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Yamareco

記録ID: 119156
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間

浅間山(前掛山・鋸岳・黒斑山)

2008年07月20日(日) [日帰り]
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GPS
06:19
距離
13.7km
登り
1,268m
下り
1,272m

コースタイム

車坂峠   09:50  (高峰高原ホテル前)
トーミの頭 10:50-11:00
湯ノ平口  11:30
前掛山   12:45-12:55
鋸岳    13:55-14:05
仙人岳   14:20-14:25
蛇骨岳   14:35-15:00 (間違えて裏コースを下りかかり、山頂まで引き返して20分ほどロス)
黒斑山   15:20-15:25
トーミの頭 15:35
車坂峠   16:10  (高峰高原ホテル前)
天候 終日どんよりと曇っていて、雨具の必要がない程度の雨が時折パラつきました。
過去天気図(気象庁) 2008年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
佐久平駅 08:40-(JRバス関東)-09:44 高峰高原ホテル前バス停
(帰り)
高峰高原ホテル前バス停 17:02-(千曲バス)-17:57 佐久平駅
コース状況/
危険箇所等
火山活動のため、浅間山山頂は立入が規制されていて、この日に登れたのは前掛山まででした。
全般的に歩きやすい道ですが、草すべりとJバンドはどちらも急斜面です。危険を感じるような箇所は全くありませんが、Jバンドでは一般的な岩場と同程度に足元注意でした。
なお仙人岳と蛇骨岳の間で、「山と高原地図」には「滑落注意」と注記がありますが、それらしい箇所があった記憶はありませんし、また蛇骨岳と黒斑山の間にある「崖上をトラパース、滑落注意」にしても、普通に問題なく歩ける箇所だという印象でした。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

自宅を出てから山麓まではまずまずの天気だったのに(だからこそ出掛けたのでしたが)、車坂峠にある高峰高原ホテルの前でバスを降りると、上空は一面の雲で覆われて、肝心の浅間山方面はガスっていて全く見えなくなっていました。
コマクサのちょっとした群落を何度か見かけながら、表コースを登っていきます。最初のピークが車坂山だった模様ですが、地味なピークで標識もなかったためか、特に意識することもなく通り過ぎていました。

その後は小刻みなアップダウンを経て、最後に急坂を登ってトーミの頭に到着しました。が、あいにくの天気で山側・麓側のどちらも何も見えないのが残念です。
オーバーハングしている東側のヘリに立ってみても、スパッと切れ落ちた様子が何となく分かる程度。ガスのため遙か下まで見えるわけでもなく、恐怖感はほとんど感じませんでした。

トーミの頭の先で草すべりに入ると、そこは斜面自体の傾斜がとてつもなく急で、ほとんど垂直に見下ろす感じでした。
道は大きなジグザグを描いているものの、それでも部分的に急な段差などもあって、落ちるように下っていきます。
300mもの下りはかなり長く感じましたが、ようやく道が平坦に変われば、天狗温泉からの道が合わさる湯ノ平口の分岐点です。そこからJバンドとの分岐点までは、樹木の中の緩やかな登りでした。

Jバンドとの分岐を過ぎると、やがて草木がなくなって、火山礫ばかりの道に変わります。はじめ穏やかな傾斜は、登るにつれて強まりますが、急登というほどにはなりません。
やがて前方に行く手を塞ぐロープが張られて、登山道が右に折れる地点に到達します。浅間山の山頂は立入が規制されているので、ここで道は前掛山へと向きを変えているのでした。

避難用のシェルターが2つ並んで建つ脇を通ってさらに進むと、前掛山への最後の登りはとても緩やかでした。
途中で一旦ガスが薄くなりかけたのですが、この頂上で再びガスに巻かれて、見えているのはすぐ隣にある浅間山の山頂のみ。山麓へ広がるはずの大展望はおろか、近いはずの外輪山ですら、全く分かりませんでした。

Jバンドとの分岐点までは来た道を引き返して、今度はJバンドへと向かいます。
Jバンドの下部までは賽ノ河原を横切りますが、ここは一面が灰色の世界ではなく、そこそこ低木や草木などの緑があるほか、行く手には茶色い外輪山の壁が立ちはだかるなど、ちゃんとした色彩感のある賽ノ河原でした。

