【上高地】徳澤園キャンプ場氷壁のテント泊
- GPS
- 33:02
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 206m
- 下り
- 192m
コースタイム
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 7:14
- 山行
- 3:02
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 4:16
天候 | 初日:快晴、二日目:晴れ(雲多し) |
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過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
http://sawayaka.alpico.co.jp/area/kamikochi/shinjuku/ 〇ハイウェイバスドットコム(指定席予約) https://www.highwaybus.com/gp/reservation/rsvPlanList?lineId=155 〇新宿バスターミナル http://shinjuku-busterminal.co.jp/ 〇上高地バスターミナル(上高地観光ガイド) http://www.kamikochi.or.jp/facilities/public/kamikochi-bus-terminal/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
〇梓川沿いの川岸、林間の整備されたハイキングコース 〇明神橋から徳澤への途中に崖崩れ箇所の改修工事個所あり 〇徳澤から横尾までのコース途中に多少のアップダウン箇所あり |
その他周辺情報 | 〇徳沢園キャンプ場 http://tokusawaen.com/ 〇外来入浴施設 http://www.kamikochi.or.jp/facilities/bathe/ |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
ガイド地図(1)
コンパス(1)
笛(1)
筆記具(1)
保険証(1)
飲料
ティッシュ(1)
バンドエイド
タオル(1)
携帯電話(1)
雨具(1)
防寒着(1)
ストック(1)
水筒(1)
時計(1)
非常食(1)
テント(ドマドーム2)
ファーストエイドキット(1)
医薬品(1)
カメラ(2)
ガスコンロセット
水
食糧
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
ガスコンロ
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感想
突然月曜日に休みがとれ、日曜月曜と連休となることになったので、テント担いで、お初の上高地ハイキングです。
ヤマレコで「上高地」周辺ハイキングのレコを拝読し、概ねの行程を確認、いきなり涸沢までは無謀そうなので、大正池から横尾まで歩き、キャンプサイトは三か所あるがどこにするかは現地で決めることとして出発。
新宿バスタを22時25分発の夜行バスで出発し、翌朝5時10分に大正池に到着。
大正池は既に夜が明け、新鮮な朝陽で明るく、無風で穏やかな朝を迎えていた。
水面は鏡の様に穏やかで、周囲の景色を映し出していた、
大勢のカメラマンが池の周囲に三脚を並べ、シャッターチャンスを待ち構えている。
「逆さ穂高連峰」、「逆さ焼岳」素晴らしく美しい。
眠れぬバスの疲れが一瞬に吹き飛んだ。
田代池を経由して、中の瀬園地を過ぎたところで、
右に大きなカーブをしながら梓川の広い河原に差し掛かる地点、
そこから梓川越しに見上げる穂高連峰は素晴らしい絶景ポイントである。
ついつい見惚れてシャッターから指が離せない、お気に入りの場所となった。
結局、翌日もこの場所に来て小一時間ほど立ち止まった。
そこから、直ぐに上高地バスターミナルに出る。
朝6時から食道や売店がオープンしているのでありがたい。
売店で温かい缶コーヒーとドーナツを買い求め、簡単に朝食を済ませ、帰りのバスの情報を確認して早々にコースに戻り、先に進む。
河童橋では既に大勢の人出であった、
橋の上からは観光案内などで良くみる光景が目に入る、
天気も良く、本当に素晴らしい景色で思わず溜息が出る。
小梨平付近に差し掛かるとコナシの花が満開の見頃で、
ほんのり甘い香りで碧空にとても良く映えた綺麗な花である。
小梨平キャンプ場は、かなり広く、林間の中にテントが散在している。
梓川沿いのサイトは穂高連峰を目の前にした眺望も素晴らしく、多くのファミリーキャンパーで賑わっている。
明神館まで来ると、やや人影も少なくなるが、
