不老山・湯船山・三国山・大洞山
- GPS
- 06:49
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,779m
- 下り
- 915m
コースタイム
不老山 09:40-09:55
世附峠 10:10
樹下の二人 10:15-10:20
湯船山 11:30
明神峠 11:55
三国山 12:55-13:05
大洞山 13:45
立山 (?) 14:15
籠坂峠バス停 14:40
天候 | 曇り。三国山以降はほとんどガスの中。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR御殿場線 駿河小山駅 (帰り) 籠坂峠バス停 14:48-(富士急バス)-15:30 御殿場駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
不老山から先は、不老山〜三国山が神奈川と静岡の県境尾根、三国山〜籠坂峠が山梨と静岡の県境尾根です。 本当は不老山への登りも県境を歩きたかったのですが、岩田さんが2年前くらいに整備した県境尾根ルートの「不老の活路」が、なんと地元NPOによって封鎖されていて歩けないのです(その後再整備されたようで、何よりです)。 かといって、駿河小山駅〜不老山間で「山と高原地図」が赤線を引いている3本のルートは、いずれも長い林道歩きを伴うものばかりで、あまり魅力を感じません。 そこで、「ブルーガイドハイカー11 丹沢・箱根 日帰りハイキング」で紹介されている、林道開通前からある古くからのルートを選択しました。 信号のない箇所で国道246号線を渡るのが危険なため、現在はあまり薦められていないルートですが、休日の朝ならばほとんど交通量がなく、今回は何の問題もなく渡ることができています。 その後は不老山を越えてずっと先の三国山まで、ほとんど問題なく歩ける道が続きました。時には急な登り下りもありますが、特に危険な箇所は出てきません。 また、明神峠のすぐ先の分岐点に標識がなく、地図で方向を確認して進んだ以外には、迷いやすい所もなさそうでした。 もしも三国山の先のアザミ平から籠坂峠へ向かっていれば、最後まで分かりやすい道が続いていたはずです。 ただし今回はアザミ平の先で立山への寄り道をしたので、最後に落ち葉で不明瞭なルートを下ることになりました。 しかし、そこも分岐点で標識が案内していたルートなので、落ち葉の時期を外せば、もう少し分かりやすい道なのだろうと想像しています。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 ※GPS導入前なので、ルートは推測です。 |
感想
駿河小山駅から歩き始めて、富士見橋を渡った先の交差点では、信号を渡って右斜め前方の細い道に入ります。
坂を上がっていくと、やがて現れた岩田さんの最初の道標が、小川を渡った先で左折を示しているように読めたので、それに従ってみました。
ところがその左折点を含め、その後しばらく道標がなかったので、あるいは最初の道標のルートの見方を間違えていたのかもしれません。
道標がないばかりか、国道を渡る手前で道が途絶えて畑の中に出てしまったので、正規のルートを外しているのは確実でした。
それでも国道を渡った先でコンクリートで固められた道を登ると、その奥には明瞭な山道が続いていて、方角的にも問題なさそうなので構わず進んでいきます。
するとほどなく、右手から明瞭な山道が合わさってきました。やはりそちらの道が本来のルートだったようです。
以降は、登山地図にグレーの破線すら描かれていないのが不思議なくらい、明瞭な道が続いていきます。
はじめは細い谷の中を進んだり、道がえぐれたりしていますが、やがて尾根道に変わると、そこから先は歩きやすくなって、傾斜も緩やかで快適な道でした。
途中で一旦林道に出ますが、すぐ先に山道の続きがあって、あっという間に林道とはお別れです。
再び山道を歩き始めると、最初の分岐が「不老の活路」への閉ざされた入口のあるところでした。本当はロープで塞がれた向こう側から登って来たかったのですが...。
その先は県境尾根ルートで、上部へ行くに従って傾斜がきつくなっていきます。段差が大かったり足元が崩れやすかったりして、歩きにくい箇所も多くなりました。
なんとか南峰まで登り切ると、天気さえ良ければここで大きく展望が開けるところですが、今日は雲が多くて景色らしい景色は見られませんでした。
南峰からは僅かな距離で、樹林に囲まれてほとんど展望のない頂上に到着です。
ひと休みした後、不老山からは西へ向かいます。一気に200m以上を下って世附峠に出てから、少し登り返して「樹下の二人」に着きます。
ここは雰囲気も景色も良く、とても好きな場所です。さっきまで頂上で休んでいたばかりですが、この地に敬意を表してここでも少し休憩していきます。
その後は小刻みなアップダウンが続いて、悪沢峠や峰坂峠を相次いで通過します。
かなり進んで進路が南西に変わると、急傾斜に差し掛かかって長いトラロープが下がっています。
でもここは、足元が送電線巡視路で良く見るプラスチック材で階段状になっていて、ロープはおろか手を使うこともなく登り切りました。
そうして着いたピークが白クラノ頭で、そこで少し息を整えてから、さらに高度を上げて行くと湯船山に到着です。
