ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1317272
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

初冬の蓼科山に手こずり天狗岳から霧ヶ峰&美ヶ原に転進

2017年11月19日(日) ~ 2017年11月20日(月)
 - 拍手
matusan その他5人
GPS
72:22
距離
17.2km
登り
1,050m
下り
1,029m

コースタイム

1日目
山行
7:04
休憩
1:23
合計
8:27
8:43
8:43
15
8:58
8:58
81
10:19
10:21
4
10:25
10:50
45
11:35
11:35
17
11:52
12:00
50
13:30
13:35
5
13:40
13:40
32
車山肩
14:12
14:30
35
15:05
15:10
30
車山肩
15:40
女乃神茶屋・蓼科山登山口
2日目
山行
3:00
休憩
0:40
合計
3:40
6:50
30
女乃神茶屋・蓼科山登山口
7:20
7:25
45
8:10
8:20
10
山本小屋ふる里館
8:30
8:33
7
美しの塔
8:40
8:40
7
塩くれ場
8:47
8:48
17
百曲り園地
9:05
9:06
24
烏帽子岩
9:30
9:50
20
10:10
10:10
20
10:30
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
諏訪ICより蓼科山登山口(女乃神茶屋)へ移動
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは、蓼科山登山口にあり。登山路は3〜5僂寮兩磴あり、今後積雪が解けて凍ると岩が滑り易くなるので、注意が必要。蓼科山山頂は、氷点下13〜15度くらいで更に森林限界を超えると強風が吹くため、体感温度は更に低くなるので、防寒対策をしっかりしていく必要がある。
蓼科山登山口にて登山の準備
2017年11月19日 07:21撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 7:21
蓼科山登山口にて登山の準備
前日に降った新雪が登山道を冬景色に変えていた
2017年11月19日 07:38撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 7:38
前日に降った新雪が登山道を冬景色に変えていた
この辺りの積雪は3冂度、サラサラの粉雪だった
2017年11月19日 07:39撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 7:39
この辺りの積雪は3冂度、サラサラの粉雪だった
カラマツ林も雪化粧
2017年11月19日 07:57撮影 by  iPhone 6, Apple
1
11/19 7:57
カラマツ林も雪化粧
カラマツ林からシラビソの林の中の登り道になる
2017年11月19日 08:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 8:12
カラマツ林からシラビソの林の中の登り道になる
石の上にも新雪が積もっており、滑り易い
2017年11月19日 08:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 8:21
石の上にも新雪が積もっており、滑り易い
後方を振り返ると青空ものぞいている
2017年11月19日 08:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 8:21
後方を振り返ると青空ものぞいている
2017年11月19日 08:25撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 8:25
空は晴れているが、北部南アルプスの峰々には、ガスが掛かっている
2017年11月19日 08:29撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/19 8:29
空は晴れているが、北部南アルプスの峰々には、ガスが掛かっている
ガスが晴れた北部南アルプス、左から鳳凰三山、北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳がくっきり見えた
2017年11月19日 08:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 8:43
ガスが晴れた北部南アルプス、左から鳳凰三山、北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳がくっきり見えた
蓼科山南西(2120m)
2017年11月19日 08:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/19 8:43
蓼科山南西(2120m)
平坦な登山路を進む
2017年11月19日 08:49撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 8:49
平坦な登山路を進む
上空には八ヶ岳ブルーが拡がる
2017年11月19日 08:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/19 8:52
上空には八ヶ岳ブルーが拡がる
幸徳平の標柱を通過
2017年11月19日 08:58撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/19 8:58
幸徳平の標柱を通過
南八ヶ岳の峰々は雪雲がかかっている
2017年11月19日 09:05撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 9:05
南八ヶ岳の峰々は雪雲がかかっている
縞枯帯を通過
2017年11月19日 09:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 9:43
縞枯帯を通過
先程まで晴れていた南アルプス方面もガスの中
2017年11月19日 09:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 9:43
先程まで晴れていた南アルプス方面もガスの中
いよいよ森林限界を通過し、最後の登りになる
2017年11月19日 09:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/19 9:53
いよいよ森林限界を通過し、最後の登りになる
森林限界を過ぎると、急に風が強まり、3点確保で慎重に登る
2017年11月19日 09:57撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 9:57
森林限界を過ぎると、急に風が強まり、3点確保で慎重に登る
