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Yamareco

記録ID: 128084
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

【三鎮作戦 朶篌蟷魁效歪炭鄒錙

2011年08月11日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:06
距離
10.8km
登り
1,427m
下り
1,421m

コースタイム

8:54登山道入口-9:13 〇・五合目-9:20一合目-9:27二合目-9:32二・五合目-9:40新道三合目-9:49新道四合目-10:04新道五合目-10:22新道六合目-10:40新道七合目-10:48御成清水(八合目避難小屋)10:50-10:56八・五合目-11:01不動平-11:12御鉢取り付き-11:13九・五合目-11:26山頂-11:56岩手山神社奥社-12:01御鉢取り付き-12:14八・五合目-12:19八合目避難小屋-12:28七合目-12:53五合目-13:05四合目-13:15三合目-13:22二・五合目-13:27二合目-13:34一合目-13:42〇・五合目-13:57鬼又清水-14:00登山口
天候 ほぼ曇り。八合目以上強風。時折晴れ間。
過去天気図(気象庁) 2011年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
馬返し駐車場(多く駐車できる)
コース状況/
危険箇所等
道の状況:旧道より新道の方が歩きやすいと思われる(特に下り)。石がごろごろ。御鉢は体が飛ばされることはないと思うが身につけているもの等が飛ばされないよう注意。
登山ポスト:登山道入口にあり。
下山後の温泉:遠刈田温泉等が近くにある。
馬返し駐車場を出発。
2011年08月11日 08:54撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 8:54
馬返し駐車場を出発。
〇・五合目が新道と旧道の分岐。新道を行く。
2011年08月11日 09:13撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 9:13
〇・五合目が新道と旧道の分岐。新道を行く。
一合目。息子が母親に「憶測で物を言うんじゃねえ」と怒っていた。おそらく山行について。
2011年08月11日 09:20撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 9:20
一合目。息子が母親に「憶測で物を言うんじゃねえ」と怒っていた。おそらく山行について。
最初は木段等もある道。
2011年08月11日 09:24撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 9:24
最初は木段等もある道。
二合目
2011年08月11日 09:28撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 9:28
二合目
雲は多いが下界は見える
2011年08月11日 09:29撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 9:29
雲は多いが下界は見える
岩手山の花その1
2011年08月11日 09:30撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 9:30
岩手山の花その1
二・五合目
2011年08月11日 09:32撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 9:32
二・五合目
時折晴れる。
2011年08月11日 09:38撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 9:38
時折晴れる。
新道三合目
2011年08月11日 09:40撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 9:40
新道三合目
地面が濡れているので注意だ。
2011年08月11日 09:41撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 9:41
地面が濡れているので注意だ。
新道四合目
2011年08月11日 09:49撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 9:49
新道四合目
蛙様現る。
2011年08月11日 09:50撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 9:50
蛙様現る。
補助ロープが付いているのはここだけ。
2011年08月11日 09:52撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 9:52
補助ロープが付いているのはここだけ。
高層雲と低層雲
2011年08月11日 09:58撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 9:58
高層雲と低層雲
岩手山の花その2
2011年08月11日 09:59撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 9:59
岩手山の花その2
岩手山の花その3
2011年08月11日 10:00撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:00
岩手山の花その3
岩手山の花その4
2011年08月11日 10:02撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:02
岩手山の花その4
新道五合目
2011年08月11日 10:05撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:05
新道五合目
蝶々が花の蜜を吸っている。
2011年08月11日 10:10撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:10
蝶々が花の蜜を吸っている。
雲行きは快方に向かいつつあり。
2011年08月11日 10:18撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:18
雲行きは快方に向かいつつあり。
新道六合目
2011年08月11日 10:22撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:22
新道六合目
山と岩と岩手の草原。
2011年08月11日 10:24撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 10:24
山と岩と岩手の草原。
地面が砂っぽい所。
2011年08月11日 10:30撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 10:30
地面が砂っぽい所。
七合目から風が強くなりぬ。
2011年08月11日 10:40撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:40
七合目から風が強くなりぬ。
南無三!
2011年08月11日 10:41撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 10:41
南無三!
視界不良。
2011年08月11日 10:43撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 10:43
視界不良。
今のうちにエネルギー補給しておく。
2011年08月11日 10:47撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:47
今のうちにエネルギー補給しておく。
八合目避難小屋
2011年08月11日 10:48撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 10:48
八合目避難小屋
避難小屋前の御成清水
2011年08月11日 10:49撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:49
避難小屋前の御成清水
あと2km弱。
2011年08月11日 10:50撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:50
あと2km弱。
気を引き締め直し、一歩踏み出す。
2011年08月11日 10:50撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:50
気を引き締め直し、一歩踏み出す。
先行者発見。
2011年08月11日 10:53撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:53
先行者発見。
幻想的で美しい。
2011年08月11日 10:53撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 10:53
幻想的で美しい。
八・五合目
2011年08月11日 10:56撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 10:56
八・五合目
不動平避難小屋。この後雲で見えなくなる。
2011年08月11日 11:00撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:00
不動平避難小屋。この後雲で見えなくなる。
不動平
2011年08月11日 11:01撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 11:01
不動平
太陽ははっきりとは姿を見せないが、時折雲の薄い所から光が差し込む。
2011年08月11日 11:04撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:04
太陽ははっきりとは姿を見せないが、時折雲の薄い所から光が差し込む。
山頂方面を望む。
2011年08月11日 11:05撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:05
山頂方面を望む。
皆で登れば怖くない。
2011年08月11日 11:05撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:05
皆で登れば怖くない。
やや登りにくい。
2011年08月11日 11:09撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:09
やや登りにくい。
山頂域まであと少し。
2011年08月11日 11:10撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:10
山頂域まであと少し。
岩手山の花その5
2011年08月11日 11:10撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:10
岩手山の花その5
御鉢に到着。
2011年08月11日 11:12撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:12
御鉢に到着。
雪か?と思う間もなく白雲にかき消され見えなくなる。
