白馬岳
- GPS
- 08:05
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,762m
- 下り
- 1,761m
コースタイム
天候 | 快晴 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は例年並みか。猿倉の駐車場から比較的近いところで雪が切れていたが、距離が短いのでスキーのまま移動できた。今後白馬尻までの林道区間はどんどん雪が消えてスキーでの移動は楽でなくなる。白馬大雪渓は、気温が上がると両側からデブリが落ちてくるので、早い時間の通過が適切。 |
写真
感想
白馬岳日帰りは毎年のように行っていたと思うのだが、実際は4年前が最後だった。好天の日曜日を狙って訪れた。
駐車場には薄暗い時間に到着。日の出前だが準備中の人多数。今日は午後からはあまり良くない予報が出ているので午前中勝負と見た人が多いのかもしれない。例によって運転疲れで食欲はまるでなかったが、食べないと動けないので無理に食べ準備をして出発。駐車場からすぐにシール歩行ができたが、一箇所雪が切れていてそこだけは地面の上をスキーで歩いた。以後は白馬山荘まではずっと雪の上。白馬尻までの長い林道は退屈だが、ここをウォームアップ区間として割り切る。標高はほとんど上がらないので汗もかかない。白馬尻に近付くとガスが出てきて視界が悪くなる。今日は曇りなのか?と一瞬焦ったが、しばらくするとすぐに晴れて大雪渓が見渡せた。これが見たかった。これを見ただけでもう帰っても良いと思ったくらいだった。が、5月も中旬ともなると雪はきれいとは言いがたいし、両側からのデブリが多くて、歩くところも限られる。朝早い時間なのでパラパラ岩石が落ちてきたり、雪崩が見られることはなかった。白馬大雪渓を登るのはこれで多分5回目くらいだが、始めは傾斜が緩くて楽勝、次第にきつくなってシール登高が難しくなる。例年2200メートル付近でアイゼンに履き替えていたので、今年もそれにならう。比較的平らなところを見つけてスキーをザックにセットし、アイゼンを履く。ザックを持った瞬間重さによろけてしまい、その際に左のアイゼンで右足の内側をスパッと切ってしまう。体は無傷だが、ゴアのパンツが無残に裂けた。こんな何度も登ってる大雪渓でこんな目に遭うなんて、、、泣きたい気分。でも天気は良いし、まだ時間も早いので気持ちを入れ替えてアイゼン歩行で登る。ゴアのリペアキット買わなくては。前方にも登山者が多く見えたのでステップがあるかと期待したのだが、これが全然なくて自分でステップを付けなくてはならなかった。もっと締まった雪を想定したが案外柔らかで沈む。この雪だったらアイゼンより無理してでもシールのほうが楽だったかも、とも思ったが履き替えるのが面倒なのでそのまま進む。小雪渓方面に進むとここも傾斜がきついので、スキーはおろさずアイゼンで進む。なんか今日はアイゼン歩行の日になってしまった。稜線まで上がってもうアイゼンが要らないと分かったが、最後の最後はスキーに履き替えた。シールに付いたゴミを取りたかったのだ。稜線の手前には、不思議な色をした池があってまだ凍っているように見えた。5月に何度も来ているが、こんなの初めて。白馬山荘の石垣の下にスキーとアイゼンをデポして山頂を目指す。途中自分を抜いてあっと言う間に見えなくなった人達が多数いたが、板が置いてないところを見ると、目指す先が違ったと思われる。山荘から先は例によって地面が露出しているので、雪を拾いながら歩く。出発から6時間かけてようやく白馬岳の山頂に到着。1時間あたり300メートルしか標高を稼げていない。夏なら400くらいは軽いのだが、雪の上では勝手が違う。山頂は少し風があるものの大したことはなく、ゆっくり座って休憩ができた。一昨年は雪倉岳方面はスキーで縦走したが、その時よりは積雪は多いように思えた。周囲の山々を楽しんだら下山。山荘の前で滑る準備をするが、下りで足が攣らないか心配。登りはそれほどがんばった気はしないし、汗も大量にはかかなかったので大丈夫と思いたいが、雪質によっては足に負荷がかかるので心配だ。11時20分に大雪渓に向けてスキー滑降開始。始めは雪も締まっているしきれいなので快適に高度を落とす。天狗菱が見える当たりまでは良いのだが、それより下は雪が大量に水気を含んでいて重く、板が回らない。足にきつい。時折板の滑走面がガリッと削れる音もする。大きな岩は避けられるが、小石は見えないし、滑走中はガスも湧いたりしたので小さいガリは気にしないことにする。実際に駐車場で確認しても、大きな傷は見られなかったので良かった。大雪渓は新たなデブリも出ていて滑るのが楽ではない。標高が下がると気温も上がるので暑い。足は結局攣らないで白馬尻まで降りることができたが、楽ではなかった。ここでヘルメットとゴーグルを外せば良かったが、面倒なのでそのまま進む。が、これは大失敗。暑くてたまらなかった。林道区間はスピードも出ないので、サングラスでも十分だった。汗をかきつつ駐車場まで歩いたり滑ったりしながら戻る。滑り始めてちょうど1時間で到着。まあこんなものか。この時期のスキーは、標高が高ければそこそこ快適だが、低いと雪は汚いし滑りづらいしで、良いところがない。スキーは山頂到着後に短時間で下山するための道具のひとつくらいに考えておくと良いのかもしれない。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する