岩手山


- GPS
- 06:05
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,361m
- 下り
- 1,356m
コースタイム
不動平避難小屋 10:15
お釜 10:40
不動平避難小屋 11:15
馬返 13:10
天候 | はれ 山頂付近は霧・強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
馬返キャンプ場には登山ポスト、水場、トイレ完備 八合目避難小屋にも水場、トイレあり、軽食、バッジ販売もあります。 その他コース上数カ所に清水あり。 新道はよく整備されていますが、旧道は荒れており、特にガレ場は足もと、およびルートファインドに注意が必要かと思います。 |
写真
感想
20年近く毎夏訪れている岩手。そのたびに雄大な姿で迎えてくれていた岩手山だが、まさか自分が登ることになるとは想像だにしていなかった。岩手旅行は家族帯同で、岩手山登山は日帰りはムリ、と思っていた。しかし検討してみると、もっとも一般的な馬返コースならば1日時間を貰えば何とかなりそうということがわかり、今回の計画となった。
前日、宿のご主人から「あすは西風が強くなるのでムリをしないように」というアドバイスを貰い、肝に銘じる。7時前に広大な馬返キャンプ場に到着、準備を整えてスタート。馬返にはトイレが2箇所、キャンプのために整備された清水の水場、登山ポストがある。それにしてもやたらと多い注意書きが、この山の事故の多さを暗示しているようで、改めて気を引き締める。「熊に注意」にはしまったとおもった。装備は万全と思っていたのだが、熊鈴を忘れていた。登山者が多いことを信じてスタートする。
0.5合目から登山道は新旧に分かれる。予備知識もなかったので、登りは新道、下りは旧道の選択とし、新道に歩を進める。新道は整備、道標が行き届いておりとても歩きやすい。多少の岩場もあり急坂もあるものの、鎖、ロープの類が必要なほどではない。地図から想像出来るとおり殆ど直登であり、確かに楽ではないが、一歩一歩が標高を稼いでいる実感があり、快い手応えのあるルートだ。振り返れば滝沢の町、そして姫神山の優美な姿が美しい。
七合目を過ぎるとハイマツ主体の低木となり、展望も開けるが、この日はこのあたりから雲の中に突入。八合目避難小屋に到着したとたん突風に見舞われる。見ると先着の方々がみな上着を着込み始めている。ここまでTシャツ1枚、汗だくで歩いてきた自分もそれに習って上着を1枚重ねて、山頂を目指す。
ここからお釜までは荒涼たる火山砂を歩くルートとなる。5日後に富士登山を控えた自分にとっては格好のシミュレートのように思われる。予定では1時間かけてお鉢巡りののち引き返す予定だった。しかし突風、視界不良で滑落の危険がありと判断し、山頂薬師岳は断念した。ここまで来て残念であるが、前日のアドバイス通りと言うこともあり、ムリをせず引き返すことにする。
当初の選択通り下山は旧道をとる。新道とは打って変わってきついガレ場をひたすら下る。整備された新道と比較して山道はかなり荒れており、道標も不十分。ただ眼下に目的のキャンプ場が見えるので道迷いの心配はないが、常に滑落の危険のある、要注意の山道。しかし豪快な崩れの景観はいかにも活火山である。
足、膝の筋肉をかなりケズられつつ無事下山。山頂こそ極めることが出来なかったが、充実感のある山行だった。全体の山行のレベルは地元の男体山と同程度かと思われたが、途中の天候の変化も含めてそれ以上のスケール感を感じさせる、魅力たっぷりの山だと思う。
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