白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳))縦走
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,260m
- 下り
- 2,892m
コースタイム
芦安駐車場着 4:00
発 5:00(乗り合いタクシー)
広河原着 6:10
発 6:30
二俣 着 8:40
発 9:00
八本歯のコル着 11:50
発 12:15
北岳山荘 着 14:00
<2日目>
北岳山荘 発 6:00
間ノ岳山頂 着 8:00
発 8:20
農鳥小屋 着 9:30
発 10:15
西農鳥岳山頂着 11:25
発 11:30
農鳥岳 着 12:00
発 12:20
大門沢小屋 着 16:20
<3日目>
大門沢小屋 発 5:45
第一発電所 着 8:30
発 9:17(バス)
広河原 着 10:15
発 10:30(乗り合いタクシー)
芦安駐車場 着 11:15
天候 | 晴れ時々曇り ※標高2,500mより上はガスっていることが多かった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昨年は南アルプスにはまりました。
ふらっとテントを担いで北岳に。
そこで、南アルプスの美しさと深さに感動しました。
アプローチが近いというのもあったのでしょう。
続けて、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山と夏から秋にかけて歩き、向かいに見える白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)を長めながら、よしいつかはこの稜線を縦走しようと心に決めました。
それがあっさりと今年の夏に計画に組み込まれ、山仲間と実現することになったわけ。
テントを担ぎ、広河原から奈良田へのクラシックなルート。
余裕をみて2泊3日としました。北岳山荘と大門沢小屋のテント場泊まりです。
<1日目>
朝一で広河原から登りはじめたかったので、当日は会社から帰ってからすぐに集中睡眠。
0時に起きて0時半出発。仲間を拾って、中央道を猛スピードで甲府方面へ。
ちょうど4時に芦安の駐車場に到着しました。
ちょっと準備をして、乗り合いタクシーに乗り、広河原へ向かうけれど、夜叉神峠がゲートが閉まっていて足止め…
ここが開くのは5時半でした。なんで、もっと早く開けてくれないのかなぁ。
ということで6時過ぎに広河原到着。
6時半ごろ登りはじめ。
それにしてもザックが重い…
出かける前に体重計で重さを量ったら、水なしで16kgありました。
これに水を3リットル積んだので、20kg弱…
なかなかペースが上がりません。
お天気はまずまず。
大樺沢を登っていると猛々しい北岳の姿が現れ、やる気が出てきます。
去年は大樺沢の雪渓に苦労しましたが、今年は雪解けが進んでいるようで、アイゼンは必要ないです。
重たい荷物を背負い、二俣まではなんとかコースタイム通り。二俣到着8時40分。
ここで大きく休んで、八本歯のコルへの直登に備えます。
しかし、ここから八本歯のコルまでの登りがキツかった。
梯子みたいな階段が続き、バランスを何度も崩しそうに。
ほんと足が上がらないんです…
大幅に予定時間超過して八本歯のコルに到着。11時50分。
やがて、天気が悪化してきてガスってきて山頂は見えなくなる。
ここででしばし相談。
天気は悪いし、みんな体力も限界だし、今日は山頂を諦め、トラバース道を使って北岳山荘へ。
翌日、天気が良かったら北岳をピストンしようという計画。
このトラバース道のお花畑もなかなかきれいでした。
写真を撮っていると、なかなか前に進みませんね。
山荘到着は14時。
北岳山荘はなかなかきれいなところ。
稜線上にありますが、ちょっと窪みになっていて、風が防げます。
水は下の沢からポンプで汲み上げてきているようで、1リットル100円で手に入ります。
そしてトレイがなかなかきれい。
テント場もよく整備されています。
ご飯を食べて、ビールを飲んですぐに寝てしまいました。
なんせ朝が早かったからね。
<2日目>
標高3000mで初めてテント泊しましたが、なかなか寒かった。
モンベルの#4のシュラフじゃやっぱり厳しいかな。
シュラフカバーがあればいいんだけれど、これ以上荷物は増やしたくないし、ちょっと考えます。
それでも、全部の服を着込んでまぁまぁ眠れました。
で、翌朝起きたらやっぱりまだ霧の中。
北岳は見えません。
ちょっと出発を遅らせて霧が晴れるのを待つけれども、晴れず。
そしたら、間ノ岳方面がパッと晴れました。
予定時間を1時間も過ぎているので、仕方がない、北岳は諦めて間ノ岳へ向かう。
6時出発。