2011年08月11日 11:12撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:12
雪か?と思う間もなく白雲にかき消され見えなくなる。
九・五合目
2011年08月11日 11:13撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 11:13
九・五合目
石仏が御鉢沿いに並んでいる。一つ一つ挨拶して進む。
2011年08月11日 11:14撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:14
石仏が御鉢沿いに並んでいる。一つ一つ挨拶して進む。
強風吹きすさぶ中、山頂到着。
2011年08月11日 11:31撮影 by  MOND, KDDI-SN
8/11 11:31
強風吹きすさぶ中、山頂到着。
下りで道が見えないのは危険。大変危険。
2011年08月11日 11:36撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:36
下りで道が見えないのは危険。大変危険。
雲が薄いときでこんな感じ。
2011年08月11日 11:38撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:38
雲が薄いときでこんな感じ。
岩手山の花その6
2011年08月11日 11:38撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:38
岩手山の花その6
晴れてるとすごい光景が眼前に現れるのだろうな。
2011年08月11日 11:39撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:39
晴れてるとすごい光景が眼前に現れるのだろうな。
ポケット地帯。風もない。
2011年08月11日 11:48撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:48
ポケット地帯。風もない。
岩手山の花その7
2011年08月11日 11:50撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:50
岩手山の花その7
削れているのがうっすらと見える。
2011年08月11日 11:50撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:50
削れているのがうっすらと見える。
岩手山の花その8
2011年08月11日 11:51撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:51
岩手山の花その8
一息つけるところがあってよかった。
2011年08月11日 11:51撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:51
一息つけるところがあってよかった。
この裏手が岩手山神社奥社。
2011年08月11日 11:53撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:53
この裏手が岩手山神社奥社。
御鉢の取り付き、入口部分に戻る。
2011年08月11日 11:59撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 11:59
御鉢の取り付き、入口部分に戻る。
私と同じく登っていた人々は引き返す形で戻ってきた。
2011年08月11日 12:03撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:03
私と同じく登っていた人々は引き返す形で戻ってきた。
雲が晴れてきた。
2011年08月11日 12:04撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:04
雲が晴れてきた。
下界までよく見える。
2011年08月11日 12:06撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:06
下界までよく見える。
八・五合目
2011年08月11日 12:14撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:14
八・五合目
来る時とは大違いの八合目避難小屋。
2011年08月11日 12:19撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:19
来る時とは大違いの八合目避難小屋。
山頂部分は相変わらずだが。
2011年08月11日 12:22撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:22
山頂部分は相変わらずだが。
岩手山の花その9
2011年08月11日 12:23撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:23
岩手山の花その9
往路の画像と比較されたい。
2011年08月11日 12:23撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:23
往路の画像と比較されたい。
山頂部分も見えるようになってきた。
2011年08月11日 12:24撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:24
山頂部分も見えるようになってきた。
赤茶けた土がむき出し。
2011年08月11日 12:26撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:26
赤茶けた土がむき出し。
火山は、良い。
2011年08月11日 12:26撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:26
火山は、良い。
雲は多いが、この後もっと減るだろう。
2011年08月11日 12:27撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:27
雲は多いが、この後もっと減るだろう。
岩手山の花その10
2011年08月11日 12:27撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:27
岩手山の花その10
七合目
2011年08月16日 11:51撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/16 11:51
七合目
この辺りまで来るとほとんど晴れ。
2011年08月11日 12:32撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:32
この辺りまで来るとほとんど晴れ。
右も、
2011年08月11日 12:32撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:32
右も、
左も
2011年08月11日 12:33撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:33
左も
手前もよい景色。
2011年08月11日 12:40撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:40
手前もよい景色。
キケンを逆さまに書くことはないだろうから、書いたのが転がり落ちたのだろう。
2011年08月11日 12:43撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:43
キケンを逆さまに書くことはないだろうから、書いたのが転がり落ちたのだろう。
旧道五合目
2011年08月11日 12:53撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 12:53
旧道五合目
旧道四合目
2011年08月11日 13:05撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:05
旧道四合目
七合目から三合目付近まで、ずっとこんな道。
2011年08月11日 13:05撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:05
七合目から三合目付近まで、ずっとこんな道。
旧道三合目
2011年08月11日 13:15撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:15
旧道三合目
トンボ様飛来。
2011年08月11日 13:15撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:15
トンボ様飛来。
道は相変わらず慎重を要する。
2011年08月11日 13:18撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:18
道は相変わらず慎重を要する。
二・五合目
2011年08月11日 13:22撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:22
二・五合目
二合目
2011年08月11日 13:27撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:27
二合目
一合目
2011年08月11日 13:34撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:34
一合目
同じく一合目
2011年08月11日 13:35撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:35
同じく一合目
狭い。
2011年08月11日 13:37撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:37
狭い。
桶の淵。桶の箍みたいなものか。
2011年08月11日 13:40撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:40
桶の淵。桶の箍みたいなものか。
〇・五合目
2011年08月11日 13:42撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:42
〇・五合目
改め所。今後、登山装備改め所みたいなのができるのは嫌だ。
2011年08月11日 13:49撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:49
改め所。今後、登山装備改め所みたいなのができるのは嫌だ。
お疲れさまでした。
2011年08月11日 13:53撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:53
お疲れさまでした。
行きと同じ登山口。右手登山ポスト。
2011年08月11日 13:56撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:56
行きと同じ登山口。右手登山ポスト。
鬼又清水。あまり冷たくない。
2011年08月11日 13:57撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 13:57
鬼又清水。あまり冷たくない。
無事任務完了。
2011年08月11日 14:00撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
8/11 14:00
無事任務完了。
撮影機器:

