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記録ID: 126761
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ハイキング
奥武蔵

横隈山・宝登山

2008年01月19日(土) [日帰り]
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GPS
04:45
距離
17.5km
登り
887m
下り
1,036m

コースタイム

更木バス停 09:15
横隈山   10:05-10:15
出牛峠   11:10
萬福寺   11:35
(天狗山)  12:05
宝登山   13:05-13:25
長瀞駅   14:00
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2008年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
皆野駅 08:40-(皆野町営バス)-09:12 更木バス停
(帰り)
秩父鉄道線 長瀞駅
コース状況/
危険箇所等
皆野駅前のバス乗り場は、少し離れていて駅からは見えない所にあって、駅からの行き方の案内も見当たらないようでした。予め場所が分かっていないとまごつくと思います。
さらにバスの方向幕表示も「金沢」や「日野沢」といった路線名となっていて、浦山行きが「金沢」線だと分かるまでは、2台並んで停まっているバスのどちらに乗るべきか分かりませんでした。

また更木バス停から横隈山への道は、住居野峠で車道から山道に入る箇所に案内がなくて分かりづらく、その先も道標は少なめで、道迷いの心配もありそうな道です。
出牛峠を越える道にもほとんど道標はなく、このあたりのエリアは地図を見ながら歩く必要があります。ただし迷いさえしなければ、歩きにくい箇所はありませんでした。

長瀞アルプスに入るとさすがに道標完備となりますが、さほど歩いていて楽しい道でもなく、名前負けしている印象は拭えません。
それでも宝登山の頂上は気持ちの良い場所で、展望とロウバイの両方を堪能できました。この時期は宝登山だけでも十分に楽しめると思います。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

今回のお目当ては宝登山のロウバイ(臘梅)です。地元の観光協会の情報では、現在「所によって4〜5分咲き」とのことで、満開はまだ先のようですが、人混みを避けるべく少し早めに出掛けてきました。

皆野駅前から浦山行きのバスに乗って、終点の1つ手前の更木で降ります。
バス停の周囲にはハイカー向けの案内は何もなく、地図を頼りに、予め考えてきた道順で歩いていくしかありません。
住居野峠に着いても、相変わらず周囲の案内が何もないばかりか、そこが住居野峠であることすら定かではありませんでした。

住居野峠はT字路となっていますが、そのT字路を構成する道とは別に、右手の斜面を登る別の道があります。
その道は入口がロープで塞がれて「関係者以外立入禁止」の札が下がっていますが、登山地図に赤線が引かれている方角にはほかに歩ける所がありません。
立入禁止を無視して入っていくと、わずかな登りで送電線鉄塔の下に出ました。

鉄塔の先にも踏み跡が続いていて、そこには送電線巡視路を示す黄色い標柱が立っています。
登山者向けの標識は一切見当たらないので(そもそも立入禁止ですし)、この道は行政からは登山道とは認識されておらず、あくまで電力会社の作業道という位置付けなのかもしれません。

しばらくはこの巡視路を進んで行くと、巡視路だけにきちんと歩きやすく整備されています。
2本目の鉄塔を過ぎた先の分岐点まで来たところで、初めて直進方向が横隈山であることを示す児玉町の登山標識を見ました。
歩いて来た方向や右方向に指示標はありませんが、標識には右方向を示して「イロハバシ」とマジックが書き加えられていました。
ここも現在地名は明示されていませんが、ここが平沢峠なのは間違いなさそうです。

平沢峠の先は、横隈山までが往復となります。時々児玉町の標識を見るようになりますが、その標識は常に横隈山の方向だけを指示していて、分岐点であっても下山方向の指示が全くない代物でした。
今回のように同じ道を往復する場合は、復路の注意点を往路のうちに確認しておけるのですが、下山時のみこの道を通るようなケースでは、各分岐点で誰もが正しい判断ができるかどうかは疑問に感じました。

その後は車道の脇に出て、その車道をかすめるようにして、やや急になった斜面を登っていくと、尾根に出て一気に北側の展望が広がりました。
高崎・前橋市街が広がる先に、裾野の大きな赤城山が堂々とそびえ、奥のほうには日光や谷川方面の峰々も顔を出しています。さらに左には白く光る浅間山のほか、西上州あたりの山々も幾重にも折り重なって見えていました。
結果的には、頂上よりもこの地点のほうが見晴らしが良かったのですが、北から吹き下ろす寒風(赤城おろし?)が強烈で、寒くてじっとしていられず、景色を楽しむのもほどほどに先に進んでいます。