後方の麓もガスに覆われている
2017年11月19日 09:57撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 9:57
後方の麓もガスに覆われている
蓼科山山頂に到達
2017年11月19日 10:13撮影 by  iPhone 6, Apple
2
11/19 10:13
蓼科山山頂に到達
蓼科山山頂にて
2017年11月19日 10:13撮影 by  iPhone 6, Apple
4
11/19 10:13
蓼科山山頂にて
蓼科山山頂の寒々とした光景
2017年11月19日 10:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/19 10:19
蓼科山山頂の寒々とした光景
北横岳が辛うじて見えている
2017年11月19日 10:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 10:19
北横岳が辛うじて見えている
あまりの寒さに記念撮影をして蓼科山荘ヒュッテに移動する
2017年11月19日 10:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 10:19
あまりの寒さに記念撮影をして蓼科山荘ヒュッテに移動する
蓼科山山頂とお別れ
2017年11月19日 10:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/19 10:19
蓼科山山頂とお別れ
蓼科山頂ヒュッテの陰で昼食休憩
2017年11月19日 10:23撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
11/19 10:23
蓼科山頂ヒュッテの陰で昼食休憩
ヒュッテ横の案内板
2017年11月19日 10:23撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 10:23
ヒュッテ横の案内板
車山がスポットライトを浴びている
2017年11月19日 10:59撮影 by  iPhone 6, Apple
6
11/19 10:59
車山がスポットライトを浴びている
諏訪&岡谷市街の後方の南アルプスは雪雲がかかっている
2017年11月19日 10:59撮影 by  iPhone 6, Apple
1
11/19 10:59
諏訪&岡谷市街の後方の南アルプスは雪雲がかかっている
霧氷
2017年11月19日 11:02撮影 by  iPhone 6, Apple
1
11/19 11:02
霧氷
下ってきた登山道を振り返る
2017年11月19日 11:03撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 11:03
下ってきた登山道を振り返る
幸徳平の標柱を通過
2017年11月19日 11:35撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 11:35
幸徳平の標柱を通過
2120mの標柱まで降りてくると、寒さも和らいできたため、小休止
2017年11月19日 11:49撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 11:49
2120mの標柱まで降りてくると、寒さも和らいできたため、小休止
南八ヶ岳の編笠岳、権現岳、阿弥陀岳が姿を見せてくれた。
2017年11月19日 11:55撮影 by  iPhone 6, Apple
1
11/19 11:55
南八ヶ岳の編笠岳、権現岳、阿弥陀岳が姿を見せてくれた。
カラマツ林の中の笹薮の登山路まで降りてきた
2017年11月19日 12:19撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 12:19
カラマツ林の中の笹薮の登山路まで降りてきた
登山口のそばにある女乃神茶屋
2017年11月19日 12:47撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 12:47
登山口のそばにある女乃神茶屋
登山口の駐車場に帰還
2017年11月19日 12:49撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 12:49
登山口の駐車場に帰還
当初の計画では、天狗岳に登るため、渋の湯から黒百合ヒュッテに登る予定だったが、蓼科山の雪の状況から、完全な冬支度が必要と判断され、時間的にも装備面からも厳しいため、計画変更し、目的地を霧ヶ峰&美ヶ原に変更し、車山を目指す。ビーナスラインから登ってきた蓼科山を望む
2017年11月19日 13:27撮影 by  iPhone 6, Apple
2
11/19 13:27
当初の計画では、天狗岳に登るため、渋の湯から黒百合ヒュッテに登る予定だったが、蓼科山の雪の状況から、完全な冬支度が必要と判断され、時間的にも装備面からも厳しいため、計画変更し、目的地を霧ヶ峰&美ヶ原に変更し、車山を目指す。ビーナスラインから登ってきた蓼科山を望む
八ヶ岳の赤岳〜横岳〜硫黄岳には、雪雲がかかっていた。
2017年11月19日 13:27撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 13:27
八ヶ岳の赤岳〜横岳〜硫黄岳には、雪雲がかかっていた。
富士山は、雲がかかっているものの、山容を確認できた
2017年11月19日 13:27撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 13:27
富士山は、雲がかかっているものの、山容を確認できた
北八ヶ岳の北横岳、縞枯岳、茶臼岳が姿を見せてくれた
2017年11月19日 13:27撮影 by  iPhone 6, Apple
1
11/19 13:27
北八ヶ岳の北横岳、縞枯岳、茶臼岳が姿を見せてくれた
車山肩から車山を目指す
2017年11月19日 13:40撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 13:40
車山肩から車山を目指す
車山山頂の気象レーダードームが見えてきた
2017年11月19日 14:10撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 14:10
車山山頂の気象レーダードームが見えてきた
車山山頂の気象レーダー
2017年11月19日 14:12撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 14:12
車山山頂の気象レーダー
車山山頂
2017年11月19日 14:12撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 14:12
車山山頂
車山山頂にて
2017年11月19日 14:13撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 14:13