感想

以下、三日連続で山を歩き疲れたため、とりとめもなくなっていますがご容赦ください。

夏季休暇中に何をしようか考えた時にまず思い浮かんだのが東北の件である。マザーテレサの言うごとく、小さなことを大きな愛で行おうと。
そこで、岩手・宮城・福島の各県の代表的な山の頂から地鎮と鎮魂の祈りを捧げることとした。この思いつきは当初全く現実味を帯びておらず、いかなる手段で東北に行くのか、どの山に登るのか、登る順番等どういう予定で行くのかといったことを考えるのはずっと先送り。
岩手県だけは岩手山で即決だったので、とりあえず、岩手まで行って、その後のことは風の向くまま、気の向くままに臨機応変にやることにした。
ということで、決行直前に10日深夜東京発11日早朝盛岡着の高速バスと11日朝からのレンタカーを調達。東京発も10日にするか11日にするか、バスで行くか電車で行くか等々いろいろ悩んだのだが、遂に賽は投げられた。予約した以上やるしかない。

10日は仕事を早々に切り上げて家に帰り、身支度を整えて新宿へ。今回乗ったバスは足を伸ばせないのがつらい。
ろくに寝られないまま盛岡到着。駅前の松屋で朝食をとった後、岩手山麓の馬返しまで車をとばす。
隣が陸軍の駐屯地のため、兵隊さんが馬返し駐車場まで遠距離走している中を到着。他にも10台くらいとまっていただろうか。初日は天気が非常に危ぶまれ、行きの車中からも雲に覆われる山頂を確認していたのだが、他の登山者の装備や雲行きなどを勘案すると、雨具は念のため持ってきていたものの何とか持ちそうな感じがする。
もともと祈りを捧げる山行で雷雨でもなければ天気がどうだろうと決行する覚悟であったが、麓は晴れており最初から雨具を身に着けていくのも変なので、代わりにラッシュガードを着用。本来海の装備だが、使えるものは何でも使う。保温性を考慮して前日に買っておいたのだ。

