海抜0mからの鳥海山登頂!(象潟口)
- GPS
- 29:21
- 距離
- 40.0km
- 登り
- 2,567m
- 下り
- 1,416m
コースタイム
5:10 鉾立
6:50 御浜神社
7:45 七五三掛
9:00 大物忌神社
9:20 新山
9:40
9:50 大物忌神社
<お昼ご飯>
10:30
10:50 七高山
11:30 文殊岳
12:00 七五三掛
12:50 御浜神社
14:00 鉾立
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
<1日目:7月16日>
先週の海抜0mから富士山登頂にチャレンジする下調べで、かなり困難であることが判明。
今の自分の体力でチャリンコで一日にどれくらい高度を上げられるか確かめたかったんです。
ということで、海に近い手頃な山は…、鳥海山です!
標高2200mぐらい。
1日目海から標高1160mの鉾立登山口までチャリンコで、2日目山頂往復という企画。
最初に車を鉾立まで上げておいて、車中泊する作戦。
※本当は下からテントをチャリンコで担ぎ上げて、2日目に山頂アタックしたかったのですが、鉾立や大平にはテント設営は禁止されているようで…
鳥海山はこれまでGWにスキーを担いで3回チャレンジし、3回とも悪天候と強風のため途中撤退。
こうなると意地でも登りたくなりますよね。
鳥海山。
名前がまたステキ。
鳥と海ですよ!
海から一気にせり出した火山です。
でも富士山みたいに円錐じゃなくて、横幅があり、奥行きが深いです。
しかし、なんせ山形と秋田の県境にまたがる山なので、アプローチが大変。
金曜日、客先の打ち合わせが早めに終わったので、そのまま直帰して、シャワーを浴びて準備をして19時過ぎに出発。
東北道を北上し、少し寝て、鳥海ブルーラインの鉾立駐車場に3時過ぎに到着。
カーオーディオで長渕剛をガンガンかけてがんばりました。
そのまま睡眠して、6時過ぎに起床。
チャリンコを組み立てて、海まで下ります。
海を眺めながらの快適なダウンヒル。
でも、これをこれから登っていかなければなりません。
西浜海水浴場に行き、ペットボトルに海の水を汲んで出発!
この海の水を山頂まで運んでいきます。
浜辺から眺める鳥海山はなかなかの迫力です。
ということで、鳥海ブルーラインをガリガリ登っていきます。
鳥海ブルーラインをガリガリ登り、途中から押したり引いたりしながら、鉾立登山口の駐車場まで、標高差1160m、距離23kmを4時間半かけて登りました。
暑かったですが、標高が上がるにつれ、風が心地良くなります。
それでも汗だく。
2リットルぐらいは水を飲みました。
上りきった後のコーラが美味かった!
標高1160mから夕陽が沈むのを眺めてました。
きれいに水平線に消えていきました。
海の中に消えていくとき、ジュッて音がする感じがしますね(笑)
夜は鳥海山の真上に真ん丸のお月様が登り、月明かりが我々を照らしてます。
なんかパワーをもらっている感じ。
明日は登山靴にはきかえ、いよいよ念願の山頂を目指します。
天気は良さそう。
がんばります。
<2日目:7月17日>
今日は鉾立から象潟口を通って山頂を目指します。
月の光に照らされながら、車中泊。
それほど寒くもなく、快適に眠れました。
4時過ぎ、日の出とともに起き出す。
もう、周りの車では準備が完了して、出発している人もいます。
とりあえずお湯を沸かして、朝ごはん。
お山のほうを見上げると、よしよし晴れている。
朝焼けのオレンジがとてもきれい。
鳥海山はGWの残雪期にスキーを担いでこれまで3回チャレンジし、いずれも撤退。
季節を変えて、4回目のチャレンジです。
どんな景色が待ち受けているかワクワクドキドキ。
そして、期待は裏切られませんでした!
