乗鞍岳
- GPS
- 05:27
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 996m
- 下り
- 990m
コースタイム
天候 | 快晴 ほぼ無風 暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・春山バス往復利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
位ヶ原山荘から少し歩けば剣が峰山頂までずっと雪の上。今日の時点ではザラメの行きで氷なし。 |
写真
感想
詳細後日スキーのために乗鞍岳を訪れたのは7年前で山スキーを始めたシーズンの終盤だった。前回は雲っていて景色が見えず、印象が薄かったが、今回は快晴の日を引き当ててとても印象に残る山行になった。
三本滝の駐車場には7時15分頃に到着。快晴予報だが平日なので人手はどうかと思ったが、はじめのうちは閑散としていたものの、徐々に登山者スキーヤーが増え始め、バス1台は補助椅子まで使ってほぼ満席だった。土日でこの天候だったらさらにすごいことになっていただろう。自分は駐車場からスキーのゲレンデを見上げて、雪が全くないことを勘案してバスで往復することにしたが、中には片道の人も。上で帰りの分を買うのか、あるいは藪覚悟で突っ込むのかはわからない。位が原山荘には定刻より少し遅れて到着、ここから車道を数分歩いてシール歩行開始。積雪は見渡す限りは十分なようだ。積雪期の訪問は7年前なので前回どこをどうやって歩いたかさっぱり記憶はないが、天気快晴で剣ヶ峰まで見えるので迷いようがない。快晴のうえ風もごく弱くしか吹かないので、歩き始めると暑くて仕方ない。陽射しと照り返しのダブルパンチ。標高もはじめからかなり高いので、歩き始めて少しで息が切れるようになる。とはいえ標高差は700メートル程度だし、天気は終日崩れる予報でもないので、景色を楽しみつつのんびり登る。トラバースの斜面をこなして剣ヶ峰ピーク手間(朝日岳)に達する。ピーク周辺は雪が既にないので手前で板を外してデポする。ここで小休止したのちに乗鞍岳最高点の剣ヶ峰に到達。天気快晴、ほぼ無風。3000メートルを超えているのにまったく寒さは感じない。全く良い日に来たものだ。山頂周辺で休んだ後にスキーをデポした地点まで下る。7年前と同じ斜面を滑ることになる。初めて来たときは、結構急な斜面と思った記憶があるが、今回見てみてその感想は全くなく、普通の山スキー向けの斜面としか思えなかった。この7年間でスキーの技術はさほど上達したとは思えないが、度胸というか、斜面に対する無用な恐怖感というか、慣れが身に付いたようだ。シールを剥がし、ヘルメットとゴーグルを被って滑走開始。雪質はちょっと重めのザラメ。それよりも雪面が先行者達によって既に滑られていたので荒れ気味。滑り易い状態とは言えなかった。あまり下ってしまうと登り返すのが大変なので適当なところで左手の方にトラバース気味に下る。肩の小屋の少し下あたりに達した。ここで再度シールを貼って登高を再開する。バスは午後は2本出ているが、折角の快晴の乗鞍なので2本目の最終バスで下山することに。しかし午後になっても快晴の天気は変わらず、風も吹かないため、登りの時は薄着になるとは言え、とにかく暑い。5月でも6月雪のあるところではスキーができるが、この暑さのために断念せざるを得ない場合も多いだろう。特に自分は暑さに大変弱いので、5月後半の時点で既にこれ以上の暑さには耐えられそうにない。比較的緩い斜面を登り、再び朝日岳付近に達し、やはり剣ヶ峰を目指す。午前中1回目に来たときは人が多かったが、既に滑り終えて帰った人も多いのだろう。午後2時前になると人も少ない。平日で良かった。2本目の滑降は同じ斜面ではつまらないというか、既に雪面が荒れすぎて滑る気が起きず、比較的滑られていない肩の小屋方面にドロップした。こちらの斜面の方が斜度が緩くて自分向けであった。肩の小屋付近に達した後は方向を90度東に変える。また緩斜面だが、快適である。この後は位ヶ原山荘へ向けて最後の滑り。除雪が済んだ道路には近付かないようにして、基本的には元来た道を戻る。雪質は高温のため既にグズグズだったがそれでも標高が十分に高いので滑ってくることができた。バスの定刻の1時間前到着。何もすることがないのでスキーやシールを干したりして時間をつぶす。行動中はとにかく暑くて暑くて、寒いなんてことは一度も思わなかったが、この日の行動を終えて座って待っていると、体を動かしていないのでさすがに寒さを感じジャケットを羽織る。そうこうしているうちに1時間が過ぎ、スキーヤーと観光客を乗せたバスが出発。帰りは比較的余裕があった。
乗鞍は、自宅からは遠くてこの山単独で訪問する気にはなかなかなれず、実際に今回は翌日の針ノ木岳との抱き合わせて訪問した。7年ぶりだったが、滑るところは多いし、急斜面で緊張を強いられるところもないし、もっと近ければ通ってもよいところだと思った。次回こそツアーコースを登下降してみたいが、いつになるかは不明。また7年後かもしれない。
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