駐車場から数分歩くとすぐに登山道入口に至る。最初は木段等が整備されており、また道も急でなく取り付きやすい。しかし、二合目辺りから傾斜が急になるとともに石や岩がごろごろした悪路になる。久しぶりの山歩ということもあり、なかなか骨が折れる。二合目以降、時折パラパラと雨が降ったようだが木々に守られて濡れることはない。また、降ってもすぐ止む。逆に太陽が時折顔を出す。空は雲に覆われているが開けた所からは直下の牧場や畑が見渡せる。

降れば晴れ 晴るれば雨の 山青し

雨で濡れている岩場を慎重に、山の花々や雲の下に何とか眺めることができる風景を楽しみながら歩く。
七合目辺りから風が強くなってきたためエネルギーを補給。しかし、この日は結局水分は多めに取ったが、あまり空腹感はなく固形物を口にしたのはこの時だけだった。風が強まると同時に視界も悪くなってきた。いよいよ雲の中だ。
私は基本的に天気が好い日しか山を歩かないので、途中で雲が出てきて、その中に入ってしまったということはあったが、雲がたちこめている中に自ら進んで入って行くというのは初めてである。感想としてはメルヒェン的で楽しかった。

八合目に避難小屋があり、その前に御成清水という山水がある。蛇口から常時水が出ているのだが、強風で時折30度〜40度程曲がる。本当に大丈夫かしらとも思ったのだが、岩手の大地を鎮めねばと思い歩を進めた。
天気が悪く平日であるにもかかわらず他にも登山者が子供連れも含めて三々五々と十数人は登っていた。不動平からの歩きにくい急な登りを先に行かせてもらって、ようやくお鉢に到達。
あれは雪か?と思ったものがあっという間に雲に覆われ見えなくなる。また風の強さが、それまでの比ではない。ビューではなく、ゴーッという感じだ。雨は降っていないのだが、サングラスには水滴が付き、服は濡れる。まるで空気のシャワーを浴びているが如し。しかし、ラッシュガードのおかげでそんなに寒くはなかった。風速がいったい何十mなのか皆目見当が付かないが慎重に腰を落としながら山頂を目指す。
時折陽光が雲を突き破って届き、目の前が灰色から真っ白に変わる。突風を時折止まってやり過ごし、お鉢に沿って安置されている石仏に挨拶しながら時間をかけて山頂に到達。山頂で岩手の大地が鎮まるよう祈る。
祈りを終えて、お鉢をぐるっと巡って帰ろうとしたのだが、雲が厚くて先の道がよくわからない。最初は山頂地蔵仏の右手側に行くのかと思ったが、GPSを確認すると地蔵仏の正面に進むのが正しい。下りは体が浮きそうな気がしたので登り以上に慎重に。岩陰に隠れて突風をやり過ごしながら下る。
途中、携帯を落とすというハプニングがあったものの、すぐに落としたことに気づき、取り戻すことができた。携帯が風で飛んでいったのではないかと思えるほどの強風だっただけに無いことに気が付いたときは血の気が若干引いてしまった。その苦難を乗り越えると、風のそんなに強くないポケット地帯に至る。ずっと稜線で緊張しっぱなしだったので、このような安らげる場所があるのはありがたい。
岩塊に矛の刺さっている箇所があるが、そこが岩手山神社奥社で、改めて祈りを捧げる。
再びお鉢の取り付きに戻ると、私の後からお鉢に登ってきた家族連れも稜線を降りてきていた。山頂まで行けたかどうかはわからないが、子供連れでお鉢巡りは危険だったと思う。引き返して正解だろう。
帰路は往路よりも雲が若干少なくなり、低い雲の合間から高層雲と青い空が垣間見える。眼下の景色もより明快だ。恐らく私の下山後は山頂にも晴れ間が生じたのではなかろうか。

往路が新道だったので復路は旧道を下る。この旧道は土砂崩れの後なんじゃないかと思えるようなガレ場下りで歩きにくく新道に比べると危険である。道を見つけるのに難儀する人もいるのではないかと思われる。七合目から三合目くらいまで辛い石ころの道。
二合目くらいから新道と旧道が合流。また歩きやすい道となる。
結局、幸いなことに雨に降られることも危難に遭うこともなく無事勤めを果たすことができた。初日がうまくいったことにより、後に続く宮城・福島における作戦の展望が開けたといえる。

都の東北   岩手の山に
聳ゆる頂   我らが故郷
我らが日頃の 抱負を知るや
進取の精神  人の独立
現世を忘れぬ 久遠の理想
輝く我らが  行く手を見よや
岩手 岩手 岩手 岩手
岩手 岩手 岩手

山行後、陸中一宮の駒形神社に参拝し、改めて祈りを捧げる。

〜とりとめもないが、おしまい〜

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