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記録ID: 125565
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雪山ハイキング
奥多摩・高尾

積雪の陣馬山・堂所山・景信山

2008年02月10日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:19
距離
15.6km
登り
961m
下り
878m

コースタイム

藤野駅   08:35
陣馬登山口 09:00-09:05
陣馬山   10:50-11:10
堂所山   12:05-12:15
景信山   12:55-13:05
小仏峠   13:25
小仏バス停 13:55
天候 晴れときどき曇り
過去天気図(気象庁) 2008年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
JR中央線 藤野駅
(帰り)
小仏バス停 14:10-(京王バス)-14:25 高尾駅
コース状況/
危険箇所等
急坂や危険個所のない、歩きやすいコースです。良く整備されていて、歩く人も多いエリアなので、道迷いの心配もまずないでしょう。
この日は積雪があったにもかかわらず、歩きにくいと感じた場所がほとんどありませんでしたが、でもそれは朝のうちだけ。
多くの人が繰り出して、雪が踏み固められるにつれてアイスバーン化すると、さすがに下り坂ではかなり滑りやすくなっていきます。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

前日の土曜日、夕方から降り始めた雪が八王子で数cmの積雪を記録していたのを受けて、初めて雪のある山に出掛けてきました。
これまで積雪の中を歩いたことはなく、アイゼンも持っていませんが、降雪直後で踏み固められていない新雪ならば、結構普通に歩けそうです。
そこで、そういうコンディションが期待できそうな行先として、藤野駅から歩く陣馬山を選んでみました。
過去に歩いていて道の状況が分かっており、かつ急坂や露岩などの難所がないことも、このコースを選んだ理由のひとつでした。

結果的には、その狙いがものの見事に的中し、僅かに3〜4人分の足跡だけが付いていた陣馬山までの登りは、最も歩きやすい状態ではなかったかと思っています。
先行者が多いと踏み固められて滑りやすくなってしまいますし、かといって足跡もないような所ではコースを見失うかもしれないのですが、そのどちらでもない絶好の条件でした。
そして白銀に輝く静かな世界の中を登るのは、予想以上に楽しくかつ面白く、これまでずっと雪を避けてきたのを非常に勿体なく思っています。

藤野駅で電車を降りて、陣馬登山口へ向けて歩き始めると、もう前後には人の姿が全くなく、私と同じコースを目指す人はほとんどいないようです。
でも陣馬登山口に着く直前でタクシーに追い越され、そのタクシーから降りた3人が、私が向かっている登山道(といってもまだ当分は舗装道路ですが)へと入って行くのが見えました。
これで、少なくとも3人分のトレースはあることになります。

はじめは急傾斜の舗装道路で民家の間を縫って登っていきます。雪の上に付けられた足跡の数は決して多くなく、10人分もないようです。
道路の終点で身支度中だった3人を抜かして山道に入ると、先行する足跡は3〜4名分と少なくなりました。
足跡によって道がハッキリと示されていながら、新雪の上を歩く楽しみが残っているという、ほぼ理想的なコンディションなのには驚きです。
積雪は、平均的には数センチ程度で、頭上を覆う木々が疎らな所では足首が埋まる位の高さがありますが、降雪直後の柔らかい雪質だけに、ほぼ普通に歩くことができました。

登っていく途中でいくつか別の道を合わせますが、しばらくはそれらの分岐道にトレースは全くありません。標高が上がるとともに積雪も増し、平均的な深さが足首よりも上の位置になっていきます。
そして最後に合わさる和田からの道だけは足跡が多く、その道との合流後はトレースがかなり広がって、溝のようになりました。
雪が深まるとともに、新たな足跡を刻むのが大変になりつつあったところでしたが、この広くてしっかりしたトレースが歩きやすいので、ここからは先行者に感謝しながら溝の中を歩いていきます。

頂上が近づいてくると雪も深まって、多い所ではヒザ近くまでの積雪になっています。
さすがに深い雪の中で傾斜が増すと時々足元が滑り、手を付いてしまう局面もありましたが、あまり大きく滑ってしまうこともなく、ほぼ順調に登り切って頂上に到着です。

