【喜び多き古の道】庚申山・皇海山

2017年07月08日(土) ～ 2017年07月09日(日)

• GPS: 29:49
• 距離: 31.8km
• 登り: 2,991m
• 下り: 2,989m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:54
• 休憩: 0:22
• 合計: 5:16

距離 10.1km 登り 1,360m 下り 683m

12:54 銀山平
14:02 一の鳥居
14:05 14:11 庚申七滝
15:36 15:52 庚申山荘
18:10 庚申山荘

2日目

• 山行: 12:32
• 休憩: 1:11
• 合計: 13:43

距離 21.7km 登り 1,640m 下り 2,312m

4:45 庚申山荘
6:18 庚申山
7:25 7:26 駒掛山
8:03 8:05 薬師岳
9:13 鋸山
9:52 9:57 不動沢のコル
10:49 11:22 皇海山
11:52 不動沢のコル
12:29 12:41 鋸山
13:36 六林班峠
16:16 天下の見晴分岐
16:25 16:43 庚申山荘
17:33 庚申七滝
17:38 一の鳥居
18:28 銀山平
18:28 ゴール地点

天候

はれ　暑い

アクセス

利用交通機関：

自家用車

往路：17号を北上～伊勢崎～大間々～足尾（すべて一般道）
駐車場：銀山平キャンプ場（無料）
復路：日光方面に抜けて今市PAから日光道路～東北道～圏央道

コース状況／危険箇所等

かじか荘がリニューアル工事中のため銀山平の駐車場を利用。宿泊の受付も庚申山荘まで行って管理人さんに手渡し。不在の場合は封筒に入れて投函すればいいらしい。

コースはお山めぐりも含め全体的にアップダウン多め。崩落地点、ロープに鎖に梯子等々。

迂回だからと気を抜いていた六林班峠ルートが一番緊張を強いられた。笹藪、ガレ沢渡り、気が抜けないポイントが延々と続く。

その他周辺情報

わたらせ渓谷をドライブ、わ鐵の終点間藤駅にて撮り鉄。
コンビニは大間々のセブンイレブン。街道沿いにヤマザキショップ、セーブオンなどがチラホラ。
日光方面の山奥にある中華料理の「栄山」にてスーラータンメン。

