道の駅みとみ-雁坂峠-古礼山-雁坂小屋-雁坂峠-甲武信ヶ岳-千曲川源流-毛木平
- GPS
- 12:48
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 2,333m
- 下り
- 1,956m
コースタイム
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 5:13
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 7:17
暇さえあれば山に入り浸り、常にコースタイムを切って歩ける人で、かつ、翌日は筋肉痛になってもよい人ならば、このペースで歩けるかと思いますが、そうでない人は、ハイキング用地図のコースタイムを参考にしてください。
途中、結構休憩しています。それが数字に出ているところとそうでないところがありますが、1時間に一回は休憩を心がけています。それがコースタイムを切って歩くコツです。
あと東破風山で休憩を取ってますが、シャリバテしかけたので、がつがつ食べてただけです。特に眺めがいいとかではありません。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
毛木平からは徒歩約1時間半で梓山バス停に着くそうです。そこから信濃川上駅行きの村営バスがあります。(今回、親切な人たちにバス停まで送ってもらったので、時間は地図に拠ります) |
コース状況/ 危険箇所等 |
みとみから雁坂峠に上るまでは、殆ど雪も氷もなく、アイゼンはつけませんでしたが、古礼山から甲武信ヶ岳までの稜線では、アイゼンなしでは歩けない状態です。雪の量は多くないですが、一回解けて凍ってる箇所が多いので、絶対にアイゼンは必要です。みとみから雁坂峠までのルートも、渡渉箇所のロープが凍る位なので、いつ足元が凍るかわかりません。この時期は安心しない方が良いかも。 木賊山の裏手から甲武信ヶ岳、千曲川源流コースの途中まで、普通に雪が積もっています。 千曲川源流沿いは氷が多いです。こちらも渡渉箇所がありますが、登山道の上にしみだした水が凍っている箇所が多々。しかもトレースがハッキリしない箇所もあります。木の階段も雪に隠れてしまって、道がわかりにくくなっています。 |
その他周辺情報 | 毛木平駐車場のトイレは冬季閉鎖中でした。 川上村営バスで行けるところに、「かわかみヘルシーパーク」という共同浴場があります。露天風呂はないですが、窓から風景が見えます。10人入るといっぱいになりそうなお風呂です。食堂で生ビール600円。入浴料300円。行きは運転手さんに行き先を伝え最寄りで降ろしてもらいました。帰りに乗るバス停は、少し梓山方向に戻ります。時間は少し余裕を持って待った方が良いそうです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ(ウール混薄手)
長袖インナー(ウール)
タイツ(ウール)
ズボン
靴下(ウール)
防寒着(薄手ダウンとフリース)
上着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
手袋(薄手ウール)
靴
ザック
軽アイゼン
行動食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
時計
サングラス
ハンカチ
ストック
時計(高度計)
スマホ(GPS)
バーナー
ライター
コッフェル
毛糸帽子
温泉セット
使い捨てカイロ
|
---|---|
備考 | 手袋やネックウォーマーは持っていって本当に良かったです。特に手袋。 インナーは行動中は暑いので着ず、山小屋で着ていました。インナー含め、私が用意した防寒具は全て必要でした。 |
感想
股関節の石灰性なんちゃらが直ったと思ったら、今度はヘルニアになりました。
泣く泣く晴れた日も家で療養。
やっとお医者さんから山小屋なら可というお許しをいただきました。
まあ、いきなり登山もどうかってもんですよね。ちょっと歩いて、腰が痛くなるようだったら、ちょっと歩いて戻ってこれる感じのところ・・・。
というわけで、今回は、駅からバス数十分、徒歩3,4時間の居酒屋までのんびり歩くことに。
ちょっと遠いんですけどね。中に「遠い居酒屋」ってちょうちんがぶら下がってるような居酒屋なんです。名前は
雁坂小屋
です。それに、前回、オーナーに、小屋締めは楽しいからおいでって言われてたんですよ。ちょうど小屋締めだし。別に居酒屋といっても、レモンサワーとかはないんですが、常連さんが持ち込んでくれたお酒をちょっとご馳走になったり、そして、なんというか、あのくだけた雰囲気が居酒屋(笑)。
せっかく雁坂峠までいくのなら、ついでに古礼山も行かないといけません。雁峠と並んで、奥秩父随一のお昼寝ポイントです。のんびりとした良いところです。
そんなわけで、古礼山にも足を伸ばしました。
圧倒的な空の広さを感じ、山々を望みながら、木のベンチに座っていると、遠くでゴーッと風の音が起きるのが聞こえます。やがて風が木を揺らして近づいてくるのが聞こえ、そして、やっと風がやってきます。心底のんびり出来るところです。