ほぼ平坦な道を歩き終えて、鋸岳の直下からは、いよいよ急な斜面を直登します。
といっても、実際に登ってみると垂直に近いところはなく、岩ばかりに見えた斜面も足場は土のことが多くて、特段の険しさは感じません。多少段差の大きな箇所があった程度で、手強い区間ではありませんでした。
急登の途中で一時雨脚が強まって慌てましたが、稜線まで登り切るとやがて降り止んで、雨具は出さずに済んでいます。

ここで、東側の踏み跡を追って鋸岳に寄っていきましたが、「鋸岳」と書かれた黄色い小さなプレートが岩にくくりつけられていただけで、ほかは何もないピークでした。もちろん、ガスのために景色は何も見えません。
展望がないのは構わないのですが、そのガスがいよいよ濃くなって、視界がきかなくなりつつあるのは由々しき問題です。ここから岩尾根をたどる道なので、ルートが分かりにくくなると最悪の場合致命的になり得ます。
Jバンドを登っている時、前方に4人の先行者を見掛けているので、ここは早い段階でそのグループに追い付いておくほうが無難です。まだ視界があるうちに、少し足早に後を追うことにしました。

鋸岳からしばらくは岩がちの稜線を辿りますが、土が露出した部分も多く、そういう箇所では足跡も確認できることから、心配していたほどの分かりにくさはありませんでした。
また、途中からは北側の斜面にも道が分かれていて、稜線上の岩場を進むよりは安全そうだったので、その巻き道に入ります。
やがて前方に仙人岳らしいピークとそこにいる4人の姿が目に入ってきた頃には、かなりガスも薄まっていて、少なくとも1人で遭難する心配はなくなったと、心底ホッとしました。

そして、仙人岳の山頂では少しだけガスが晴れて、先程までいた鋸岳から、現在いる仙人岳を挟んで、次の蛇骨岳までの稜線が眺められるようになりました。
3つのピークを結ぶ稜線は、アルペンムード満点のたたずまいを見せていて、その迫力ある光景はとても印象的でした。

仙人岳と蛇骨岳の間も稜線沿いの道が続きましたが、一部が岩がちな以外は概ね土の道が続いて分かりやすかったです。
蛇骨岳で短く休憩した後は、黒斑山に向かったつもりでしたが、なんか方向が違うのが気になっていた上に、下りばかりがずっと続くのも不自然でした。
10分ほど経っても状況が変わらないので地形図を確認すると、蛇骨岳と黒斑山との間には、下りなどほとんどありません。
どこかで道を間違えたのに違いないと引き返す途中で、ご夫婦らしいお2人とすれ違い、お話をさせて頂くと、ここは裏コースとのこと。そのまま進んでしまったら、黒斑山を踏まずに車坂峠まで下りてしまう所でした。

蛇骨岳の山頂まで戻って別の道を探すと、大岩が折り重なる山頂部の左手に、ちゃんと道が見つかりました。
しかし崖側を覗かないと分からないその道に対して、右手に直進するだけの裏コース入口のほうが目立っていた気がするのは、自分が間違えてしまったからばかりではない気がします。
さらに、途中で何度か確認していた地形図に、蛇骨岳からの裏コースが記入されていなかったことも間違いの要因でした。もし登山地図を見ていれば、蛇骨岳が分岐点に当たることを認識できていたはずなのでしたが。。。

正しい黒斑山への道は、大半が樹木の中の道となり、部分的にはうっそうとした中を通って行きます。
黒斑山に到着したとき、早い時間であれば賑わっていたであろうこの頂上には、すでに誰もいません。蛇骨岳で一緒だった人たちも、全員が裏コースを下っているので、私の後を追ってくる人もいないはず。
人気のあるこの山頂を独占してゆっくりできるなんて、そうそうないことでしょう。しかしガスのせいで展望はなく、また多くの小バエがやたらとたかって鬱陶しかったので、ゆっくりする時間は下山後に取っておいて、ここは10分で退却となりました。

黒斑山から少し下ればトーミの頭に戻りますが、帰りは素通りして、その先の分岐で表コースとは分かれて中コースへと入ります。
アップダウンが繰り返された表コースとは違って、こちらは登り返しが全くなく下り一方だったので、行き帰りを別コースにするならば、中コースを下山路に選んだのは正解だったと思います。

最後は、蛇骨岳での道間違いのおかげで 15:52 発のバスには間に合わず、終バスとなる 17:02 発を待つことになりました。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_07_09/mt2008_07_09.html#20080720

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