雲取山/奥多摩駅〜七ツ石小屋〜山頂〜三峯神社
- GPS
- 31:29
- 距離
- 29.5km
- 登り
- 2,723m
- 下り
- 1,992m
コースタイム
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 7:10
- 山行
- 7:08
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:54
天候 | 10/8 曇たまに晴上のほうはガス 10/9 すっきり晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東京都側:六ツ石山分岐から鷹ノ巣避難小屋を経てブナ坂までの巻道は道幅が狭く、一部に足元が悪い箇所や木道もあるので、通行には十分注意。 埼玉県側:前白岩の肩〜お清平まで急な下りのため足元注意。1箇所鎖場あり。 |
写真
感想
2017年の今年、標高2017mの雲取山がもてはやされていることは聞き知っていました。
雲取は大昔(20年くらい前)よく行っていたが、最近はとんとご無沙汰である。
久しぶりに登ってみるのも悪くはない。
どうせ登るのなら、2017年の今年のうちに登っておいたほうが話のネタになるというものだ。
先月予定していた山行を天候不良でキャンセルしてしまって、代わりに登った山もハイキング程度でどうも物足りなかった。
( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1259932.html )
穴埋めにはちょうどいいのではないか。
というわけで、この10月三連休は雲取行きに決定。
問題は「どのコースで登るか?」ということです。
以前に「三峯からピストン」「鴨沢〜七ツ石〜山頂〜三峯」の2つは経験があり、メジャーなルートで通っていないのは奥多摩駅からの石尾根と、三条の湯経由のコースくらい。
比べたら、まあ手っ取り早いのは石尾根のほうかな。バス代もかからないし。
かくして、朝7時に奥多摩駅に降り立ち、初めて歩く石尾根に突入したのでした。
最初は車道を登っていきますが、これが思いのほかしんどい。
車道なのにめちゃめちゃ登っていく。しかも結構長い。
40分ほどしてようやく登山口にたどり着きましたが、ここまでだけでもだいぶ体力を使った気がします。
登山道に入ってしばらくはまずまず気楽な登りで、「車道よりも歩きやすいな」と思うほどでしたが、次第に斜度が増してきて、ふうふう言いながら進んでいきます。
特に三ノ木戸山への登りは足元が悪く、粘土質の斜面で滑りやすくなっていて(ステップが切られていたので何とかなりましたが)、一苦労しながら通過。
また、この区間は集落方面へ下りていく分岐が思いのほか多かったのも印象的でした。まあこれは逆に言えば、登山口がたくさんあっていろんなところから入山できるということでもあるのでしょうけど。
私以外にもぽつぽつ歩いていた他の登山者たちの前になったり後ろになったりしながら、六ツ石山分岐を過ぎ、城山・鷹ノ巣山方面への分岐へ。
ここからは巻道を使える!
「こっちを通っていくのが山屋としてのあるべき姿じゃないかい?」と言わんばかりに尾根筋の方向を指し示す指導標は無視して、巻道へ直進。
今回の目的は尾根筋のピークをひとつひとつ全部通っていくことではないですからね。一番高いピークさえ踏めればそれだけでいいのだ!(あっ、言い訳だって言わないでー!)
しかしこの巻道、まあ考えてみれば当然なのですが、道幅は狭いし、谷の出合は木道になっているし、あまり安全に歩けるとは言いがたい区間でした。しかも完全に平坦じゃないし(これはまあ仕方ないか)。これから通るという人は気を付けてください。
それでも、アップダウンの大きい尾根道を通るよりはだいぶ時間と体力の節約になったはずで、途中の鷹ノ巣山避難小屋には目標コースタイムよりだいぶ早いペースで到着。
せっかくの小屋なので、じっくり休んでいきたいと思っていたのですが、折悪しくほぼ同時刻に団体が到着していて、小屋の中も外のテーブルもあっという間に埋まってしまい、仕方なく先を進むことにしました。ちぇっ!
鷹ノ巣山避難小屋からも巻道をずんずん進み、この調子なら当初計画の七ツ石小屋までではなく奥多摩小屋まで行けるか?と思っていたら、七ツ石小屋分岐手前の峰谷分岐のところでハイドレが空になってしまいました。
これはやはり七ツ石小屋までにしておけというお告げか?
