鍬ノ峰・渋沢〜仏崎ルート経由前越平
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 656m
- 下り
- 656m
コースタイム
天候 | 晴れ〜薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1;森くら3棟の家から渋沢までの林道に落石あり。 2;渋沢の沢コースはやや急登で谷が狭くて歩きにくいが短路で1200mの尾根まで早く登れる。 3;尾根は急峻でアップダウンが激しく、また木の根が露骨で歩きにくさがある。 4;尾根から前越平へ下る下降点はコースを知ったものでないと分かりにくい。 5;同様に、尾根から前越平に下る下降点も、目印はあるものの非常に分かりにくく、コース経験者でないと危険。 6;さらに下降点から前越平への道は登山道があるが、薮が被って発見は不可能に近く、この地域の地理を知った者のリードが必要。 7;このコースの登りの場合は道を見失わなければ分かるかもしれないが、実際に歩いてみないと分からない。出来ればササを刈ったり目印をつけるなどのルート整備が欲しい所である。 8;前越平コースに見られるミズナラの巨木群は素晴らしい。 |
写真
感想
6月5日(日)
森のくらしの郷(森くら)恒例の鍬ノ峰登山。今年は5月29日(日)を予定していたのが誰かの手違いで1週間延びてしまったため、シャクナゲの花は終わっているものと思われたが、5月29日は終日雨で実施できなかったし、花も最盛期をやや過ぎたくらいで結果オーライのシャクナゲ山行となった。
5月23日の下見では前越林道の落石が激しくて前越平まで車で入るのは無理なので、ギリギリの所で車を乗り捨てて登山口まで歩くことになると考えていたが、トモさんは森くらのグループは『子ども達が対象で落石の危険性のある林道を歩かせる訳には行かない』ので、1000m付近から1208mのピークに登り、そこから仏崎コースと合流して1292mピークの先で渋沢からの沢コースを合わせ、1526mのピークを経て山頂を目指すが、『登頂は無理であろう〜』と言う。
それでは先行して渋沢までの道路状況を報告しようと言うことになり、軽4に4人乗ってひと足先に出る。
渋沢までは先日の下見と同じで軽4なら石の間を通り抜けられたが、渋沢から100mほど登った所で小規模ながら土砂崩れがあって道路を塞いでおり、それ以上の走行は無理なので、そこから前越平まで林道を歩くか、渋沢コースを行くかの決断を迫られる。
渋沢のコースは4年前に子ども達の尻にくっついて登ったことがあるだけで、どんなコースだったかほとんど覚えていないし、入渓点も『多分ここだろう〜』と言う程度で自信がなかったが、ハッキリした踏み跡と30mほど先にある小滝が確認できたのでそこを入渓点と断定し、9:26から渋沢コースに入る。いい加減なコース選定であるが間違ってはいない。
道路状況を報告するとトモさん達も沢のコースを選ぶことになりそうな様子だったので、子ども達も登頂が可能になると思われた。
渋沢は小さな沢で平時は水量も少なく、沢歩きと言うほどのものではないが、1120m付近から1526mのピークに向けて400mほどをまっすぐ突き上げているので、そのままピークを目指すとかなりの勾配で距離も長く大変なコースである。だがうまいことに1180m付近で沢は2つに分かれ左俣を行くと100mほど登って1292mのピークの先で尾根に出ることが出来、そこからは仏崎コースの尾根歩きとなる。
入渓した時点でこのような詳しいコース状況を知っていたわけではもちろんないが、比較的早く尾根に出られてそこからはルンルンだったような記憶があり、落石を警戒しながら面白くもない林道を延々と歩くよりは有利なのでこちらを選んだわけだが、初参加のF氏夫妻にとっては『沢を歩く〜』と言うのは全くの初体験なので、なるべく水のない歩きやすい所を選んでゆっくり登る。
そうは言っても小さな沢で沢床と言うほどのものはなく、V字状に切れ込んだ底をわずかな水が流れている程度なので歩くスペースは限られており、木の根や蔓の絡みのない川床を歩こともあってちょっと酷だったかもしれない。
ゆっくり登ったつもりだが子ども達が一緒でなかったからか前回の記憶より早く進んでしまい、2度ばかり休んで10:00に尾根に着き、見事に咲いたシャクナゲの下で20分休む。途中でラショウモンカズラの花を見かけ、もっと上にあると思って通過したらそこだけにしか咲いてなくて写真を撮らなかったのが悔いとなる。
そこから先の尾根歩きは楽勝だったと言うのはとんでもない記憶違いで 1526mのピークまでは厳しい急登が続き、ピークから先も一旦下った後に大きな登りが待っていた。
鍬ノ峰と言う山名は沢山のピークが鍬の刃のように並んでいるところからつけられたと言うが、どこから見てもそう言う感じはなくてしっくりしなかった。ところが、実際に歩いてみると20mほどの登りの後に少しばかりの平坦もしくは下りがあってまた登り、少し下ってまた登りと言う風に鍬の刃の上を歩いているような感じがあり、その名前は見た目ではなく歩いた実感として分かる気がした。
11:34からの3回目の休憩中にトモさんから1526mのピークの手前にいるとの電話があり、こちらの場所を伝えると『約1時間遅れ』で『山頂を目指す』とのこと。同45発、十数分後に見覚えのあるツツジの花を見てひと登りし、12:00に登頂。
山頂からは西側目の前に餓鬼岳が見える筈であるが、残念ながら山頂付近が雲の中で、その北側の唐沢岳の頂上がかろうじて見えていた。北には蓮華岳,七倉岳,船窪岳が見え、その下には高瀬ダム,ダムの向こうには雲がかかってはっきりしない中,裏銀座の不動岳,南沢岳と思われる山々が連なり、更に烏帽子岳ではないかと思われる鶏冠のような特異な山容も見られたが、いずれも雲に邪魔されてハッキリ特定するには至らなかった。
雲は次第に低く垂れこめはじめ、やがて唐沢岳も裏銀の山々も、また蓮華も霞んできた。ただこの日慎太郎祭りの行われている針ノ木岳の雪渓下部だけがいつまでも見えていた。
