白山中宮道・試練の19時間
- GPS
- --:--
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 2,958m
- 下り
- 3,090m
コースタイム
- 山行
- 17:19
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 18:55
0.20 830m 市ノ瀬発
1.37 1255m 別当出合着
2.04 1255m 別当出合発
4.26 2005m 甚の助小屋
6.33 2455m 室堂
7.33 2702m 白山山頂
8.00 2702m 白山山頂発
9.35 1890m 間名古手前鞍部
10.23 2123m 間名古の頭
10.43 1960m 三俣峠
11.19 1850m ゴマ平小屋
11.48 1600m 鞍部
12.54 1774m 地図上1774m
13.58 1533m しなのき平小屋
15.11 1549m 湯谷頭
15.48 1186m 湯谷1186m
16.54 1500m 湯谷登り返し
17.11 1300m 登山道合流
19.15 820m 中宮温泉
天候 | 晴れ・強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
中宮道は1500mで雪は切れ出した。 中宮道下部は登山道ところどころ不明で板の担ぎは枝に引っかかり難儀する。 |
その他周辺情報 | 中宮温泉くろゆり荘は良心的で居心地の良いお勧めの宿 白山の守り人乾さんが館主 自慢の山菜料理と秘湯の宿 |
写真
感想
GW前半は剣岳大窓周回さらに青森ロングライド750kmを終え以前から是非と宿泊したかった中宮温泉くろゆり荘でまったりしようと思った。しかし折角ここに来るなら中宮道ワンディに行くしかない、名人と中宮温泉合流の約束、午後から宿に入り温泉と美味しい料理に舌鼓、仮眠後深夜23時に乾さんのBig Day弁当(でかいおにぎりだった)を食べいざ市ノ瀬へ向かう。
市ノ瀬は厳冬期が嘘のように雪がなくなっていた。車も数台、ここから板を担ぎズックで歩きだす。S字カーブあたりで雪が出てきた。1時間ちょいで別当出合に雪解けは早い。一本橋には板が渡されもう緊張感はない。石畳は雪はなくこの上で雪が豊富になり以降スキーで歩けた。
1600mくらいまでは雪は腐っていたが、それより上はカチカチ山になっていた。甚之助は6割方埋まっている。ここでアイゼンに履き替えエコーラインを目指す。雲が湧き風が強い、今日の気象条件は冬に戻ったごとし、エコーラインに上がると日が昇り正面に白山が見えた。雲が激しく流れている。
弥陀ヶ原はまだ雪原、室堂に着くと小屋は開いていた、除雪して営業を始めたようだ。小屋影で休んで山頂を目指す。カチカチだが氷はないのでクトーで登れた。雪のない山頂は久しぶりだった。すぐに奥社でお参りを念入りにした。前泊者が数名登ってきている。
さあお参りしたら旅の始まりだ。山直下の氷化斜面を慎重にこなしてまだ凍った翠が池へここからお花松原への大斜面は面ツル快適だった。お花松原まで下って振り返るとマンダムな景色が広がっていた。ここから少し登り返す。
登り返して中宮道は稜線東の大斜面を快適に飛ばす。あっという間に間名古の頭手前の鞍部に来た。ここから間名古の頭に登り上げると白山からの中宮道が一望できる。
先は長い急ごう、長いトラバースをこなして下るとゴマ平小屋であった。ここからも快適に先の鞍部まで下る。鞍部から1774の登り返しを終えるとシナノキ平小屋への快適な斜面、右手には笈ヶ岳が見える。
シナノキ平から下は雪が切れ出す。しばらく登山道を歩き今回の目玉湯谷頭から湯谷を滑って中宮温泉へ行く作戦。今年は雪が多いので行けるだろう。これが試練の始まりだった。
湯谷頭の絶景は素晴らしかった。ここからは白山を中心に加賀禅定道、中宮道、楽々新道など北縦走路が一望できる素晴らしい場所であった。苦労して来た甲斐がある。この時期限定是非おすすめだ。さあ頭から湯谷へ、ダメなら登り返す余力は残っている。スキーを担いでの登山道歩きはごめんだと思った。
快適に湯谷を下ると1200mで滝が出た。何とかクリアーするもこれはいかんだろう。協議の末400m下って下でハマる前に登り返すことにした。登り返したが登山道への藪漕ぎ合流、それからの登山道歩きは思いの外時間がかかり中宮温泉に着いたのは19時過ぎ乾さんが心配して見に来てくれた。下山後くろゆり荘で汗を流して市ノ瀬へ車を回収しに戻った。
市ノ瀬出発から中宮温泉下山まで19時間と過去最長だった。冬季水晶岳ワンディを上回る過去最長記録を更新した。
今年のGWも熱く終わった!完全燃焼なり
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