浅間山展望〜石尊山
- GPS
- 05:24
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 716m
- 下り
- 717m
コースタイム
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 5:24
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・おはぐろ池手前で道が源泉方面と二手に分かれます。どちらも石尊山へ行けることになっていますが、源泉経由の道は源泉の所に通せんぼがあり、踏み跡は十分辿れるものの、一部浅間火山の警戒区域にかかるようでした。 ・石尊平は下草がなくて踏み跡の分かりにくい部分があります。山頂の手前50mほどは背丈ほどあるススキの藪漕ぎを強いられました。 |
その他周辺情報 | トイレは追分宿駐車場が最後。林道登山口にトイレはありません。 |
写真
感想
月末の北ア山行を前に、打ち合わせと足慣らしを兼ねてalps165ことDr.エモンと石尊山を訪れた。軽井沢の定宿から車で追分宿駐車場へ。曇りのち雨の予報は若干外れて日が差しており、まだ8時前だというのに暑いくらいだ。ただし、浅間は雲が涌き始めていて、間もなく姿を隠す構えだった。
西へ旧中山道を少し歩いて右折。都立八潮高校の寮を過ぎると1000m林道に行き当たり、登山口に着く。数台分の駐車スペースは満杯だろうと思ったのだが、まだ1台も止まっていなかった。
しばらくは登山道というより林間の散歩道と言いたいトレイルが続いた。区間によってはほぼ真っ直ぐの緩勾配路。こういうのも珍しいと思う。飽きかけるころに林道と1回、2回と交差する。林道を過ぎるたびに若干勾配が増す気がする。その次はいったん林道と合流し、すぐ左に分かれて右手に林道を見ながら登る区間となった。
左から沢の音が大きくなり、分岐する道もある。Dr.が「血の滝だ」というのでそちらに行ったら、確かに錆色の沢に行き合ったが、あるのは滝ではなくて堰堤だった。元に戻って少し登った先に、きちんと「血の滝」という標柱が立っている。左へ辿ると落差10mほどの滝の下に出た。血の色というより濃い黄土色の濁り水のようだ。ただ、足元の流れを見ると、色はついているものの透明で濁ってはいない。
少し戻って短絡路から登山道と合流し、滝の上へ回って短い木橋で右岸に渡った。もう一度だけ林道を横切り、だいぶ勾配の増してきた坂道を行くと、防災無線らしき鉄柱のわきを通って源泉分岐に到着した。左に血の池があったはずだが分からない。
錆色の流れに小さな木橋が架かる地点の指導標には、左右どちらに行っても石尊山とある。以前来たことのあるDr.の薦めで源泉を見てから登ることに決し、右の道を取った。源泉といっても温泉ではなく、錆色の元になる酸性の湧水のことだ。祠のような屋根の下からかなりの量の水がこんこんと湧き出していた。
一休みして裏手から本格的な登り道に取りついた。木が一本倒れて登山道をふさいでいる――と思ったら、わざと通せんぼしているらしい。しかし、どこにも事情が記されていなかったし、Dr.の記憶でも若干紛らわしい分岐がある以外問題ない道だとのことなので、とりあえず進んでみることにした。
道は山頂を左手に見ながら、等高線伝いに回り込むように少しずつ登りながら続いている。やや細いトレースだが、そこそこ踏まれており、要所にピンクテープもある。涸れた浅い沢の源流部を横切る際、そのまま沢伝いに登りそうになるのを気を付けるくらいか。Dr.の言う紛らわしい分岐も見当たらないまま、かつて浅間山に通じていた廃道との合流点に達した。
ここは、山頂北西の平らな尾根に当たる石尊平の一角で、細い松の根元の下草が薄れて踏み跡が判別しづらい。ピンクテープを頼りに慎重に進むと、ほどなく看板の背中が見えておはぐろ池経由の道と合流した。何の看板だろうと振り返ると「警戒区域 立入禁止」とあった。途中、どこかで注意表示を見落としたのだろうか? 二人で首を捻りつつ反省しながらその場を離れた。
なおしばらく分かりにくいトレースを探りつつ進んでから、最後の急登にかかる。間もなく頂上という所に来て、ススキなどの猛烈な藪に突入した。半袖の腕を切られないよう気を付けながら50mほど藪漕ぎして、ようやく山頂広場に到着した。
振り返る浅間は山頂から雲が下りつつあるところで、山体は大部分隠れている。一方、南の山麓はまだ見通しが良く、軽井沢の離山などが遠望できた。炎天ながら風は多少涼しい。お握りの弁当をそそくさと済ませ、浅間の雲が降りてこないうちにと、再び藪をこいで下山の途に就いた。
帰りは「合法ルート」のおはぐろ池経由で下る。こちらの方が距離も近い。登りでは“血の堰堤”付近で下山する男性1人を見かけただけだったが、ここへきてすれ違うハイカーが増えてきた。おはぐろ池手前で男女1組、そのすぐ下の源泉分岐でもう一組。林道合流区間でも、足元をゴム長で固めた夫婦らしい2人とすれ違った。その先の林道交差を過ぎてからも、「二人合わせて150歳」という元気な老夫婦と行き会った。
標高差600m余の手軽なハイキングコースだけに、のんびり出かけるハイカーが多いのかもしれない。まあ、初めの緩い坂道に騙されて歩き始めると、結構な長さのコースと最後の坂道に顎を出すかもしれないから、侮るのは禁物だと思うが・・・。
さて、その直線状のダラダラ坂が行けども行けども終わらない。木漏れ日の散策も、あんまり長いと飽きてくる。やっと1000m林道に戻ると、駐車スペースは車6台ほどでいっぱいになっていた。われわれはあと十数分の車道歩きが残っている。この暑さだから、やっぱりこちらに車を止めておけばよかった。
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