陣馬山の広い頂上では10人ほどが思い思いにくつろいでいました。茶店も開店していて、そこにも数人の客の姿があります。
頂上の広場には単独行の人が多いようで、そのためか話し声もほとんどなく、あたりには静かな時間が穏やかに流れています。
全くの無風の中にやわらかな薄日が差していて、一旦は脱いでいたジャケットを着込むと、暖かくすら感じるほどの心地良さです。
上空には高い雲が薄く浮かんでいるだけで、雪化粧した360度の展望も素晴らしく、初めて見る雪の頂上からの景色に居心地の良さが加わって、普段より少し長めに滞在していきました。

陣馬山まで何の問題もなく歩けたので、さらに高尾山への縦走路を進むことにしました。
この縦走路は、すでに多くの人が歩いたらしく、雪の上にしっかりした溝状の道が続いているような状況です。
それでもまだこの時間、溝状の道の底は適度に締まった雪で、全く滑ることなく快適に足を運ぶことが可能でした。アップダウンも少ないので、無雪時とさほど変わらない速さで歩けてしまいます。

堂所山の手前では、その山を巻く縦走路から離れて、山頂を目指してみました。すると途端に踏み跡が薄くなったので、今日のようなコンディションで堂所山に寄る人は少ないようです。
場所によってはヒザ近くまで埋まる雪の中、かなりの急坂を登って堂所山の山頂に到着です。
ベンチの上には雪が積もったままで、やはり今日ここを訪れた人はまだ僅かなようでしたが、反対側の北高尾山稜からの足跡も2〜3人分が見られました。
誰もいない山頂で標石に腰掛け、唯一開けた北西側の展望を楽しみながら小休止していきます。

堂所山から縦走路の続きに戻る道も短いながらかなりの急坂で、下る途中で軽く尻餅を1回つきました。
この先でもっといやな急坂もあったりしましたが、バランスを失って倒れたのは結局この1回だけ。もっと転ぶかと思っていましたが、この結果からも意外と普通に歩けていたことが分かります。

縦走路に戻ってからは、景信山までの間に4回の巻き道があって、さすがにこの状況ではすべて巻き道を選びます。
でもなぜか巻き道の区間に入ると必ず、雪が融けて地面が露出し、その一帯がぬかるんで歩きにくくなっていました。
稜線上の雪道が快適なのと比較してあまりに差があったので、もしかすると巻き道を選ばないほうが歩きやすかったのかもしれません。

景信山に着くと、今日初めて見る大人数のグループをはじめとして、ここには人が多かったです。高尾山方面などからここまでを目標に来る、という人たちも多いのでしょう。
これだけの人が歩いたからには、この先の雪道はかなり踏み荒らされていそうです。
元々、人が多くて雪道がグズグズになっていそうな高尾山周辺までは行くつもりがなかったのですが、この状況を見て、小仏峠から小仏バス停へ向かって下山することを決めています。

やはり、登山道の状況はこの先で大きく変わりました。まず、景信山からの最初の下り坂が実に良く滑ります。
沢山の人に踏み固められた上、午後になって気温が上がったことで、雪が溶けてシャーベット状になっていたのです。この時間になると、下り坂ではアイゼンを付けたほうが安心して歩ける状況でした。
凍結と違ってツルツル滑ることはなく、滑っても一気に体勢を崩されることはないのですが、所々では立ったままの姿で滑り下りていってしまいます。
その先でも、場所によってはかなりの距離を靴底で滑降してしまった所があったものの、どうにか転倒はせずに小仏峠にたどり着きました。

小仏峠から小仏バス停への道に入ると、傾斜が緩やかになったので、足元が滑ることはなくなります。ところがその代わりに待ち受けていたのは、ぬかるみの連続でした。
気温が上がる中で標高を下げていて、しかもかなりの人が歩いた様子があって、相当ひどくぬかるんでいる箇所も出てきます。
そんな鬱陶しい下りがしばらく続いて、沢筋まで下り切ったところで、道が広くなったことでようやく普通に歩ける道になりました。
あとは広い道を緩やかに下っていき、ほどなく舗装された車道に変れば、間もなくバス停に到着です。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_01_03/mt2008_01_03.html#20080210

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