こんないいところなのに、雁坂峠からすれ違った人1人、見かけた鹿3頭。この人の少なさもまたいいんですが。
時間の都合上、先に古礼山に寄り、その後に雁坂小屋へ。
遅くなってくると、風も寒さを増し、日も傾いてきて、より寂しさを感じます。そういうときに、雁坂小屋に着くと、人がいて、ストーブがあって、いいですよね。山小屋は登山者の生命線だと思います。
そうそう、前回はオーナーと、今回は小屋番さんやお客さんとストーブ囲みながらだべっていて、まだ沈む夕日を見ていません。次回は頑張るぞ。あ、でも、夜景はしっかり見ました。
そして、小屋締め。無礼講ということでしたが、今年で引退する小屋番さんの送別会も兼ねていて、それは楽しかったです。その小屋番さんとは初対面なんですが、でも、なんだか打ち解けた感になるのは、山小屋だからでしょうか、小屋番さんの人徳でしょうか、その両方でしょうか。小屋番さんの雁坂小屋へのあふれる愛を十二分に満喫しました。
そうそう、来週結婚する方もいらして、おめでとうの乾杯したりしてね。
「遠い居酒屋」ってのは、駅から遠いだけじゃなく、下界からも遠い気がします。
雁坂小屋には、酔っ払った程度よって「三富送り」というのがあるそうです。もう登らずに三富へ下りろというwww
いやもう、三富送りにならないよう頑張りました(笑)
それで、なんとか、翌日は6時半過ぎに出発。
ストーブの上で湧いたお湯をテルモスに貰い、軽アイゼンをつけ、1人で行くんだなあと思いつつ、「お気をつけて」というお客さんや小屋番の言葉に軟弱にも励まされつつ。
稜線に出ると、まだ朝焼けが残っていて、ピンクの朝もやがかかっています。
その中の富士山のきれいなこと。
遠くに雪を抱いたアルプスが見えます。その手前にも、真っ白に雪化粧をした山が見えます。国師ヶ岳かな。いつかあそこまで歩きたいものです。
この稜線は、樹林に遮られて展望のない所も多々ありますが、見晴らしの良い所では、富士山やアルプスを見ることが出来ます。
朝日に照らされて、美しい紫がかったピンクに染まっていた富士山は、日が昇るに従って色が変わっていきました。その手前の、墨絵のような山々の連なりを含めた景色は、本当に美しいです。
時々、反対側も見渡せる所へ出ます。山、山、山。遥か彼方に、雪を抱いた山が見えました。なんという山なのかわかりませんが、白くなった頂上が、浮かび上がるようにくっきりと見えました。幸せです。
木賊山は巻いてしまいました。そして何とか甲武信ヶ岳登頂。
甲武信ヶ岳は二回目ですが、いずれも晴れ。相変わらず、百名山の名に恥じない景色の良さです。しかし、風は冷たく、そんなに長居せず、下山開始。
下りは千曲川源流コースを辿りました。目の前で滴り落ちた一滴が遥か彼方の日本海に注ぐと思うと、ちょっと感慨深いじゃないですか。が、行ってみたら、一滴どころではなく、既にちょっとした流れでした。川岸まで降りれます。流れを渡ったところに湧水箇所があり、コップが置いてあります。飲んでみました。ややあって、苔と土の味がしました・・・。
千曲川沿いのコースは、氷や雪に覆われていました。歩いてるのが登山道か、これほど考えながら歩いたことはないかもしれません。川岸にしか登山道がないように見えるけれど、その川岸は氷が張ってるだけで、下に流れがあるかもしれないと考えてしまう所とか(笑)。
沢沿いというのはわかっていましたし、なんとかピンクテープと踏み跡を頼りに歩きましたが、ほんと無事に下れてよかったです。GPS見ると、登山道外れてるかもって所もあるんですが(笑)
夏ならば、また来たい道です。木立と沢で美しいだろうという道ですから。でも冬は、今回だけで一生分満喫しました(笑)。源流も見れたし、来てよかったですけどね。
帰りは親切な人たちに梓山バス停まで送ってもらって、楽ちんな最後になりました。
あの時の人たち、ありがとうございました。
腰も大丈夫だったし、今回も楽しい山行でした。
あなたがmizuyokanさんでしたか。
お会いしていませんが、前にも見かけたハンドルネーム。
ようこそ、ようこそです。
更にいいろいろお付き合いいただき有難うございました。
翌朝、『三富送り』にも「いつかは甲武信へ」にもならず、計画道理に歩かれたようでお疲れさまでした。
それから小屋からは狡世猴柴”は眺められないので、少し暗くなったり寒くなってくると途端に「食飲研修タイム」になってしまうことが多いのです。
また、来年お越しください。若いスタッフさんがお待ちしておりますので。
ありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。あの時あの場所に居られて良かったです。isisanにも常連さんにもとても大切な場所なんですね。とても楽しかったです。
沈む夕日、言われてみれば、確かにそうかも(照笑)
食飲研修でいいのかもしれませんね。(笑)
また、石楠花の咲く頃、お邪魔したいと思っています。
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