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記録ID: 1189194
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ハイキング
日光・那須・筑波

【三峯五禅頂のみち】今水ノ宿と山王帽子へのルートを探してみた

2017年07月08日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:49
距離
7.2km
登り
695m
下り
699m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:04
休憩
0:43
合計
4:47
距離 7.2km 登り 695m 下り 700m
10:56
38
スタート地点
11:34
11:47
4
11:51
12:00
57
1789P
12:57
12:59
37
涸沼北岸
13:36
13:44
67
14:51
15:02
41
これは池田正夫『全踏査 日光修験 三峯五禅頂の道』(随想舎 2009年刊行)の記述を辿るシリーズ山行です。
池田氏が踏査の手掛かりとされた主な古文書は以下の通り。
  冬峯『冬峯手鑑』
  華供峯『華供峯副大宿手日記』
  夏峯『補陀洛順峯入峯次第私記』
  五禅頂『禅頂先達秘密記(善如寺沙門大輪坊厳因)』
いづれも『日光市史史料編』を底本とされているようです。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ファイル
この日の山行のポイントを、ウェイポイントにまとめました。
(更新時刻:2017/07/09 18:30)
まずは涸沼に下りて、今水ノ宿推定地を遠望してみることにしました。
涸沼への下り口の路肩へ駐車。
2017年07月08日 11:30撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 11:30
まずは涸沼に下りて、今水ノ宿推定地を遠望してみることにしました。
涸沼への下り口の路肩へ駐車。
涸沼から於呂俱羅山を望む。
画面右端は山王帽子山へせり上がる斜面。
今水ノ宿推定地は二つの山の鞍部周辺にあります。
2017年07月08日 11:12撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
4
7/8 11:12
涸沼から於呂俱羅山を望む。
画面右端は山王帽子山へせり上がる斜面。
今水ノ宿推定地は二つの山の鞍部周辺にあります。
今水ノ宿推定地あたりを望む。
尾根の鞍部にポコンと飛び出している岩山が1789P。
画面左下に台地状の地形がある。
『全踏査』を読んでこの台地の上を探索することも覚悟していましたが、ルートからの外れ方を見てこの案件は捨てました。
1789Pの下に見える薙あたりを探してみることにしました。
2017年07月08日 11:16撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
7/8 11:16
今水ノ宿推定地あたりを望む。
尾根の鞍部にポコンと飛び出している岩山が1789P。
画面左下に台地状の地形がある。
『全踏査』を読んでこの台地の上を探索することも覚悟していましたが、ルートからの外れ方を見てこの案件は捨てました。
1789Pの下に見える薙あたりを探してみることにしました。
車に戻って於呂俱羅山登山口の駐車スペースまで移動です。
画面右に見える植樹作業のため先日までこのスペースが資材置き場として塞がれていましたが、今は作業が終わったようです。
2017年07月08日 11:36撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
7/8 11:36
車に戻って於呂俱羅山登山口の駐車スペースまで移動です。
画面右に見える植樹作業のため先日までこのスペースが資材置き場として塞がれていましたが、今は作業が終わったようです。
於呂俱羅山登山口から入ります。
2017年07月08日 11:37撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 11:37
於呂俱羅山登山口から入ります。
1789Pへ登りながら山王帽子山を顧みる。
中央に2本の尾根筋が見えますが、このどちらかが修験のみちです。『全踏査』を読んでも決めかねているので、後で踏査します。
2本ある尾根のうち左の尾根の下方に見えるのが、地形図で山王帽子山山頂の北西・山王林道際に描かれている大岩。
2017年07月08日 11:52撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 11:52
1789Pへ登りながら山王帽子山を顧みる。
中央に2本の尾根筋が見えますが、このどちらかが修験のみちです。『全踏査』を読んでも決めかねているので、後で踏査します。
2本ある尾根のうち左の尾根の下方に見えるのが、地形図で山王帽子山山頂の北西・山王林道際に描かれている大岩。
1789Pから於呂俱羅山とその間の鞍部を望む。
ここまで登ってくる間、いろんなレポートに載っていた「鉄塔」が見当たらず焦りました。
1789P下の鉄塔、無かったと思うんだけど…。
2017年07月08日 11:53撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 11:53
1789Pから於呂俱羅山とその間の鞍部を望む。
ここまで登ってくる間、いろんなレポートに載っていた「鉄塔」が見当たらず焦りました。
1789P下の鉄塔、無かったと思うんだけど…。
1789Pから北を望む。
右に聳える山は太郎山。
晴れていれば画面中央に日留賀岳が見えるようです。
2017年07月08日 11:56撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 11:56
1789Pから北を望む。
右に聳える山は太郎山。
晴れていれば画面中央に日留賀岳が見えるようです。
1789Pから涸沼を見下ろす。
右に見えるのは奥白根、左は黒檜。
今水ノ宿推定地は眼下でござる。
2017年07月08日 11:57撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
7/8 11:57
1789Pから涸沼を見下ろす。
右に見えるのは奥白根、左は黒檜。
今水ノ宿推定地は眼下でござる。
1789Pを下りながら、残留ワイヤーを撮影。