ザックを背負った登山者の姿が多くなる。
明神橋は翌日に渡ることとして、直進して徳澤を目指す。
直ぐに、徳本峠の分岐に差し掛かる。
コース脇の斜面を見上げると、薄桃色のシャクナゲが群生している。
徳澤の手前の崖の一部が崩落してコースを塞ぎ、
広い河原の中に整地した迂回路が整備されていた。
ここを通る時、河原を吹き抜ける冷たい風を強く感じ、
汗ばんだ額の汗が一気に引いてしまった。
迂回路からコースに戻ると再び林の中となり、
直ぐに徳沢ロッジの看板が出現し、その先の分岐点から
徳澤園の草原のキャンプ場が見えて来た。
暖かな陽射しで明るく気持ちの良いところである。
草地の中のテントサイトまで歩いてゆくと、
ハルニレの巨木の林の下一面がニリンソウの群生地で実に幻想的、そして振り返ると、新緑の木々の上の碧空の中に、雪帽子の明神岳と前穂高岳の一部がドーンと飛び込んで来た。
真に素晴らしい場所である、ここを目的地として来てもおかしくない、ここに滞在することを即決した。
ちょうど、その中でも一等地と思われる場所が空いたので、ザックを置いてその場所をキープしてから、
徳澤園のフロントでテント泊の手続きをおこなった。
夕食も17時まで予約を受け付けていること、
隣の徳沢ロッジで入浴の可能なことなど、とても感じの良いスタッフさんから、親切な説明があった。
テントの設営を終え時計を見ると、未だ10時半を過ぎたところ、さすがに未だ早い時間なので、空身でカメラだけ持って横尾へ向かう。
横尾にも横尾大橋を挟んで明るいキャンプサイトがあり、
テントも数張り散在していた。
横尾山荘の周りには、涸沢や槍ヶ岳方面から下山してきた
幾つかのグループの登山者達が寛いでいた。
横尾大橋から涸沢までは3〜4時間とのこと、
寝不足のきょうの体力では重荷のザックを背負ってでは
無理であったなと、しみじみと感じる。
いつかはチャレンジすることを心に念じ、徳澤へリターン。
13時少し前に徳澤園に戻ると、テントの数が少し減っていた。
ハルニレの林の中からいきなり猿が次々に姿を現し、
ほとんどが川沿いの茂みに去っていた、数頭がニリンソウの草原に大人しく腰を下ろして休んでいる様子。
テントに戻り、ビールとソーセージでランチタイム、
冷え冷えのプレミアム500ml缶ビールを一気飲み、
早朝より20Kmほど歩き、重たい思いして担いできた缶ビール、旨くないわけが無い、それにこの景色、雰囲気、最高に至福のひと時、二本目も早々に空っぽになり、ポカポカ陽気でウットリし始める。
持参した携帯型の椅子に深く腰掛け、至福の時の流れを感じ、二時間ほど寛いでいると、少し冷たい風を感じてきた。
陽はまだ高く明るいのだが、やや寒くなってきたのでダウンを着る。
17時少し前、早めにテントに潜り込む。
ビール、赤ワイン、バーボンと順番に呑み始め、
一度トイレに出るとかなり冷え込んでいて震え上がった。
テント内の土間で湯を沸かし、バーボンのお湯割りで暖をとる。
いきなり睡魔に襲われ、シュラフに潜り込み直ぐに爆睡。
しかし、寒さで何度か目が覚め、再び眠りに就くを繰り返し夜明けを迎える。
夕暮れから日の出まで、予想以上寒く氷点下、テントも凍りつき、テント内も2℃まで下がり、#3のシュラフでは結構厳しく、初夏とは言え、朝晩はまだまだかなりの冷え込みであった。
夜明けとともに明神岳の頭が赤く輝やくと、直ぐに辺りも明るくなった。
陽射しの温もりが本当に有りがたく感じた。
テントの自然解凍を待ち、撤収しながら湯を沸かし朝食の支度。
結局、テントの乾くのを待って、10時に撤収完了、名残惜しくも岐路につく。
帰りは明神橋を渡り、穂高神社を参拝。
復路は、林間の沢沿いの木道を歩くコースになっていて往路とは違う趣で面白い。
平日とは言え、河童橋付近はたくさんの人出の賑わい。
日本アルプスの名付け親の宣教師、ウォルター・ウェストン碑を経由して、昨日も立ち止った中の瀬園地のちょっと先の絶景ポイントで、一時間ほど雲の流れを追いながら景色を眺めて癒される。
帰りのバスの時間も気になり、バスターミナルへ向かって歩き始めると、昨日は居なかった猿の軍団があちこちから出没、コース上の木々の枝々に猿がのかっている不思議な光景。
バスターミナルは、帰りの人々でごった返していた、
沢渡駐車場までのシャトルバスの列が長蛇になっている。
15時発の新宿行き高速バスには余裕で間に合った。
帰りは3列シートのグリーンカーが取れたのでラッキーであった。
土産替わりに、無料の上高地の美味しい水を水筒に詰めて家路につく。
突然の休暇による急な企画であったが、寒さ対策以外は概ね順調、上高地は、また秋にでも再訪したいとても素晴らしいところであった。
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