さっきまで晴れていた間ノ岳ですが、すぐに霧の中に。
涼しくていいんですが、歩いていてあまり楽しくない。
でも、ときおり、ガスが晴れて中央アルプスの山脈が見えたり、チラッと富士山が頭のほうだけ姿を見せてくれたりします。
北岳山荘からは緩やかな登りで間ノ岳(3189m)到着。8時。日本で4番目に高い山です。
間ノ岳から農鳥小屋までは大きな下り。
400mくらい下ります。
この下りでほんの少しですが、ぱっとガスが晴れ、農鳥岳の姿が見えました。
まさに3000m級の稜線を歩いているなぁ、と感じ取れるひと時でした。
なかなか楽しかった。
農鳥小屋到着は9時半。
ここでご飯を食べて体を休めて、西農鳥岳、農鳥岳への登りに備える。
出発は10時15分。
西農鳥岳へはかなりキツイ登り。
でも、重いザックを背負ってなければ大した登りじゃないんだろうなぁ。
西農鳥岳到着は11時25分。
ここから緩く下って緩く登って農鳥岳へ。
天候はますます悪くなってきて、前を行く同行者とちょっと距離が離れると、姿が見えなくなってしまうような状態に。
農鳥岳(3026m)到着は12時5分。
これで今回の縦走での大きな登りは終わりです。
ただ、この時点で予定より2時間強の遅延。
ここから大門沢小屋まではキツイ下りが待っています。
稜線の下降点までは快適な下り。
お花もきれいです。
でも、下降点から一気に下る。
疲れた足がプルプル震えます…
今回、トレッキングポールを持ってきて本当によかったぁ。
16時20分に大門沢小屋到着。ここの標高は1710m。
一気に1300mぐらい下りてきたことになります。
なかなか疲れた。
でも、ここから奈良田まではあと標高800m、時間で3時間ほどなのでだいぶ気が楽です。
夜は持ってきたお酒を飲んでかなり盛り上がりました。
山の上で飲むお酒はおいしいね〜
ちなみに、この小屋では水は使い放題です。沢が近いからかな。
<3日目>
夜は雨が降っていましたが、朝は霧も晴れていい天気。
大門沢小屋から富士山が見える、ということで朝ごはんを食べながら日が上がってくるのを眺める。
きれいには見えませんでしたが、朝焼けの中にかすかに富士山の形が浮かび上がる。
テントもフライシートも雨に濡れてびちょびちょでしたが、乾かす時間がないのでそのままザックに収納。
持ってきた食料はほとんど食べつくし、お酒も飲みつくし、水も下る分に必要な1リットルだけにして、1日目よりもはるかにザックは軽くなっているはずですが、テントが水を吸っているからか、なんか重い気がする。
大門沢の下りですが、なかなかスリルに溢れた道です。
沢沿いの道で、トレッキングコースとしてとても楽しめます。
でも、何度も渡渉を繰り返すのですが、水に濡れた丸太橋があったりして、気が休まりません。
下りで疲れた足で、集中力が切れた状態でここを通過するのはなかなか危険でしょう。
日が暮れて暗くなったらもっと危険と思います。
最後はちょっと怖い吊り橋を3つ渡って林道に出ます。
ここで嬉しい想定外が。
奈良田まで歩くつもりでしたが、途中、第一発電所のところにバス停があって、ここでバスに乗って広河原に戻れます。
30分ほど歩く時間がなくなりました。
ということで、バスに乗って広河原へ。
そこで、乗り合いタクシーに乗り換えて芦安へ。11時ごろ車に戻れました。
桃の木温泉に入って、ふぅ、ごくらくごくらく。
なんせ、お腹が減っていたので、帰りは談合坂SAで豪快に。
私は豚丼と長浜ラーメン。Nくんは豚丼とカツ丼でした。
3日間で失ったカロリーを一気に取り返した感じです。
お天気が悪く、北岳を除いた白峰三山縦走となってしまい、ちょっと残念な山行でした。
標高3000mの豪快な稜線を景色を楽しみながら歩けるのを期待していたんだけどな。
みんな、リベンジするぞ!と心に決めて解散。
さっそくリベンジ計画を立てています。
やっぱり荷物を軽くすることが大切かなぁ。
小屋泊まりにすると1泊2日で行くもの余裕なんでしょう。
■今回の山行で得た教訓
・20kgのザックを担ぐと登りではコースタイムを超過する。
平地、下りでもコースタイムを維持するのが精一杯。
・荷物は軽量化を優先すべき。
・南アルプスの7月末の日の出は4時半ごろ。
・朝目覚めてから1時間で朝ご飯を食べてテントを撤収して出発するのはなかなか困難。
・トレッキングポールはとても有効
・標高3000mでテントで寝るのはとても寒い。シュラフカバーの導入を検討すべき。
・大樺沢から北岳へ向かう際、八本歯のコルへの急登は避けたほうがよいかも。
荷物はもっと減らしたいのだけれど、今回持っていったもので使わなかったものは、レインウェアとアイゼンとTシャツ2枚ぐらいなもの。
どうすれば、軽量化できるんだろう…
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