【不動岳】新たなルートを求めて...
- GPS
- 14:35
- 距離
- 38.8km
- 登り
- 3,478m
- 下り
- 3,529m
コースタイム
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 8:42
天候 | 5月3日 晴れ 5月4日 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★ゲート〜六呂場峠 ・ゲートを越えて直ぐの二俣を左(下方向)に進み橋をコンクリート造りの橋を渡り林道方向に進むと、鳥居が見えるのでそこを登り、あとは適当に尾根に乗れば踏み跡&マーキングがある。 ・矢筈山まではかなりの急登だが、その後は緩やかでこの山域には珍しく藪無しのサッパリした歩き易い尾根になる。 ★六呂場峠〜アケ河内(広河原) ・六呂場峠から東の方向に降りていく。 所々にマーキングがあるのでそれを目当てに行けば良いが、沢地形は明瞭なので適当に下に行けば水場があり、更に下ると広河原になる。危険箇所は無いが急斜面でザレているので注意が必要。 ★アケ河内(広河原)〜不動岳(1877尾根) ・広河原から南東方向に派生している尾根に向かう。 先週見た時は取付きが穏やかに見えたが間違いで、取付きは急登。 ・とにかく最初の比高100mだけは気を抜かず登り続ける。その後は深南部らしいパラダイス。 今は行く事が困難になってしまった合地山〜諸沢山区間のような雰囲気で「深山幽谷」という言葉がピッタリ。 獣の踏み跡がバッチリあるのでそれを利用すれば殆んど苦労はないが数か所ブッシュの藪があるが部分的で80%以上は快適で危険個所無し。 2000m付近からは崩壊地の際を歩く事になるが、崩壊地のおかげで背後は深南部〜南アルプス南部の展望が素晴らしい! 変なルートを色々歩いて来たが、ここまで感動し、深南部ファンの方に歩いてもらいたいと思ったルートは記憶にない。 ★不動岳〜六呂場峠 ・鹿ノ平直下の急坂は笹で滑るので注意。その後は痩せ尾根などがあるが準一般ルートといった感じ。 ★アケ河内(広河原)〜六呂場山 ・アケ河内(広河原)出合から直接六呂場山に向かっている尾根。 この尾根はイワカガミが非常に多く、埋め尽くされている場所が数か所あった。急登の登り一辺倒だが藪区間は少なく比較的登り易い。 ただ、二か所キレット風の場所があるので注意。 ★六呂場山〜1369を経て東俣沢〜林道 ・地形図を見る限りすんなり下山できると思ったが、結構手こずった。 下り方向なので支尾根に吸い込まれないように確認と最後の沢への下降はしっかりとポイントを定めないと下りられない。 藪は数か所。足元が怪しい急坂数か所。崩壊地からの展望は良かった! 東俣沢を渡渉したら林道に向かって登る。地形図上で登り易いと思われる地点を選んだつもりだが馬鹿みたいな激急登。 二度とここは使わない。 一番賢いのは、東俣沢・上足毛沢の出合の下流側の緩い勾配の地点。でも、ここから尾根末端までは川の中を歩く事になると思う。 ※ログを止め忘れました。ゴールはスタートと同じゲート1.5km手前です。 |
写真
感想
GWは残雪の南アルプスに二泊三日藪山三昧に行こうと思っていましたが所用で断念...(泣)
その代替え山行は再び「不動岳」という何とも地味な山行になりました。 いや、自分的にはこの山域大好きなのでGWに新たな冒険を出来る事が嬉しいのですけどね。。。無理してないよ!
さぁ、今回のルートは...
『1日目』
戸中川ゲート〜矢筈尾根〜六呂場峠〜アケ河内〜1977尾根(仮)を経て不動岳〜アケ河内(テン泊)
『2日目』
アケ河内〜六呂場山東尾根(仮)〜六呂場山西尾根(仮)〜戸中川林道〜戸中川ゲート
という計画。
これを見てパッとイメージ出来る人がどれだけいるのだろうか? 自分は歩いたのでイメージできますが、一か月前の自分ではイメージ出来ないです。
それほどマニアックな山行なので、見る方は限られますね!(笑)
[一日目]
寝過ごして6時半過ぎの出発。 まぁ急ぐ山行ではないので特に問題ない。
今日は沢道具やワカンなども持ってないので極端に重くないが、テン泊装備なので13〜15圓らいだろうか。
まずはゲートから矢筈尾根に取付く。joeさんから分かり難いと聞いていたので事前いしっかり調査し一発で尾根に乗る事が出来ました。
急登ですが今日は身体の調子が良いらしく、1時間で700mペースで登る事が出来た!
