中房温泉〜燕岳〜表銀座〜喜作新道〜水俣乗越〜槍沢
- GPS
- 52:45
- 距離
- 28.1km
- 登り
- 1,869m
- 下り
- 1,795m
コースタイム
中房温泉11:00-11:42第一ベンチ11:47-12:15第二ベンチ(昼食)12:32-12:58第三ベンチ13:05-13:35富士見ベンチ13:40-14:07合戦小屋14:22-15:25燕山荘(幕営)16:17-16:47燕岳-17:33燕山荘(21:00就寝)
8/20(土):
3:00起床-燕山荘4:55-6:00大下りの頭06:07-7:50切通分岐点8:00-8:55大天井ヒュッテ(昼食)10:07-10:44ビックリ平-12:50ヒュッテ西岳(13:40〜16:30昼寝 19:00就寝)
8/21(日):
3:00起床-5:00ヒュッテ西岳(ヒュッテ西岳小屋泊メンバーと小屋で合流し下山と決定)7:17-8:17水俣乗越-9:13大曲-9:37ババ平-10:02槍沢ロッジ10:10-10:35横尾山荘(昼食・小屋泊メンバー合流)13:50-14:45徳沢園(ソフトクリーム)15:00-15:45明神館(21:30就寝)
天候 | 8/19(金)霧雨のち 午後晴れ 8/20(土)朝小雨徐々に本降り 8/21(日)朝のうち本降りのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
復路:8/21 15:45明神館宿泊-8/22上高地バスセンタ-14:00(貸切バス)-19:00三鷹駅北口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・喜作新道はストックがジャマになる |
写真
感想
この夏のメインイベント!槍ケ岳表銀座コース。
総勢17名が4つのチームに分かれ、槍ケ岳山荘で合流するのだ。
3泊4日表銀座小屋泊
3泊4日表銀座テント泊
2泊3日表銀座テント泊
2泊3日槍沢小屋泊
私は△忙臆辰靴拭
文ちゃん・前ちゃんの3人だ。
テントの荷物を担いで4日間まっとう出来るか不安で、ついにザックを買い替えちゃうほど。
去年の11月からすでに3回寝坊で遅刻しているので、3時にモーニングコールを頼み、目覚ましを2個セットし余裕をもって家を出発。駅につき切符を買う。新幹線の切符も買える黒っぽい券売機だ。行き先「松本」で検索。2系統あるらしい。
登山計画書を駅員さんに見せ、甲府経由の方を購入。券が吐き出されたそのとき携帯が鳴った。えっ?もしや電車の時間間違えた??と冷や汗。
電話に出ると、宮さんだった。同じ境なのに道の前にも後ろにも見えないから また寝てるんじゃないか?と心配して電話した とのこと‥。
すみません‥。ほんと、ご心配をおかけしまして‥。
そして電車に乗り込み´△10人が合流。そこで発覚。切符は松本までではなく、穂高まで買うことになっていたこと‥。
まーいいか。精算するか‥。
松本では40分の待ち合わせ。朝ごはんにサンドイッチとオニギリを食べていたが、ホームにある立ち食いそばを食べることにした。くきわさびが美味しかった。
穂高からはジャンボタクシーと普通のタクシーに分かれて中房温泉へ。途中サルの一弾と遭遇。赤ちゃんサルが親のお尻の上にしがみついている様が可愛らしかったな〜。
今年に入って初めてのサル。最近シカばっかり見てたもんな‥。
中房温泉につき、カッパを着る。タクシーの運転手さんの話では20日まで雨が残るそうだ‥。
11:00に登り始めた。30分置きにベンチがある というのは他の方のヤマレコから情報はget済み。第一ベンチには42分かかってしまった。が 次の第2ベンチには28分。ここで昼食となった。第1ベンチでもそうだったが、結構人がいる。10人位の高校生らしき一団は全員が寝られる大きなテントを持ってきたそうだ。
ヤバイ。燕山荘のテント場は30張分しかない。
この高校生より早く辿りつかねば!!