清滝の「やしおの湯」大人510円、いい露天風呂。
今市市の「とんかつあづま」にてロースカツ定食。

写真

7/8 10:55

金曜の帰宅が遅くなったので、のんびりと下道で渡良瀬渓谷を遡上。

7/8 11:21

わたらせ鉄道の最果て間藤駅にてトロッコわっしー号と記念撮影。

7/8 11:24

終点ってなんだか素敵ですよね。見つめあう車止めとわっしー号。

7/8 11:40

撮り鉄堪能した後は名物（？）のスーラータンメン。入山する前からもう汗だく。

7/8 12:50

週末というのに閑散とした銀山平の駐車場。午後発のゆっくりスタート。

7/8 12:55

本来ならばこちらに車を停められるのでしょうけど、絶賛リニューアル工事中。

7/8 12:57

ポストあり。今回はネットで提出。

7/8 13:01

しばし舗装路歩き。渓谷の先に見えるのは袈裟丸山でしょうか？

7/8 13:13

一つ目の急カーブに滝。

7/8 13:28

このフォントで悲話って言われても、何だかなあ。

7/8 13:49

どんな謂れがあろうともポップな印象になってしまう。フォントってホントに大事ですね。

7/8 14:03

鳥居の前を通過。

7/8 14:08

少し奥に入り庚申七滝。

7/8 14:16

滝から登山道へショートカット。

7/8 14:20

沢筋歩きが気持ちよい。

7/8 14:42

中間地点の鏡岩。

7/8 14:43

里見のお殿様といい、昔のお父さんってちょっと迂闊だと思うんだ。

7/8 14:54

百六丁目。一の鳥居が93で猿田彦神社跡が114らしい。

7/8 14:56

メオトガエル。ケロケロ。

7/8 15:07

汗をかいて体が匂うもん。

7/8 15:29

突き刺さる剣。懐かしの「風魔の小次郎」という漫画を思い出した。

7/8 15:31

戦後すぐに燃えちゃったってことですかね？

7/8 15:31

何だかよくわからなかったが、とにかくいろんな石がありました。

7/8 15:37

山荘到着。管理人さんが居たので受付済ませ、コウシンソウのポイント教えてもらいレッツお山めぐり。

7/8 15:54

山荘周辺はそこら中にクリンソウの群生が。

7/8 16:21

急な登りだがカメラと三脚だけ持ってズンズンと登る。

7/8 16:32

コウシンコザクラ（薄）。

7/8 16:32

コウシンコザクラ（濃）。いたるところに咲いていました。

7/8 16:34

鶴の岩の。

7/8 16:36

脇にちょっと入れる踏み跡あり。ここからコウシンソウ自生ポイントへ。

7/8 16:44

これは！と思いシャッター切ったら、しおれたコザクラでした。

7/8 16:51

お？

7/8 16:52

これは間違いない。コウシンソウ最後の一株を発見。

7/8 17:06

かなり高いところにあったので三脚とレリーズ使ってなんとか撮影に成功。

7/8 17:10

ついでに（失礼）カラマツソウ。

7/8 17:12

こっちが亀で。

7/8 17:13

これが釣り鐘かしら？

7/8 17:14

まだ日没まで時間もありそうだったので、ぐるっと回ってしまおうとか。舐めてました。

7/8 17:26

あれ？山荘あんなに遠くなの？

7/8 17:29

鬼の耳こすり。

7/8 17:33

そういえばメガネをかけた人が多かった気がした。ここはメガネの聖地？

7/8 17:44

住めそうな岩屋もたくさん。

7/8 17:57

現八と大角、船虫に赤岩一角とかに心躍らせていた頃の記憶がよみがえる。

7/8 18:35

思いのほか時間がかかってしまいヘロヘロになりながらもプシュッ。2本担いできてよかった。生き返る心地。

7/8 18:47

美味しい匂いにひかれたのか、シカの母子がずっとこちらをうかがっていました。

7/8 19:18

いい感じに赤ワインにシフトチェンジしたところで、小さな花火大会がスタート。

7/8 19:26

お父さんと二人で来たあっちゃん、何本か分けてくれました。ありがとう！

7/8 19:27

月明かりが凄くて星はあまり見えず。花火を終えて山荘に入り、管理人さんと飲みながらしばしおしゃべり。早々に就寝。

7/9 4:38

庚申山荘のアサーーー！

7/9 4:38

トイレと給水済ませて。

7/9 4:48

クリンソウ愛でながら長い一日のスタート。

7/9 5:07

小屋から少し上がると後ろから強烈な日光が。

7/9 5:04

そりゃそうだこの晴れっぷり。

7/9 5:08

暑い一日になりそうな予感。

7/9 5:16

里見八犬伝の看板を越えて山頂方面へ。

7/9 5:34

大胎内くぐり。ザック下ろしておにぎり食べてからちょっとくぐってみる。

7/9 5:35

胎内には何だかそれっぽいスペース。

7/9 5:36

胎内からの風景。

7/9 5:38

さて産まれかわって登山道へ。

7/9 6:01

サラサドウタンかわええ。

7/9 6:19

山頂でドヤ顔。

7/9 6:24

はい皇海山ドーン。

7/9 6:33

日光白根山に。

7/9 6:33

男体山も。

7/9 6:32

この右側の切れ落ちっぷりが深田久弥さんの見た皇海山なのですね。そうですね。

7/9 6:52

天然レフ版効果。

7/9 6:53

シャクナゲ越しも美しや。

7/9 7:03

次のピーク。どうやら鋸の歯すべてに名前があるみたい。

7/9 7:50

庚申ブルー？皇海ブルー？

