尼が岳〜大洞山縦走ピストン 〜雨のち晴、両方の姿〜 [三重県 伊賀市-津市]


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,087m
- 下り
- 1,078m
コースタイム
天候 | 雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東海自然歩道なので歩きやすいが、尼が岳の山頂直下に関しては急斜面での階段が仇となり大変登りにくいし、下りにくい。 また、尼が岳南斜面は東海自然歩道じゃなく踏み跡も濃くはないので赤テープを見落とさないように。 |
写真
感想
今日から俺もお盆連休に入りました。
昨日は会社のお留守番で一日楽勝モードだったが一本の電話から事態は一変し大変な思いをした。
そんなんで仕事は最後の最後まで大変だったので身体はクタクタ、とても高山なんか登る気にはなれないところに日本海からの寒気の雨。
明日妻を迎えに行かなければならないので今日登っておかないと多分この連休登れるチャンスはなくなるかもしれない。 何としてでも今日は登る!
この寒気の雨、おそらく滋賀県内で終わるだろうと思ったので前から計画している室生山地の縦走を実行に移すことに決め、桜峠手前まで来た。
着くと同時に雨。
そうか、甲賀から伊賀盆地にかけての隙間から入ってきちゃうんだと今更気が付くが、もう何を言っても始まらないし、どうせ天気は回復するのでそのまま登る。
雨降りだが河カッパを着るとかえって蒸れて暑いし、この時期での1000m前後の山で冷えることはないので着ない。 むしろ気持ちが良い。
この山、最初は緩やかだけど突如として階段での容赦ない急坂が始まる。
山容が山容なだけに山頂直下での直登は一歩一歩ゆっくり歩を進めないとバテてしまう。
そういう冷静な判断をさせない存在がアブだ。
わざわざ耳元とかに太い羽音を聞かせてきたりと腹が立つ。
尼が岳山頂に着いたが完全にガスの中、誰一人としていない。
記念撮影を終えると今度は南に下る。
すると登山道は一変しあんなに歩きやすかった登山道だったのに踏み跡が分かりにくいし藪漕ぎもあるわで経験者向きの登山道に変化。
激下りで雨なので滑りまくるのに加え、アブのしつこいちょっかいにかなりの殺気を覚えていた。
ようやく東海自然歩道に合流し歩きやすい道になった。
大タワという暗部に着いて水分補給している時に事件は起こった。
それは俺がアブに対して遂にキレたのだ。
持っているステッキをアブ目掛けて降り回す。
そして振り落としの一発が決まり倒れたアブを一踏み! 勝負ありで気持ちがスカッとした。 この戦いを「大タワの戦い」と名付けよう。
その後もアブは凝りもせず俺に盾突くので相変わらずステッキを振り回しながら歩を進める。
倉骨峠でいったん林道に出て、また登山道に入る。
東海自然歩道を2手に別れるところを大洞山に向かい登る。
キツめの階段をクリアすればそこは4ノ峰。
アブのせいで1ノ峰とか2ノ峰とかどこにあったのかさっぱり分からない。
そして腹が減ってガス欠の中急坂を終えると大洞山(雄山)到着。
の前に、山頂手前のベンチでアブをガイドブックで叩き潰した。
そうか、こういうやり方で去年倒してたのを思い出した。
大洞山雄山山頂ここにも人は誰もおらず、代わりに沢山のトンボとアブがいた。
周りの山の雲が取れてないので展望は良くなく、どちらにしても雌山で飯を食べるつもりなのでそっちに歩を進める。
10分ほどで大洞山雌山到着。
すると沢山の子供たちがいた。
そしてこれがこの山行で初めて会う人になる。
子供たちと大人たちは程なくして下っていき、静寂な山頂になって記念撮影を終え飯を食べる。
飯を食い終わると周りの山に被さっていた雲が晴れ、一気に展望が良くなりテンションが上がった。
このまま展望なしだったら巻道で帰るつもりだったが晴れたとなればたとえ疲れようともピストンで雄山や尼が岳も再び登ってやると決心がついた。
雄山は近いのですぐに着くし、前後とも尼が岳の直下に比べれば可愛い物なので疲れない。
雄山山頂に着くとさっきまでとは一変し、良い景色が飛び込んできた。
今まで雲に隠れていた倶留尊山も全容を見せてくれたし、松阪市内もはっきり見えるほどだ。
さっき雌山で会った夫婦と長話したあと尼が岳へと歩を進める。
北西の風が気持ちよく、あんなに鬱陶しかったアブも出てこないので気持ちが良い。
倉骨峠を過ぎ、大タワまでは速かった。
俺が倒したアブを憐れみの目で拝んだ後、尼が岳の登りになる。
激下りをしたコースを登るとこんなにもきつい傾斜だったのかと改めて思える。
ここで再びアブ出現するも、俺もさすがに慣れて気にしなくなっていた。
そして、頑張って再び登っただけのご褒美は最高のものだった。
今まで登ってきた大洞山の全容、俱留尊山、伊賀盆地、信楽の山(笹が岳、飯道山)、鈴鹿(綿向山、雨乞岳、御在所岳)、青山高原、湖東の里山(繖山、荒神山)、伊勢平野、伊勢湾と展望は申し分ない完璧なものだ。
そして山頂は気持ちの良い広い空間でそれを独り占めしている訳なので、とても有意義な、そして夢のような時を過ごさせてもらった。
下山は直登の階段を今度は下るので、同じように一歩一歩慎重に降りていく。
40分かけて下山した。
山の2面性を一度に味わう事が出来て、最後はとてもいい結果に終われたので充実できて良かったです。
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