湯船山の先では緩い下りが主体に変わります。その途中では明神山の脇を巻くように通過したはずなのですが、それがどこだかは分かりませんでした。
次第に車のエンジン音が近づいてきて、割と唐突に送電線鉄塔の所に出ると、すぐ下の道路に下りたところが明神峠です。
明神峠で道路を横断した先では、少しの間、車道によって登山道が分断されています。
そこに立つ岩田さんの道標では、
「道路が拡幅されているのは分かります。でもこれではあまりに歩行者への配慮がなさすぎます」
というメッセージとともに、歩行者が車道を歩かずに済むように、路肩堤に登る階段を作ってその上を通れるようにした上で、そこへの矢印が示されていました。
ボランティアでもここまで出来る人がいるというのに、行政にはそれが出来る人はいないらしい。私たちは一体何のためにそいつらに高い給料を払っているのでしょうか。
山道に復帰した後も、車道がすぐ近くを走っていて、しばらくするとその道路を再度横断します。
横断した先では山道が分岐していて、標識類もないので、進むべき方角を認識できていないと間違えやすいかもしれません。
そこは左手に延びる林道は不正解で、その道から右に入る形で、送電線巡視路のコース標がある斜面を登るのが正解でした。
その先では少々急な登りが続いて、やや傾斜が収まってからも、三国山までの間はほぼ登り一辺倒です。ここまで歩き続けてさらに300m以上も登りが続くのはやはり苦しい所でした。
なんとかたどり着いた頂上は、樹林の中にあって落ち着いた雰囲気の場所です。展望には恵まれませんが、元々朝から雲が多かったところへ、ここにきてガスが出始めていて、もし木々がなかったとしても、遠くの景色は見られなかったでしょう。
世附峠以降ここ三国山までは、その長い距離でたった3人と会っただけの、いたって静かな尾根歩きでした。
三国山を過ぎても、楢木山、大洞山と、さらに標高の高い所へと段階的に上がっていきます。
尾根を比較的忠実にたどるコースは、それら以外の小ピークも含めて、各ピークのたびに一旦下ってはまた登り返すというパターンの繰り返しです。
平坦な区間や下りではまだ快調に歩けるものの、登りの箇所では傾斜が緩やかだとしても相当にペースが落ちてきていて、スタミナとの勝負が始まりつつありました。
特に大洞山手前の鞍部からの登りは、標高差は100mほどで傾斜も穏やかなのですが、相当に苦しい思いをして、なんとか登り切っています。
本日最高地点の大洞山は、休憩用のベンチもなく、展望が開けている訳でもない(開けていたとしてもガスで何も見えなかったはずですが)、地味な地点でした。
しかも5人組のパーティーが先着していて休憩中だったので、軽く挨拶をして単に通過するだけにしています。
大洞山の先で1つ小さなコブを越えると、その先は緩やかな下りに変わります。平坦に開けた場所も多く、そういった箇所では歩道外を歩かないように植生保護のロープが張られていました。
「アザミ平」という標識の立つ地点が分岐点になっていて、そこからは「畑尾山・立山」の指示標に従って左手の斜面に取り付きます。
それなりに急な斜面ですが、そう長く続かないのが地形図から分かっていたので、もはや体力というよりは気力に任せて登るようでした。
次のピークが畑尾山ですが、標識類は何もなく、樹林の中にあって展望もない、面白味のないピークです。
畑尾山を越えて鞍部まで下ると、右手に籠坂峠への近道が分岐していて、それを示す標識も立っていました。立山までの往復後は、ここを下ることになります。
鞍部を直進して、もういくらの距離もないはずの立山を目指します。
やがて道が左に折れる地点で、左折を示す「←立山」という標識を見た後、その左方向に少し進んだところが、どうやら最高点のようでした。
でも周囲には標識が見当たりません。ここまでは立山への標識があったのに、目的地には何もないというのは変なので、しばらくウロウロしましたが、結局何も見つかりませんでした。
そこが最高点だということに確信がないこともあって、なんか釈然としませんが、バスの時間が迫っているので、あまり長居できずに折り返しています。
先程確認した、立山と畑尾山の間の鞍部から、籠坂峠への道に入ります。道はV字谷の底を通るようにして付けられていて、入口にあった標識を除けば途中での目印は一切ありませんでした。
しかも、ほかの季節であれば踏み跡を確認しつつ歩くことが可能かもしれませんが、今の季節は谷底に落ち葉が深く積もっていて、どこに道があるのかが全く分からなくなっています。
でも、地形図から、谷を辿っていけばやがて一般ルートにぶつかることが読み取れていたことと、谷底を外れて出ていく踏み跡も見られないようなので、信じて谷底を歩き続けます。
しばらく下っていくうちに、地形図で想像した通りに右手の尾根が相対的にどんどん低くなってきて、最後の最後で踏み跡に従って谷底を右に外れると、すぐに一般ルートにぶつかりました。
あとは明瞭な道を下るだけとなって、最後に墓地を抜ければ、すぐ先に籠坂峠のバス停がありました。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2007_10_12/mt2007_10_12.html#20071201
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