30分間の予定だったお昼を早く切り上げ、テントチームはここから別行動することになった。第3ベンチ・富士見ベンチと進んだが眺望はまるでない。雨もシトシト降っている‥。合戦小屋につき、有名なスイカを食べる。スイカ、うまい。甘くて冷たくてほとばしる。
そこからは1時間ほどで燕山荘だ。45分位登った時だろうか?ふと見上げた空が青いのに気づいた。ふり返ると山が見えた。ず〜っと真っ白い霧の中を歩いているとばかり思っていたのに‥
勇気100倍。一気にテンションがあがり、カッパを脱ぎ去った。
花々も色とりどりに咲き乱れ、雨に濡れた葉っぱが日差しの中でキラキラしている。「着いたぞ〜」と文ちゃんの声がした。テント場を見るとパラパラとテントが点在しているだけでまだまだ場所を選ぶ余地がある感じだ。
トイレと燕山荘の間に陣どり、明るい日差しの元テントを設営。
そして 360度を動画で撮ろうとしたら、ファイルFULL。????なに?結局ここまでの写真はパーになりSDカードはフォーマットされることになった‥。
残念‥
そこへ小屋泊チームが到着。
テントチームは1日目に燕岳に登る計画だ。
真っ白く浮かぶ岩。青い空。白い雲。山の緑も雲の流れで見えてきた。登りはじめてすぐ、登山道の両脇に張られたロープの向こうに可愛らしいピンクの花がうつむきがちに咲いていた。こんな砂利みたいな土地にこんな小さく可愛らしい花が咲いているなんて!!健気な子だね〜 と思っていると、「コマクサ」だね と。ほ〜、これがかの有名なコマクサなんだ〜。
一輪だけと思っていたコマクサだったが、よく見たら一面に咲いている。柔らかい色だ。そうこうしているとまたしても有名がイルカ岩が左手に見えた。ほんとイルカだ。一羽の鳥が道案内をするかのように上空を飛んでいく。どうやら岩燕らしい。様々な形をした岩の間を歩いて行く。遠くから眺めている岩は白くてツルツルしているように見えるが、実際には軽石みたいに擦ってしまったら皮膚がズル剥けになってしまいそうな質感だった。
空も山も岩も雲もコマクサも見るもの全てが輝いてものすごく感激した。
雨の中歩いて来て良かった。山を始めて良かった。軽いザックに買い換えて良かった。などなどいろいろな思いが交錯‥。いろいろ悩んだのがばかばかしくなる位清々しい。このままず〜っと見ていたい そんな気分にさせてくれる山だった。
降りていくと、イルカ岩のすぐ先に雷鳥が!!
初めての雷鳥。雨のなか登って来たご褒美♪
出来すぎじゃないか? と思えるくらいとても素晴らしい燕岳へのショートトリップでした。
一旦、燕山荘のサンテラスでみんなで生ビールで乾杯。
このテントチームの珍道中はすでに始まっていたのだ。
文ちゃんはシュラフを忘れ、前ちゃんは共同装備の食料を忘れた‥ 大丈夫だろうか??
そんな話をしてたら、小屋泊の人達がおにぎり4個・大福4個をくれて・インナーダウンを貸してくれた。
もし3人だけで小屋もないところだったら大変だったな。
テントに戻り焼きそばをつくる。前ちゃんはキャベツだけはしっかり持ってきていたのでベーコン・キャベツのソース焼きそばを食べることが出来た。
野菜があるとホッとするね。
小屋泊の人達が宴会をするというので、小屋の談話室に行った。別館というところで乾燥室がすぐ横にあった。ここでみんなで輪になって持ち寄ったツマミやお酒で楽しいひとときを過ごした。
21時前にはお開きとなりテントへ戻る。すぐに爆睡。
2日め。2:30くらいだろうか?雨音で目が覚めた。やがて他のテントも行動を始め、寝ていられなくなった。もともと3:00に起きて行動するつもりだったので3:00に起き、前日のおにぎりをほぐして温めた。もう一つのフライパンにはお湯を沸かしスープをつくる。前ちゃんは「食べるより寝たい」とスープだけ飲み、ごはんはラップに包んでいた。
外が雨のため荷物をまとめるにもテントの中でやるしかなく、時間がかかった。
2日めの予定はヒュッテ西岳まで。
ここはトマトが名物らしい。
スタートは下りだった。朝一番の登りはつらいから助かった〜 などと思っていたが、どうも体調が悪い。お腹も壊れ、力が入らないし、登りだけでなく平坦なところでも心臓がパクパクいっており遅れてしまう‥。
大天井ヒュッテについたときには親指側の手の甲の感覚がなくなっていた。
本当は大天井荘経由の予定だったが、眺望も望めないので大天井岳も登る気にならず、また時間も稼げるので大天井ヒュッテ経由としたが、それでも辛かった。
温かいお茶でも飲んで出発する予定だったが、降りしきる雨のなかお昼を作れるところもないだろうということで まだ9時過ぎだったがチャーハンのお昼となった。このごはんも前日にみんなにもらったおにぎりだ。
1時間12分も休んでしまった。前ちゃんはビン入の栄養ドリンクを飲んでいた。