…鉄塔どこなのさ…
2017年07月08日 12:01撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
7/8 12:01
1789Pを下りながら、残留ワイヤーを撮影。
…鉄塔どこなのさ…
鞍部に到着。
狭かったです。ここから南へ下ります。
2017年07月08日 12:03撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:03
鞍部に到着。
狭かったです。ここから南へ下ります。
笹藪をかき分けながら進むと…
2017年07月08日 12:11撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
7/8 12:11
笹藪をかき分けながら進むと…
笹は次第に薄くなり…
2017年07月08日 12:15撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 12:15
笹は次第に薄くなり…
鞍部から距離にして330m、最初の湧水ポイントが見えました。
2017年07月08日 12:16撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:16
鞍部から距離にして330m、最初の湧水ポイントが見えました。
きれいな水ですが水量はもうひとつ。
ここはすぐに伏流してしまいます。
2017年07月08日 12:18撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 12:18
きれいな水ですが水量はもうひとつ。
ここはすぐに伏流してしまいます。
そこから70mほど下ると2つ目の湧水ポイント。
ここもすぐに伏流。
2017年07月08日 12:21撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
7/8 12:21
そこから70mほど下ると2つ目の湧水ポイント。
ここもすぐに伏流。
2つ目の湧水ポイントから40m弱下ると3つ目の湧水ポイント。ここに至って汲みやすい水量となります。
2017年07月08日 12:23撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:23
2つ目の湧水ポイントから40m弱下ると3つ目の湧水ポイント。ここに至って汲みやすい水量となります。
飲んでみました。
甘露!
もっと早くこの水場の情報が欲しかった!
2017年07月08日 12:25撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
4
7/8 12:25
飲んでみました。
甘露!
もっと早くこの水場の情報が欲しかった!
流れは20mほど続きます。
旨そうだなあ。
2017年07月08日 12:29撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:29
流れは20mほど続きます。
旨そうだなあ。
伏流するあたりの右岸に小平地がありました。
南面すれば「閼伽左ナリ」です。
2017年07月08日 12:31撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:31
伏流するあたりの右岸に小平地がありました。
南面すれば「閼伽左ナリ」です。
3つ目の湧水地右岸の小平地。さらに奥を見ると…
2017年07月08日 13:20撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 13:20
3つ目の湧水地右岸の小平地。さらに奥を見ると…
棚部と呼んでいい地形もありました。
2017年07月08日 13:20撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 13:20
棚部と呼んでいい地形もありました。
3つ目の水流が伏流してから100m足らず、4つ目の湧水は岩の段差から。
2017年07月08日 13:16撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 13:16
3つ目の水流が伏流してから100m足らず、4つ目の湧水は岩の段差から。
下ってきた沢は地形図に描かれている薙の末端で合流し、4つ目の湧水もそこで伏流します。
2017年07月08日 12:40撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:40
下ってきた沢は地形図に描かれている薙の末端で合流し、4つ目の湧水もそこで伏流します。
右が下ってきた沢、4回目の伏流ポイント。
左が薙の末端。
2017年07月08日 12:36撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 12:36
右が下ってきた沢、4回目の伏流ポイント。
左が薙の末端。
薙を見上げる。
少し登った限りでは湧水なし。
2017年07月08日 12:41撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 12:41
薙を見上げる。
少し登った限りでは湧水なし。
薙と出合ったその下流を望む。
このまま涸沼まで歩いてみます。
2017年07月08日 12:43撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 12:43
薙と出合ったその下流を望む。
このまま涸沼まで歩いてみます。
続く涸れ沢を歩きます。
2017年07月08日 12:44撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 12:44
続く涸れ沢を歩きます。
…と、油断してたらまた湧水が。
スタート地点の鞍部から距離にして800mほどの地点。
2017年07月08日 12:48撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:48
…と、油断してたらまた湧水が。
スタート地点の鞍部から距離にして800mほどの地点。
右岸側が小平地になっていました。
結局『全踏査』262頁にある「今水ノ宿推定地付近」とされる写真と同じ場所は分らなかったのですが、この日は不思議と気になりませんでした。
2017年07月08日 12:50撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:50