鳥と海、それ以外にも花もすごい。
風も心地よく、月も美しく、まさに花鳥風月を体感できる山でした。
出発は5時10分。
鉾立からの登りは緩やかな尾根沿いを登ります。
石畳の登山道が整備されていて、非常に歩きやすい。
登山者の数は非常に多いです。
どちらかというと年配の方が多いかな。若い人はあまりいない。
途中、賽ノ河原には雪渓が残っていて、とても涼しい。
ここにチングルマが大群生していてとてもきれい。
でも、このあたりから急にガスってきます。
景色が優れないまま御浜神社に。ここまで2時間ぐらい。
真っ白で鳥海湖が見えません…
でも、あきらめず前へ進みます。
そのまま平地を進み、八丁坂を下るとき、急に山頂を覆うガスが晴れて、鳥海山の勇姿が姿を見せました。
う〜ん、すごい!
やる気が出てきます。
でも、鳥海山はこの御浜神社を超えてからが勝負ですね。
千蛇谷の雪渓を横切り、大物忌神社へ登る。
この登りがなかなかキツイ。
だんだん暑くなってきて、のどが渇く。
右手には外輪山がそびえています。
う〜ん、すごい!
帰りは外輪山の上を通って帰ろう。
どんどん高度を上げていくと、鳥海山は火山なんだ、ということが分かります。
一般的に火山といえば富士山のような円錐形の山を連想するのですが、鳥海山は何度も噴火を繰り返したためか、独立峰でありながら、山容は非常に複雑。
いずれ、何十万年後か、何百万年後には富士山もこのように複雑な山容になるのかな?
足元は噴石が積み重なっているため、ゴロゴロして歩きにくい。
これも火山の特徴ですね。
それもまた、楽しい。
そして、大物忌神社に到着。9時。
ここまで4時間弱。まぁ、コースタイム通りかなぁ。
そして、新山に登ります。
この登りもなかなかスリルに溢れてます。
そして最高峰2,236mに到着。9時20分。
もう、言葉に言い表せないほどの景色です。
海がずーっと遠くまで見えます。
そして、雲の上にいます。
天気が良くてよかった。
あの海から2236mを自分の足の力だけで登ってきたのだから、感動もひときわ大きいです。
最高の気分!一生忘れらないだろうなぁ。
ずっと山頂にとどまっていたいのですが、今日はこれから七高山も登り、外輪山を巡って戻る予定なので、出発。
大物忌神社に戻ってお昼ご飯。
ここからの景色も最高
そして、ミヤマキンポウゲの黄色もきれい。
新山と七高山の間には大きな雪渓が残っていたので、それを回避するルートで七高山へ。
七高山(2,229m)に三角点がありました。
こっちのほうが頂上としてはしっかりしているもんね。
そして、外輪山を通って下りはじめる。
これがまた楽しい。
雲の上の稜線を歩いている感じ。
遠くに月山も見えました!
下界からでは、山の上にこんな風景が広がっているとは想像できないだろうなぁ。
ルンルン気分で歩けます。
下りは海を見ながら歩けるのでもっと楽しいね。
帰りはガスも晴れて、鳥海湖も姿を見せました。
ここももともとは噴火口だったんだろうなぁ。
そして、お花もきれい。
よそ見ばっかりしてしまって、なかなか前へ進みませんね…
ほんと、帰るのがもったいなかったです。
下山完了は14時。
文章ではなかなか言い表せない感動。
写真で感じてもらうほうがよいです。
山を下りてから1つ行きたいところがありました。
「あがりこ大王」というブナの巨木が鳥海山の麓にあることを知りました。
「中島台レクリエーションの森」で30分ほど歩けば会うことが出来ます。
なかなか大きいです。
帰りは象潟の道の駅で温泉に入って、夕陽を沈むのを眺めて19時過ぎに出発。
途中、寝ながら朝の5時前に家に到着しました。
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