック1個デポされている。今日徳本峠から登ってきた登山者が1名先行しており徳本峠方面にトレースがある。八右衛門沢への下降路をチェックする。気温が上がりアイゼンのダンゴを頻繁に落としながら歩く。
12:58 K2ピーク2620m 先行パーティー2名が霞沢岳を往復してすれ違う。
12:14 霞沢岳2643m 山頂で霞沢岳西尾根から5名が登ってきた。下降は同ルートだというので我々も八右衛門沢が悪い場合はそのトレースを使って下山することも考える。
13:07 八右衛門沢下降点2582m。一般には右股から下降しているケースが多いようだが左俣の方が傾斜が緩く見え、先行の2名も左俣から下ったトレースがあり、も左俣から下りることにする。30mほど下ったが、レインクラスト上に15cmぐらいのやわらかい新雪が乗っていてアイゼンが効きにくく滑落の恐れを感じたため上部のみ60mロープでFIXを張ることにした。
13:15 2558mよりスタンディングアックスビレイで確保し、FIX工作開始。2名ががカラビナを通して下降。つるべで6ピッチ繰り返す。
途中氷結した斜面や急斜面は後ろ向きにクライムダウン。先行パーティ2名はロープなしであっという間に下りて行った。ルンぜ内は雪崩や落石の危険性が高いので早く通過した方が良いが、雪庇の崩壊で点発生の雪崩後はあったが上部はさほどの危険性も感じられなかったので我々は時間をかけて確実に下ることにした。
FIX6ピッチ終了後50mほど下ったところに10mほどの岩塔がありそこで右股と左股が合流し、デブリとなっている。
15:14 FIX終了点2236mより下降開始。昨日今日落ちたであろうやわらかいデブリの上を素早く下る。途中から雪崩が表面の雪を削ってレインクラストの斜面がかなり下まで続いていてその上を快適に素早く下ることにした。下部は古いデブリとなっていて歩き辛かったが脇目も振らずにあっという間に下った。
15:59 林道1633m到着、アイゼンを外す。
16:20 上高地道路の八右衛門沢橋1541m着。
16:25 帝国ホテル前1536m着。
16:47 河童橋へ梓川左岸の遊歩道を河童橋まで歩く。中国語しか聞こえない。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
八右衛門沢の雪崩れ、落石 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
長袖インナー
ソフトシェル
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
カム
ディッセンダー
アイスアックス
|
---|---|
共同装備 |
60mハーフロープ1本
50mハーフロープ1本
|
感想
天気に恵まれ、GW前半は最高の登攀が楽しめた。ロープをめいっぱい使用したので12時間行動になったが、天気が良くて助かった。
2011年5月15日に同じルートをトレースしていたので2回目の六百山〜霞沢岳。雪量は例年並みで稜線上はヤブコギもなく比較的歩きやすかった。先行パーティーはノーザイルであっという間に登ってそして下って行ったが、我々は自らの判断で時間はかかったがロープを使用して良かったと思う。
ルンゼの下降に関して、山スキーであれば下降ルートにとることも多いが、スキーと違って登山では雪崩の危険に接する時間が長いことを考えれば素早い行動が不可欠である。結果的に雪崩は午前中に落ち切っていたので我々が遭遇することはなかったが、通過の時間帯を見極める必要がある。
湿雪表層雪崩は落下スピードは遅く、流路を見極めることは比較的容易だが、一度流されればそのエネルギーは莫大である。雪崩事故のほとどを占める乾雪表層雪崩とは発生条件、安定条件、不安定条件は全く違う(真逆のこも多い)ので気象庁の「雪崩注意報」などまったく意味をなさないことは頭に置いていた方が良い。初心者が多いパーティーであれば徳本峠か、霞沢岳西尾根を往復するのが懸命でろう。
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コメント
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六百山でお会いした2名の者です。
六百山はとても素晴らしい山でしたね。
実は私達が下降中に大きな表層雪崩が起きました。
充分に気を付けて下降していたので難を逃れましたが、
やはり安全策をとり徳本経由が良かったのかと。
今年は雪が悪いのでGW後半も気を引き締めて登って行こうと思っています。
また何処かでお会いできると良いですね。
デブリは新しいものだったので、実はちょっと心配してました。途中からトレース見つけて安心しましたが緊張で口の中カラカラでした。霞沢岳山頂で西尾根から上がってきたパーティいたのでこちらから降りようかとも考えましたが、そうすれば良かったと後悔でした。
またどこかでお会いできた時はどうぞお声をかけてください。本当にお疲れさまでした。
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