初冬の蓼科山に手こずり天狗岳から霧ヶ峰&美ヶ原に転進
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- GPS
- 72:22
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,050m
- 下り
- 1,029m
コースタイム
- 山行
- 7:04
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 8:27
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、蓼科山登山口にあり。登山路は3〜5僂寮兩磴あり、今後積雪が解けて凍ると岩が滑り易くなるので、注意が必要。蓼科山山頂は、氷点下13〜15度くらいで更に森林限界を超えると強風が吹くため、体感温度は更に低くなるので、防寒対策をしっかりしていく必要がある。 |
写真
装備
個人装備 |
ゴーグル
ネックウォーマー
オーバー手袋
軽アイゼン
シェラフ
マット
枕
テントシューズ
サンダル
ダウンオーバーズボン
ダウン上着
|
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共同装備 |
テント
フライ&ポール&ペグ
テントマット
コンロ
ボンベ
まな板
コッヘル
お玉&しゃもじ
皿
器
割りばし
ペーパータオル
ラジオ
ツエルト
食料
|
感想
M山岳会のレベルアップ山行の当初計画は、南八ヶ岳の赤岳&横岳登山だったが、11月19日〜20日の前の天候が悪く、真冬並みの寒波が入るとの予報だったため、北八ヶ岳の蓼科山&天狗岳登山の計画に変更された。
19日は、蓼科山に登った後、渋の湯から黒百合平にのぼり、テント泊の予定だった。
7時に蓼科山登山口の女乃神茶屋の駐車場に到着し、アタックザックで蓼科山を目指した。前日に降雪があり、さらさらの粉雪が登山路に3h度積もっており、一面が冬景色になっていた。
蓼科山への登山路は、最初はカラマツ林の中の笹薮の中を進み、やがて急な岩がゴロゴロする登山路に変わり、登山路の林相も米栂やシラビソにダテカンバが混じる針葉樹林帯に変わっていく。岩の表面に雪が着いているため、慎重に登ると、上空には八ヶ岳ブルーの青空ものぞいていた。ただし、南八ヶ岳の方面は、編笠岳と権現岳は見えているもの、赤岳や横岳は雪雲の中だった。のぼってきた登山路を振り返ると、南アルプスの仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山は、奇麗に見えていた。
幸徳平を過ぎると、更に急な登りとなり、積雪量も5冂に増えていた。やがて、森林限界を過ぎ、岩稜帯のトラバースになると、風が一気に強まり、氷点下10度以下の気温に10数m/sの風が加わり、体感温度は氷点下15度程度の真冬並みの条件だった。
10:19に蓼科山山頂に到達したが、寒さが半端でないため、記念撮影をして蓼科山頂ヒュッテの小屋陰に避難し、昼食休憩をとった。この頃になると、空は、鉛色の空に変わり、先程まで見えていた南アルプスや南八ヶ岳の山々も雪雲の中に隠れてしまった。
10:50に下山を開始し、2120m地点まで降りてくると、周囲の樹林帯が風を遮ってくれることもあり、体感温度はかなり温かくなった。登りの時は、3人の登山者としか会わなかったが、下ってくると、何組みかのパーティーとすれ違った。下りのほうが、滑り易いため、慎重にくだり、12:50に登山口に帰着した。
当初の計画では、無雪期の登山を想定しており、もっと早く下山できるとみていたが、完全な冬山になっており、装備も冬山登山用の冬靴等を履いていなかったため、黒百合平〜天狗岳の厳しい条件を考え、黒百合平でのテント泊をあきらめ、車山&美ヶ原を散策するプランに変更した。
まだ時間が早いため、ビーナスラインで車山登山口の車山肩に移動し、13:40から車山山頂を目指した。車山は、風を遮るものがないため、風が冷たくて防寒着を着ていても肌に風が刺さるような痛さを感じた。14:12に車山山頂に到達した。この頃になると、午前中に登ってきた蓼科山の雲が取れ、真っ白くなった奇麗な山体が存在感を見せていた。この頃になると、南八ヶ岳の山々の頂も姿を見せていた。しかし、風による寒さが半端でないため、14:30に下山を開始し、15:05に車山肩に下山した。
この日は、テント泊の予定だったため、風の影響が少ない場所として、蓼科山登山口の駐車場に戻ることとし、駐車場にテントを設営し、テント泊を行った。夜中に目覚めると、奇麗な星空が拡がっていた。