東〜東南の眼下は大町の町並みが俯瞰され、遠方に馴染みの山々が望まれるが、こちらももやがかかったようでハッキリせず、それが次第に濃くなって遠くの山々を飲み込み、しまいには町並みまでもが見えなくなって行った。
ひとしきり景観談義の後,南麓のアルプス安曇野公園側から登ってきた先着2パーティーが下山するのを見送って昼食。1時間休んでそろそろ発とうかと言う言う時刻になって賑やかな子ども達の声が聞こえ、数人の小学生達がドッと上がってきた。先頭集団にいたTubasaは元気いっぱいで、木登りを始める等,片時も休まず動き廻りちっともじっとしていない。後続も近いと言うので一旦立ち上がった腰を下ろして一行を待つ。
13:15の森くらのメンバー(子ども5名,おとな6名)全員が到着してすぐに昼食となり、双方自己紹介するなど1時間ほど交流して13:54,下山開始。途中で後から登ってきた4名(子ども1名,おとな3名)を吸収して総勢は19名(6,13)となる。
帰路は1526mピークまで尾根を下り、そこから前越平を目指して北西に曲がる。この道は森くらのパーティー以外に利用するものがほとんどなく、道がシャクナゲとササに覆われて分かりにくくなっており、トモさんすら所々で立ち往生するほどで、たまに現れる境界標識を目印に下ると、やがて特徴のあるミズナラの大木に行き当たる。子ども達の大好きな木登りには格好の木で、しばらくはここで子ども達を木登り遊びに夢中にさせる。
さらに進んで見覚えのある巨木を2本やり過ごす辺りまでは尾根なので何とか進めるが、やがて尾根が北と西に2分する位置に達する。前越平は2つの尾根の中間の凹地を行かなくてはならず、そこに目印があって下降点は分るのだが、深いササに覆われてどこをどう歩けばいいのかさっぱり分からない。
登山道もあるにはあるが目印を見つけない限り分からないので、過去に2度歩いた記憶を頼りに北尾根の途中から派生する緩い尾根に沿ってそのすぐ下を下る。
ササ原はこれを横切ったり斜めに進もうとすると抵抗が大きいのでまっすぐ下った方が効率がいいのだが、それでは凹地の一番低い所に下ってしまい、派生尾根から離れてしまうので可なり無理をしてできるだけ北寄りに進む。
山上や巨木の遊び場では悪童ぶりを発揮していたTubasaが、ぴったりくっついて離れないのが可笑しかった。
偵察と称して先行するうちに後続と大きく離れ、呼んでも返事がないのでひょっとすると西の尾根の向こうに下ったのではないとか、逆に北尾根をまっすぐ下りたのではないか・・,等との疑念が起こるが、考えても仕方がないので後は気にせず下り、薮の中を泳ぐこと30分余りでようやく林道に到達,さらに10分歩いて15:53前越平の登山口に着く。しばらく待つうちにこちらからの声に応答があり、Tubasaが走って迎えに行久中,16:00頃先頭が,続いて16:05ほぼ全員が前越平に着く。
前越平から車のある渋沢までは約30分の林道を歩き,以後,車で集合点に戻って終了と言う頃から雨となる。
関連記録
2007年6月3日 鍬ノ峰・前越ルート
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-103114.html
お尋ねします
この山行記録を投稿した後、ヤマレコマイページのトップにある緑バーの『山行記録』で投稿した記録を探したのですが、入山日で探しても、山行登録日で探しても見当たりません。探し方が悪いのだと思って、過去2週間の全エリア山行記録を6月4日頃まで遡って何度も繰り返し探したのですが見つからず、従って、どなたからもアクセスはないものと思っていましたところ、数名の方の閲覧があり、拍手まで頂いています。『友達』の方ではないので、どこかでこの『山行記録』の案内を見られたものと思います。
そこでお願いですが、この山行記録を読まれた方は、どのようにしてこの記録に辿りつかれたのでしょうか・・。メッセージを頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
(もちろん,自分のHPにはちゃんと載っていてすぐに開くことはできます)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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nobouさん、はじめまして。
山行記録楽しく読ませていただきました。
質問にお答えいたします。
まず1回目の閲覧は、さきほど日記を読み、そこからnobouさんの山行記録を見に行き、鍬ノ峰の記録を見ました。
次は、ヤマレコのホームに戻り、[山行記録]タブ−[条件検索]タブへ行き、「鍬ノ峰」を入力して、検索しました。11件中1番上にありました。
nobouさん
おはようございます。
小生は
nobouさんの日記→nobouさんの山行き日記→鍬ノ峰
そしてコメントさせて頂きました
Kodamachanさん,Kennkenさん,ainakarennさん,コメント有難うございます。
みなさんがご訪問下さったルートが分かりました。つまり、日記から山行記録に進める訳ですネ。
私は、緑色のタグから全山行記録の一覧を見てのアクセスしか考えてなくて、その方法があることにまったく気づいていませんでした。しかも、他の方のページから山行記録に進むと言うのは自分でもやっていることであるにも関わらず〜・・です。
分かってみればあまりに単純で気がつかないのが可笑しいくらいのことだった訳で、自分のアホさ加減に笑ってしまいました。
しかし、私が一番気になっていて知りたいのは、全データの一覧でなぜ見つからないのかと言う点です。そういうことは有り得ないとするならやはり探し方が足りないと言うことなのでしょうが・・。
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