ビン入??少しでも荷物を軽くしたい私には考えられなかったが、前ちゃんにとってはイザという時にすぐ効く液体の栄養ドリンクは必須だとのこと。いやいや、あなたはバテないでしょうが‥
そして出たくはなかったが、大天井を後にし、ヒュッテ西岳を目指した。大天井は風が強く、雨も強まってきた。
温かい飲み物を飲んだのに、手の感覚はちっとも戻らなかったため、不安を抱きながら一歩一歩交互に足を出すことだけに集中した。
途中赤岩岳辺りでまたしても雷鳥に遭遇。山の上にはサルの一団もいる。雷鳥は人間を警戒するような気配はまるでなく、登山道をヨチヨチあるいて行く。踏んじゃうからちょっと横にズレてよ‥ と言いたくなる程足元をよちよち。
それにしても、真っ赤なアイシャドーが地味な体に合っているね〜。
しばし 眺めていたが体の芯まで冷えているので 早く寝床におかえりよ〜 と頼みたくなってしまった‥。
この日、大天井もまき、東大天井もまき、赤岩もまき、西岳もまき ようやくたどり着いたヒュッテ西岳。
受付にある真っ赤なトマトもビールももはや私の興味の対象とはなっていない。
温まりたい‥
その一心。
テント場にはだれも居ない。
雨降るなか 3人で協力してテントを建てる。建ったと同時に「中に入っていい?」とねだり、入り込んだ。
濡れたカッパを脱ぎ、シャツを脱ぎ短パンを脱ぎCWXを脱ぎ、乾いたシャツ。ズボンを履く。その上にインナーダウン、ダウンパンツを履く。それでもまだ寒い。
お湯を沸かして 焼酎のお湯割りを作ってもらった。少しはマシになったが、手がまだしびれ、体は寒さで震えていた。
シュラフを取り出し、潜り込む。ようやく寒さがなくなった。でも暖かいとまではいかない‥。真昼間にこんなんでは、夜や明け方の寒さを考えると思いヤラレル‥
ずいぶん長いこと(2時間半以上?)昼寝をした。
ヒュッテのそばのトイレへ向かう。本降りの雨だったので素足にビーサン、上下ダウンの上にカッパ 傘といういでたちだ。
途中2箇所で足首まで届きそうな水たまりがあった。しかたなくそのままわたっていく。やっと温まったのに‥という気持ちがないわけではないが‥。
ヒュッテに近づくと小屋泊チームがいた。
顔色が悪い と言われたので 今日はバテバテでテントに入ってからも寒気がとれず、今日はみんなと飲めないと、申告した。
すると、トイレにお迎えが‥。
みんなのインナーダウンを集めたから‥とのこと。
ありがたく ダウンを借りてテントへと戻る。
この日は19時消灯。3人で睡眠導入剤を飲み眠ることにした。みんなに借りたダウンもあり寒くはなかった。
3日め。
朝はやっぱり雨だった。この日も一応3時に起き、焼いたイングリッシュマフィンに焼いた卵などを挟んで食べた。旨かった。
今日は登れそうもないので 下山しようと話がまとまった。
そのことを報告しがてら、小屋泊メンバーに会いに行った。
みんなも下山を選択しており、雨が小降りになるまで小屋でコーヒーでも飲んでくつろごうということだった。
テントチームもその輪へ‥。
そして槍沢チームとの連絡も取れ、明神館まで下山することになった。
徳沢園で15:00までに落ち合う約束だ。
テントチームはひと足先に下山開始。
水俣乗越までは団体さんの後ろを歩く。ペースもゆっくりだ。
ここで抜かさせてもらうと後は快調。
3人ということもあり団体さんはみな、「お先にどうぞ」と声をかけてくれた。
ひたすら下り、横尾山荘へ。
徳沢園集合とは言っていたが、きっと槍沢チームリーダーのかっちゃんは待ち構えているはず!と目を凝らすとやっぱりいた!!
となりにはちょこんとみゆきちゃんがいた。
槍沢チームは前日に横尾山荘を味わったとのことだったので 負けじとラーメンをオーダー。
やっぱり旨いな〜。
食事を終え、食堂内でカッパを乾かしながら待っていたが、待てど暮らせど本隊“匹来ない。
なにかあったのかとヤキモキし始めたころ、伝達班として2人がやってきた。
単に遅れているだけらしい‥。
ようやく 全員(の渋ちんだけは大天井から直接帰路につくといういうので‥別だが)揃った。
槍沢チームは徳沢園に泊まる予定にしていたらしいが、16人揃って明神館へ移動することになった。
途中、徳沢園でソフトクリームを舐めた。ここまで来ればあとは観光地?!
槍には登れなかったけど、無事帰って来れた!!という喜びというか安堵の気持ちが沸いてきた。
結局 この3日間 燕岳でしか太陽は拝んでいない。
表銀座意からの眺望も楽しんでいない。
‥ リベンジせねば‥
この商売上手な山に乾杯 ということで明神館での大宴会になったのであった。
商売上手な山!(笑)!!
今さらですが体調不良がどんなだったか実感しました。
よく頑張ったね〜。
リベンジいつにしましょうか!?(笑)
自分でも驚くほどの体調不良っぷりでした‥。予防出来るのかな???
槍 絶対リベンジしましょうね
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