車山山頂にて
美ヶ原方面の視界は良好
2017年11月19日 14:13撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 14:13
美ヶ原方面の視界は良好
蓼科山を望む
2017年11月19日 14:19撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 14:19
蓼科山を望む
車山神社の御柱
2017年11月19日 14:20撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 14:20
車山神社の御柱
車山神社の鳥居の奥には、富士山が望まれる
2017年11月19日 14:23撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 14:23
車山神社の鳥居の奥には、富士山が望まれる
車山肩に帰還
2017年11月19日 15:05撮影 by  iPhone 6, Apple
11/19 15:05
車山肩に帰還
車山肩から蓼科山登山口駐車場に戻り、幕営
車山肩から蓼科山登山口駐車場に戻り、幕営
ビーナスラインの富士見駐車場から南アルプスの鳳凰三山、甲斐駒、北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳を望む
2017年11月20日 07:17撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 7:17
ビーナスラインの富士見駐車場から南アルプスの鳳凰三山、甲斐駒、北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳を望む
富士見駐車場より中央アルプスを見ると、雪雲がかかっている
2017年11月20日 07:17撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 7:17
富士見駐車場より中央アルプスを見ると、雪雲がかかっている
北アルプスも雪雲の中
2017年11月20日 07:21撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 7:21
北アルプスも雪雲の中
ビーナスラインの展望台よりの上信越の浅間山〜四阿山&根子岳の眺望
2017年11月20日 07:50撮影 by  iPhone 6, Apple
1
11/20 7:50
ビーナスラインの展望台よりの上信越の浅間山〜四阿山&根子岳の眺望
先月登った四阿山&根子岳をズームアップ
2017年11月20日 07:50撮影 by  iPhone 6, Apple
1
11/20 7:50
先月登った四阿山&根子岳をズームアップ
これから行く美ヶ原の王ヶ頭の鉄塔群を望む
2017年11月20日 07:50撮影 by  iPhone 6, Apple
1
11/20 7:50
これから行く美ヶ原の王ヶ頭の鉄塔群を望む
山本小屋ふる里館は既に冬季休業、王ヶ頭目指して出発
2017年11月20日 08:19撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 8:19
山本小屋ふる里館は既に冬季休業、王ヶ頭目指して出発
先々月歩いた時は、牛がほうぼくされていたが、いまは牛の姿はない
2017年11月20日 08:22撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 8:22
先々月歩いた時は、牛がほうぼくされていたが、いまは牛の姿はない
美しの塔で鐘を鳴らすも、もの悲しい
2017年11月20日 08:31撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 8:31
美しの塔で鐘を鳴らすも、もの悲しい
八ヶ岳&蓼科山には、雲がかかっていた
2017年11月20日 08:33撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 8:33
八ヶ岳&蓼科山には、雲がかかっていた
塩くれ場の案内板、11月〜4月は冬季閉鎖中の表示
2017年11月20日 08:39撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 8:39
塩くれ場の案内板、11月〜4月は冬季閉鎖中の表示
百曲り園地
2017年11月20日 08:47撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 8:47
百曲り園地
アルプス展望コースを進む
2017年11月20日 08:48撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 8:48
アルプス展望コースを進む
鉢伏山を望む
2017年11月20日 08:48撮影 by  iPhone 6, Apple
2
11/20 8:48
鉢伏山を望む
王ヶ頭はまだかなり先
2017年11月20日 08:52撮影 by  iPhone 6, Apple
1
11/20 8:52
王ヶ頭はまだかなり先
烏帽子岩
2017年11月20日 09:05撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 9:05
烏帽子岩
三城、王ヶ鼻、王ヶ頭の分岐に到達、ここから右折して王ヶ頭に登る
2017年11月20日 09:25撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 9:25
三城、王ヶ鼻、王ヶ頭の分岐に到達、ここから右折して王ヶ頭に登る
王ヶ頭の鉄塔群が近づいてきた
2017年11月20日 09:30撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 9:30
王ヶ頭の鉄塔群が近づいてきた
王ヶ頭に到着
2017年11月20日 09:31撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 9:31
王ヶ頭に到着
王ヶ頭で記念撮影
2017年11月20日 09:36撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 9:36
王ヶ頭で記念撮影
上信越の山々、飯綱山、高妻山、戸隠山。戸隠山の奥の白い山は火打山?
2017年11月20日 09:51撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 9:51
上信越の山々、飯綱山、高妻山、戸隠山。戸隠山の奥の白い山は火打山?
根子岳&四阿山
2017年11月20日 09:53撮影 by  iPhone 6, Apple
2
11/20 9:53
根子岳&四阿山
山本小屋ふる里館の駐車場に帰還
2017年11月20日 10:28撮影 by  iPhone 6, Apple
11/20 10:28
山本小屋ふる里館の駐車場に帰還

