市房山
- GPS
- 07:09
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 1,291m
- 下り
- 1,276m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
GWの山開き以来の市房山でした。
宮崎の西米良村からいつも登りますが、
久しぶりの熊本側からの市房です。
このルート、ちょうど三年ぶりでした。
三合目から上がれる事は知ってますが、やはり一合目から歩きたいので、キャンプ場からのスタートです。
で、ぼーっとしてまして、登山口の脇にある縦走路へと入っていきました。
渡渉を二回終えた所で、あれ、違うぞと気づいたのですが、引き返すのも面倒だし、右に右にと歩いていけば合流できるはずと、たかをくくって先に進みます。
鹿ネットが左右をさえぎり、導かれるように道は左へ左へと続いており、こりゃ無理かなあと思った時にはずいぶんと進んでいました。
鹿ネットをくぐり、沢を超え支尾根を横切る事を数回くりかえさないと戻れないとやっと悟り、来た道を素直に引き返します。
一旦登山口にもどってから、
よっしゃ。再スタート。
鳥居をくぐって仕切りなおしとなりました。
一時間のロスです…。
誰もいない登山道。市房の大きな杉が迎えてくれます。
遠くから沢の音が聞こえ、鳥の声。苔むした木々。
こんな自分でも荘厳な気持ちへと変えてくれます。
観光色の強い屋久島とはまた違った趣きです。
八丁坂の石段を滑らないように注意して登り、
呼吸の乱れをだましだまし整えつつ進むと、
ようやく四合目の市房神社。
ここで小休止。いまだ誰にも会わないままです。
ここから先は、少し気合を入れないといけない区間です。丸太のステップが老朽化していて、外れていたり、腐食していたりで、万全の信頼を置いて足をのせるわけにはいかないわけでして。
すでにかなりの巻き道ができており、ほとんどの登山者が丸太の階段を使わないのです。
とはいえ登山道保護、浸食ストップのためには、なるべく丸太のステップを使うべきでもあり、微妙な判断が七合目あたりまで続くのです。この折り合いがムツカシイ。
途中の、あきらかにシンボリックな岩。五合目展望所のプレートマップには、佛岩と書いてありました。なるほど奇妙な形で屹立しています。
馬の背とあった六合目の岩の尾根。
水の出ていない水飲み場…。
きつい登りですが、いくつかの見どころ、休憩ポイントがあるので、マイペースで登っていけます。
ヒメシャラの林を超えると、ようやく頂上へと続く稜線が、上のほうに見え隠れしてきます。
たとえ、稜線に出たとしてもけして楽な道ではないのですが、それでも気持ちは、ああ見えた。となるわけです。あそこまで出たら休憩しよう。そう思うと、力もわきます。いつのまにか雲もなくなり、青い青い空が頭上に広がっています。
陽のさした真っすぐな稜線の道は、とても暖かそうですが、立ち止まると風に吹かれてすぐに寒くなります。さえぎるものがないのです。
前回ここを歩いた時は、ガスの中強風にふかれつつ、寒さにロボットのようにギコギコと歩いたのを思い出しました。
それにくらべれば今回は、青い空と、少しだけ冷たい風なので、気持ちよく歩けます。
目の前に山頂らしい丘が見えてきました。
しかし、ここからは本当の山頂はみえません。あの丘は思ったよりも大きいふくらみの丘なので、頂上が隠れています。
だから、見えているその部分を頂上と勘違いして、残り少ないエネルギーをブーストさせて張り切っちゃうと、ガックリきます。過去の経験が役に立ったのか、ダラダラとつづく登りも、そこまで苦も無く登れました。
そしてやっと頂上です。
何組かのグループが楽し気にお昼をとっています。
遠く雲の上にぽっかりと、霧島連山の高千穂の峰と韓国岳が青空の下にはっきりと見てとれます。
眼下には市房ダムが水をたたえており、山頂からのご褒美をたくさんいただけます。
風をさけて腰をおろし、ポカポカ陽気の中、
グーグー鳴る腹の虫をなだめるようにお昼をいただきました。
小一時間ほどすごして、あとは下山です。
ゆっくりゆっくり。滑らないように慎重に足を置きながら下ります。
やはり下りです、太ももに徐々に来はじめました。
若干ヨタヨタ気味になりつつも、なんとか登山口まで。いい感じで疲労を感じつつ、帰宅の途につきました。
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