登山を再開してから、歩きのフィーリングがイマイチでしたが、やっとマラソンの体力と登山の動きがマッチしてきた。今年は良い登山が出来そうだ!!!
急登を終えると矢筈山南峰。
ここからは永野さんの本に書いてある通りスッキリとした尾根でこの山域では珍しい。
六呂場峠から東に降りると水場&アケ河内。
今日はアケ河内の広河原にテン泊なのでテントを張って休憩。
この広河原から南東にある尾根が今回の主目的である1977尾根(仮)仮と言うのは尾根に名前が無いという事です。もちろん記録なんてありませんが、最近は一般ルート・バリルート、そんな事はど〜でも良く、「自分の技術と体力で登れるか?」という事と好奇心を満たし存分に楽しめるのか?が地形図を見る上で大事な事になっています。
そしてこの尾根は最高でした!!!
取付きから比高100くらいはホントに急登! 当初は不動岳からピストンの予定でしたが、下りで最後の100mが危ないので六呂場山経由に変更した次第です。
でも、この100mを登ってしまえば楽園です。 深南部の雰囲気が好きな方なら分かるこの静寂と本能に訴えかけてくる雰囲気。
そして主林帯を越えた笹原で後ろを振り向くと感動の景色!
写真や言葉で説明出来る事ではないので省きますが、合地山〜諸沢山に近い雰囲気の尾根です。 危険箇所はありません。
不動岳から少し急ぎ気味で鹿ノ平経由〜六呂場山〜アケ河内で今日の行動は終了!
河原で焚火しながら梅酒を飲んで読書。 たまにガレの上を鹿が走って「ザラザラ...」なんて音がするのも良い効果音♪
[2日目]
今日は帰るだけなのでゆっくり寝て6時45分起床。 朝食を食べて7時半に出発。
六呂場峠への沢道ではつまらないので、六呂場山にダイレクトに伸びている尾根を選択。
イワカガミが多く密生しており、もう少し経つと凄い景観になりそうな尾根。
藪は多少あるが、この尾根を登りで使う分にはアリだと思う。下りだと急過ぎる箇所が多少ある。(僕の下りのスキルが低いだけかも...)
六呂場山より少し南側で一般ルート(主稜線)と合流。 ここから有名な看板のある山頂まで行き、今度は山頂から西に延びる尾根を下る。
ヤマレコで一本の線が伸びていたので地図検索したがヒットせず、まさか!!!と思い思い当たる方の赤線を検索したら見事に合致! やはり先生は凄い!
この尾根は地形図上ではストレートで下りやすいと思っていたが案外厄介な尾根で歩き難い。 何と言うか地面が柔らかく緩い。トラバース気味の急坂もあるので、そこが柔らかいと面倒なんですよね。
そして河原への下降点も慎重に見極めなければなりません。
河原に降りて対岸へ渡渉。 水量は大した事は無く膝下くらい。
ここから林道までが大変でした。 杉の植林帯なのですが、とにかく急斜面で尾根の側面の位置だったのでホントに大変。一度歩いたのでもう満足で、もうこのルートは二度と選択しない!
林道に出たのは休憩小屋の真裏。 前々から小屋の後ろにマーキングがあるのは気になっていましたがこのルートだったんだね。
ここからは快適な林道歩きでゲートへ。
大した距離を歩いていないのに結構疲れた一泊二日でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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kaiさん、こんばんは!
連休中で、とてつもない量のレコが上がってますね
皆さん、食傷ぎみで殆ど閲覧者が来ない状況ですが、お互いにマイナーピークなので尚更かと
しかし、人気のお山には行かず、一人深山を彷徨う!
甘いマスクと裏腹に、男だね〜
テントに獣のお姉さん、大挙して押し寄せて来ませんでしたか?
中々難易度は写真では分かりませんが、赤線が1本と言う記述に、厄介さが端的に表れていますね
単なる山屋の上を行く好き者!南アの秘境を歩き尽くして下さい
tailwindさん、こんばんは やはりGWという事で多くの記録がUPされているんですね
最近は深南部のマニアックな記録が多く、まともに見てくれる人はごく少数だと思うんですよね... だから誰も拍手してくれない
冗談です(笑) 僕のは日記兼マニアックな方との情報共有ですので、拍手を意識して記録を書いている訳ではないので全く関係ないです
でも、誰からもコメントもらえないと流石に少し寂しいかも...。tailwindさんのコメントはいつもありがたいです!