尾根を右に折れて行くと、すぐに横隈山の頂上に到着しました。三角点と簡素な標識だけがあって、周囲の疎林のために展望は今ひとつです。
ここまで全く誰にも会わずに来ましたが、この頂上にも人の姿はなく、静けさの中で三角点に腰掛けて休憩していきます。
しかしここでも冷たい強風にさらされて、陽射しはあっても暖かさは全く感じられず、座って休んでいられるのは10分がやっとでした。

横隈山頂から平沢峠までは来た道を戻ります。平沢峠を左に鋭角に折れて進むと、やがて道は沢沿いを下るようになります。
「山と高原地図」で「山慣れた人向きコース」と注釈のある付近に差し掛かっても、特段の慣れを必要としそうな箇所は全くなく、ごく普通に歩いているうちに人家のある所に出て、道の続きも舗装道路に変わりました。

その後は県道に出たところを右折して、しばらく県道を進みます。交通量はかなりあって、大型車も多いものの、歩道がきちんとあって安心して歩ける道でした。
出牛の集落に入って、左手に西福寺を見てそのすぐ次の細い道を左に入りますが、その角には道標などは全くなく、この道もハイカーのための整備などはされていないようです。
最初は畑の中を進む道で、一見私道のようにも見えて歩き始めはやや不安もありますが、そのまま進むとしっかりした道が山の中へと続いていました。

緩やかに登った先で、尾根上を行く舗装道路を横断するところが出牛峠です。
古くからある峠道のようですが、この新しい道路のためか、峠には昔の面影など全く見られないのが残念であった。

出牛峠で道路を横断して、山道の続きを下っていくと、「山と高原地図」の注釈通りにやや荒れた箇所も見られますが、ほとんど支障なく歩ける程度のものでした。
やがて山道が車道に変わった後は、地図を頼りに退屈な車道歩きを続けて、野上駅にほど近い萬福寺の前まで向かいます。

萬福寺の門前から里道を少し奥へと進んで、人家が途切れた先から「長瀞アルプス」の山道が始まります。時折人とすれ違うようになって、この寒い時期でもそこそこの人出があるようです。
細いながらも急な箇所のない歩きやすい道ですが、必ずしも尾根上を進まないため展望には恵まれず、左右の景色は時折楽しめる程度です。
しかも、同じような調子の山道が、野上峠の先で車道に降りるまでずっと続いているだけで、「長瀞アルプス」などと名付けるほどの面白味は感じられませんでした。

山腹を歩いている途中には、左に入る道を「←御嶽山・天狗山」という標識が示していたので、少し寄り道していきます。
しかし、いくつかの小ピークは通過するものの、そのいずれにも標識はなく、どこが御嶽山や天狗山なのかがサッパリ分かりません。
さらに進み続けると、その先が下る一方に変わってしまったので、何の収穫もないまま元の道に戻ることになりました。

その後も変化に乏しい道が続く中、野上峠を過ぎた先で車道に降りて、ここで一旦山道は終わります。
しばらく車道を歩いてから、標識に従って左側の斜面に取り付くと、そこから宝登山の頂上までは木段ばかりが断続する少々苦しい区間でした。

宝登山の頂上では南側の展望が開けていて、武甲山や両神山を始めとする、奥武蔵や奥秩父の山々が良く見渡せます。
また南側に面したベンチに腰掛けると、北風も届かず、たっぷりの陽射しで暖かいほどです。周囲でもたくさんの家族連れがシートを広げて思い思いにくつろいでいました。
頂上のすぐ下が西ロウバイ園となっていて、木によってばらつきがあるものの、満開に近い咲き方のものもあって、それらが集まっているあたりでは甘く心地よい香りが漂っています。
鮮やかな黄色い色彩で斜面が染まる景色も印象的です。満開ともなればさぞかし圧巻なのでしょうが、今日の時点でも十分な見応えがあったと思います。

宝登山の山頂から、宝登山神社奥宮、ロープウェイ山頂駅を経由して、長瀞駅への下りにかかります。
この下りは、大きくジグザグを描く車道と、その車道を串刺しする形の直線上の山道とがあって、今回は後者のショートカット道を下っていきます。
とはいえさほど急な道ではなく、ハイキングの装備があれば普通に歩ける道でした。一方の車道のほうも未舗装ですが、とても緩やかな道なのでどんな靴でもOKでしょう。

元々が高い山ではないので、ロープウェイの山頂駅から200mも下れば宝登山神社の前に出ていまいます。
あとは両側にお店の並ぶ、広い参道のような道を真っ直ぐ歩いていけば、正面の突き当たりが長瀞駅でした。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_01_03/mt2008_01_03.html#20080119

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