まあ冗談はともかく、長い長い石尾根を歩いてきて(巻道ですが)、だいぶ疲れてきているので、やっぱり七ツ石小屋で泊まることにしようかな。
時計も14時を回るところで、時間的にもちょうどいいし。
かくして、七ツ石小屋に滑り込んだのが14時半のちょっと前だったのですが、すでにテン場はかなりの混雑ぶり。
なにしろ受付の際「今日は混雑するので、後から来る人がいればテントを移動してもらうかもしれません。なのでペグはまだ打たないでいてください」と小屋番さんに言われるほどだったので、何をかいわんやです。
連休だからというのもありますが、やっぱり「2017年→2017m!」という私と同じ考えの人が多いということなんでしょう。たぶん。
頑張って奥多摩小屋まで登っていったとしても、きっと同じような状況だったんだろうなあ。
ま、ここのテン場はコンパクトなぶん、水場もトイレも近くて便利なので、その意味では正解だったかもしれません。
というわけで一夜明けた2日目、いよいよ雲取山頂を目指して再スタート。
すぐブナ坂に出て、ここからは開けた尾根道を気分よく進んでいきます。
奥多摩小屋からはだいぶ人も増え(朝8時近くにもかかわらず相当な数のテントが残っていた。きっと前夜は大変なことになっていたはずだ)、小屋からピストンと思しき軽装の人たちに混ざって、どんどん北上。
天気も申し分なく、登りもさほどきつくなく(小雲取山の手前は結構しんどかったですが)、富士山などの眺望も楽しみながら、2時間ばかりで山頂に到着しました。
「2017」が入った山名標識もきっちり写真に収めて、満足満足。
目的は無事達したので、あとは下山するのみ。
東京側とは打って変わって人のいない埼玉側の道をずいずい下りていき、雲取山荘へ。
20年前は(言っちゃなんですが)薄暗い雰囲気の小屋で、明かりもランプだったはずですが、いつの間にかとても立派な小屋になっていて、軽くびっくり。
小屋の下のテン場は昔のままでしたけどね。
その後大ダワまでは快調でしたが、その先からは白岩山への登り返しになります。
なぜ下山するのにこんなに登らないといけないのか!と思うほどに登らされ、ようやく白岩山頂にたどり着いた頃にはもうへとへと。
そうか!東京側より人が少ないのはこの登り返しがあるからなのか!(たぶん違う)
その先は、山頂のすぐ下で突然道傍に現れたシカに足止めされたり、白岩山荘の荒廃ぶりに悲しさを覚えたり、前白岩山への再びの登り返しに憤慨したりした後で、前白岩の肩からの激烈な下りに突入。
雲取山頂から下っては登り返し、また下ってはまた登り返しが連続した後で、この下りはなかなか足腰に来るものがありました。
お清平に着くまでのヒザのすり減り具合といったら!
お清平からはまたほんのちょっと登り返しですが、ここはそれほど急ではなく、すぐに霧藻ヶ峰休憩所に到着。
小屋番さんがいたので少し話を聞くと、雲取山頂に立っていた「雲取山西暦二千十七年記念」の柱、あれって期間限定なんだそうですね。
国立公園内のため仮設物は1年しか置いておけないそうで(仮設物だったということも今回初めて知りましたが)、環境省による許可も1年限定なのだとか。
でもせっかく立てたものを1年でまた下ろしてしまうのはもったいないということで、来年以降も残しておけるよう、許可延長のために署名を募っているということでした。
どのくらい署名が集まれば環境省もウンというのかは分かりませんが、皆さんが喜ぶ結果になるといいですね。
さて霧藻ヶ峰からは下りの斜度もだいぶ緩やかになり、気も楽になりつつ歩いていきます。
休憩所の小屋番さんからは「(三峯まで)もう1時間ですよ」と言われていましたが、途中で一度休憩を入れたこともあって、登山口の三峯神社参道に出るまで1時間15分ほどかかりました。
何はともあれ、今回も無事に下山でき、先月キャンセルした山行の埋め合わせ&2017年に2017mの山へ登るという目的も達成。
20年ぶりの雲取は楽しくもなかなか手ごわいものでしたが、まあ全体的にはまずまずの山行になったと思います(疲れたけどね!)。
ところで、この流れでいけば来年は2018mの山に登らないといけないんですかね。そもそもそんな都合よく標高1m刻みで山が存在するのだろうか?
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