今回のルートは赤線無しが2ルートで赤線1本が1ルートでした。 この記録を見て誰かが歩いてくれたら嬉しいですね。
tailwindさんはGWどこかに登られたでしょか? どこも人が多いようです静かな山は難しいですが、tailwindさんは穴場知ってそうですね
僕はGW最後の日曜にちょっと気合入れて登ろうと思っています
kaiさん、こんにちは!
ふと見たら、またまた不動岳でビックリ!
自分には年に1度の大イベントの山域なんですが、kaiさんにとっては日常なんですね〜。羨ましい限りです…。
で、kaiさんの今回のコースを全てイメージできてしまう自分にもまたビックリ(^^;
とてもとても、歩ける体力も技術もないので、指をくわえて見てるだけですが…(◞‸◟)
是非深南部を極めて、「深南部マニアックルート案内」を刊行してください^_^
rickleさん、こんばんは! またまた行ってしまいました
本当は南アルプス行きたかったんですけどね...この調子だと日常と思われても仕方ないですね(笑)
いえ、特に大した技術も無いのですが、体力と慣れなんだと思います。
東京からはかなり遠い位置ですので頻繁に来る事は難しいですが、 関東からこの秘境に興味を持ってくださる方がいるというのは地元の人間として嬉しい限りです!!!
次回は秋にお会いできるのを楽しみにしていまよ
貴重な深南部の記録の数々、楽しく読ませていただいております。
まだまだ初心者なので深南部は手強い山域ですが、
近いうちに不動岳に挑戦したいと思っております。
水窪の山林火災がどうなっているか心配しておりましたが、
不動岳のエリアには被害が及んでいなかったようで少し安心しました。
今後もいろいろと参考にさせていただくこともありますが、
どうぞよろしくお願いします。
bk138さん、はじめまして
僕も登山を始めた頃のイメージとして深南部は読図や藪漕ぎがハードという感じと、何か地味で華やかさが無く敬遠していました。
でも、この山域は何か心の深い場所に訴えかけてくるものがあるんですよね。 それが生何何なのかは分かりませんが、情緒というのでしょうか...。
不動岳の北側・合地山の南側・大無間山の西側は特にそういった雰囲気が強く出ている山域だと思いますので是非いつか行ってみてください。
山林火災はちょうど僕が山に入っていた2日間だったみたいですね。 実家に帰ったらニュースになっていた事を聞きビックリしました
本当に備忘録と山行日記といった感じの記録で、分かり難かったり理解に苦しむ事も多々あると思いますが、少しでも参考になるのでしたら嬉しい事です。
コメントありがとうございました。
レース、雪山ハイクからの〜〜〜。
疲れ知らずの超人ですね
山深くて良い雰囲気ですね。
イワカガミも今年は遅いのでしょうか。
今日安倍奥でも咲いていそうな場所を歩きましたが、花は見れませんでした。
渓流デビューしなきゃですね ご一緒させてくださいませ
yamayoさん、こんばんは。先週末は楽しい時間をご一緒出来て良かったです!
いえいえ、もうオッサンなので疲れが抜けるのが遅くなってきてますね 認めたくないけど紛れもない事実ですね。
ええ、本当に手つかずの原生林でした。 深南部には記録に無い尾根が多くあるので、この先もこうした感動に巡り合う事を楽しみに歩こうと思います。
いや〜、イワカガミちゃんはまだお寝んねでしたが、もう少ししたら咲き乱れるのでしょうね 僕も自慢の体位で撮影しちゃいますよ
明後日は予報だと風がとても強いみたいです。 20m以上なら中止するので、父に渓流釣りを習いに行こうと思っています。 父は渓流釣りのキャリアが長いので、僕の師匠になる気満々みたいです
僕も父なら気を使う事無く聞けるので少し山を犠牲にしてでも今後の為に渓流釣りに行こうと思います。
デビューの時は是非ご一緒お願いします!!!
こんばんは!
また不動岳ですか!一度は行ってみたいので、羨ましいです。今は膝が痛くて山に行けませんが...
今回のレコはパッと聞いてもどこにあるのか全く分かりません...。
まだまだ僕たちには早いような場所なのでとても勉強になりました!
次回のレコも楽しみにしてます!
seira_ さん、おはようございます。 また不動岳です(笑)
この山は主稜線から離れ、少し独立峰的な感じがまた魅力的ですね
膝痛ですか? 成長痛なら良いのですが、ハードな運動によるものなら痛みが無くなるまで休んだ方が賢明だと思います。 僕も膝が悪く何かと苦労しています。seira_ さんのように若い方には持病のようにならない事を願います。
本当なら明日は北岳の予定でしたが、ヤマテン予報で暴風なので本日夕方の予報次第では無理そうです 自然の猛威には敵いません
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