7/9 8:06

薬師。

7/9 8:13

皇海山の肩から武尊山も顔をのぞかせる。

7/9 8:14

鋸ブルー。

7/9 8:15

ここは白山。

7/9 8:25

ここまで来ると皇海山もだいぶおデブちゃんなシルエットに。

7/9 8:29

垂直降下からの。

7/9 8:34

岩登り。

7/9 8:40

岩登りの途中にはタカネバラ。

7/9 8:41

ウラジロヨウラク。

7/9 8:48

キンバイ。

7/9 8:53

ギザギザの来し方を振り返り。

7/9 8:54

日光連山ズラー。

7/9 8:54

梯子もあるよ。

7/9 8:57

剣ノ山。

7/9 9:14

鋸山の天辺は尋常じゃないくらいのトンボが飛び回っていました。

7/9 9:15

トンボのメガネは水色メガネ。

7/9 9:33

不動沢のコルの手前には小高い丘がひとつある。

7/9 9:56

コル。

7/9 10:12

ノコ。

7/9 10:27

ムネオさんヘアー。

7/9 10:49

ここにも聖剣が！

7/9 10:50

巡り巡って渡良瀬川の源流までたどり着きました。

7/9 11:04

ドヤる。

7/9 11:05

お水少ないし虫も多いのでサクッとおにぎり食べて。

7/9 11:20

何組かの方のシャッター押してヒョウモンチョウを愛でて下山。

7/9 11:51

一気に不動沢のコルにワープ。単独ヨクナイネ。

7/9 11:57

苔のシートにギャラリー多数。

7/9 12:03

フカフカ。

7/9 12:19

もう一度あそこに上がるんですか、そうですか。

7/9 12:39

鋸山の山頂でお水が底をつきました。六林班峠の方に降下します。

7/9 12:45

うわー、気持ちの良い風が吹く笹の草原！なんて思ったのもつかの間。

7/9 13:11

大体こんなところを進みます。足元に倒木があると脛をぶつけます。泣きたくなるほど痛いです。

7/9 13:49

峠の下降ポイントがわからなかったので笹藪を適当にショートカットしたらちゃんと登山道に出ました。

7/9 13:54

地図に記載の水場より手前に何本か沢筋が。迷わず給水。

7/9 14:01

ギンリョウソウもいろんなところにいました。

7/9 14:06

本来の水場はここ？

7/9 14:28

何はともあれ豊富な水量。

7/9 14:32

失礼して。

7/9 14:48

沢を遡上してきたという方達が休憩していました。

7/9 15:17

トラバース道もなかなかの切れ立ち具合。おまけに脆い土と笹の根に足を取られるので気が抜けない。

7/9 16:13

やっと歩きやすい落葉松林のアップダウンに入り。

7/9 16:24

山荘に到着。今夜のお客様が3名到着。

7/9 16:29

デポしておいた荷物を回収。昨晩お酒を飲んだ場所は結界の中でした。

7/9 16:29

布団もこの通り、昨日はこの部屋を独り占めという贅沢。

7/9 17:37

薄暗い沢筋を黙々と一の鳥居まで下る。

7/9 18:34

さらに黙々と駐車場まで林道歩き。自転車持ってくるっていい考えですね。時間も時間だし駐車場に他の車はなし。

7/9 20:48

帰りは日光方面へ。清滝でお風呂、今市でごはん。たくさん歩いたご褒美にもち豚ロースかつご飯大盛り。

撮影機器：

PENTAX K-50 PENTAX

iPhone 7 Apple

装備

備考

2日目のお水は沢で補給したのも含め5リットルくらい飲んだ。
小屋の状況が判らなかったので一応持っていった寝具、防寒装備は全て不要。アタックザックを持っていって、余計なものは全て小屋にデポするぐらいでよかった。

感想

otkme

曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」。取り掛かりは角川映画のアレな世代ですが、見事にハマってひと通り原作も読み漁った。

室町時代に縁起が語られ、江戸時代に一気に広まったと言われる庚申講。時代の後押しもあり、現八と大角の出会いの場、庚申山はいわゆる聖地巡りのお客で賑わったとか。昔も今も人のやってる事って変わりがなくて、なんだか可笑しい。
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コウシンソウに会えたらラッキーなんて1日目はゆっくりと入山。なんとか最後の（？）一輪の撮影に成功し、山荘にて喜びの宴。

宿泊者は4名だけ。お父さんと二人で来ていた6歳のあっちゃんと意気投合、いろんなお話したり、花火したり。管理人さんもとても気持ちの良い方、また素敵な場所を見つけてしまった。

2日目はロング、皇海山まで行って帰ってくる行程。暑さと時間との戦いだったが、なんとか日が暮れるまでには下山できた。
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「百の頂に、百の喜びあり」

深田久弥さんの言葉をまっすぐ捉えたら、頂の数だけ喜びもあるのだよということになるだろうか。いや、もっとあるな。

百の頂ばかりに気を取られないよう、もっと喜びの方に重きを置いて山に登ろう。庚申山の頂から、昔ながらの皇海山の美しい山容を眺めつつ、そんなことを思った。

コメント

HAL011

やっぱり
そのルートが本来の皇海山を感じるルートなんですかね。しかし2日目の距離が笑えないですよ。

otkme

なんなら
日帰りの方も多数いらっしゃいますしね。お山巡りなし、軽装で自転車積んで...