翌朝6時前まで星が見えたが、徐々に雲が拡がり、曇り空になってしまった。朝食をゆっくり済ませ、テントを片付け、6:50に美ヶ原を目指して出発した。ビーナスラインの富士見展望台に来ると、高曇りながら、八ヶ岳の峰々や富士山、南アルプスの山並みがくっきりと見えた。ただし、中央アルプスおよび北アルプスは、雪雲に覆われていた。
ビーナスラインは、ところどころ雪面になっており、部分的に凍結個所もあった。ビーナスラインは、11/22から通行止めになると書かれており、最後のビーナスラインの走行だった。8:10に山本小屋ふる里館に着いたが、ふる里館は既に冬季休業に入っていた。
8:19にふる里館前駐車場を出発し、牧場内の道路を進み、美しの塔、塩くれ場を通過し、アルプス展望ルートで王ヶ頭を目指した。展望ルートは、崖下から冷たい風が吹き上げており、ところどころ10儖幣紊凌瓩溜まりになっていたが、トレースがあったため、特に歩行に支障はなかった。
9:30に王ヶ頭に到達し、記念撮影をしてから、王ヶ頭ホテル前で熱い甘酒で休憩をとった。帰路は、平坦な台地上の道路歩きだったが、展望ルートのような風が無かったため、歩きやすかった。10:30にふる里館に帰着した。東京への帰路、諏訪SAの温泉で山登りの汗を流し、帰路についた。
11月の高山は、一旦冬型の気圧配置になると、真冬並みの雪山になるということを再認識させられた山行だった。今回も、テント泊時の防寒対策は講じていったものの、登山靴は冬靴でなかったため、足の指先が冷たくて参った。やはり、この時期の高山の登山では、本格的な冬山登山の支度をしていくべきだったと反省した。しかし、良い経験になった。
コメント
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まだ寒さに対する心構えができていないせいか、「よくこんな寒そうな所に行くもんだ!!」状態です。シーズンに入っちゃえば「楽しそう〜」になるんですが。とにかく寒そうな山行ご苦労様でした。T先輩のアウタージャケットの色がいつものと違うんですが、新しいんですかね?いよいよ、益々やる気が満ち満ちてきたのでしょうか?頼もしい限りですね!!
さぁ冬山に向かって準備しなくちゃ!!ですね。MATUSANとどこか新雪のラッセルしにいきたいですね。TZ仙人も交えて・・・。なおプロフィール写真が我が家の愛犬 長輔(チョウスケ)の雪山姿に変わりました。
mmakiraさん、今回の計画を立てた時は、雪山登山ではなく、無雪期の赤岳&横岳登山を目指すという企画だったんですが、丁度真冬並みの寒波が入ったため、難度を落として蓼科山と天狗岳の登山に変更しました。
しかし、蓼科山の登山口に着くと、すっかり冬山になっており、登山口でもさらさらの粉雪が3兩僂發辰討り、温度計は氷点下8度、山頂に登ると風もあり、体感温度は氷点下15度程度、正に冬山でした。衣服は防寒具を着こむと大丈夫だったのですが、靴が冬靴ではなかったため、足指が冷たく、下手をすると凍傷になるのではないかという位の寒さでした。また、登山路には雪が積もっているため、慎重に下りたため下山に時間を要し、計画変更を余儀なくされたというところです。
T先輩は、アウター&スパッツもこれまでと違うものになっており、益々パワーアップされております。頼りになる先輩です。
mmakiraさんのプロフィール写真の長輔ちゃん、可愛いですね。長輔ちゃんのプロフィールをもっと教えてください。
長輔のプロフィールですね。ダックスフント、雄、5才 家の婆様の愛犬、 生後半年でケガして我が家に預けられる。家業が商売屋なので生き物は飼うなという家訓があり、よそに譲るつもりでしたが、一番嫌うだろうと思ったおばあ様がなついちゃって、飼うことになりました。一応血統書付きなんですが、カーニーヘンダックスという触れ込みでしたが、家の婆様の愛情が豊かすぎたのか、ぐんぐん生長ミニチュアダックスをも超えてしまい、ただのダックスフントになっちゃいました。娘いわくタダックスチョウ(ただのダックスフント長輔の略)!!冬はイノシシを追いかけて山を14kmも駆け回り、夏は海岸をウロウロ這いずり回りとなかなかワイルドな愛犬です。ヘルニアが心配な犬種なんですが、飼い主が犬だって鍛えりゃ強くなるとばかりに、野に山に放すのでワイルドになっちゃいました。でもお座敷では婆様やY子さんのひざにはいりヌクヌクしとります。写真は地元の八高山で大雪の時登り、長輔も雪で大喜びで駆け回ってました。また、山にも連れてく時がありますのでよろしくお願い致します。以上です。
mmakiraさん、長輔くんのプロフィール情報、ありがとうございます。冬には、猪を追いかけまわすなんて凄いですね。でも、鬼軍曹のしつけで、ワイルドになったとのこと、納得しました。
また、長輔くんに会える日を楽しみにしております。
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