右岸側が小平地になっていました。
結局『全踏査』262頁にある「今水ノ宿推定地付近」とされる写真と同じ場所は分らなかったのですが、この日は不思議と気になりませんでした。
今度は湧水が潤沢。
両岸から水が入る様子が認められ…
2017年07月08日 12:49撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:49
今度は湧水が潤沢。
両岸から水が入る様子が認められ…
水浴び(拭身)ができるほどの水量に。
2017年07月08日 12:53撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:53
水浴び(拭身)ができるほどの水量に。
立派な沢です。
とことこと水の流れを追いかけます。
2017年07月08日 12:54撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:54
立派な沢です。
とことこと水の流れを追いかけます。
辺りが開けてくるころ、水の流れは次第に細くなり…
2017年07月08日 12:56撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 12:56
辺りが開けてくるころ、水の流れは次第に細くなり…
涸沼に達することなく地面の下に消えました。
2017年07月08日 12:58撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 12:58
涸沼に達することなく地面の下に消えました。
距離的にも実用的にも3つ目の水流が目的に適っている気がしました。そこまで戻ります。
4つ目の伏流ポイントを越え…。
2017年07月08日 13:11撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 13:11
距離的にも実用的にも3つ目の水流が目的に適っている気がしました。そこまで戻ります。
4つ目の伏流ポイントを越え…。
3つ目の伏流ポイントに到着。
ここは左岸から涸れ沢の突入があります。
二つの沢の間の尾根を登って山王林道に上がりました。
2017年07月08日 13:23撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 13:23
3つ目の伏流ポイントに到着。
ここは左岸から涸れ沢の突入があります。
二つの沢の間の尾根を登って山王林道に上がりました。
尾根を登ります。
軽めの藪。
2017年07月08日 13:24撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 13:24
尾根を登ります。
軽めの藪。
放棄された植林地帯を通り…
2017年07月08日 13:29撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 13:29
放棄された植林地帯を通り…
変哲のない路肩に出ました。
2017年07月08日 13:33撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 13:33
変哲のない路肩に出ました。
出てきた場所から於呂俱羅山登山口方向を見ると、 矢印で示したところにテープのマーキングが。
2017年07月08日 13:32撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 13:32
出てきた場所から於呂俱羅山登山口方向を見ると、 矢印で示したところにテープのマーキングが。
私と同じ目的で歩いた方が付けたマークかもしれません。
2017年07月08日 13:34撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 13:34
私と同じ目的で歩いた方が付けたマークかもしれません。
マークの場所から登山口を望む。
車に戻って昼食を摂りました。
このまま山王帽子への道筋も確認します。
2017年07月08日 13:34撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 13:34
マークの場所から登山口を望む。
車に戻って昼食を摂りました。
このまま山王帽子への道筋も確認します。
修験者は山王帽子山へは北西の尾根を登ったようです。
於呂俱羅山登山口から山王林道を隔てた対岸より取付きます。
画面中央、植樹作業のためか笹原を伐採した箇所があるのでそれを使いました。
養生シートの上を横断する時は気を使いました。
2017年07月08日 15:43撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 15:43
修験者は山王帽子山へは北西の尾根を登ったようです。
於呂俱羅山登山口から山王林道を隔てた対岸より取付きます。
画面中央、植樹作業のためか笹原を伐採した箇所があるのでそれを使いました。
養生シートの上を横断する時は気を使いました。
途中、擁壁の脇を2度通ります。
2017年07月08日 13:49撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 13:49
途中、擁壁の脇を2度通ります。
登ってきた道。
笹は根本20〜30cmほどのところで刈り払われているので歩きにくいです。
2017年07月08日 13:50撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
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7/8 13:50
登ってきた道。
笹は根本20〜30cmほどのところで刈り払われているので歩きにくいです。
登りながら1789Pを顧みる。
2017年07月08日 13:54撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
7/8 13:54
登りながら1789Pを顧みる。
於呂俱羅山の東斜面。
ここから石躰は、ちょっと見えないなあ。
2017年07月08日 13:54撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 13:54
於呂俱羅山の東斜面。
ここから石躰は、ちょっと見えないなあ。
2つ目の擁壁。