装備

個人装備
ゴーグル ネックウォーマー オーバー手袋 軽アイゼン シェラフ マット テントシューズ サンダル ダウンオーバーズボン ダウン上着
共同装備
テント フライ&ポール&ペグ テントマット コンロ ボンベ まな板 コッヘル お玉&しゃもじ 割りばし ペーパータオル ラジオ ツエルト 食料

感想

M山岳会のレベルアップ山行の当初計画は、南八ヶ岳の赤岳&横岳登山だったが、11月19日〜20日の前の天候が悪く、真冬並みの寒波が入るとの予報だったため、北八ヶ岳の蓼科山&天狗岳登山の計画に変更された。
19日は、蓼科山に登った後、渋の湯から黒百合平にのぼり、テント泊の予定だった。
7時に蓼科山登山口の女乃神茶屋の駐車場に到着し、アタックザックで蓼科山を目指した。前日に降雪があり、さらさらの粉雪が登山路に3h度積もっており、一面が冬景色になっていた。
蓼科山への登山路は、最初はカラマツ林の中の笹薮の中を進み、やがて急な岩がゴロゴロする登山路に変わり、登山路の林相も米栂やシラビソにダテカンバが混じる針葉樹林帯に変わっていく。岩の表面に雪が着いているため、慎重に登ると、上空には八ヶ岳ブルーの青空ものぞいていた。ただし、南八ヶ岳の方面は、編笠岳と権現岳は見えているもの、赤岳や横岳は雪雲の中だった。のぼってきた登山路を振り返ると、南アルプスの仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山は、奇麗に見えていた。
幸徳平を過ぎると、更に急な登りとなり、積雪量も5冂に増えていた。やがて、森林限界を過ぎ、岩稜帯のトラバースになると、風が一気に強まり、氷点下10度以下の気温に10数m/sの風が加わり、体感温度は氷点下15度程度の真冬並みの条件だった。
10:19に蓼科山山頂に到達したが、寒さが半端でないため、記念撮影をして蓼科山頂ヒュッテの小屋陰に避難し、昼食休憩をとった。この頃になると、空は、鉛色の空に変わり、先程まで見えていた南アルプスや南八ヶ岳の山々も雪雲の中に隠れてしまった。
10:50に下山を開始し、2120m地点まで降りてくると、周囲の樹林帯が風を遮ってくれることもあり、体感温度はかなり温かくなった。登りの時は、3人の登山者としか会わなかったが、下ってくると、何組みかのパーティーとすれ違った。下りのほうが、滑り易いため、慎重にくだり、12:50に登山口に帰着した。
当初の計画では、無雪期の登山を想定しており、もっと早く下山できるとみていたが、完全な冬山になっており、装備も冬山登山用の冬靴等を履いていなかったため、黒百合平〜天狗岳の厳しい条件を考え、黒百合平でのテント泊をあきらめ、車山&美ヶ原を散策するプランに変更した。
まだ時間が早いため、ビーナスラインで車山登山口の車山肩に移動し、13:40から車山山頂を目指した。車山は、風を遮るものがないため、風が冷たくて防寒着を着ていても肌に風が刺さるような痛さを感じた。14:12に車山山頂に到達した。この頃になると、午前中に登ってきた蓼科山の雲が取れ、真っ白くなった奇麗な山体が存在感を見せていた。この頃になると、南八ヶ岳の山々の頂も姿を見せていた。しかし、風による寒さが半端でないため、14:30に下山を開始し、15:05に車山肩に下山した。
この日は、テント泊の予定だったため、風の影響が少ない場所として、蓼科山登山口の駐車場に戻ることとし、駐車場にテントを設営し、テント泊を行った。夜中に目覚めると、奇麗な星空が拡がっていた。
翌朝6時前まで星が見えたが、徐々に雲が拡がり、曇り空になってしまった。朝食をゆっくり済ませ、テントを片付け、6:50に美ヶ原を目指して出発した。ビーナスラインの富士見展望台に来ると、高曇りながら、八ヶ岳の峰々や富士山、南アルプスの山並みがくっきりと見えた。ただし、中央アルプスおよび北アルプスは、雪雲に覆われていた。
ビーナスラインは、ところどころ雪面になっており、部分的に凍結個所もあった。ビーナスラインは、11/22から通行止めになると書かれており、最後のビーナスラインの走行だった。8:10に山本小屋ふる里館に着いたが、ふる里館は既に冬季休業に入っていた。
8:19にふる里館前駐車場を出発し、牧場内の道路を進み、美しの塔、塩くれ場を通過し、アルプス展望ルートで王ヶ頭を目指した。展望ルートは、崖下から冷たい風が吹き上げており、ところどころ10儖幣紊凌瓩溜まりになっていたが、トレースがあったため、特に歩行に支障はなかった。
9:30に王ヶ頭に到達し、記念撮影をしてから、王ヶ頭ホテル前で熱い甘酒で休憩をとった。帰路は、平坦な台地上の道路歩きだったが、展望ルートのような風が無かったため、歩きやすかった。10:30にふる里館に帰着した。東京への帰路、諏訪SAの温泉で山登りの汗を流し、帰路についた。
11月の高山は、一旦冬型の気圧配置になると、真冬並みの雪山になるということを再認識させられた山行だった。今回も、テント泊時の防寒対策は講じていったものの、登山靴は冬靴でなかったため、足の指先が冷たくて参った。やはり、この時期の高山の登山では、本格的な冬山登山の支度をしていくべきだったと反省した。しかし、良い経験になった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1192人