ここから画面左の踏跡を入っていきました。
1789Pから見た2つの尾根のうち、左の尾根を登りました。
2017年07月08日 13:55撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 13:55
2つ目の擁壁。
ここから画面左の踏跡を入っていきました。
1789Pから見た2つの尾根のうち、左の尾根を登りました。
急登を登る。
最初のうちこそ登りやすかったのですが…
2017年07月08日 14:15撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 14:15
急登を登る。
最初のうちこそ登りやすかったのですが…
標高1900mあたり、画像手前に境界標。
この辺りから尾根筋は岩尾根になります。
2017年07月08日 14:20撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 14:20
標高1900mあたり、画像手前に境界標。
この辺りから尾根筋は岩尾根になります。
藪がかりな尾根筋だったので距離をおきながら登っていましたが…
2017年07月08日 14:23撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 14:23
藪がかりな尾根筋だったので距離をおきながら登っていましたが…
シャクナゲ藪に突っ込まざるを得なくなってまいります。
2017年07月08日 14:27撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 14:27
シャクナゲ藪に突っ込まざるを得なくなってまいります。
最後はコメツガ藪。
2017年07月08日 14:35撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 14:35
最後はコメツガ藪。
標高2000mあたり、勾配が緩まるあたりで藪を抜けます。
2017年07月08日 14:37撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 14:37
標高2000mあたり、勾配が緩まるあたりで藪を抜けます。
もう山頂はすぐそこです。
熊剥ぎがありました。
2017年07月08日 14:42撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
3
7/8 14:42
もう山頂はすぐそこです。
熊剥ぎがありました。
空との境目に、登山道を示すマーキングが見えました。
2017年07月08日 14:49撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 14:49
空との境目に、登山道を示すマーキングが見えました。
山王帽子山に到着です。
2017年07月08日 14:53撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 14:53
山王帽子山に到着です。
山頂の西側に御料局境界標石ありました。
2017年07月08日 14:51撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
7/8 14:51
山頂の西側に御料局境界標石ありました。
界甲六四一でした。
2017年07月08日 14:51撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
7/8 14:51
界甲六四一でした。
山頂から西を望む。
金精山が見えます。
2017年07月08日 15:01撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 15:01
山頂から西を望む。
金精山が見えます。
さて、復路は右の尾根を下りました。
途中まで登山道を下って西の肩に入り、尾根筋めがけて下っていきます。
2017年07月08日 15:08撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
7/8 15:08
さて、復路は右の尾根を下りました。
途中まで登山道を下って西の肩に入り、尾根筋めがけて下っていきます。
こちらに藪はありませんでした。
「ひょっとして道?」ってくらい歩きやすいです。
2017年07月08日 15:11撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 15:11
こちらに藪はありませんでした。
「ひょっとして道?」ってくらい歩きやすいです。
荒れてもこの程度。
尾根筋に入ってそこを下ります。
2017年07月08日 15:22撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 15:22
荒れてもこの程度。
尾根筋に入ってそこを下ります。
遠見したほど細い尾根ではありません。
緩やかな尾根です。
2017年07月08日 15:25撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
1
7/8 15:25
遠見したほど細い尾根ではありません。
緩やかな尾根です。
謎の残留物が見えたころ…
2017年07月08日 15:35撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 15:35
謎の残留物が見えたころ…
植樹地帯に出ました。
あとは取付まで下るだけ。
2017年07月08日 15:38撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 15:38
植樹地帯に出ました。
あとは取付まで下るだけ。
刈り払われていたので正直助かりました。
2017年07月08日 15:44撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 15:44
刈り払われていたので正直助かりました。
何の木だろう。
2017年07月08日 15:45撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
7/8 15:45
何の木だろう。
この日はこれにて終了。
2017年07月08日 15:45撮影 by  Canon PowerShot G3 X, Canon
2
7/8 15:45
この日はこれにて終了。
撮影機器:

感想

『全踏査』の池田氏の記述は骨太で魅力的な文章ではあるのですが、美文調に流れがちで平明さや簡潔さに欠けるところがあって、記述された場所を文章から特定するにはなかなか骨が折れます。これまで『全踏査』を読みながら「これは見つけられる気がしないなあ」という個所は、踏査に際して悉く苦労させられているのが実情です。この日確かめてきた今水ノ宿もそんな読後感を持った場所のひとつでした。

『全踏査』262頁にはこうあります。
『「夫ヨリ三里斗リ駈テ今水ノ宿ニテ後夜ノ勤アリ」これは、この石躰を過ぎて鞍部まで下り、そこから涸沼の北東部の台地にまで下りて来たことを示している。水場は涸沼草原手前の谷間にある。そこは豊富な水量と乾燥した小平地がある。この水場付近に今水ノ宿が存在したものと推察される。「閼伽左二アリ」としていることから、水場が左側に位置するところまで下って柴宿を取ったことが分かる。(中略)今水ノ宿に下ったのは「後夜ノ勤』のためである。』
わざわざ「台地」と記したことが気になりました。地形図を見ると於呂俱羅山山頂から東に延びる肩の直下に台地状の地形があります。これと閼伽があるとされる谷地形との位置関係、さらには於呂俱羅山山頂と標高点1789mの間の鞍部との位置関係がもうひとつ理解できません。
結局この日歩いてみて、この台地状の地形は放棄して鞍部から素直に谷を下ったあたりを「今水ノ宿推定地」の推定地としました。『全踏査』262頁の写真の場所が分からなかったので完全な特定は避けました。

大永7年6月27日(1527/8/4)は深山之宿を立って隠水の柴宿に泊まっているので、上の引用で『柴宿を取った』とあるのも誤記です。後夜ノ勤のため「宿のある」谷に下りたかのような記述も気になります。中禅寺湖岸の宿や大八葉(五色沼)を除けば宿は稜線上にあり、閼伽は汲み上げてくるものだったからです。

山王帽子を登る尾根もどちらを使うのか、『全踏査』を読んだ限りでははっきりしません。263頁に『山頂部の西肩に延びる細尾根。旧道になった稜線』との記述がありますが、「細尾根」と表現できるとすれば山裾の取付から向かって左の尾根は上部が岩尾根となるので、そちらしかないと思います。右の尾根は上部の尾根筋ははっきりしませんが歩きやすく、山頂の西肩際に取り付きます。歩いてみての印象ですが、個人的には左の尾根のほうが修験のみちっぽいと思います。この日登った尾根です。

いろいろ書き連ねましたけれど池田正夫氏の『全踏査』を貫く仕事への敬意は微塵も変わりません。
ただ、それとこれとは別として書かせていただきました。

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コメント

お疲れ様でした!
shige-pon です。 体調も良くなって参りました

精力的に三峯五禅頂の足跡を辿っていらっしゃるようで、本当に頭が下がります
今回の「山王帽子山の北西尾根」 、未だ歩いていないのでthoughtmayさんのレコを参考に歩かせて頂きます

話は変わりますが、心残りなことがありまして・・・
「竜池ノ宿」についてです。
thoughtmayさんは2017年6月17日に歩いていますよね!
池田さんは竜池ノ宿について、「2アール程の湿地帯があり、澄んだ水が存在する。その湿地帯には水草やミズゴケ繁茂しており、常に水が補給されて水場を形成している」と書かれています。 私はそんな「竜池ノ宿」を確認するのを楽しみに2015年08月10日に歩きましたが、その推定地に典型的な「シカのヌタ場」しか確認することができませんでした・・・
今でも、私が確認した「竜池ノ宿」推定地とは違う場所に、池田さんが確認した「水草が風に揺れ、澄んだ水面に波の動きが見られる」という「竜池ノ宿」が存在するのでは無いかと思っております。
お暇でしたら、雪が融けたら是非確認していただけたらと思っております
thoughtmayさんのレコ、これからも楽しみにしております!!
長文で、申し訳ございません
2017/7/10 22:42
Re: お疲れ様でした!
shige-ponさん、コメ感謝です。
長文大歓迎ですとも!

竜池ノ宿の池田さんの文章、ナウシカ的な魅力があるんですよね、厄介です

竜池ノ宿探しは「本当に文章通りの場所だったらもっと有名になっているはずだし、これは池田さんの労に対する神様からのご褒美だったんだろうな」みたいな気持ちで臨みました。shige-ponさんが竜池ノ宿で撮ったヌタ場は、僕が撮った場所から5〜60m西の地点みたいですね。池田さんがあの本に書いた地点座標は2207P西の鞍部の一番低い場所あたりに置かれているのですが、あそこには池田さんが書かれていたような広々とした平地自体がなかったように思います。我々が見たのはその西の小段の広場ですものね。

僕の時はまだ、盆状の平地の中に雪解け水が結構溜まってました。
何度か通えば、僕にも「水草揺れる湧水の地」が見えるかもしれません。
深山之宿の水場も見つけられていません。
あの長く、複雑に左右する稜線に水場が無いのは悲しすぎるので(笑)
なんとか頑張りたいと思います。
その時は早速にお知らせしますね
2017/7/13 20:58
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