コメント

寒そう・・・・!!
まだ寒さに対する心構えができていないせいか、「よくこんな寒そうな所に行くもんだ!!」状態です。シーズンに入っちゃえば「楽しそう〜」になるんですが。とにかく寒そうな山行ご苦労様でした。T先輩のアウタージャケットの色がいつものと違うんですが、新しいんですかね?いよいよ、益々やる気が満ち満ちてきたのでしょうか?頼もしい限りですね!!
さぁ冬山に向かって準備しなくちゃ!!ですね。MATUSANとどこか新雪のラッセルしにいきたいですね。TZ仙人も交えて・・・。なおプロフィール写真が我が家の愛犬 長輔(チョウスケ)の雪山姿に変わりました。
2017/11/22 9:15
Re: 寒そう・・・・!!
mmakiraさん、今回の計画を立てた時は、雪山登山ではなく、無雪期の赤岳&横岳登山を目指すという企画だったんですが、丁度真冬並みの寒波が入ったため、難度を落として蓼科山と天狗岳の登山に変更しました。
しかし、蓼科山の登山口に着くと、すっかり冬山になっており、登山口でもさらさらの粉雪が3兩僂發辰討り、温度計は氷点下8度、山頂に登ると風もあり、体感温度は氷点下15度程度、正に冬山でした。衣服は防寒具を着こむと大丈夫だったのですが、靴が冬靴ではなかったため、足指が冷たく、下手をすると凍傷になるのではないかという位の寒さでした。また、登山路には雪が積もっているため、慎重に下りたため下山に時間を要し、計画変更を余儀なくされたというところです。
T先輩は、アウター&スパッツもこれまでと違うものになっており、益々パワーアップされております。頼りになる先輩です。
mmakiraさんのプロフィール写真の長輔ちゃん、可愛いですね。長輔ちゃんのプロフィールをもっと教えてください。
2017/11/22 10:02
Re[2]: 寒そう・・・・!!
長輔のプロフィールですね。ダックスフント、雄、5才 家の婆様の愛犬、  生後半年でケガして我が家に預けられる。家業が商売屋なので生き物は飼うなという家訓があり、よそに譲るつもりでしたが、一番嫌うだろうと思ったおばあ様がなついちゃって、飼うことになりました。一応血統書付きなんですが、カーニーヘンダックスという触れ込みでしたが、家の婆様の愛情が豊かすぎたのか、ぐんぐん生長ミニチュアダックスをも超えてしまい、ただのダックスフントになっちゃいました。娘いわくタダックスチョウ(ただのダックスフント長輔の略)!!冬はイノシシを追いかけて山を14kmも駆け回り、夏は海岸をウロウロ這いずり回りとなかなかワイルドな愛犬です。ヘルニアが心配な犬種なんですが、飼い主が犬だって鍛えりゃ強くなるとばかりに、野に山に放すのでワイルドになっちゃいました。でもお座敷では婆様やY子さんのひざにはいりヌクヌクしとります。写真は地元の八高山で大雪の時登り、長輔も雪で大喜びで駆け回ってました。また、山にも連れてく時がありますのでよろしくお願い致します。以上です。
2017/11/23 17:29
Re[3]: 寒そう・・・・!!
mmakiraさん、長輔くんのプロフィール情報、ありがとうございます。冬には、猪を追いかけまわすなんて凄いですね。でも、鬼軍曹のしつけで、ワイルドになったとのこと、納得しました。
また、長輔くんに会える日を楽しみにしております。
2017/11/24 17:35
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら